正直に言えばこのシリーズはそろそろやめようかと思っていた。
特にこの3冊目の「寒波」を読みだしたところ、ろくでなし刑事たちに少しだけ嫌気がさしていた気がする。
ただ3分の1を過ぎたあたりからどんどん面白くなって結局一気に読み切ってしまったのだった。
「寒波: P分署捜査班(マウリツィオ・デ・ジョバンニ)」読了。
今回も兄妹二人の殺人事件と父からの性的虐待を疑われる事件の2つをピッツォファルコーネ署の刑事たちが分かれて捜査する。
性的虐待の件は娘に厳罰を、父に癒しを、と思う。
メインは兄妹の事件だがこちらは大体推測通り。
ただ、このシリーズは事件の解決も大事だが(分署の存続がかかっている)それぞれ問題を抱えた刑事たちのプライベートに主眼があるのだ。
ロヤコーノは娘に対して厳しすぎる。
あと、検事補よりレティツィアの方が断然いいよ。
モテるのに見る目ないな。
アレックスは父親の”将軍”から如何にして離れるか、離れられるのかが問題。
ロマーノはなんとか奥さんとちゃんと話せる機会ができればいいね。
今のままじゃただのストーカーだよ。
オッタヴィアは・・・・・・・余裕がなくなってる。
自閉症の息子と”いい人”の旦那。
閉塞感が半端ない。
署長のパルマと上手くいけばいいけどでも全部捨てられる?
パルマは可愛いな。
パルマの側から見ればオッタヴィアと上手くいって欲しいけどどうだろう。
ピザネッリはさっさと病院へ行って!
そしてアラゴーナ。
空気は読めないし傍若無人だし坊ちゃんだしどうしようもないなと思っていると思いがけず有能だったりして面白いヤツ。
愛すべきイタリア男の典型だ。
こうやって登場人物に愛着が湧いてくるのがシリーズのいいところなんだろうなあ。
次も読みたいと思わせる。
それにしても今回は“家族”の色んな形を見せられた。
そして“アモーレ(愛)”ね。
イタリアらしいシリーズになってきたのが嬉しい。