消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1921年12月09日(金)

大きな後悔から抜け出せずに
ずっともがいていたけれど
やっと出口らしきものが見えた

後悔をしたくなくて尻込むのも
しないようにと頑張るのも
したっていいと覚悟するのも
悔やみ続けるのも
選んだり決めたりすることではなくて

後悔はふつうにあるもの
だから捨てようとしなくてよいのだと
ステップであり思い出でもあると

胸に後悔を膨らませ続けるのでなく
後悔は石にする そう思うことにする

石ころになった後悔はかごに入れて棚へ
そう思えば気持ちが軽くなった

庭にレンガはほしくなくて
石を並べているでしょ

色んな石
山の石海の石川の石泉の底
きれいな石も無骨な石も
岩が砕け流れ着いた石は
誰かの後悔だったのかもしれない




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

*  **  ***  ****        

日付は通し番号として記しています         


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