NM Syndrome DiaryINDEX|past|will
まだ手首が痛いなあ。 力をかけると痛みが走るからあまり力を入れられない。 なかなか治らないものだ。 あと少し残っていた「髑髏城の花嫁」を読了。 謎を回収するのに説明調だったのはマイナスだけど雰囲気としては前作よりこちらが好きだ。 特にニーダムと戦友ラッドが負傷した少尉を実家に送り届ける件はホラーという言葉より怪奇というに相応しい世界で映像として残る。 作者がこの第二章をメインに据えて考えていたというのも納得だ。 個人的には無理にメープルを出さなくても良かったのに、と思う。 まあそうなるとジュブナイル感はなくなるけれども。 十字軍やら東ローマ帝国のことなどはすっかり忘れているのでもう一度学び直したいところ。 ダニューブ河という響きが何やら東方めいていてドナウより好きだな。 第一章のユースタスを髑髏城に導いたのはドラグリラなのだろうが、この時の彼女と後に出てくる彼女の印象の違いはそのまま時間の経過の結果なのだろう。 彼女がユースタスを迎えなければ........というたらればは言うべきではないかもしれないが、全ての根源になっていることは間違いない。 タイトルどおり、ドラグリラは全ての中心にいた。 メープルの天敵(笑)ヘンリエッタがラッドと結婚したのにはびっくりしたけどなんだかちょっと微笑ましい。 ラッド、捕まっちゃったねえ(笑) ヘンリエッタの逞しさとバイタリティは結構好き。 次の巻で完結か。 田中芳樹の作品はジュブナイルというか少年少女のための冒険活劇の方がワタシは好みなのでこの手の作品をもっと書いて欲しいなあ。 日本ではあまりないよね、この手の話は。 久しぶりにアップフェルラント物語が読みたくなってきた。 あの本棚にあったかしら? 探してみなければ。
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