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NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
読み終わってみればなかなか面白かったという感想になった。 おかしい。 じゃあなぜあんなに進まなかったんだろう。 帯に「探偵小説×北欧ノワール」とあるけどやはりノワールの香りはないと思う。 というのも主人公ゲーブリエルの周囲にいる人々がみんないい人でみんな協力的だからだ。 徒手空拳ではない。 人間関係はややこしいけれどみんながゲーブリエルのことを心配し愛してくれているのが丸わかりだからそこも安心感がある。 特に裏社会の顔役ブーアと元同僚の警官トミーがいい味を出している。 「コペンハーゲンの私立探偵ゲーブリエル・プレストは、 元恋人の弁護士レイラから冤罪疑惑の調査を依頼される。 右派で知られる法務長官メルゴーの殺害事件で、 犯人のイラク系移民は息子を強制送還され、 ISに処刑されていた。 動機と証拠から有罪判決は決定的に思えたが、 調べを進めるうちメルゴーがナチスに関するある本を 極秘出版しようとしていた事が判明、 関係者の惨たらしい死体が見つかり――。(本書裏表紙から) ミステリーとしての謎はないものの歴史の闇に光が当たっていくところはなかなか面白い。 というか、デンマークとナチスがこんなに密接だったとは思わなかった。 本書の中にも出て来るけれどデンマークとドイツは非常に近い。 デンマーク側のゲッサーというところからフェリーに乗りドイツのロストックへ2時間くらい。 隣国というより隣街のようなものだ。 ロストックは軍港として有名なので昔行ったことがある。 旧東ドイツではあるがあまり東独の印象は残っていなかった。 ここでUボートに乗ったんだったかな。 別の街だったかな。 めちゃくちゃ狭くて閉塞感が凄かったっけ。 話が逸れた。 つまり地理的にも近い両国は経済的にも結びつきが強くナチスの手も入りやすかったのかもしれない。政 戦争で肥え太るのは政財界人だ。 それが現在まで続くのが大問題。 結末の落としどころとしてはこんなものだろう。 後味の悪いことにならなくて良かった。 難民問題や人種差別など今日の問題が絡まってくるのは現代ミステリーの特徴かなと思う。 次は少し毛色の違った本にしようか。
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