消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1902年12月31日(水)

青い薔薇が話題だったけれど
今までにあったのと そんなに違わないような・・
これぐらいでいいんじゃない
少しまだ赤みの残るくらいで
青味が強くなったパープルというくらいで

科学の成功が好きな人は
夢を残したい人の気持と少し違うのでしょうね
何年も育てながら少しずつ近づけてゆく夢と
一挙に科学で片付けるのと

もし本当にクールな青そのものになったら
その花束 どんな感じなんだろう
私は欲しいとは思わない気がする

青が似合う花はいっぱいあるのだもの
薔薇は赤くて 菫は青い
それでいいのに

どんな花も色んな色を出せます  になったら
花のその花らしさが薄らいでいく気がする
本当の意味での 高嶺の花 というのが
消えてしまったらつまらない


1902年12月30日(火)

人間ってすごいもんだと 改めて思ったりする
カラダをフル回転させた後
底の底からエネルギーを入れ替えた後
38度超なんて日がざらだった後
この32度は フツーに平気です

暑い時には思いっきり汗をかくのがいい 
というのはホントだ

去年はほとんど重労働をしなかった
一日エアコンで陽射しと汗から離れた生活をしていた
夕方人間だったかも そして疲れたけれど

今年は外作業&シャワーにはまったので
爽快ではあります

来年の夏は どうでしょう


1902年12月29日(月)

もういいよね?   
これで気が済んだよね?
ほんとにもういいんだよね?

何度も何度も確かめる
それでも決められなくて
終わらない

でもふと 
とても軽い気持で呟いてみる

それでいいんだよね。
それで気が済んだよね。

それが貴方の答えだよね。


1902年12月28日(日)

空がただあっけらかんと青い午後は人淋しい
飛行機雲の一筋でも千切れ流れてほしい
鳩の一羽でも横切ってほしい

届いてほしい
何か生きて動いている証
青い空からこの窓へ 
ただ待つだけの人淋しさへ


1902年12月27日(土)

時おり遠い目になることを 誰も知らない
あのオレンジ瓦の尖った屋根よりもっと遠くをふと想う
魔法の呪文の聞こえる 西や東の見えぬ国を

日盛りの通りには人がいない
猫だって日陰に隠れているし
蝉の声も止んでしまった
目を閉じて 遠い目をしてみる


1902年12月26日(金)

違和感の理由わかりました
貴方が昔志していたのは
浮動票の獲得だった
今は安定票志向なんです
だから私の気持は宙に浮いたまま

私は浮動票の行方を追っていたの
どういう風に貴方が獲得してゆくのかを


1902年12月25日(木)

朝は素晴らしい勢いで始まったのに
今はただ頬杖をつく
カップに挿された緑の葉の
変わらぬみずみずしさを不思議に思いながら

白磁の小皿に 大粒のブルーベリー数粒
甘さも酸っぱさもない

昨日の夕顔はもう終わっている
今日はいくつ開くだろうか
夜が香り出すその時
今日は思い浮かぶことがあるのだろうか


1902年12月24日(水)

ふたりで毎日出かけた
森も池も教会も
海辺も牧も赤い砂道も
こんなに目に焼きついているのに
あんなにお喋りしたのに
何を話していたのか
思い出せないのです
遠い少女たちのこと


1902年12月23日(火)

どどっと降って がっと晴れて
最高にむんむんする中に届いた郵便
キミの頑張り
一つずつ夢を広げているんだね

一つずつでいいんだものね
わたしも片付けています
すぐ次が出てくるけれど
でも 一つずつ片付けていこうと思います

どどっと降って がっと晴れて むんむんして
きっとこんなことの繰り返しなんだね
生きるって事は


1902年12月22日(月)

一瞬大きく炎がゆれて 
それが最期
ドロップに縁取られた夢と冒険は
ぴしっと一音で砕けた


1902年12月21日(日)

好きなものを少しずつふやしていく
そういう生活したい

いろんなものの好き嫌い
色あいの優しさで決まる
パステルとかベビーという意味ではない
暗色でもダーティーでも優しい色あわせがある

今自分が使ったり着たりするのではなくても
心惹かれる色あわせは 切り抜きしてる

トレンドと関係なく 
小さな写真だったりする


1902年12月20日(土)

あなたのエンドレス
どこまで続くのか
何時まで続けるのか


1902年12月19日(金)

質素な壁に哀しいカーテン
話し声も聞こえない
誰もいない部屋なら
もう合鍵はいらない


1902年12月18日(木)

純粋に楽しんで
楽しい遊びだった貴方の世界は
いつのまにか知識重視になってしまった

夢中になって遊ぶ中で見つけた喜びは
知識先行とは輝きが違ったのに
昔のことになってしまった

年齢がそうさせるのですか
肩の荷がさせるのですか
違う形のプライドですか

輝きのない作品はつまらないのです
魂が揺さぶられたり呼び込まれたりが 無いのです


1902年12月17日(水)

いつも毎日どこかをきれいにする
そんな生き方していきたい

自分のことでも 皆のものでも
自分のためでも ひとのためでも

きれいにするという行為
気持いいだろうと思う
その後たぶん 笑みがこぼれる


1902年12月16日(火)

しゃぼん玉の欠片は 
チェスの駒のように動かされ
先頭に行ったり 最後尾で動かぬままだったり


1902年12月15日(月)

復元力 というもの

少し外れてもそれても
ひとは復元力で甦る

子どもには 大人が育ててやらねばならぬこと
大人なら 自ら育まねばならぬこと


1902年12月14日(日)

暗闇の宇宙ではなく 
白い宇宙のようなほの白い空間に
一人存在してみたい

拠り所なく果ての無い空間ではなく
きちんと四角い空間
狭すぎる圧迫感なく 広すぎる不安感なく
落ち着くテリトリー

病室のような潔癖な白さではなく
前も後ろも右も左も天井も床も
すべての壁は半透明な乳白色で
明るいというのではないが
やわらかな光を通していて
私の影はどこにも映らない

やわらかな明るい世界に一人でいる
静かな空間

そこでは 何を思うだろう
どこを見つめても ほの明るさに満ちていて
次第にもっと明るく明けてゆきそうな
期待感も少し覚えて
ひととき涙は忘れるかもしれない

未来
ただ未来
ただよい未来
ただやわらかな明るい安らぎ

そういうものに静かに包まれて時が過ぎる
ほの明るく 何も見えない向こうに見るものは
夢とか希望とか
現実の社会でもてないことも
ただ素直に見える気がする
目がそういうふうに潤う気がする

そんな瞑想空間 こころに持ちたい


1902年12月13日(土)

小さなことかも知れない
仕方ないことかも知れない
あなたに責任は無いのかも知れない
でも やっぱりへんだ
何とかなるはずなのに
知らん振りしているのは


1902年12月12日(金)

メッセージ伝わりましたか
もうすぐ新しい世界が広がる
今は待つだけ
不安と期待で


1902年12月11日(木)

そんなにおどけないでください
哀しくなるから

大人は大人らしいお酒がいい
人生の友なら大切にして


1902年12月10日(水)

打てど響かず

何のこと?誰のこと?
胸騒ぎはずっとそのままで
その言葉 使えません

響くひと になりたかった
響くひと でありたかった


1902年12月09日(火)

タイミングよく来た車に最後の荷物を出した
これで完了 夏OK
今年の夏は元気に乗り切れそう かな

少し前はうんざりしていたのに
カラダの底からの汗が全てを洗い出したような
そんな気がする
小学生が夏休みを待つような気持ち
カラダが軽い


1902年12月08日(月)

仕方なく一週間毎日 半日 外の作業
熱風でした

汗は半端じゃなくて
その後のシャワーはご褒美で
その後のエアコンの効いた部屋は天国で
作業して片付いた結果が見えるのが気持いい
午後のシャワーにはまってしまった

毎日ずっと続けたかったけれど
もうすることがなくなったので
また涼しい部屋にぼんやりしている


1902年12月07日(日)

馬鹿だな私 わかってなかった
ムキになってるのは私だけと思ってた

なめらかな口調でムキに平静するひと
口をへの字に結んでムキに押し黙るひと
プライドが少し違うだけだった

少し安心してにっこりできた
頑張りたまえ


1902年12月06日(土)

オパール原石を見つけた時
胸が爆発しそうだったでしょ
その笑顔 まぶしかった

でもビジネスしようと鉱脈を探った時
その笑顔 前と少し違う


1902年12月05日(金)

貴方の作品には貴方を注ぎ込めばいい
受け手に迎合することなく going my way でいい
でも受け手がポツリと洩らした言葉を
粗末にすると命取りになる

レベルがあがるにつれて
何だかクールになってゆく作品
してやったり というのが見え隠れする
前は対象を同じ側から見ている感覚だった
今は作品をこちらに向けられているカンカク


1902年12月04日(木)

パーティーは始まったまま進まない
あなた達がへんなんだもの
スタッフなんでしょう?
お客なの?

誰の誕生パーティーなんでしょう
肝心の人はどうしているのでしょう
みな押し黙って何かを待っている
グラスを持ったまま


1902年12月03日(水)

使い込まれた手作り感が楽しかったのに
優しさに溢れていたのに

プロへの夢を追いかけ始めて器材競争になった
自分の味を出せる間もなしに次々と新しく

負けたのは 対象への優しさで
貴方から少しずつ消えてゆく

勝ち負けを器材に委ねてしまったから
自分の目より信頼したから
そこに何も残らなくなったよ


1902年12月02日(火)

誤解ならムキになって訂正してくると思ったけれど
そのまんま
ずっとそのまんま

訂正したい相手ではないということです
誤解のままで構わないということです

こうやって行き違いのまま終わりかなと思う
ムキになってるのは私だけ


1902年12月01日(月)

パーティーは始まった
だいじな人がまだ来ないのに
つまらないね
窓辺でそっと外を見る
誰も来やしない
どんなお喋りも上滑りで
さらさら葉ずれのようで
もうどうでもいいんだがなぁ
帰ろうかなと思ってみる




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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