NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
もう少し寝かせておこうと思っていたのにうっかり手に取ったが最後全部読んでしまった。 ううう、勿体ない。 BADONは良いなあ。 これがイタリア映画になったら映画館まで見に行きたい。 男達と女達と。 ほろ苦くてあったかくて粋で。 住むならBADONだな。 今回は一番存在感がなくて謎めいていたラズのお話し。 まさかリリーと因縁があったなんて思わなかった。 ラズの罪状が強盗というのが彼の佇まいと相容れなくて違和感あったんだけどそういう流れだったのか。 優しいラズ。 高級煙草店プリミエラ1周年を前にして起こったラズとリリー父の問題が危うく分裂を招くところだったけど雨降って地固まるになって良かったよ。 本当に良かった。 そういうこともあっていいんだろうけどこのお話しの4人の男とリリーはずっと一緒にいて欲しいのだ。 できるだけ長く。 とはいえハートとドナには上手く行って欲しいとは思っている。 どうにもこうにもハートが天然さんでにぶちんだから勘違いすれ違いも多いんだけどそこは上手くドナが勘良く立ち回ってくれれば・・・・。 というかハートに執着しすぎてるマルティは引っ掻き回しすぎだばか。 何考えてるんだろう。 いずれ決着をつけることになるんだろうけどちょっと怖いところがある。 煙草職人ホーク兄弟(頼りになるルーと酒と女に弱い義弟ナッティ)が本当に名脇役。 そこに加わったちょっぴり偏屈な職人気質で煙草嫌いの煙草職人バーンもいい味出してる。 バーンが語ったかつての弟子の一人のエピソードも良かった。 心に残るね。 (元強盗が煙草が吸いたくて弟子入りしたもののバーンの仕事場では煙草を吸ってはいけないため他所の煙草屋を襲って服役している話) 最初に表紙を見た時このイケメン誰?としばらくは誰かが本当にわからなかった。 すまんラズ。 まさかこんなに素敵だったなんて。 (でもやっぱり別人に見えるぞ) ラズと老婦人のやり取りがとても良くてしみじみ何度も繰り返して読んだ。 「人生なんてのは楽しんだもん勝ちよ」
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