消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1905年02月28日(火)

公の場で 相手を引けないようにして
そしてさらりと商売しているのですね
いつか私にも持ちかけましたね親切そうに
でも何か嫌な感じがして断わった
ビジネスならそう表現してください
その方がスマートです
あなたの目指すところでしょう


1905年02月27日(月)

昨日雷雨があった
猫は飛んで逃げていった
犬は落ち着かなく歩き回る

今日涼しい曇り空の間から 
日が射し始めた

これからが始まり
という感じ

何も告げぬ人は誤解を受けるばかり
伝えなければ分からない


1905年02月26日(日)

こんなこと久しぶりです
いつ以来でしょうか
誰以来でしょうか
話すことが尽きません
いつまでも話していたい懐かしい気持ち
あなたと


1905年02月25日(土)

それはなだらかで平坦なコトバたち
いつもそれは丸いトゲ
転がるようで摩擦する表面
モノクロの影に潜んで反転する


1905年02月24日(金)

体内時計がおかしい
朝夕逆転しているようなカンカク
きっと気持ちの姿勢の歪みから

今日は涼しく羊雲がひろがっていた


1905年02月23日(木)

だから をよく使っている自分に気付く
自分への理由づけ 結局は言い訳なのでしょうね
疲れているから 眠いから 好きでないから と

けれど を使えるといいのでしょうね
疲れているけれど 眠いけれど 好きでないけれど と
それは自分を逃がさないで 掴む行為でしょうね


1905年02月22日(水)

苛立ちの中に見える幼稚さ
スマートな大人であれないことへの苛立ち
それは循環し 断ちようが無い
幼稚さは 甘えにすぎない
そして支配的独善的なものにかわる
言葉が逃げてゆく
思いやりの一言が道を開いてくれるのに


1905年02月21日(火)

一体何をそんなに苛立ってしまうのか
なぜすぐ断定的に話しているのか

写真の中の自分を見て
歪んだ姿勢が見えた

貴女と話していて
急に熱がひいたように 
腹立てることなど何も無いと分かった

高い樹のその緑の上の広い空を眺めたからか
靜かな町の靜かな雨の午後のひとときを
窓からの風とたっぷり過ごしたからか
なつかしい空気をたくさん吸った気がする
樹上の風をたくさん見た気がする
命を洗う雨だったと思う
広々としたがらんどうの部屋


1905年02月20日(月)

貴女とたくさん話して気付いた
私は馬鹿なお喋りで失敗だらけということに
そしてそれでも平然と生きているということに
たくさんの失敗を周りの人に許してもらいながら
ということに
だから私も 
人を許して生きてゆこう ということに


1905年02月19日(日)

知らぬが仏というけれど
仏より
知らぬが天使 
知らぬが花 がいい


1905年02月18日(土)

この窓辺で風に呟くだけでは
変われないのかもしれない
外へ出て新しい顔と話すのが
いいのかもしれない


1905年02月17日(金)

あなたがみつけてきたものを
そのままの形で
大切にしておきたかったのですね
だから
近づいてはいけなかったのですね
触れられて変わってしまうと思ったのですね
とられるとかんじたのですね


1905年02月16日(木)

まどろみから覚めたとき わかった
見方を変えた

君が牙を剥くのは 
テリトリーの侵害と感じたから
そこが君の築いたテリトリーだから
君は守りたかっただけ

君達 と思っていたけれど
そうではなくて
キミと 君のテリトリー だったんだね

だからもう近づかないよ
足を踏み入れず
もちろん 飛び込んだり飛び越えたりもしない
ノックは君のドアへする
だからもう安心していいよ
牙を剥いたり唸ったりしなくていいよ


1905年02月15日(水)

生まれたてのやわらかなグリーンばかりを飾るのは
きっとお洒落でしょうね
インテリアとしては

でも育つものは 
赤ちゃんのままではいない

ガーデニングは
育てる世話を引き受けることです


1905年02月14日(火)

いい加減にしてほしい
いい加減に気付いてほしい
全てひとりで仕切れるわけ無いのに
何時まで続けるつもり
末端はよけい混乱しているのに
機能の低いハブはいらない


1905年02月13日(月)

どうなっているのですか
本当に影すらない
あっけらかんと
囲いの杭だけ打たれた苑


1905年02月12日(日)

任せるという形の苦しさ
自分で動く方がうんと容易く軽く疲れない

フミンってそういうこと?
ツカレってそういうもの?

どんどん決めてみたら
たとえソシリが出るかもしれなくても
自分が軽くなっていくように感じる

ツカレを自認している間は
ごはんも欲しくなくて
体重も減ってゆくように感じる
健康的なダイエットではない


1905年02月11日(土)

知らぬ間に自分の中の核となるものが
抜け落ちたか 変わったのかもしれない不安

乱暴な気持ち 腹立たしい気分 丁寧でない振る舞い
そういうものの侵入を許してしまった自分がいる
迎合してしまった自分がちらつく
姿勢の悪い 行儀の悪い 嫌な心になっている不安

総鏡の前に立つことを忘れて
視野狭くきっと目の前しか見えていなかった
自分の中全部を入れ替えなくては

忙しくいろいろ広く刺激を拾って視野を広げて
ものの貴さに気付いて大切にすることを
思い出さねばならない


1905年02月10日(金)

私の中の迷い犬
あちらへ行ったりこちらへ来たり
耳がいいのか悪いのか
鼻が利くのか利かぬのか
行ったり来たりの繰り返し
一生懸命考えて
優柔不断で決まらない
揺れる気持ちで生きてゆく
迷惑ですね すみません


1905年02月09日(木)

君のために
私が頑張ろうと思う
しっかり自分を変えてゆこうと思う


1905年02月08日(水)

それでも のぞいてみる
変わるはずないのに


1905年02月07日(火)

キミに
ごめんね だけを遺して
私が消えたら

わけがわからない かもしれない
でも もし償うならそれしかないし
それで償えるものではないのです

歴史という罪


1905年02月06日(月)

内側から変えようと思う
内側から整理しようと思う
内側から固めようと思う
すべて内側から


1905年02月05日(日)

意思疎通ができない
うまくいかない
何を考えてるのか 出さない
互いに出さなければ 通じないのに
噛み殺していても
不愉快な顔をしていても
進まないのに
意見を出し合わなければ
はっきり伝えなければ
すっきりと終わらないのに

こんなものでしょうか
人が近くなってゆく過程は
これでいいのでしょうか
失敗ばかり


1905年02月04日(土)

とても疲れた
慣れない場所
人が多い場所
可愛くて賢い小さな子ども
たくさんの写真
人の選別作業を見ること
自分がするより疲れる
まだ二度ほどしか会ってない人と
親密な打ち合わせをすること
今日は本当に疲れた


1905年02月03日(金)

暫く使っていないバッグの
ポケットに口紅があった
冬の色だった


1905年02月02日(木)

シジュウガラがたくさん来ている
こんなに来たのは初めて
にぎやかに囀っている
窓のすぐ近くの松にいる
もっと傍まで来て


1905年02月01日(水)

高原のように爽やかな
そんな一日

突然用事がふえたけれど
何もかもはかどったわけではないけれど
とてもはかどった気分 で うれしい




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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