消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1924年09月17日(水)

雨上がり
強くて冷たい風の日だった
冬の風のようだった

空の上層と下層で
風の向きが違っているのか
雲がクロスして速く流れてゆく

上の流れにうろこ雲 
下の流れにわた雲

高さの違う雲が
どちらも留まっていない

それぞれの風にのって
見上げると
上下の雲が交わらない交差で
吹き飛ぶような速さで流れていた

初めてこんな光景を見た




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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