NM Syndrome

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2004年01月18日(日) ピアノは貴方を救ってくれますか?(『砂の器』初回)

ずっとボーっとしてる。
CM中も微動だにせず(というより動けなくて)今は身体が軋んでいる感じ。
こんなにCMがうざいと思ったこともないのに、始まれば一度も途切れたことがないように物語は続いている。
とてもとても丁寧に撮られた映像だった。

・・・・・・なーんてぼうっとTVを見ていたら「ワカチュキ」!
わーお!大好きだ、ワカチュキ。
ビジュアルも素晴らしいから見てるのが楽しくて楽しくて。
ほんとにヤンキーの男の子が好きだね(笑)ツッコミも生き生きしてたわ。
「バカ」なんて言ってたけどその子が「子供の顔を見れば落ち着きます」と言った時ちゃんと茶化さないで
「それはすごいな」と言ってあげられる中居が好きだ。
年下の子達なのに対等に話して素直に尊敬できる中居が好きだ。
一番良かったのがダンナ達とわやわやと話してる最後かな。やっぱり中居は男に囲まれてる方が似合うわ(ん?ちょっと表現が違う?)

ワカチュキがあってよかったなー(しみじみ)
でなければ明日まで引きずってしまうところだった。いや、本気で。
さて砂の器。どこから書けばいいのか。
始めに終わりのシーンを持ってきたことか?

ここからは推測と思い込みで進みますのでさらっと流してね。

冒頭、砂浜に佇む和賀が見ている風景はもう春。それなのに厳しい冬のままのような海。
少し潤んだような目は静かで、この目が終わりを見ているのか、それとも未来を見ているのかはわからない。
閉じた目の奥に映るのは何だろう。
その長い指から零れていく砂は失ったものなのかどうか。
繰り返し繰り返し砂を掬い取っては手から零れていくのをあさみが受け止める。
その手を取ってくれた時に見せた和賀の笑みが美しくて。
・・・・・希望を持ってもいいんだろうか。
恐ろしく美しい落日に染まる2人と過去が同居する映像に込められた意味を考えているうちに時間は事の始まりになる冬へと戻っていく。
和賀が笑んだ時、ぼろっと涙が出たのはなぜだろう。とても哀しかったのを覚えている。

これはどうなのか聞いてみたいところだけれど、まっさらで見た人というのはどういう感想になるのだろう。
ワタシはある程度の情報を入れているので和賀への感情移入が激しかったけど。
運命はこういう風に無慈悲で不意打ちに訪れるものなんだと、もの凄く哀しかった。
三木があんなに素朴で親切ないい人でなかったらきっと死ぬこともなかっただろうに。
三木と和賀の感情の擦れ違いが恐ろしくて、和賀が過去を捨てたいと思っていることを理解できない三木が苛立たしくて
なんでこうもまっとうなことを言っている三木が「間違ってる」と思ってしまうのか。
和賀の絶望を思うと堪らない。
「秀夫」と呼ばれて振り返り三木を見出した時の和賀の泣きそうな哀しそうな目と嬉しそうに近づいてくる三木のコントラストが
そのまま2人の埋められない溝のようで・・・・・・・。

ピアノのシーンは実はニューイヤーコンサートより自室で宿命という曲を弾いてる時のほうが良かった。
というか、正直に申しましょう。
なぜだかぼろぼろ泣いていたのはワタクシです(苦笑)
なんでだろう??もうぼろぼろ涙が零れてしょうがない。
広い豪華な部屋でたった一人ピアノに向き合って宿命という曲を生み出している和賀が綺麗で哀しかったんだ。

あとはあのうめき声はやっぱり和賀だった。
ああ、凄いよ、中居サン。でも和賀でなければ良かったのに、とどこかで思う。
あんな声は聞きたくなかった・・・・・。

ピアノに救いはあるのか、和賀さん?


まるで映画のようでしたね。というか映画でも良かったんじゃないだろうか。
個人的には白いシャツを羽織って血のついたタートルをシンクで洗う和賀の未だ狂気を残したままの冷静さが好きだったりしたんだけど。
サイレンに怯える様は和賀が普通の人間だと教えているのに、偶発で頭を打った三木をそのままにするか或いは・・・・・、
と逡巡したあの瞬間の和賀の目の動きの怖さは既にどこかにネジが吹っ飛んだ狂気がある。
箍が外れる、というけれど一度鍵が外れてしまえばそこから溢れ出るのは人として考えられない残酷な行為。
それがよく出ていたと思います。
まま、いつものワタシとしてはサングラスをして車を運転している和賀に悲鳴だったんですけどね(笑)
お、ようやくいつもの調子か?(ほほほ)

初回だから目いっぱい詰め込んだ感じだったね。
でも制作サイドの姿勢はわかった。
ただひたすら中居を美しく(笑)←ウソです
そうじゃなくとにかく丁寧に和賀の心情を追っていくんだろうと。
それもセリフでなしにただただ中居の目だけで。
美しい風景は変わりないのに、人だけが変わっていく。
あの人を追い込んでいく今西が謙さんで良かった。
骨太で地に足のついた存在がどこか危うく生きている和賀を追い詰める。
追い詰められた時、どれだけ和賀が綺麗になることか・・・・・(えっ)
もう断言しちゃいますけどね。これから中居はどんどんよくなるよ。
ええもう、きっぱり言います。
そうさ。もっとずっと凄くなる(アイタタタ)
スロースターターだからね。それでもここまで初回でテンションを持ってきた中居に本気をみます。
改めてすっげー楽しみだわ。
願わくばもう少し撮影に時間の余裕がありますように。

オフィシャルサイトの書き込みがすごいことになっているのでただ眺めてきました(とほほほ)
白い影の時とは違って今はサイトを自前で持ってるので書き込まなくてもいいかなと思ったけど・・・・・やっぱり書いてみる?(笑)

そうそうこれだけは。
予告での和賀の殺意に惚れた(うっとり)


伊波