消えてゆく小さなこと



消 え て ゆ く 小 さ な こ と


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1910年05月22日(日)

一日のうち
何時間ちゃんと生活できたろうか

時間の経つのがわからないくらい
ずっと脱力していた数日
心配事というより
不安というものにつぶされて

自分のことでないから
どうすることもできないし
なるようになってゆくと分かっているけれど
ただ戸惑う

何を考えるわけでもなく
ぼんやりとしてしまう
どうなってゆくのだろう

今日で決まることだ
後先なく終わることだ
ケジメというものだ
先を見るしかしかたないことだ
道は前にしかない

違う生活を始めよ と
疲れた私に神が時間をくれたのかもしれない

そうだ
新しい道を前にして
ひるむな 笑顔で踏み出せよ
笑顔で進めよ
雲の流れに目をやって
花の群れに手を伸べて
一茎手折って友としよう
歌いながら胸張って

そのイメージをつかめたら
きっと元気にやってゆける

誰かにお礼を言わなけりゃね
そんな気持ちになったら
遠くで囀る揚げ雲雀に告げる
すいと追い越す燕に告げる
高く輪を描く鳶に告げる

私は元気に歩けそうよ
ありがとう と



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           天窓より


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          �顱� �髻� �鵝� �堯�

     日付は通し番号として記しています


       ∞