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「10の奇妙な話(ミック・ジャクソン著)」 カバーイラストそのままの奇妙で、ちょっぴりブラックで、ペーソスとおかしみがある10篇の小さな物語。 どれもこれも心惹かれるが特に好きなのは ◇ ピアーズ姉妹 実際の場面を想像するとかなりグロくて怖いんだけど淡々とした文章と淡々としたピアーズ姉妹が好きになる。 これは奇妙奇天烈な家族ノカタチなのだろうか。 殺された人はたまったもんじゃないけども。 ◇地下をゆく舟 定年退職後、おかしな方へ振り切ってしまったオタクの話(違) でもこれは憧れる。 ◇蝶の修理屋 一番整合性の取れた話。蝶達の復讐。 どこかの骨董屋に蝶の修理キットがあるかもしれない。 ◇宇宙人にさらわれた 子供達の妄想の果てしなさに笑ったけど、根拠のない噂がどんどん広がって大人達を振り回し、収拾がつかなくなる様はある意味現実的で怖い。 ◇骨集めの娘 骨をバケツに集めている少女の話。 「骨は骨じゃない」の一言が強烈。 そう、骨はただ、骨なの。 ◇川を渡る 生真面目な葬儀屋一家が使命(棺を教会に届ける)を果たすべく艱難辛苦を乗り越える話。 おかしみとウィットに富んだオチまで好み。 ◇ボタン泥棒 ここまで悪意のある老馬は初めてだ。 日常とかけ離れた話ではなく、あるかもしれない、あったら困るけど、ありそうな、そんな話が10篇。 母親と喧嘩して家出した少年が結局家には帰れなかったり、退屈な学校の授業中に妄想した「宇宙人が来た!」が大騒動になったり。 ほんの少しだけ毒が混じっているが、読後感は悪くない。
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