疲れ過ぎました ぼんやり雨にうたれていたい 今の雨は冷たくないから寂しくない 体中の緊張をとかしてくれるだろう
頭と目を使いすぎの作業の連日 夢まで毎夜ドラマチック 一日中起きている気持ち ちっとも神経が休まらない 額の真ん中が痛い こんな時ふわふわのものに顔をうめたい あたたかな犬 ふかふかの布団 やわらかなタオル そして息をいっぱい吸う
何がどうした と聞かされれば それがどうした と言い返したい そんな日だったけれど
灰色の鴨が首をのばして秋の川面を飛んでゆく そんな夕方には何かほっとして 何の話だったかもう忘れた
キミは背中を丸めて小さく見せるけれど ゆったりと素直に優しい言葉はいつも 私の心に真っ直ぐ届いています きっとその樹の 梢にあそぶ風を見ているのでしょうね
誰かは静かに語りかける 切々と訴える 誰かはそれに呼応して 大きな声で豪語した
青も赤もそれぞれに SAPPHIREでありRUBYなのだ 人の心を映し込んで
物事をきちんと整理しておける人になりたい 整理が下手だ
カタチを整えたものが苦手だ たとえば たたんだのより ふわっと丸めたポケットチーフ 型抜クッキーより絞り出しがいい
秋の野へ 生命の息吹の不思議ではなく 生きることの力強さでもなく 終焉というものの静かな受け入れ方を 風の中に見る
互いに駆け引きばかりして 間合いの空間が 余白のまま残って繋がらない 欠けているのは夢 互いへ見る夢
本当に心底疲れてしまった時 見ず知らずの人からのねぎらいやいたわりの言葉のほうが 水のように染み込んで潤される気がする 心がこんなに渇いていたと知る
身内や友人、知り合いだと 負担に思ってしまうのはなぜだろう 心配させることに気重さを感じるから 少し気持ちが外れる時 一人でいたいと思う 誰とも顔を合わさずに 窓から空だけを見ていたい日
いつ崩壊しても不思議のない場所を 不安にかられて息をひそめてのぞく気持ち 漏れる明かりをそっと確かめて安堵する気持ち 明日にはもう崩れ落ちているかもしれないけれど 今夜ではない
キリマンジャロの夕空をいつか見たいと思う どんなふうにどこまでその色が広がっているのだろう どんな風が吹き過ぎてゆくんだろう その真っ只中に立ちたい思う
夢の中で背の高い私だった 足の長さがいつもと違うというのは 視界が違う感覚で 腰の位置の違う感覚で 地面が異様に遠い感覚で コツコツとヒールの響きは 長い時間足を伝わって腰骨に届く ひとつひとつの時間は大きく回る感覚で ちょうど頭のてっぺんは まるで風の真中にあるようだった
言葉は信号 暗号をおくる 解読してください
なぜそんなごみの中で暮らしているの 棄て切れないというだけのお荷物ばかり タカラモノとも思えないけれど もっと自分を身軽にしてください このままじゃ何時までたっても飛べないよ 見分ける力をつけないと押し潰されてしまうよ
ほとばしる言葉すべてを伝えたら 受け止める人はたいへんでしょうね
言葉少なな人が好きです 言葉にかわるものがある
言わなきゃ分からない という言葉があるけれど そういう場合もあるけれど
殆どは 知りたいと思うなら 見ていれば分かると思っています
見てくれない相手に 分かってもらえるわけもなく 伝えたところで意味もないでしょう きっとそれだけのこと
風も雨も秋の音にかわり 私の中の熱っぽさは冷めてゆく 遠い目で 景色を眺めひとを見る 誰がなんだってあんなに血の気多く競えるのだろう
美しい暮らしを眺めるのは好きだけれど 自分の生活は出来る限りのsimpleを願う 質素といえる生活に憧れをもつ
きれいな水のそばで 元気なものを少し食べる靜かな暮らしを夢見る にぎわうショップもエアポートも 遠い世界に感じる暮らしを望む
でもPCは無いと困る人間になってしまった
その白い子猫 抱かせてください いっしょに夕焼け見ていたい
それは黄色い烏瓜?赤い烏瓜? 黄色いのが欲しかったの
今さら何を話し掛けても ご機嫌伺いにすぎなくて 白々しくて よそよそしくて
黙ったままで 正直すぎる
聞こえなかったように聞き返す人 外からの言葉に聞く気の無い人 聞くための道具はあるのに 聞くつもりの無い人に 話し掛ける気持ちはありません 静寂の中に生きればいい
同じ言葉に いつもいつも 馬鹿だと思うけれど 引っかかり いろいろ想いを重ねてみる ひとは皆 同じ想いかもしれないと思う
このところ毎日 大きな川を渡る 川上のはるかに山が連なる いっぱいに空がある雲がひろがる 夏が過ぎ 風あざみ いつも同じメロディーがうかぶ 夏の終わりの気持ちのよい川景色
重い荷を持っても 真っ直ぐ歩めば幸せに通じる 歩が遅くともいつか着く そう教わってきたけれど 軽いことを軽んじてきたけれど
少々軽めに生きたって 幸せなんじゃないかな 重い生き方って背負いすぎて持ちすぎて 捨てきれないだけじゃないのかな
重いものを捨てることが出来るから軽くなれる 最近そう思ったりする
旅人のようにもういないのだ と思っていた人たちが現れる不思議 そうだった 旅人は旅を巡ってまた井戸へ寄る
私は放浪に出てしまった ココロ旅人ではなく追放者のように
この夏 夕顔がたくさん咲いた 今までにない大きさと数 夜の庭が美しい
夕顔の白さが好き すぐに閉じない花ならば ウェディングドレスになれるのに
手折ることもできず ただ眺めるしかないから はかなくて愛しい その残像が好き
月明かりの夜更け 白の眩しさ
貴方の呼吸はいつも同じで 吸うのも吐くのもずっと変わらないのですね だから言葉もかわらない
わたしは吐くたびに 吸い方がかわる 同じ呼吸をできないのです だから言葉も変わってゆくのです
猛烈に応援したくなる 新しくはじめる人に 挑む人に
上手くいきはじめると応援されたことを忘れる人 とは サヨウナラ
初心を支えていたいのです
今朝の空気は澄んでいる 風は透明 水は冷たい でも今ざわざわと泡立つ気持ち
どうするかな 吐き出すか 押し込めるか 大人顔して澄まし込むか
そんなこと いいのでしょうか まわりの人は?に感じるでしょう 軽く失敬と言うだけで ずかずか入り込まれた気がするけれど もう少しばかり細やかなひとと思ってました
プライドとか意地とか 貴方は意固地にそういうことばかり考えるけれど
路線が違うというのは 目的地が違うということで 惹かれるものが違い 望みが違うということ
心の中の もっとやわらかなことだと思います
晩鐘をきく 風も足をとめて
私の胸の内に 仕事は終えた もう携わらない
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