NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
並行して読んでいた2冊を昨日と今日で読み終わった。 どちらもなかなか面白くいい読書だった。 「図書館の魔女」はあと3巻あるのでまだどうなるかわからないけど今のところは非常に面白い。 ただ作者が言語学者なだけあり途中に挿入される「言葉とは」の長い件は理解しながら読もうとすると全く先に進まなくなるのでほぼさらっと流し読みしてしまった。 キリヒトみたいに頭良くないんだよワタシ。 感覚的には言ってることはわかるような気もするんだけど理解したとは全く言えない。 そんな部分がたまに出てくるが概ねとても読み易い文章なのでリーダビリティはいいと思う。 段々マツリカが可愛く思えてきたしこの世界が好きだな。 2巻目に期待大。 もう一冊は竜泉シリーズ2作目「孤島の来訪者」 1作目と繋がりはなくはないが読んでなくても支障はない筈。 読み易さではこちらの方が断然読み易い。 特殊設定ミステリだから読む人は選ぶかな。 島の伝説とか奇祭とか伝奇小説のようでもあるけどそこまでおどろおどろしくはない。 さらっとしているのは登場人物達があまりパニックにならずに冷静だからかも。 でも逆に私は追いつめられるようなドキドキしたスリラー感がなくて助かった。 心理的に怖いのが嫌なのよ(笑) 推理は二転三転し終わったかと思った後の追いつめ方がなかなか良かった。 しかし竜泉くん頭良すぎじゃない? 前半で散りばめていたヒントを全て綺麗に回収したのもお見事。 とても理詰めな印象を受けた。 そして読後感がいいのもこの作家さんのいいところ。 結構これ大事。 ただ、この人でなければ良かったのにーという切なさはどうしようもない。 読んでる間中ずっとこの人じゃないといいなあと思っていたのになあ。 悲しい。
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