消えてゆく小さなこと
消 え て ゆ く 小 さ な こ と


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1903年10月31日(土)

冬枯れの野に いく筋もの道
細くだらだらと時おり交叉して
どの道を辿ればいいの
どこへ行き着くの

美しい言葉を操るひとよ
整った詞を並べるひとよ
闇をぶつけてくるひとよ

悲しいわたしは
自分の心をひろえないでいる
言葉をとりだせないでいる
どの道も辿れない


1903年10月30日(金)

一日ただ動き回っていただけで
何も思う時間がなかった
気がつけば日が落ちている
こんな日が続いていくのだろうか
頭の中が灰色になってしまったような
重い日


1903年10月29日(木)

区切りのない空がうれしい
広がる空がうれしい
はるかなグラデーションを
この窓辺に引き込んで
私の頬をやさしくつつむものを
私はこの手でやさしくつつむ

薄くれないの光は冷えてゆくけれど
しあわせは胸に満ちている


1903年10月28日(水)

きららは剥げ落ちて
棘を捨てたエンタシスのように
精神の重みは大地に沈み込む
その鈍い感触は
カショクの痛み


1903年10月27日(火)

フルイにかけるということですか
フィルターを通すということですか
青いフィルターを抜けて 
世界はすべてブルーになる


1903年10月26日(月)

自分の何かを変えたくて
部屋の大片付け試行錯誤の模様替え
何年も眠っていたものを
復活させたり決別したり
思いもよらぬ自分を見つける
まるきり違う自分になる
交互に訪れる朝の静けさと喧騒


1903年10月25日(日)

フリーに籠に盛ったり
ランダムに箱に詰めたり
今まではそういうのが好きだったけれど
ちょっと並べてみようかな
案外好きになって
ライフスタイルがかわって
それもいいそんな気がする
きっかけはトオル


1903年10月24日(土)

お部屋の色 かわりましたね
朝陽が入るようになったから
空の色が映えますね
綺麗なガラスの向こうに
庭の緑を楽しめますね
月夜には猫がラジオを聴きにきますね


1903年10月23日(金)

誰でも有頂天になるときはあるでしょう
男でも女でも老いても若くても
天に感謝し誰彼構わず話したくなることが

そのおおらかさに
苦笑しつつもついひきこまれて
肩を組んで乾杯してしまう
おめでとう大ラッキーじゃないか

でもさりげなく見せようとする大人の男は
なんだかなぁ
見え隠れするものが嫌です
言いたいのならラウドスピーカーになればいい


1903年10月22日(木)

朝刊にみつけた花びら二つ
新春の花びら餅の写真と
薔薇のようなセーター

きれいな色のモヘアを買ってきて
セーターを編みたくなりました
思いつくままにアレンジして
ふんわりの薔薇襟


1903年10月21日(水)

いやだな面倒だなと延ばしていたコト
お金で解決できるかもしれないけれど
でもそれもやはり余計面倒で
重い腰をあげて何とか下準備して
やっと段取りつけた
始めてみれば何も大変なことではなく
どうして今までできなかったのか不思議
ただ気持ちの問題


1903年10月20日(火)

時おり来てくれる小鳥たち
だと思う 姿は見えないので たぶん
囀りが移動しながら
屋根の上や茂みの陰から
私の窓をうかがうように
優しさ半分 気まま半分
お土産があるかもしれないのだけれど
今のところ見当たらない


1903年10月19日(月)

ふっと少しばかりの寂しさがよぎっても
黙って空を見ていよう
風が流れて雲が動くさまを
小さな鳥がゆくさまを

ひと時の沈黙だけを心にしずめよう
寂しさに耐えかねて
自分のビジョンもポリシーも
流してしまわぬように


1903年10月18日(日)

色を変えるのなら
はっきり変えればいいじゃないですか
全く違う色でいいじゃないですか
そのほうが気持ちが切り替えられるから
誰かに引きずられたりしないように
しっかり自分で選んでください


1903年10月17日(土)

理由なくすれ違いになってゆくことが
少しずつ悲しくなってくる
それなら知らん顔していて
ほっておいて

わたしはここから出られない
この天窓から見あげるだけ
雨の予報が雪になってゆく灰色の空の重さ


1903年10月16日(金)

声をあげて泣いていたね
そんなふうに泣けること素敵だと思う
わけを話してくれたね
きっと二人の秘密にしておくからね大丈夫


1903年10月15日(木)

冬木立で見つける赤い実も降り積った紅い葉も
差し込む光を浴びて鮮やかな緑の繭にはかなわない
外の音を聞きながら中にじっといるのです
晴れて出てきても彼らは地味な色です
羽化に7ヵ月かかるのですと
神の造る生き物は皆不思議
でもきっとすごく自慢な家だろうと思う


1903年10月14日(水)

貴女はお得意のカードを並べて
自分の世界へリードする
次に切るのは何?


1903年10月13日(火)

迷惑をかけないというのは当たり前のことで
誰もがはっきり分かっていることだけれど

相手の気持ちに負担にならないようにということを
気をつけるのは けっこう難しい
配慮の足りない善意 という落とし穴


1903年10月12日(月)

分析しないでほしいの
解説者にまわらないでほしいの
受け止めたことだけ
もらった気持ちだけ
話してほしいの
誰かが好きだといった物って
そういうことだと思うの


1903年10月11日(日)

そうなんだ
ナガレを変えてみたかった んでしょ?

きっと 
かわると思う

それがあなたの望んだ方向かどうかは別として


1903年10月10日(土)

子どもの頃大掃除のとき
見えないところも掃除しなさい と教わった
それがそのうち自分の中でなぜか
見えないところから掃除する になって
見えないところを掃除する になって
見える所が散らかってばかりいる整理下手になった
見えないところって多すぎて時間ばかりかかるし
始めると没頭するから
なかなか次に進まないんです


1903年10月09日(金)

今年は大掃除に時間かけないように
小掃除をたくさんしていこうと思っている
大掃除しなくていい暮らし方が
ホントの いい暮らし
大勢で大掃除していいのは
大仏さんくらい


1903年10月08日(木)

冬眠する動物って
前はどちらかというと
鈍い生き物のように思っていた
活動していない時期があるなんて
眠ってるだけなんて
のそっと寝ぼけ眼で起きるなんて

でも今なら
賢い生き物だと思う
自分のエネルギーの使い方を工夫した生き方
人も上手く冬眠できたらね


1903年10月07日(水)

ごめんなさい
あなた達の話全然わからないよ
好きなものが違いすぎるの
ただ あなた達は共感があってよかったねと心から思います
でも私はとくに悲しくも羨ましくも思っていない
ひとの心はそれぞれです


1903年10月06日(火)

冷たい人間ではないつもりです
ひとのために流す涙は持っている
でもその人なりの努力をしていない人には同情できないんです
だからあなたのツケを払うつもりはありません
あなたにボランティアするつもりはありません
自分のツケは自分で片付けてください


1903年10月05日(月)

智恵のある人が素敵
おばあちゃんの智恵袋でも
こども的ユニーク発想でも
よくこんなこと思いついたねという創意や工夫が素敵
考え出したりひらめいたりが楽しい
それがひとの智恵だと思う
真似だけの人なんて つまらないよ

言葉だってそう
自分の気持ちを伝える言葉は自分でさがす
たとえ歌詞でもひとのを使っちゃ
自分の心は伝わらないんだよ Nっち


1903年10月04日(日)

小さな医院の植え込みに寒椿が咲き出していた
あたたかな冬の陽をあつめて
薔薇のようにふっくらと夢色
モノトーンの夕暮れには気づかなかったよ


1903年10月03日(土)

なんだか懐かしい香りに
ふわっと出会った気がして
何だろうときょろついてしまった
花屋の奥のバケツに
白い小さな水仙がいっぱい
ああ そうだったね
もうそんな季節
キミが大好きなんだよ


1903年10月02日(金)

その犬はひらひらするものが大好きで
だから跳びつくのよ
その犬は洗濯物が大好きで
だからくわえて歩くのよ
ふわふわしたものが大好きで
だから抱え込むの
悪い子じゃないの
ほら破れていない


1903年10月01日(木)

魔法は星空へ旅立つのだろうか
それとも野原を巡るのだろうか
星のきらめきをふりこぼすのか
風の歌を舞い上げるのか
ねぇその小さな銀のしるし
わたしの掌に



天窓より___

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日付は通し番号として記しています