NM Syndrome

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2004年03月21日(日) ピアニスト ( 『砂の器』 第10話 )

あらら、今日10万越えてしまうとは思ってもみませんでした(驚)
間違って来られた方もブックマークしてくださってる方もご訪問ありがとうございます。
前から10万超えたらサイトのみにしようと思ってましたので当初の計画通り明日からは新着ランキングを外したいと思います。
今までありがとうございました。
勿論エンピツさんをやめるわけではないので日記はこれからも続けますがもう少し私的な日記になると思いますの。
え、いや中身はやっぱり中居と坂本さんのことだけなんですけどね(笑)
それしか書く気もないので、ええ、これからもそれだけです(ははは;)

今日は増刊号もあったけれど中居サンは放送終了後も全く喋らず(涙)
ほんとにお疲れだったのね。
前日のピアノ演奏に魂を置いてきたみたいな茫洋とした目でずっとぼんやりしておりました。
唯一自分の司会の時だけテンション上げていたみたい。
そんな中居サンのピアノは・・・・・・・・本当にピアニスト和賀だった。


『砂の器』第10話 (最終楽章・前編)
後半ほとんどセリフもなく、ただ映像と音楽のみで視聴者を惹きつけるという非常に冒険的な演出に全く飽きなかったどころか
今までで一番短く感じた回だった。
そして一番心穏やかに見終えた回でもある。
それは和賀にとって全てが終わったように見えたからだろうか。

列車が亀嵩に近づくにつれ、和賀の顔が険しく、苦しく哀しく歪んでいく。
ホームの先に見るものは幼い自分と父との別れ。
和賀がホームの端まで歩いていく。過去へと向き合うように歩いていくその背中がとても孤独で。
ゆっくりゆっくりと端まで歩いていく。その先に見えるものは・・・・・・。
もう慟哭以外の何者でもない秀夫の叫び。
秀夫が本当に不幸だと感じたのは父と引き離された時かもしれないと思えるような嗚咽から叫びに変わる一瞬。心の底からの痛み。
けれど秀夫は泣けない。あんなに涙を溜めていて目が潤んでいるのに、でも泣けない哀しい人。
泣き顔が次第に静かに美しい横顔に変わっていくその短い時間に秀夫は全てを昇華したんだろうか。
今西に「本浦秀夫さんですか」と問われ静かに「はい」と返す和賀には見えていたのは何だろう。

多分もう戻ることはない広い空間。
愛着を感じたことはないだろうけれどそれでも唯一逃げ込めるところだったのにそれも永遠に失う。
挨拶にきた田所親娘がいなくなったあと静かに礼を送る和賀の静謐な顔には詫びと感謝?
舞台袖でピアニカと決別したあと、ピアノの前に坐った和賀はただ精魂こめてピアニストであり続ける。
それだけが和賀英良だから。

全部和賀のみで書いてみました(笑)
ほんとはこの話はもっと根深い問題を孕んでいてそれを書かねば意味はないのだろうけれど、とても一言で書けるものではないから。
誰しもが被害者で加害者になりうる。或いは既になっているのに気づかないでいる。
人が抱えている闇はほんとは深くて暗い。けれどそれと同じくらい光もあるのだと・・・・・思いたいけれど・・・・・。

でも秀夫は父との過酷な逃避行もまた幸せだったんだと思うのよ。
賢い子だから父がどこかから持ってきた新聞で自分がどんなことになっているのか知っていたんじゃないかと思う。
でも秀夫にとって父との旅はどこか楽しいものだったに違いないとワタシは信じている。
世界中にたった二人きり。食べるのも一緒。寝るのも一緒。辛いことも哀しいこともずっと父と一緒で、秀夫は嬉しかったんじゃないだろうか。
父が盗んできたピアニカを貰った時嬉しげに笑う。
父がお地蔵さんからお供えを頂いた時も楽しげに笑っていた。
だからきっとあの流浪の日々は秀夫には辛いけれど楽しい思い出のある日々だったと思うのよ。
けれどそこに他人が絡んできた時に見せた幼い秀夫の恐ろしく冷たい目が傷の深さを物語っているようでショックだった。
あの賢い目は人間の理不尽さをずっと映してきたのだと思い知ったのだった。

薄汚れたピアニカに自分で「ひでお」と書いて父に笑いかける秀夫。
それは盗んできたものなんだよ。
でも何よりも秀夫にとって大切なもの。
どんなに大切だったことか。

ラストの流浪の旅を冗長だと思う人もいるかもしれないけれど、でも丁寧に見れば受け取るものはある筈だと思うが。
ま、しょうがねえ。それは見た人それぞれが受け取ればいいこと。
受け取れなければ縁がなかったということで(縁?ヘンかしら、言い方が)
でも万人に受けるのは難しい話だろうとつくづく思うので。
自分で読み取って関わっていかなければきっとつまらないドラマなんだろうなと。
不親切なドラマ(笑)いいのかしら。
でもワタシ個人はこのドラマに中居が出てくれてとてもとても良かったと思う。
一つのドラマからどれほどたくさんのものを得たことか。
これからの中居の人生にきっとプラスになる(大きなこと言ってごめんね・笑)
バッシングも何もかも中居のためになるから。
このドラマを選んでくれてよかった。
・・・・・・・・でもこっちは胃が痛いんだけれど(ははは;)

タイトルは中居さんへの賛辞です。お見事でした。
やっぱり侮れない男だな(笑)


「ワカチュキ」
ブラヴォー!なんてスバラシイ和賀仕様の中居なんだ!
こんなビジュアルを毎回見られるなんてドラマは偉大だね(感涙)
今日は10代で結婚した若夫婦VS中居ということで5組の若いご夫婦が登場。
とことんダンナの味方をする中居の言いくるめ方が冴え渡る。
おまけに半分呆れかえっている中居がすっげー可愛いんだよ(ウットリ)
「なぁ〜!アホは治らないもんなー」(@ナカイ)
時々アホの子になる中居にも言いたいね〜(笑)
んでもそれを言った時の中居がめちゃくちゃ可愛かったので全てOKになってしまうワタシもアホだわ。
いやいや、それも幸せの一つなんだから文句もございませんわ(断言)

2003年03月21日(金) 春の病


伊波