消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1931年09月30日(水)

なんと暖かな日
ぽかぽか陽気で
3月下旬の陽光と思う
一気に春が来たようで
すべてがとけて流れたようで
明日また冬に戻っても
私は元気
元気に歩こう


1931年09月29日(火)

ふと
大嵐!というかけ声のある
いすとりゲームを思い出した
しっちゃか めっちゃか動いて
きゃぁきゃぁ言って
そのかけ声が一番楽しかった
嵐ってそんなもの


1931年09月28日(月)

心のざわめきは
涙とともに流されて
泥は固まり 地となって
嵐は空の闇に消えた
さあ 朝陽を見よう


1931年09月27日(日)

SLIMくんが復活した
少し仕事もできた
すごいことだね

昨日見上げた月は
高くて小さかったけれど

太陽エネルギーって
すごいものだね

誰か応援に行って!!
突っつくとか
蹴っ飛ばすとか
いつかは起こしてあげて!

月にうさぎ でなくて
頑張れ月のかめむしくん
と思って月を見るよ


1931年09月26日(土)

駅前アーケードの外辺りで
外人さんとすれ違った
背に軽めのリュック
観光地ではないし地域住人かな
背の高い白人系男性
学生か 働いてる年代

なんと彼は
テイクアウトの白いトレイを片手に
クリスマスみたいな骨付きチキンを
持ってむしゃむしゃしながら
さっさと歩いていた
そしてそのすぐ後ろを
小さな女の子とママが歩いている

女の子が可愛い声で言ってる
どこで買ったのかなぁ
どこに売ってるのかなぁ
ママも
美味しそうだねぇ と返事してる

皆に話して盛り上がった
チキンはどこで?
後ろを歩く親子が
チキンを認識できる
二組の出会いルートは?
皆の推論がまとまったので
そのうち誰かが検証するだろう


1931年09月25日(金)

ハクセキレイが
道路を歩いている
舞い上がった屋根には
もう一羽
鳴き声がきれい

また一羽歩いている
というより
確かめながらうろうろ
ガレージに入ってゆく
?!
その家はガレージの奥に
いつも猫の餌皿を置いている
お目当てはそれなの?
私が近づいたので
屋根に飛んだ
数羽が見下ろしている


1931年09月24日(木)

いーち ぬーけたっ
そんな感じで
最後のひとあしを
泥から抜く
泥は新しい地面となり
砂は乾いて風に消える

見馴れぬ景は広く
空が高い
心の嵐は去ったと思う

泥の始末はしない
きっと肥沃な土
新しく何かを育てよう


1931年09月23日(水)

遊歩道に小さな赤い実が
落ちていた
そばの樹にはない
風なのか鳥なのか
公園で拾った子どもが
帰り道に落としたのかも
ひときわ目立つ可愛い赤
冬の嬉しさ


1931年09月22日(火)

雷に驚いて遁走した犬が
庭の隅に帰っている
普通に芝の上にいる
走ったり匂いを嗅いだり
毛布を引きずり出したり
元気だ


1931年09月21日(月)

たくさん書いて
ずいぶん日が過ぎた
そんな気がしても
実際はそんなに
経っていないけれど

ざわざわ感が少し落ちて
何かほわっとしてきている

新しいプロジェクトの
準備始めないとね
そういうのが大切だ


1931年09月20日(日)

揃っていないことも
案外 安定するんだね
不揃いのバランス
それは
計算ではなく
人の感覚
やじろべえのようなもの


1931年09月19日(土)

嵐は少し落ち着いてきた
ように感じる
冬の風の明るさは好き
中に未来が入っている
あともう少しで はじけるよ
そう言いながら
笑って駆けてゆくような
そのきらめきが好き


1931年09月18日(金)

陽射しがきらっとした
冬の光か 春の兆しか
透明だった
少しわくわくした
もうすぐ2月
土の中の力が
頭をもたげ出す
きっと人にも
パワーをくれる


1931年09月17日(木)

目障りにならない
ただそれだけ
簡単な選択基準
穏やかさ


1931年09月16日(水)

こっそりトンネルを抜けるのは
ひとり者とならず者
しがらみのある者は
迷っている
ムービングボール


1931年09月15日(火)

嵐の濁流は
すべてを
流し去るため

なのかも


1931年09月14日(月)

大勢のざわめきに
小さな靴音はかき消された
シンデレラタイムは色褪せた
輝きを夢見る時間が消えた


1931年09月13日(日)

サンビラーの呪縛から
ふっと逃れた気がする
いつもと変わらぬ日が落ち
穏やかに一日が終わる
それで良いのだと


1931年09月12日(土)

嵐が去れば
泥を残して水は引く
その時まで
もがいても溺れずに
いられるだろうか
泥の始末を
できるだろうか


1931年09月11日(金)

それは嵐
心に濁流が渦巻いて流れ込む
泥水に溺れそうになる

もがき続けよ
溺れるな

おさまって
ゆるやかになれば
きっと何処かに
流れついている


1931年09月10日(木)

自分は違う と思っていても
同じ穴の狢 なのかも
一鶴ではないのだから


1931年09月09日(水)

漢文で習った漢詩の一行が
ふとよぎった
国破れて山河在り
なんでかなぁ
能登は戦ではなく天災だし


1931年09月08日(火)

大変な思い違いを
してきたのだろうか
今頃ふつふつと
不安がわいてきた

本当は面倒だったのかも
不安と苛立ちだったのかも
自由でないけれど自由に
していたのかも
とんがっていたのかも

そうなんですか?


1931年09月07日(月)

小さく光った
ガラスのくつ
ティアラはもっと
輝くだろう


1931年09月06日(日)

静かに暮らしていると
しずかになる
ゆるくなった気がする

大丈夫 平気
どうってことない
気にならない
そんな感じ
とんがらない

それって
成長?老化?


1931年09月05日(土)

シンデレラタイムを待っている
魔法の消える瞬間に
その輝きを手にしたい


1931年09月04日(金)

ピンクのパールは
ずっと迷いのまま

どうするか
決断せよ 自分


1931年09月03日(木)

単にうれしい優秀アイテム
だったのだろうか
避難場所だったのだろうか
今頃 思いがけず
そんな思いが生まれた
まなざしはあったのだろうか


1931年09月02日(水)

変わらぬ君
君は自分を生きている
ずっと自分を生きてきた
自分として君の声に嘘はない
だから強い
すごいと思う
君を君として生かした世界を
素晴らしいと思う


1931年09月01日(火)

ルーティンがほどけてゆく
自分で置いたものなのに

意味のないものだったのかな
それとも
ルーズになっていってるのかな




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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