湿った空気の底を燕が行き交う一気に引く線のように長く迷いのない細い弧ひらりとかわす体の裏を見たくてだまって一羽を見続けている幸せを運ぶようには見えなくて空を切り裂く仕事にしか見えなくて暗くなるまで見ていたけれどいつのまにか消えていた