暗くなり始めたのに 庭の作業に思いのほか時間がかかった へばっていたとき よい香りが満ちてきた 漂ったというより はっきり満ちてきた 知っている懐かしいでも思い出せない 辺りを見ていると葉裏のジンジャーリリーが飛び込んできた ひっそり咲き始めたんだ 強烈に香りを出してアピールしてきた お疲れさん と私を労うようだった 氷の白でなく雪の白だと思う ジンジャーリリーの故郷には雪はないだろうけれど
一面のジンジャーリリー そんな場所を歩いてみたい
一本切ってきて部屋においた ほんとうに疲れがとびます
天国はこんな香りに満ちているのだろうね 天女の羽衣がひらりと前を通れば 辺りに甘く香るのだろうね そんなことを思ってみていた
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