消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1929年12月31日(火)

待つことも
出会いのひとつ
星流る


1929年12月30日(月)

回帰する

進みたくて

回帰する


1929年12月29日(日)

葉芽を残して散りながら

この肩先で問いかける

囀りを忘れましたか

羽ばたきを覚えていますか


1929年12月28日(土)

ピッタリがなかなか見つからない
いろいろ取り替えても
替えるほど離れてゆく
金星なんてないのだから
謙虚にいきませう


1929年12月27日(金)

いつも新しい今

なるほどね


1929年12月26日(木)

あとは何とかなる
道はできている
続きはいくらでもできる
そう思って
今を楽してるけれど
ほんとに上手くいくかは
蓋を開けてからの勝負
あと数回のこと
手順通りに決まるといいけれど


1929年12月25日(水)

歯を食いしばって欲求を抑えることは
自分には無理な気がする
手足を縛られているような
きつい束縛感だろうな
やっぱり できなさそう
きっと悪知恵を出して理屈をこねて
抑えない方向に動くんだろうな


1929年12月24日(火)

手箱を開けると2冊のノート
表紙の色が懐かしい
どちらも数頁で終わっているけれど
また書き足そうかな

心にしっくりくる色
好きな色はずっと好きなんだな
やっぱり落ち着く


1929年12月23日(月)

同じメロディーばかり
頭の中を巡る

この前は菩提樹だった
今日はロンドンデリーの歌


1929年12月22日(日)

ピアニストという重い肩書きでなく
軽やかにウェーブをかけた髪で
公園ピアノを楽しんでいた
張り合おうとする若者もいて面白かった

学歴すごいピアノ歴すごい
物静かなプリンス感
穏やかな落ち着いた話し方

目の前で弾いていたとしても
曲によっては圧倒され続ける
ただただ拍手するだけかも

ネット動画はパワフル


1929年12月21日(土)

そんなに力入れてませんヨ と
軽く流してみせるポーズの人と

めっちゃやってます と
力んで見せる人と

いろんなプライドの交錯


1929年12月20日(金)

剪定鋏で切ってしまった人差し指
全体の腫れが引いてきて
指がほっそりしてきた
軽くなった気がする
少しだけ曲げられる
血はまだ滲んでくるけれど
ほっとした


1929年12月19日(木)

緑色のカメムシが
毎日ベランダになぜか1匹だけ来る
追い払ったのがまた来てるのか
別のが来てるのか
集団発生するわけでもなく
どこで生まれてるんだろう
庭にいればいいのに
不思議で仕方ない


1929年12月18日(水)

今日は肌寒いほどで
楽しいクールさではなかった
少し気分が縮こまった
あまり作業をできないから
考え事ばかりしていた


1929年12月17日(火)

真実2割で
飾り半分あとは嘘
何を纏うかで
ニュアンスが変わる
風貌が変わって見える人


1929年12月16日(月)

登っている時は
人それぞれの気持ちがあるけれど

悪天候で下山する以外

ふもとへと下りている時の気持ちは
みな同じと思う

けがに注意と言われるほど
ほっとゆるんでいる

満ち足りて安堵して
穏やかで和やかで
登ってよかったな と思う気持ち

ふもとへと下りている時の気持ちを
いつも思い出せたらと思う


1929年12月15日(日)

謎解きを見る

アストリッド が好き


謎解きをしてみる

? 


1929年12月14日(土)

流されて嘆くのと
自分の選択を後悔するのと
どちらがいいだろうか

などと考えていたけれど

考えてみれば
後悔しない選択をすればいい
それだけのことだった


1929年12月13日(金)

やっと手にした世間一般のカタチに
その人は身を委ねて陶酔したいのだと
そう思っていましたが
まだそこに到達しませんか


1929年12月12日(木)

しばらく外作業は無理かな
やっと気候がベストになったのに
ぼんやりでした
残念だ


1929年12月11日(水)

放り込まれたらその環境で
そこそこ頑張ってしまうタイプ
だから先に避けてしまうタイプ

選択権ない環境だったら
していただろうな と思うと
なまじ自分で拒否できたことも
いいのかどうかわからない


1929年12月10日(火)

剪定鋏で左手人差し指の先を
バッチンとやってしまった
出血がひどくて
最初傷口がわからなかった
濃い色の血が止まらず
その辺血だらけになって
恐ろしくなった

誰もいなかったので
洗って消毒したあと
高くしてずっと押さえ続けて
やっと止まった

外科行きかと思った
怖かった
もし痛みが出てきたら
行かねばならない


1929年12月09日(月)

庭の隅で彼岸花が数株咲いている
別の場所にあったのが移されて
忘れた頃咲いている
それでも主張はしていて
他に紛れることはない

前はとても好きだったけれど
今は前ほど好きではない色


1929年12月08日(日)

メモのほとんどは
自分以外の人には
役立たないもの

けれど
時を経て
自分に大いに役立つもの


1929年12月07日(土)

自分が整えば
まわりのことは
気にならなくなる

護道の人が見せていた
身体の芯が通ると
前のめりにならず
かかとが浮かず
どっしりと安定して
ふらつかない

浮き足立たない
ということ


1929年12月06日(金)

毎日 フォーマルハウトをさがす
アルタイルも土星もいつも

昨日は月が煌々と高かった
そして木星が左に輝いていたのに

今日は木星は月の右で輝いている
本当は 月の動きがゆっくりなだけ
きちんと動いているのだろうけれど
目に見える天体は不思議なものだ

それに東のオリオンに気づいた
冬の星と思っていたけれど
秋の夜半には上がっているんだね


1929年12月05日(木)

キッチン用の白いタオル
一日何度も取り替えるから
たくさんあるけれど
時々漂白する

真っ白になってふわふわで
本当に気持ちいい
これだけはズボラしない


1929年12月04日(水)

神社の秋の大祭も近い
宵宮の気温は毎年不安
コートを出して着た年もあった
最近はずっと心地よい夜風
今年は寒いかも


1929年12月03日(火)

絵空のような話に
付き合えなくなった
何の実感もわかない話
悲しみも安堵もなく
単調に続くのだろうか
単調というより
淡調なのかも
重くはないのだろう
色にすればどんな色だろう
きっと淡藤色とか淡いグレーとか
そういう中にいるのだろう
すぐに透明になってゆく色
希薄な色


1929年12月02日(月)

目を閉じてソファーにいると
目の前が明るい真っ白な空間になった
違う部屋にいるような感覚に陥る
目を開けるといつもの景色
自分の部屋の家具
閉じるとまた真っ白
しばらく遊んで
そのうち眠ってしまった


1929年12月01日(日)

昼頃 彩雲を見た
久しぶり

写真はきれいに撮れたけれど
雲はすぐ形をかえて
流れてしまった




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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