初の西尾維新読了。
「クビキリサイクル(西尾維新)」
ずっと気になっていた名前だったが表紙絵がアニメっぽくどうにも手が出なかったミステリ作家の一人だ。
メフィスト賞がデビュー作。
つまりこれ。
孤島×館×天才×首なし死体と羅列すれば本格推理だと思うし自分の好物がてんこもりだからもっと早く読んでも良かったのに今まで手が出なかったのは
どうやらラノベに分類されてるようだったからだ。
しかしやたらラノベを読んでいる今の自分なら手が出る。
なので読んだ。
なるほど。
ラノベと言われれば確かにそうだけども意外にミステリ部分は本格推理と言っても良い出来だ。
キャラクターにリアリティがなくアニメっぽい性格付けが為されているからとっつきにくいし気にはなるがヒリヒリするような会話は逆に芯を突いてリアル。
なせこんな行動を、と意味づけを求めるのは無意味か。
違和感のあった伏線を最後にスルスルっと回収していく手口はロジカルで見事だ。
だからといって好みかと言われるとこれも困るが。
話は面白い。
先の話も気になる。
けどそんなに好きではない。
ちょっと引っかかる西尾維新。
気が向いたら次を読んでみよう。
最近はあまり頭を使わないで済む追放された〜何とかとか、異世界でスローライフとか、最強なんとかとかとか。
そんな話ばかり読んでいたからかちゃんとした話を読んだ気分。
リハビリにはちょうど良かったかも。
ところで作家もキャラも違うのに、冒頭の部分が同じような話がたくさんあるのはテンプレでもあるの?
パクリとかは言わないの?
ほんとに同じなんだけども。
ラノベの世界は不思議が満載だ。