返信はどうなったのですか 電話よりメールで欲しかった わたしのメール きっと 溜まり過ぎたのでしょうね
九月はどこへ消えたのだろう 透明な風を纏う嬉しさを失ったまま 十月の雨の匂い 重い土の匂い
STREAM 五感の記憶 祈りと 解放 音たてて 未来へ
健気なひとがいい 言ってはいけないと堪えているひと 成功するほど誠実さを深くするひと
もの欲しそうな人がいやだ 相手から言わせようと企んでいる人 自分のことしか見えなくなってゆく人
愛されている犬と 自慢にされている犬
本人の気づかぬ不幸せ
近頃のあなたの作品が沈んでいて 輝きやときめきが薄らいで どうしてかなと思ってた
前は制作の苦心や苦労を楽しそうに話していましたね こちらもワクワクしました でも最近 苦痛をいいますね
疲労が苦痛を重ねてゆくなら 少し休養してみては 無理をしないで 晴れ晴れとして歩いて欲しいです 人にときめきを配るつもりなら
美しい写真も作品も 心がこもっているからだと思います その場所なら その道具なら 誰だって とは ならないと思うのです そんな言葉 言ってはいけない あなたを焦りで惨めにさせるだけ
その場に立ったときの見つめ方が きっと違うと思うの 真っ直ぐ心を重ねたひとと 平然として そして少しばかり功名心を入れてしまったひとと
もういちど はじめの気持ち 取り戻して 小さく震えてる気持ち つたえて
仕掛けを作って餌をおいて 釣れるのを待っているのでしょうか
わたしは臆病です へそ曲がりです 釣れたと思われたくありません だから近寄れません
天窓より放つもの 白鳩 白梟 青いことり 口笛 しゃぼんだま 紙ひこうき ちいさな花びら 吹き込む風はレースをくぐり 差し込む光は硝子の花瓶にゆらめく
星をつなぎ細い月を待ち 薄紫の溜息をおとす 遠くの船の汽笛 貨車の音 犬の遠吠え 遥かな記憶の錯綜
ナミダヲ 虹ニ カエラレナイ 出航はSASURAI
ひとが成長してゆくのは 達成感を身につけて
そして大人になってゆくのは 空しさを知って
突然の思いがけぬ訪問者は 時の流れを少しかえた
いつもと違う時間が流れ 何か違うものが残った
タイムトラベラーって そんなものかも
ひとの人生の流れ 少しだけ変えたかも
わたしの中身 少しだけかわったかも
世界中を旅して廻るひと 勇気だと思う 私は小さな世界の生活から 抜け出られない 見知らぬ土地をいとおしく思いながら 夢だけで満ち足りる 汗して歩くことを怖れる 見知らぬ街もひとも おなじこと 自分の中から出られない 心の中で握手するだけ
草抜きをしました 雑草 小さな黄色い花が咲き終わって もう青い実になっていた たくさん抜いて片付けたら 地面に 半分に割れた茶色の実と 芥子粒ほどの小さな種がいっぱいこぼれてた そんな風に落ちてると知らなかったから 何のことはない 種まきしたようなものです
でも本来がっかりするはずが不思議な気分 疲れたのに少しやわらかな気持ち こんなちっちゃいのが がんばるんだなぁ だからこんなに一面に殖えるんだね
あなたから預かった鍵 返したいのに 持って行ってほしいのに いつまでも預かったまま もう使えなくなっているのかも知れない
おまえは誰になりたかったのだろう 人間になりたかったかしら 空を飛べるだけで よかったかしら 野を駈けるのが好きだったかしら わたしは お前になりたかったのかもしれないよ 透明な体して影もなく
秋は溜息 小さくひとつ 落としてしまった 気付かずに
胸が少し痛むのです 考え続けているから
重い気分に耐えかねて 呼びかける 窓から天へ きゅきゅっと 誰か聞いてくれるといいけれど 此処だとわかるといいけれど 手すさびのバードコール 秋の赤いウッド
Re: わかっていたこと ただの大人の挨拶
振り出してしまったけれど きっとそのまま 賭けてもいい 何もかわらない 気持ちの中の重いものは 何も晴れない
あの海でひろった あのまるい貝 大切にしてますか
空があおい 空が高い
ただ一枚の空 なぜ 高さが分かるのだろう ただひたすら 澄んで明るい
ぽんとはじけて ごりっと硬くて甘くて少ししょっぱいお菓子 それ子どものお菓子?大人のもの?お年寄りの? なつかしい味
消せないでいること 離せないでいること やっぱり 繋がっていたい かな 気にかかる
飛行船というものに 乗ってみたいと思う ジェット機は 進むしかない ヘリはうるさい 気球は怖い
馬鹿みたいに穏かな風情の飛行船 本当はどうなんだろう
ゆったりと空にいられるって とても不思議です 乗ってみたい
昔は本当にあったらしいけれど 輸送でなくてよいから 乗ってみたい
安全で静かなの 作ってください
思いもかけず忘れていた場所に きれいな花が開いていた 薄いピンクの彼岸花 なんていう名か忘れたけれど いつか球根を動かしたのかもしれない
優しい色でほっとする
秋になったら と 決めていたことがある ブラウスを着る
でもまだTシャツでいる
ブーツやカーデガンのウインドウには ついてゆけない
己の一族、子孫の栄華 ただその為に引き起こされたイクサなら
滅ぶ地球を遺すつもりなのか 愚か者
植木鉢にきのこが生えていた 茶色の小さいの 並んでいくつか 園芸用の買った土だから いろんな肥料や腐葉土が混ぜてある どこかの森で朽ちた葉や小枝に 棲んでいたのでしょうね
靜かな秋の中におかれた琴は 自ずと鳴りいだすだろう と読んだとき
なぜか 竪琴と思っていた ローマ神話にあるような あるいはジャックに出てくるような 金色の小さいの
だから少しばかり甘い音を思ってた でも日本の琴ならば 張りつめた遠く響く音
静かな生き方 美しい生き方
恥じない生き方 恥じない暮らし方 飾らずに美しいこと
どうぞと いつでもいざなえること
音なく枝から離れ 静かにまっすぐ その林檎はどこへ落ちる 草の中 ふかふかの土 それともキミの掌へ
灰色の湿った重い空 椋鳥の群れは上手に飛べない 茅の若い穂が揺れる 深くなった草の奥 ひよひよと鳴く虫がいる 雨が近い
一仕事すんで 暫くこのルートは通らない 楽しかった
ビートの効いた曲よりも とろけそうなメロディーを 頭の芯にください そんな枕をください
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