消えてゆく小さなこと



消 え て ゆ く 小 さ な こ と


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1909年09月18日(土)

午後の明るい時間帯に
神社の前を通った

鳥居の前で空を仰ぐと
白く開けた境内に向いて
明るく若緑をひろげた大きな樹がある
こんなに高い樹があるなんて知らなかった

太いご神木は知っているけれど
薄暗い囲いの中にあって
日常の親しみは無かった

けれどこの樹はどうだ
こんなにのびのび自由に大きく枝葉を広げている
梢ははるかに高く
空へ向かって やさしく手を伸ばしている
やわらかくゆれている若葉の間に
水色の空が明るく清々しく透けている

今だから この時期だから空が見えるのだろうね
もうすぐこんもり深い緑になるだろう
そうすれば また 梢の高さもわからない
振り仰ぐこともない樹になってしまう

今日ここを通ったこと 本当にラッキー
この樹を好きになったこと
うれしい場所が一つふえたこと
この季節を楽しみにできること

しみじみと町を好きになること
今まで縁の無かったものに
急に親しみを感じること

天から と思う



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           天窓より


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          �顱� �髻� �鵝� �堯�

     日付は通し番号として記しています


       ∞