消えてゆく小さなこと



消 え て ゆ く 小 さ な こ と


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1909年04月18日(日)

とてつもなく忙しい夢を見ました
色んな夢が次々あって
周りの人の顔や声ははっきりしていて
年齢(時期)も声も表情も明確
たぶん自分もその時の自分になって
そこで話している
それが場面ごとに周りがかわるので
自分もいくつなのか分からないくらい

ひとつの夢の中でなつかしい貴方に会いました
何年たつのだろう
最後の言葉は忘れました
だってそれが最後と思っていなかったから
だからそんなに気にとめなかったから
会いたくて夢に何度も見たけれど
遠くの姿で 誰かと話していて
私は近づけなかった
声も聞けなかった
そんな夢を何度か見て
何年かしてもう夢にも見なくなりました
そんな貴方にばったりすれ違った

駅前のビルの外階段を下りていたら
貴方が下から上ってきた
人陰になったけれどすぐ分かった
そしていつも考えていた言葉は出ずに
なぜか貴方がつけているタスキに手をのばして
かっこいいのしてるね と言いました
1日駅長とか1日署長とかの人がかける
そういうタスキだと思ったから
でも目の前に現れた貴方がしていたのは
大売り出しのお助けマンのような
無地の茶色のちゃんちゃんこみたいなのだった

少し照れ笑いして何か言ってた
気難し屋の貴方のそんな顔はじめて見た
それであらためて お久しぶりです と言ったの
ほんとは お懐かしゅうございます と言いたかったの

貴方も何か言って
押されるように階段を上っていった
狭い階段だから 上り下りのすれ違いがやっと
人の流れが多くて立ち止まるのも立ち話もできない

貴方が上の階の手摺から私に何か見せた
今ドコソコへ行って ナントカを食べてきたんだよー と言って
そのCUPを高々と見せてくれた
変わったカップに入っている有名スイーツのことだと思う

じゃあ今度それ買って行ってあげるねー と私が言うと
にっこり笑ってた
私が さようなら しか言えなかったのに
バイバイ と笑顔で手を振ってくれた
そんな貴方をはじめて夢で見た

貴方が今どうしているか知らない
きっともうこれで夢には出ないのだと思う
でも嬉しかった
やっと貴方の声と笑顔に会えたから
何年かかっただろう
ずっと会いたかったけれど
これでいいのだと思う
これで忘れられる
ほんとうに さようなら
でもこころがあったかい



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           天窓より


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          �顱� �髻� �鵝� �堯�

     日付は通し番号として記しています


       ∞