2009年05月31日(日)  つばさ第10週は「愛と憎しみの川越」

3月30日に朝ドラ「つばさ」がスタートして、はや2か月。明日からは第10週。タイトルは「愛と憎しみの川越」。完成台本(一週6話分で一冊)が配られるたび、表紙に印刷されたタイトルを見るのが楽しみ。元コピーライターとしては、「わたしだったら……」とネーミングを考えてみるのだけど、毎回予想は裏切られ、「毎週は、こう来たか」とうなってしまう。この後も、第11週「愛の複雑骨折」、第12週「男と女の歌合戦」、第13週「恋のバリケード」、第14週「女三代娘の初恋」、第15週「素直になれなくて」……と続く。

10週は、なんといっても甘玉堂にパートとして現れる末永紀菜子役の斉藤由貴さんに注目! キャストが決まったと聞いた瞬間「ああ卒業式で泣かないと〜」のフレーズが耳の奥でリフレイン開始したわたし、『卒業』がヒットした1985年に中学を卒業。同世代の人たちには、その懐かしさだけでうれしくなる一週間。斉藤由貴さんといえば、10年以上前に三谷幸喜作・演出の『君となら』という抱腹絶倒の舞台を観たときに、「この人、コメディもいける!」と驚かされたが、マイペースをステージに持ち込むような独特の間がおかしみを醸していた。「つばさ」の濃い面々にも負けない存在感を見せてくれるのでは、と期待。

「かのこ」と「きなこ」、和菓子繋がりな名前は偶然? 「鹿の子」は主役で「きな粉」は脇役……。そんなところから話は転がる。きな粉を使った甘玉堂の菓子「千日草」は竹雄にリストラ候補にされるほど地味な存在。けれど、その菓子に込められた思いが、傷ついた心を救うきっかけに……今週も土曜日に向けて張られた伏線を拾いながらクライマックスへ。千代のやけっぱちかと思われた浪岡とのデートにも次週以降につながるヒントがあり、二人が観た映画にも意味が隠されている。

この10週は、26週の中でもとくに好きな週。千代の活躍がたくさんあって、おばあちゃん好きなわたしはうれしい。演出は再び、1〜3週と6週を担当した西谷真一さん。

連続テレビ小説「つばさ」(月)〜(土)放送中
【放 送】総合・デジタル総合 8:15〜8:30
     デジタル衛星ハイビジョン 7:30〜7:45
     衛星第2 7:45〜8:00
【再放送】総合・デジタル総合 12:45〜13:00
     衛星第2 19:30〜19:45 /(土)9:30〜11:00(一週間分)

◆NHKオンデマンド配信(>>>こちら)でつかまえる手も。


今夜の子守話は、お風呂の後、「たま、髪切ろっか」と聞いたときの返事がヒント。「かみなりの かみきりやさんで きる」「かみきり」と聞いて「かみなり」が出てくる言葉の瞬発力に感心。たまはなぜか雷が鳴ると「えへへへ」とうれしそうに笑う。先日かなり大きな雷が轟いた日も、「えへへへ」と笑い、「ママ、こわくないよー」と得意げに言っていた。わたしは子どもの手前、怖がるふりをしていたのだけど……。

子守話75「かみなりの かみきりや」

たまちゃんの かみが ずいぶん ながくなったので
きりに いくことに しました。

ふたつ ならんだ かみきりやの かんばんを みると
ひとつは「かまきりの かみきりや」
もうひとつは「かみなりの かみきりや」とありました。
かまきりは かまで かみを きるのでしょうか。
たまちゃんは ちょっぴり むしが にがてなので
かみなりの かみきりやに きってもらうことにしました。

「いらっしゃい」
かみなりの びようしが たまちゃんを むかえてくれました。
かみをきっているのも きられているのも みんな かみなりです。
「かみなりじゃないんですけど いいですか」と
たまちゃんが きくと
「かみが あれば だいじょうぶです」
「おきゃくさまは かみさまです」と
びようしたちは いいました。
ぴかっと ひかって ごろごろと なる かみなりは
こえが おおきくて あかるい せいかくの ようです。

「きょうは どんな かみがたに しますか」ときかれたら
たまちゃんは 「みじかくして かわいくしてください」と
こたえるつもりでした。
ところが かみなりの びようしは 
なにも きかずに たまちゃんの かみを
あまみずで じゃぶじゃぶと あらって
ぼうふうで ごうごうと かわかして
いなづまで じょきじょきと きっていきます。

たまちゃんは なんだか しんぱいに なってきました。
かみなりの かみきりやの びようしも おきゃくさんも
みんな きんいろで くるくるの かみなりあたまを していました。
たまちゃんも おなじ かみがたに されてしまうのでしょうか。

その しんぱいは おおあたりでした。
しあげに かみなりショックを どかんとおとされて
たまちゃんの かみは いっしゅんで 
きんいろ くるくるに なってしまいました。

かみなりあたまの たまちゃんを みて 
パパも ママも めを ぱちくり くちを あんぐり。
もっと こまったことに たまちゃんは
かみなりらしいことを したくて たまらなくなりました。

でんきを ちかちかと つけたり けしたり
たいこを どんどん たたいたり していると
「いいかげんにしなさい!」
とうとう ママの かみなりが おちてしまいました。

たまの髪は生まれてから一度も切っていないのだけど、生まれたとき、すでにずいぶん長かったので(伸びた頭にぐるぐる巻きついて、ポンパドール夫人状態で出て来た)、背中の真ん中過ぎまで伸びてしまった。シャンプーを異様にいやがり、おまけに汗をよくかくので、ムムッというにおいを発する。七五三まで伸ばそうかと思ったけど、夏を乗り切るのは厳しいかな。

2008年05月31日(土)  全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画『ゆずり葉』
2005年05月31日(火)  G-up presents vol.3『Deep Forest』
2002年05月31日(金)  ワールドカップ
2001年05月31日(木)  2001年5月のおきらくレシピ
1979年05月31日(木)  4年2組日記 先生ずるい


2009年05月30日(土)  『絶後の記録』映画化めざしてキンガさん再来日

原爆投下後、GHQの検閲を受けて最初に刊行された体験記であり、美しいラブレターでもある『絶後の記録―広島原子爆弾の手記』。その映画化を目指す情熱の人、Kinga Dobos(キンガ・ドボッシュ)さんが2年ぶりにアメリカから来日し、再会することができた。

彼女との出会いの経緯は2年前の日記に記した(2007年08月13日(月)『絶後の記録』映画化めざして来日)が、あたらめて会ってみて、信念に突き動かされ、それを実現するために誠意と行動力を惜しみなく注ぐエネルギーに圧倒された。財力もコネもない故人が映画を作るとき、不可能を可能にするのはこの情熱なのだ。

ルーマニアからハンガリーに逃れ、イギリスで英語を、アメリカで映画を学んだキンガさん。その恩師が彼女の作った短編映画を気に入り、「これを映画にできるのは君しかいない」と紹介したのが、『絶後の記録』を英訳した『Letters from the End of the World』だった。その運命的な出会いに導かれ、彼女の挑戦が始まった。

2年の月日が流れても、映画化へ向けて具体的なことはまだ何も進んでいない。けれど、キンガさんの情熱は衰えるどころか勢いを増し、つくづく強い人だ、と心を打たれた。

映画を作る意味のひとつに、原作を広く知ってもらえることがある。わたしの日記を読んで原作を手に取ってくれた方が少なからずいるけれど、日本の人にも世界の人にも、もっと読まれるべきこの名著を、わたしも何とかして広めたいと願っている。戦争を憎む気持ちの根っこは、人を愛する気持ちなのだと、静かだけれど熱い文章で、『絶後の記録』は語りかける。その思いを多くの人が分かち合うことが、平和の種をまくことなのだと思う。

絶後の記録』、ぜひ、手に取って、読んでみてください。

情熱で映画を実現させた人といえば、一年前の日記で紹介した(2008年05月31日(土) 全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画『ゆずり葉』)映画『ゆずり葉』が完成したことを月刊シナリオで知る。ろう者の早瀬憲太郎監督のインタビューに、キンガさんに通じる意志の強さを感じた。映画を作るのにろう者も健聴者も関係ないと語られていたが、キンガさんもまた、原爆を憎んで平和を祈るのに日本もアメリカもない、ということを熱く語っていた。

今日の子守話は、壁を溶かすお話。平和のありがたみを子どもに伝えることに人一倍熱心な母から、子どもの頃、絵本や映画や展示会など、さまざまな形で「戦争は、あかん!」のメッセージを受け取った。それを娘にも受け継いでいきたいと思う。

子守話74「チョコレートのちきゅう」

ちきゅうの あちこちで
きょうも くにとくにが けんかして
ミサイルの あめを ふらせています。
ひとをきずつけ いえをこわし まちをもやし 
たくさんの なみだの あめも ふらせます。

ミサイルが チョコレートだったら いいのに。
ちじょうに おちてくる あいだに ねつに とけて
みんなのおやつに なればいい。
チョコレートなら だれも なにも きずつけずに
やさしい きもちに してくれるでしょう。

いっそ ちきゅうが チョコレートだったら いいのに。
けんかして あつくなったら とけて とろけて
くにと くにの さかいめが きえればいい。
チョコレートの うみに ぷかぷかうかんで
はて いったい なにを あらそって いたのでしたっけ。
ひとと ひとの あいだの コチコチも ギザギザも 
チョコレートみたいに とけてしまうでしょう。

子守唄代わりのお話といえば、今日の朝ドラ「つばさ」の放送で続きが完成した『おはなしの木』、公式サイトで全文が読めるので、どうぞ(>>>こちら)。リクエストの多い絵本『まじょのなみだ』も挿絵つきで読んでみたい。

2008年05月30日(金)  相続税も所得税もかからない財産
2007年05月30日(水)  マタニティオレンジ126 ピアスを見たり赤ちゃんを見てもらったり
2005年05月30日(月)  脱力系映画『イン・ザ・プール』
1979年05月30日(水)  4年2組日記 男子べんじょ


2009年05月29日(金)  子守話にホラー誕生

朝、たまを保育園に送ろうとしたら、「はだしのおんなのこ いるんだよ」と突然言い出した。「裸足の女の子って誰?」と聞くと、「おまつりになったらくるの」と言う。保育園児の間で流行ってる都市伝説かしらん。そういうわけで、今夜の子守話はホラー。わたしの頭に思い浮かんだのは、かすりの着物の女の子だったけど、下駄ではなく、現代風に「靴」にした。

子守話73「はだしのおんなのこ」

おまつりのよるに あらわれる はだしの おんなのこ。
おんなのこには くつがない。
おんなのこには かげもない。

あしおともたてず おんなのこは そうっと ちかづいてくる。
そして「くつを かして ちょうだい」と 
ちいさな こえで ささやく。

かわいそうに ちいさなあしが よごれて すりむいて。
くつを かしてあげると おんなのこは あるきだす。
その うしろには かげぼうしが ついてくる。

そして くつと かげぼうしを さらわれて
はだしになった おんなのこは
こんどの おまつりを じっと まつ。

おまつりのよる
「くつを かして ちょうだい」と こえを かけられたら
つぎは あなたが はだしの おんなのこ。


朝ドラ「つばさ」に登場する絵本『まじょのなみだ』を探しに来る人で、今日も今井雅子日記は繁盛。「本屋さんにない!」「どこで買えるの?」の質問もあるけど、内容は、番組オリジナル」今日の放送では、加乃子が作ったハッピーエンド版ラストが明らかになった。「そうそう、子どもって、あんなに喜んでたくせに、わたしが読み聞かせしてあげたこと、覚えてないのよ!」と先輩ママからの声。うちのたまも、子守話のこと、忘れちゃうんだろな。でも、お話のエッセンスが心の栄養になってくれますように。

2008年05月29日(木)  マタニティオレンジ295 「うちの子、ここがかわいい」保護者会
2007年05月29日(火)  マタニティオレンジ125 ちょちちょちあわわ
2005年05月29日(日)  『昭和八十年のラヂオ少年』を祝う会
2004年05月29日(土)  幸せのおすそわけ
2002年05月29日(水)  SESSION9
1979年05月29日(火)  4年2組日記 お母さんのおてつだい


2009年05月28日(木)  水瓶座は12年に一度の幸運期らしい

山田詠美さんのインタビュー記事を読んでいたら、「水瓶座は今年、12年に一度の幸運期」だとあった。24年前の幸運期に山田さんは小説家デビューしたのだという。わたしが大学生の頃、仲良かった友人が彼女の本に夢中になっていて、読ませてもらっていた。「人を好きになると、その人が死んじゃうんじゃないかって怖くて眠れなくなる」と山田さんがエッセーか何かで語るのを「すごくわかる!」と友人はいたく共感していたのだけど、まだそこまでのめりこむ恋を知らなかったわたしは、「自分より他人が大事になることなんて、あるのかしらん」と首を傾げた。そんな思い出のある作家さんが同じ星座だったという親しみと同時に、「ということは、わたしも幸運期か!」と小躍りした。

今年は朝ドラ「つばさ」の仕事に関われて、映画『ぼくとママの黄色い自転車』も公開されるので、脚本家業は幸運に恵まれているといえる。では、他はどうか? 同じく水瓶座のダンナに「今年、幸せな気がする?」とたずねたら、「家族三人仲良く暮らせる普通の毎日が幸せなんじゃないですか」と辛口の彼にしてはほのぼのとした答えが返ってきた。

昨日の夜、ダンナの帰りが遅くて、娘のたまと二人で晩ご飯を食べていたときのこと。こんな会話があった。

わたし「ごめんね。ママ、今日、たまちゃんが保育園の間に、お仕事終わらなかった」
たま「こまったねえ」
わたし「どうしよう」
たま「じゃあ はやく おわらせてよ」
わたし「待っててくれるの?」
たま「うん。えほんとか ねんどとか」
わたし「一人で遊んで待っててくれるんだ? たまちゃん どうしてそんなにいい子なの?」
たま「(照れ笑い)」

思わず紙とペンを引き寄せて書きつけていると、たまがのぞき込んで「ママ なに かいてるの?」。「たまちゃんがかわいいこと言ったから、書き留めてるの」と答えると、「じゃあ〈ママのこと おうちぐらい すき〉って かいて」と言われた。それが、「いい子にしてママを待つ理由」のようにも聞こえた。

その少し前、保育園から帰ってきたときに玄関先で「たまちゃん じぶんのこと すき。おうちぐらい すき」と言ったのを聞いて、「こんな風に自分を肯定できるってすてき!」と感激したのだけど、わたしのことまで「おうちぐらい」(わが家と同じぐらいという意味なのか、家ぐらい大きいという意味なのか?)好きと言ってくれる娘をぎゅっとだっこ。やっぱり今年は幸せな年だ!と感じた。

ちなみに12年前の1997年は広告代理店のコピーライターになって5年目。当時は日記をつけていなかったので、何をしていたかよく覚えていないのだけど、仕事も恋も充実していた覚えがある。人生を変えるような出来事があったのかどうか……と、自分のプロフィールを見てみると、「1997年10月 はじめてのテレビドラマシナリオ『月のなる木』 を日テレ登龍門に応募、2次選考まで残る」とある。3000篇を越える応募数から160篇ほどに絞られた中に入っているのを見つけて(審査結果が載っている「月刊ドラマ」を立ち読みした)、「才能があるのかも」と思い込んだことが、書き続ける自信をくれた。翌年3月に初めて賞を取った映画脚本『昭和七十三年七月三日』は、97年秋の函館旅行が活かされたから、やはり幸運の年だったのだろう。

さらに12年さかのぼる1985年は高校受験の年。第一志望の高校に合格し、新しい友だちも出来た。学校の掲示板で募集を知って翌年の米国留学に応募したのが、この年の出来事だったのか、年をまたいでからだったのか。わたしにとっては、その留学が大きな転機だった。

さすがに1973年、3才のときは運がいいも悪いもなく、幸せな子どもだったのではと想像する。さて、あと約半分残っている人生4度目の幸運年。何が起こるか、お楽しみ。

今夜の子守話は、今朝起きがけに言われた台詞がヒント。
「おにんぎょうと いっしょに ねんねしたのに さびしかったの。
 たまには そんなひも あるの」
「たまには そんなひも あるの」という何気ないつぶやきにドキッとする。「短くて刺さる台詞をください」とプロデューサーによく言われるが、子どもの言葉はまさに、短くて、鋭く刺さる。朝から詩みたいなことを言うなあと感心し、「同床異夢」という四字熟語を連想した。ダンナは「〈たまには〉は、〈たまちゃん〉と、〈ときたま〉をかけているのかな」と言った。

子守話72「さびしいよる」

だいすきな おにんぎょうと いっしょに ねむったのに 
さびしくなるのは どうしてかしら。

ねるまえに つないだ てと ては 
ねがえりを うつと はなれてしまうから。

わたしが ゆめのなかで わらっても
おにんぎょうが みている ゆめは ちがうから。

ひるまは あんなに なかよしだったのに
ねむっている あいだは はなればなれ。

さびしくて こいしくて めがさめたら 
となりで ねむっている 
おにんぎょうを ぎゅっと だっこした。

たまには そんな ひもあるの。


さて、今日も「朝ドラ つばさ 絵本 まじょのなみだ」の検索結果でこちらの日記に来られた方が多数。明日金曜日の放送で、加乃子がつばさと知秋のために作ったハッピーエンドが明らかに。子どもの笑顔が見たくて、母は作家にもなれば詩人にも(もちろん歌手にも道化にも)なるのです。

もうひとつ、金曜日の放送で千波が遺した子守話として登場するのが『おはなしの木』。「続きはまた後で」で終わっている作りかけの物語の続きは、土曜日の放送で。「つばさ」公式サイトによると、巨大絵本(>>>こちら)が登場するそうで、楽しみ。8週にも登場した「先延ばしの呪い」に、「わたしも呪いにかかっています」の嘆きやぼやきや告白の反響が続々。長く生きていると、いろいろあるある。呪いを解くおまじないは、「「起きてしまった物語は変えられな〜い。でも、物語の続きはあなたの手の中にあ〜る」。

2008年05月28日(水)  マタニティオレンジ294 たま語銀行オープン
2007年05月28日(月)  高田さんからの招待状
2005年05月28日(土)  このごろの通販ショッピング
2004年05月28日(金)  日本映画エンジェル大賞授賞式
1979年05月28日(月)  4年2組日記 がっけんのふろく


2009年05月27日(水)  プロデューサーに言われた信じられない言葉

シナリオ講座で教える友人から「プロデューサーから言われたセリフで、これは許せないとか信じられないとか、逆にうれしいことで印象に残っていたりする言葉とか、何かないですか?」と質問が来た。講座でプロデューサー対策を話すにあたって、実体験を集めていたらしい。

こんな返事を書いた。

言われてグサッという言葉、ほとんどないです。
広告時代に比べると、マイルドだなあという印象で。
脚本家にへそ曲げられたら終わりなので
気をつかってくれてるんだなあと思います。
「初稿面白かったです」とまずほめてから
「ただ、シーンのつながりがなだらかじゃないですね」とか
「テーマがぼけてますね」とか
「こころもとない場面がいくつか」のような言われ方。

ひどい言葉ではないけど
「だらだらと長い」「いらない台詞が多い」などと言われると
うちのかわいい子になんてことを!と思います。

あと、本直しした後で「前のほうがよかった」「悪くなった」と言われると、
直しのあの労力はなんだったの〜となります。
プロットから脚本になって「こんな話でしたっけ?」と言われるのも悲しい。

「今井さんの脚本にはいいところもありますが
 悪いところも同じぐらいあります」
これは最近言われた言葉。
楽天的な性格で、おみくじもいいとこだけ信じるので、
こういうときも「ほめられた」ほうを覚えておきます。

『子ぎつねヘレン』のプロデューサーに
「きみ、ト書きがへたくそだね。どこで勉強したの?」と言われたとき、
「じゃあ台詞はうまいってことですね」と喜んであきれられましたが
そのプロデューサーは、わたしの打たれ強さを面白がってくれてました。

きついこと言われるときは「別れ言葉」ですね。
友人の脚本家が、放送後の作品の感想を求められたときのこと。
「あの女優さんの演技が痛かったですねえ」と軽く言ったら
「痛いのはあなたの脚本です」とプロデューサー。
わたしの知る限り、これが破壊力最強です。


友人は講座のつかみでいくつか紹介して、無事生徒さんの爆笑を取ったそう。

質問に答えて、あらためて思ったのだけど、広告代理店のコピーライターを経て脚本家になってよかったのは、「ボツを食らう」ことに慣れていること。自分が書いたものを否定されるのは、自分を否定されるようで、すごくへこむけれど、コピーライター時代にずいぶん鍛えられたおかげで、ダメージは最小限に抑えられている気がする。書き続ける(直し続ける)気力と体力、それが脚本家には何より求められる。

今日の子守話は、娘のたまが「にじのぼる!」と一生懸命訴えるのを聴き、「虹にのぼるなんて、子どもらしい発想だなあ」と『オズの魔法使い』のOver the Rainbowを連想して、生まれた話。後になって、壁に立てかけたマットレスを前に「にじのぼる」と言ったことから、「よじのぼる」を言い間違えていたことが判明。まさか「にじりよる」と混同? それとも「4時」のぼるが「2時」のぼるに化けたのか? 

子守話71「クレヨンのにじ」

そらに おおきな にじが かかった あるひのこと。
たまちゃんが にじを ゆびさして いいました。
「あの にじに のぼりたいよう。
 にじに よじのぼって すべりおりたいよう」

ところが にじは はしっこが きえてしまって
じめんから とおく はなれた 
そらの とちゅうから はじまっていました。
「どうしよう。はしっこがないと にじに よじのぼれない」
こまった たまちゃんは にじの はしっこを かくことにしました。

なないろの クレヨンを つかって 
たまちゃんは そらに にじを かいていきました。
ところが にじを かいている あいだに
ほんものの にじが どんどん きえていきました。
クレヨンの にじを かいても かいても
ほんものの にじが にげていきました。

とうとう クレヨンの にじだけが のこりました。
まだまだ にじは みじかいけれど
たまちゃんの なないろの クレヨンは すっかりみじかくなって
つづきを かけなく なくなってしまいました。

そこに、
「わあ クレヨンの にじだ」
「ぼくにも かかせて」
クレヨンをもった おともだちが あつまってきました。
なないろの クレヨンを もった おともだち。
あかい クレヨンだけを もった おともだち。
あおい クレヨンだけを もった おともだち。

みんな かきかけの クレヨンの にじに のって 
なないろの にじの つづきを かきました。
みんなの クレヨンが どんどん みじかくなって
クレヨンの にじは どんどん ながくなりました。

クレヨンの にじが そらいっぱいに ひろがりました。
ほんものの にじよりも くっきりした いろあいの
にぎやかで たのしい にじです。
たまちゃんと おともだちは にじに よじのぼって すべりおりると
こんどは はんたいがわから よじのぼって すべりおりました。

なんども よじのぼったり すべったりしているうちに
みんなの ふくに クレヨンが くっついて
クレヨンの にじは どんどん やせほそっていきました。

そして いつのまにか クレヨンの にじも きえました。 

2008年05月27日(火)  マタニティオレンジ293 聴診器ごっことマススクリーニング
2007年05月27日(日)  大人計画『ドブの輝き』
2005年05月27日(金)  『シンデレラストーリー』@ル テアトル銀座
1979年05月27日(日)  4年2組日記 みんないっしょに


2009年05月26日(火)  2歳児のネーミングセンス

コピーライターになりたての頃、読売新聞に載っている「こどもの詩」を切り抜いてスクラップしていた。毎朝会社の自席で紙面を開き、作業をしていたのだが、だんだん畑を「ぞうさんのかいだん」と名づける子どものネーミングセンスに感心していた。台紙にした黒い表紙の大判のスケジュール帳は、みるみる膨らんでアコーディオンのようになった。会社の先輩たちが「今井、あれ見せてくれよ」とノートをのぞきにきては、あははと笑って立ち去って行った。一見すかして見えるクリエイター風情の先輩たちが無邪気に子どもの詩を面白がるのが、新鮮だった。

それから15年あまり。新聞ではなく娘のたまの実況で、子どもの言葉の面白さに毎日目を見張っている。

散歩中に「ママ こてなにかな」と立ち止まったのは、邸宅の玄関先。細い竹のようなものが植わっている。「なんだろね。竹かな」と言ったら、「まつげだよ」とたま。

また、別の日のこと。「みどり ことり」と韻を踏むのが聴こえて、絵本を読んでいるのかと思ったら、卓上カレンダーの表紙を見て、言葉をつけていた。クローバーのイラストの隣にカモメが並んでる。その隣のティーポットとカップを指差して、「これは何かな?」と聞いたら、「おちゃのじかん」と答えが返ってきた。

ところで、昨日の日記(「一週間は月曜日からか火曜日からか」の不一致)を読まれたご近所仲間で鉄道ファンのT氏より「世界の時刻表は月曜日から始まる」というタイトルのメールが届いた。

世界の航空会社のタイムテーブルを網羅しているOAG(Official Airline Guide)という歴史ある時刻表があるのですが、運航日の表示が月曜日:1、火曜日:2〜日曜日:7という表示方法を採用しています。また世界の鉄道の時刻表を網羅するThomasCook社の時刻表も運行日の表示は月曜日が「1」、日曜日が「7」です。

とのこと。時刻表も月曜日派だった!

2008年05月26日(月)  いい広告を作るには、いいオンナになれ。
2007年05月26日(土)  マタニティオレンジ124 役員仕切りのクラス会
2004年05月26日(水)  ニヤニヤ本『言いまつがい』
1979年05月26日(土)  4年2組日記 かみなり


2009年05月25日(月)  「一週間は日曜日からか月曜日からか」の不一致

昨日の夜のこと。「来週の予定どうなってる?」と何気なくダンナに聞いたことが喧嘩の発端だった。一週間は月曜から始まると考えるわたしは「来週=明日からの一週間」のつもりで言ったのだが、「日曜から始まる派」のダンナの新しい一週間は昨日の時点ですでに始まっており、「来週=次の日曜日以降」というズレが生じた。日付を確認して、互いの一週間のとらえ方がずれていることに気づいたのだが、「来週空いてる?」と聞いて予定を入れたら子守の都合がつかない、といったすれ違いにもなりかねない事態。

「危ない、危ない」「よく今までミスが起きなかったものだね」などと話しているうちに、「気をつけなよ。日曜から一週間が始まるのは常識だよ」とダンナがいばったので、「ちょっと待ってよ。月曜からじゃないの?」とわたしが反論し、「日曜派」と「月曜派」の戦いになった。月曜から土曜まで学校があって日曜が休みという学校生活を経て、社会人になっても月曜から金曜まで働いて土日が休みというのが一週間のリズムだった。フリーになってリズムはだいぶ崩れたけど、やっぱり月曜から金曜のあとに土日がくっつくという感覚がある。

「日曜日は市場にでかけ〜」の『一週間の歌』も「Sunday Monday Tuesday」の歌も日曜から始まるし、教会へ行く安息日を週の始まりととらえるのは欧米的な考えなのかもしれない。だけどダンナはクリスチャンでもないのに「日曜から始まるって決まっているんだよ」の一点張りで「月曜から始まるなんて言ってるのは君ぐらいだ」とまで言い張る。

「じゃあ『週末』って言葉はどうなるの?」とわたしは反論。「日曜が週の始まりなら、土日は週末じゃないんじゃないの?」と言うと、「日曜が土曜にくっついてるんだよ」と強引な答え。じゃあ辞書を引いてみましょうよと新明解国語辞典を開くと、

しゅうまつ【週末】 その週の終り。[日曜から週が始まると考えた場合も、月曜から週が始まると考えた場合も、土曜の午後もしくは金曜の夕方から日曜にかけての仕事休みを指す]ウィークエンド

とある。「見なさい。辞書には月曜から始まる考えもあるって書いてある!」と鬼の首を取ったように言うと、「君はときどきわけのわからないことを言う!」とダンナは逆上し、「そんなに月曜から始めたいのか! 一週間は8日欲しいとか一年は500日欲しいとか言うのか!」とダンナのほうが支離滅裂になった。

言い争ううちに、なんで日曜か月曜かでこんなに険悪になっちゃうんだろう、どうしてただ「なんでだろね。おかしいね」と面白がれないんだろと悲しくなったり、淋しくなったりして、娘のたまを道連れに玄関先へ家庭内家出して、さめざめと泣いた。こういうとき、子どもは、いつもならお友だちにつられて泣くくせに、へらへらにこにこ笑っていてくれる。「ママねえ、日曜日と月曜日とどっちがえらいかでパパと喧嘩したんだよ」と言ってもわからないだろな。でも、
子守話にしてみよう。

子守話70「日ようびと月ようび どっちがいちばん?」

日ようびと 月ようびが けんかした。
「いっしゅうかんのはじまりは 日ようびだ」
「いやいや 月ようびだ」
「月ようびは 日ようびのあとだ」

「いやいや 月ようびではじまり 日ようびでおわるのだ」 どちらも いじっぱりで ゆずらない。

「お日さまは お月さまより えらいから 日ようびがさきだ」
「日ようびは かいしゃも がっこうも おやすみで
 なまけているから えらくない」
「お日さまがなかったら お月さまはまっくらだから 日ようびのほうがえらい」
「なん月なん日というときは 月のほうがさきだ」
どちらも いっぽも ゆずらない。

けんかをみていた ほかのようびたちも くちをはさんで
「火がないと こまるから 火ようびが いちばんえらい」
「それをいうなら 水だって」
「いいえ 木がなかったら もっとこまる」
「水がなければ 木はそだたないよ」
「それなら 土もひつようだ」
「お日さまを わすれちゃ こまるね」
「お金があれば なんだって かえるさ」

「われこそは いっしゅうかんで いちばんえらい!」と
ぜんいんが いいはって おおげんか。
  それをみていた たまちゃんが
「だったら 玉ようびを つくる!」といいだした。
「た、玉ようび?」
7つのようびが びっくりしてききかえすと、
「いっしゅうかんは 玉ようびから はじまる!
 だって このカレンダーは たまちゃんのものだから
 玉ようびが いちばんえらい!」と
たまちゃんは じしんたっぷりに せんげん。

いっしゅうかんが 8にちになったら
7にちに1かいだった でばんが 8にちに1かいに なってしまう。
ラッキーセブンの7 にじいろの7 7が8になるのはイヤだ!
ひじょうじたいを まえにして
いっしゅうかんの ようびたちは たちまち なかなおり。
「玉ようびだけは やめてくれ!」と いっちだんけんけつして
8つめのようびが くわわるのを くいとめた。

日ようびがさきか 月ようびがさきか そんなことは どうでもよくなった。


学生時代、応援団にいたときにわたしの代の団長を誰にするかでもめた体験が、「玉ようび」のヒント。「そんなにもめるならわたしが団長をやる!」と言った途端、「それだけはやめてくれ!」と団長候補が団結した。

2008年05月25日(日)  カレーパーティ当日
2007年05月25日(金)  車椅子専用クッションのすわり心地
2005年05月25日(水)  オペラに恋して〜愛ラブ3テノール
2003年05月25日(日)  レトルトカレーの底なし沼
2002年05月25日(土)  イージーオーダー
1979年05月25日(金)  4年2組日記 おかあさんが帰ってこれるか


2009年05月24日(日)  「つばさ」第9週は「魔法の木の下で」

昨日、じいじばあばの家にお泊まりした娘のたまは、珍しくぐずったらしい。ダンナからも聞いていたのだが、朝電話すると、本人が「たまちゃん きのう ママがいいって ないたのよ」と教えてくれた。さらに「たまちゃん まだ かえれないの。ママ こないから」と言う。今日はわたしが仕事ですぐには家に帰れないことをわかっている。このところ、たまは自分の気持ちをだいぶ言葉で言い表せるようになった。パパと留守番していて、夜遅くになってもわたしが帰って来なかったとき、泣きやまないので、「じゃあママを見に行こうか」とパパに言われて表通りまで見に行ったら、気が済んで泣き止んだことがあったが、そのときも翌日になって「たまちゃん ママ まだかなって みにいったの。ママ いなかったの」と報告してくれた。

2才9か月でも淋しさと我慢の葛藤があって、それを言葉にできるんだなと感心すると同時に、言葉にできるようになる前から、感じていたのだなと思い、いじらしくなったり、胸がしめつけられたりする。

明日からの「つばさ」第9週「魔法の木の下で」には、真瀬の亡き妻・千波が娘の優花に遺した作りかけの子守話『おはなしの木』が登場する。優花が2才になった日に千波は亡くなったのだけど、きっと、そのときの優花には、すでにいろんなことがわかっていたのだろう。だからこそ、悲しみの傷は深いのだろうと思う。「優しい花」と綴る名前を持ちながら、花に優しくなれない優花。そこにも母親を喪ったことが影を落としている。彼女が優しい気持ちで花に向き合えるようになるために、つばさに何ができるのか……という週。8週に登場した『まじょのなみだ』が、9週ではつばさにヒントを与えることに。今後もちょくちょく登場するかぶりものの「あまたま君」「ぽてと君」が初登場。メルマガ「いまいまさこカフェ通信」20杯目の記事もあわせてどうぞ。

NHK連続テレビ小説「つばさ」(月)〜(土)放送中
【放 送】総合・デジタル総合 8:15〜8:30
     デジタル衛星ハイビジョン 7:30〜7:45
     衛星第2 7:45〜8:00
【再放送】総合・デジタル総合 12:45〜13:00
     衛星第2 19:30〜19:45/(土)9:30〜11:00(一週間分)

2008年05月24日(土)  カレーパーティ前日
2007年05月24日(木)  マタニティオレンジ123 モンスター親とアリガター親
2002年05月24日(金)  清川虹子さん
1979年05月24日(木)  4年2組日記 しゅうじで「ビル」


2009年05月23日(土)  広告業界200人!船上結婚パーティ

「サラリーマン転覆隊」というカヌー愛好会をやっている電通の本田亮さんと知り合ったのが昨年のこと。『サラリーマン転覆隊が来た!』『サラリーマン転覆隊 悪ガキオヤジが川に行く! 』『ママチャリお遍路1200km』などの著書があり、いい年した悪ガキ集団の珍道中を面白く読ませてもらったのだが、「転覆隊のジャニーズ村田が今井さんとお仕事していたそうで」と本田さんに言われて、驚いた。わたしがマッキャンエリクソンという広告会社でコピーライターをやっていた頃、東京ディズニーランドの広告を作っていたのだが、そのCM制作を担当していた葵プロモーションのプロデューサーだったのが、村田淳一さん。本に載っている写真に目を凝らせば、確かに村田さん。甘い顔立ちから、ついたあだ名が「ジャニーズ村田」。

本を読み終えてから「登場人物の一人が知っている人だった!」と知って驚いていたら、今度は東京ディズニーランドの広告を作っていたときのCMプランナーだった元同僚の宇野実樹嬢から「村田さんと結婚します」と知らされ、二度びっくり。おつきあいしていたことも初耳だったけれど、立て続けに村田さんがつながって、世の中狭いなあとつくづく思った。今はマッキャンから電通に移った宇野嬢が本田さんと同じフロアで働いているというのも、これまた偶然。

そんなわけで今日の船上結婚パーティには、新郎の職場の葵プロモーション、新婦の元の職場のマッキャンエリクソン、今の職場の電通、さらに転覆隊仲間の広告関係者が大集合となった。会社は違っても狭い業界なので、あちこちで「おひさしぶり〜」「ごぶさたしてます」が交わされる。

「あの二人がつきあっていたとは!」と驚いた次の瞬間には頭の中で二人を並べて、「うん、たしかにお似合いだ」と納得したのだけど、長身で華やかなルックスの新郎新婦が並ぶ図は、「ジャニーズ×タカラジェンヌ」といったところ。終始笑顔を交わして、とってもいい雰囲気。

「社内キョウサイ組合(共催ではなく恐妻)」の話で受けを取り、次第に自分の話に持ち込む電通の関西人上司氏のおとぼけスピーチで船内大爆笑。後に続くマッキャンの手島さんがすべったら……と危ぶんだら、新郎新婦をよく知っている手島さんは「俺は認めない! これはドッキリに違いない!」を連呼し、しっかり受けを取ってくれた。手島さんはわたしが会社を辞めたときの上司でもあり、「君が辞めるということは、それだけ脚本の仕事が軌道に乗ったということだから喜ばしい。でも、うまくいかなくなったら戻っておいで」と送り出してくれた。

転覆隊隊長の本田さんは「川下りの瀬に沈する前に妻の瀬に沈する悲哀」をぜひ味わってと激励し、家庭の瀬を乗り越えるオールを贈呈。隊員が結婚するときには贈るのがならわしなのだとか。

同じく転覆隊の「雄叫びの西橋」さんは、自ら作詞作曲した「弾丸ジャニー」を自らのギター演奏で熱唱。「M・U・R・A・T・A MURATA!」コールの大合唱で船が揺れた。

本田さんに紹介していただいて、転覆隊の皆さんともご挨拶できたが、西橋さんと「トライアスロンあらためジャグジー宍倉」さんとはとくにたくさん話せた。気さくで楽しい人たちで、本の登場人物に後から出会う楽しみも味わえた。

甲板でのブーケトスの後、新郎から新婦にサプライズプレゼント。東京の街を走り回り、「実樹、幸せになろうぜ」と書いたボードを100人の人に持ってもらった写真を撮り集め、コラージュする過程をビデオで上映した後、愛であふれたそのボードを贈呈。感激屋の新婦が涙で目をうるませながら読み上げた新郎への手紙は、「堂々とのろけたり素直にお礼を言えたりするのも今日ぐらいだから」とまっすぐ、まっしぐらな新郎への気持ちを披露。「今日の日をイメトレしていました」というのが、かわいい。幸せになろう、という目標を秘めておくのではなく、みんなの前で宣言するのが、爽やかな二人らしくて、微笑ましかった。

新郎の最後のスピーチにも、しみじみ。「これまで、人の結婚パーティには、あまり出なかった。自分がいてもいなくても関係ないと思っていた。でも、結婚を発表してからの数か月、すごく幸せだった。会う人ごとに、おめでとう、と声をかけられて、どんどん幸せになった。幸せは増幅するんだなと感じた。そして、自分たちを祝おうという人たちが集まった今日の会は、とんでもない幸せだった……」そんな感じの内容で、それを聞いたわたしも、たぶん同じ船に乗り合わせたみなさんも、幸せのおすそわけを受け取った。

おみやげは、「甘い」ときも「辛い」ときも一緒にいたいという二人の気持ちを込めて、オリジナルの刻印が入ったどら焼きと七味。こんなところも、わたし好み。村田さん、宇野、お幸せに!

2008年05月23日(金)  春の大掃除週間と娘の運動能力
2007年05月23日(水)  マタニティオレンジ122 おはなしたまちゃん
2005年05月23日(月)  ミヤケマイ/ミヤマケイ展『花よりだんご』
1979年05月23日(水)  4年2組日記 とみさわくん


2009年05月22日(金)  「いじわるのへや」の女王、たま2才9か月。

この一か月もあっという間に過ぎ、娘のたまは今日で2才9か月。あと3か月で3才、そして『ぼくとママの黄色い自転車』の公開日。2才9か月につけるキャッチコピーを何にしようかと考え、「おっぱい卒業」「丸が描けるようになった」(今までは線だけだったのが円を閉じられるようになった)「イヤイヤ本格シーズン」などの候補が頭に浮かんだが、先ほどパパに「このへや はいんないで。ここは たまちゃんのへや! いじわるのへや!」と言い張っているのを見て、「『いじわるのへや』の女王」とした。今週はパパの帰りが毎晩遅かったので、あんなにパパになついていたのが一転、「たまちゃん、パパにいじわるするのよ」と開き直っている。好きだからこそ憎いってやつかしら。

別段甘やかしているつもりはないけれど、厳しくしつけてもないうえに、じいじばあばには甘えたい放題という育ち方をして、世界は自分中心に回っていると思っているふしがある。「たまちゃん せっかくかわいいふく きていったのに かわいいって いってもらえなかった」。この自分大好き病が重症化しないよう(ほどよい自己肯定を残しつつ、鼻持ちならないナルシストにならないように)経過を見守っているところ。

「パパがでんわしているうちに アンパンマンみようよ」などと悪知恵もますます働くようになり、たま語はヒットを連発。だけど、書き留めるのが追いつかない。帰宅したパパに「おへやへ どうぞ」。どこでそんな言葉を覚えるのか、不思議不思議。今月のMVT(Most Valuable Tamago)は、じいじばあばのうちで「ウンチ!」と訴えたときに、飛び出した一言。

たま「ばあば、ウンチでる!」
ばあば「(おむつを確かめて)あら、もう出ちゃってるじゃない」
たま「もう いっぽん!」(そして、トイレで、成功!)

ウンチは一本二本と数えるのか! そもそも数える場面ってないよね〜と大笑いした。今日、保育園に迎えに行くと、一人でトイレに入り、自分でズボンとオムツを下ろして便座に腰を下ろしていた。こんなことも自分でできるようになったのか、とびっくり。そばにいると、つい手を出してしまうけれど、ほうっておくと、どんどん自力で解決してしまうのかもしれない。

「いじわる」と「いたずら」は知恵に比例してひどくなるのか、家中の薬や化粧品が空にされた一か月でもあった。バンドエイドはことごとく袋から出されてビヨーンと伸ばされ、ハンドクリームは水洗いされ、ポンプ入りのクレンジングの中身は床に押し出された。床がよく滑り、わたしが転びかけたときの顔がよっぽどおかしかったらしく、「ママ びっくりしてたねえ」と後からうれしそうにからかってくる。イジワル!

今夜の子守話は、「たまちゃんいっぱい」の話をリクエストされたので、実体験をふまえて「おりこうたまちゃん へそまがりたまちゃん」のお話。

子守話69「おりこうたまちゃん へそまがりたまちゃん」

たまちゃんは このごろ いじっぱりで いじわるで へそまがりです。
ママのことを ほんとうは だいすきなくせに
「ママ だいきらい」といって こまらせるのが だいすきです。
ママが「たまちゃん おしょくじよ。てを あらってらっしゃい」というと
「はーい。てを よごしまーす」と いたずらを はじめます。

ところが あるひのこと。
たまちゃんが てに インクをつけて せっせと よごしていると
せんめんじょから たまちゃんそっくりな おんなのこがでてきて
「おててを あらいました」と きれいなてを さしだしました。
「あら たまちゃんが ふたり!」
ママは びっくりしましたが たまちゃんは もっとびっくり。

しょくじのまえに たまちゃんは ふざけて
「ごちそうさま」と いいますが
  たまちゃんそっくりな おりこうさんは「いただきます」と てをあわせます。
もちろん だれかさんみたいに スープにぎゅうにゅうをいれて
「こうしたほうが おいしいよ」なんて いじわるを いったりしません。

おなかがいっぱいになると たまちゃんは
「まずかったー。おなか ぺこぺこー」と いいますが
おりこうたまちゃんは「おいしかったです。ごちそうさまでした」と てをあわせます。

おふろにはいって あたまを あらうとき
たまちゃんは いやだいやだと あばれますが
おりこうたまちゃんは おとなしくしています。

「おりこうたまちゃんと いたずらたまちゃん
 どっちが ほんものの たまちゃんかしら」と ママがいいました。
「こっちが ほんものにきまってるじゃない」と
たまちゃんは いおうとしましたが ひねくれものの くせがでて
「こっちは にせものでーす」と いってしまいました。
「へそまがりたまちゃんが にせものたまちゃんってことは
 おりこうたまちゃんが ほんものたまちゃんなのね」と ママは いいました。
おりこうたまちゃんは 「はい そうです」とこたえました。

と、そのときです。
「うえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!」
たまちゃんは じぶんでも びっくりするぐらい おおきなこえで
なきながら ママに だきつきました。
「ほんものの たまちゃんは こっちよ こっち!
 ママ そっちの たまちゃんは にせものだよ!」
ママは たまちゃんのあたまを よしよしとなでながら いいました。
「そんなこと わかっているわよ」
「え?」とおどろいて たまちゃんは ママをみました。
「たまちゃんのこと ママは せかいでいちばん よくわかっているからね。
 どんなに そっくりな にせものでも ママは ぜったいに みぬけるわよ」
でも たまちゃんが あんまり へそまがりで いじっぱりなので
ママは にせものたまちゃんに だまされた ふりをしたのでした。

たまちゃんが ないているあいだに
にせものの おりこうたまちゃんは いなくなっていました。
「さっきの たまちゃんは どこにいったのかな」
たまちゃんと ママが まどのそとの そらをみあげると
ちいさなほしが ぐんぐんと そらたかく のぼっていくのが みえました。

もしかしたら こまったママを たすけるために
おほしさまが おりこうたまちゃんに ばけたのかもしれません。


今日も『つばさ 絵本 まじょのなみだ』で日記を訪ねてくださる方が大勢。明日の放送にも、ちょこっと登場。絵本の世界が夢に出てきたという設定のメルヘンな美術にもご注目。いよいよ、明日は5月23日!

2008年05月22日(木)  マタニティオレンジ292 我慢と自惚れを覚えた1歳9か月
2007年05月22日(火)  万葉ラブストーリー2007脚本募集
1979年05月22日(火)  4年2組日記 外でしゅくだい


2009年05月21日(木)  「バカ」と言われて傷つき、「うるさい」と叫ぶ。

今朝、娘のたまを保育園に送って行くと、「お母さん、昨日の件はあれから三者面談をしまして、たまちゃんにもわかってもらいました」と担任の保育士さんに言われ、「昨日って……なんの話でしたっけ」となる。「たまちゃんが言われたあの言葉の……」とヒントをもらって、「ああ、あのことですか」と思い出した。

昨日、たまが登園したところに駆け寄ってきた同じクラスの男の子が、いきなり「たまちゃんってバカだね」と言ってきた。とてもうれしそうな「いいこと言うぞ」の顔でやって来たので、何を言ってくれるのか期待したわたしも面食らったが、たまは殴られたような顔になった。「わたし、きずつきました」と語るその顔がみるみる崩れて、「うえーん」と泣き出した。うちではバカという言葉を使わないし、たまが口にするのを聞いたこともないけれど、「バカ」の意味はわかっていて、それが人を傷つける言葉であることを身をもって感じているのがわかった瞬間だった。

覚えたての生意気な言葉を使ってみたいイタズラ心は理解できるし、男の子に悪気はなく、もちろん本心で言ったのでもないこともわかったので、「たま、大丈夫だよ。たまのこと、ほんとにバカだなんて思ってないよ」と慰め、涙をすするたまを託した担任の保育士さんが、その後で「三者面談」を開いたのだった、面談では、男の子がバカと口にしたことがなぜいけないのか、言われたたまがどんな気持ちになったのかを説き、男の子とたまの双方に「人にバカと言うのはやめようね」と言い聞かせたという。子どもだからと聞き流すのではなく、2歳児相手に真剣に向き合い、正しいことと間違ったことを諭してくれる先生の姿勢に頭が下がった。

人を困らせる言葉には子どもを喜ばせる中毒性があるようで、たまは「うるさい!」と叫ぶ快感に最近目覚めてしまった。保育園でこの言葉を叫んでまわりを凍りつかせるお友だちを見て、「うるさいといえば、みんなこまって、うごけなくなる」ことを覚えたらしく、うちで自分の思い通りにいかないことがあったときや叱られたときなどに「うるさい!」を連発するようになった。これまでは「ダメでしょ」「うるさいって言われたら悲しいよ」「そんなこと言うたまちゃんは嫌いよ」などと注意していたのだけど、いっこうに懲りてくれない。ちょうど今夜、また「うるさい!」が飛び出したとき、今朝の保育士さんとのやりとりを思い出して、「なぜ、うるさいと言ってはいけないか」にもう少し踏み込んでみようと思い立った。

「たま、うるさいって言われると、悲しい気持ちになるのは、どうしてかわかる? うるさいってことはね、あなたの声を聞きたくありませんってことでしょ。おしゃべりしたくないってことでしょ。それって、あなたとは何にも一緒にしたくありませんって聞こえるの。たまちゃんがママにうるさいって言ったら、ママはね、たまちゃんはママがいらないんだって思って、淋しくなるから、悲しい気持ちになるの」とわたしが語るのを神妙な顔で聞いていたたまは、
「うるさいって いって ごめんね。うるさいって もう いわないよ。ママ すき」と言った。ただ「ダメ」と言われるより、ダメな理由を説明されたほうが、腑に落ちる。2歳児にもその説得は十分通じるんだなあと感じた。

友人の川上徹也さんが書かれた本『仕事はストーリーで動かそう』の中に、教訓などを物語にすると、子どもにも理解されやすく、「嘘をついてはいけない」と理屈で言われるより、嘘をついたらどんな困ったことになるかを描いた「狼と少年」のストーリーに感情移入したほうが抑止力は働くといったことが書かれてあった。頭ごなしの禁止より、体温の通った言葉の説得、もう一歩進めて「おはなし」にしてあげると、「あなたのことを思って言ってるんですよ」という気持ちも一緒に伝えられる気がする。

そんなわけで今日の子守話は、なぜ「うるさい」や「バカ」と言ってはいけないか、のお話。

子守話68「うるさい ごめんなさい」

どうぶつむらに サイくんのかぞくが ひっこしてきました。
サイくんは はずかしがりやですが みんなと すこしずつ なかよくなって 
どうぶつむらが だいすきに なりました。

ところが あるひのこと。
サイくんと いつも いっしょにあそんでいる カバくんが
おもちゃの とりあいになったときに いいました。
「うるさい! うるさい! うるさーい! サイだから うるさーい!
 うるさい サイは あっちいけ!」
カバくんは おもちゃを とりあった いきおいで いったことでした。
「サイだから うるさい」なんて いったのも ふざけて いったことでした。
けれど サイくんは とっても かなしくなりました。
ころんだわけでも ないのに むねのおくが ずきずきと いたくなりました。

そのひから サイくんは だまりこくってしまいました。
カバくんが はなしかけても へんじをしません。
カバくんは じぶんが「うるさい」といったから すねているんだなと おもいました。
けれど あやまるのは おもしろくありません。
「なんだよ ふざけて いっただけなのに。
 ともだちなんだから わらって ゆるしてくれたら いいじゃないか」

ところが カバくんは ゾウくんと あそんでいて こういわれたのです。
「カバくんは バカだねえ。バカが さかだちしたら カバだもんね」
ゾウくんは おもしろがって いったのですが
カバくんは ちっとも おもしろくありませんでした。それどころか
「ゾウくんは ぼくのこと バカだと おもってたんだ」とかなしくなったり
「ぼくって ほんとに バカなのかな」となやんだりしました。
また「バカ」といわれるのが こわくて カバくんは だまりこくってしまいました。

くちを きかなくなった カバくんが うつむいて あるいていると
ドスンと なにかにぶつかりました。
「ごめんなさい!」
とおもわず こえがでて あやまった あいては サイくんでした。
「こっちこそ ごめんなさい」とサイくん。
「だいじょうぶ? ケガはなかった?」
「うん。サイくんも いたくなかった?」
サイくんと カバくんは おたがいを しんぱいする ことばをかけて
「だいじょうぶって きかれると なんだか うれしいね」
「うん。あったかい きもちになるね」とうなずきあいました。
サイくんと カバくんは しばらく だれとも おしゃべりしていなかったので
おしゃべりって やっぱり たのしいなと おもいました。

「こないだは うるさいなんていって ごめんなさい。もういわないよ」
とカバくんは あやまりました。
「ごめんなさいにも サイがついてるけど いわれても イヤじゃないね」
とサイくんは わらって いいました。


今日は、「つばさ」劇中では表紙しか登場しなかったにかかわらず、「絵本 まじょのなみだ」の検索結果でこの日記に飛んで来られた方が多数。来週9週の放送では、物語のラストが明かされるのでお楽しみに。5月23日まであと2日! 

2008年05月21日(水)  マタニティオレンジ291 徒歩20分の冒険
2007年05月21日(月)   マタニティオレンジ121 ついに床で寝る
2005年05月21日(土)  『サッシペレレ』でサンバナイト
1979年05月21日(月)  4年2組日記 水やり


2009年05月20日(水)  魔の2歳児のイヤイヤイヤがはじまった

魔の2歳児のイヤイヤはとっくに始まっていて、「うちのたまは軽いほうだわ」と思っていたら、なんのなんの本格シーズンに突入していないだけだった。昨日、保育園からうちに帰り着くまでに、これでもかのイヤイヤを浴び、世間のお母さんたちが「うちの子のイヤイヤにはほとほと参っている」とうなだれる気持ちがようやくわかった。

保育園の玄関にある自分の靴を、自分より先にママが見つけたのが気に入らず、イヤイヤイヤ。
靴箱が視界に入るところまで引き返して、やり直し。「ママは みないで!」と靴箱から目をそらさせる警戒ぶり。
保育園の庭から門まで出るまでに、帰りたくなくてイヤイヤイヤ。
整骨院へ立ち寄ろうとすると、最初は入るのをイヤイヤイヤ。なだめて入れば、今度は出るときに立ち上がらずイヤイヤイヤ。
自宅マンションまでたどり着くと、わたしがポストを開けたのが気に入らず、イヤイヤイヤ。「たまちゃんの みるの!」と言い張り、郵便物をポストに戻させ、開けるところからやり直し。だけど、自分あての手紙(といってもペンフレンドなどいないので、待っているのはしまじろうのDM)がないことに逆上してイヤイヤイヤ。
オートロックの鍵を開けるのも自分がやりたくてイヤイヤイヤ。
エレベーターがイヤイヤイヤで階段を上れば、2階を4階だと言い張り、「たまちゃんの おうちは ここよ」でイヤイヤイヤ。
部屋のある4階に来ると、「ここは 2かいよ」と言い張り、イヤイヤイヤ。

よくぞこれだけ楯突く材料があるものだなあとあきれたり感心したりしながら、自宅玄関にたどり着いた。反抗するというのは自己主張の現れで成長のしるしなのだと言うが、本人は時間が経つと、「たまちゃんね さっき 2かいを 4かいって いったの」と実に冷静に自分を見ていて、成長どころか、親を追い越しておちょくっとんのか!という気分になる。この先どれだけやりこめられることやら。

今日の子守話(数がふえたので、1〜25話26〜50話のページを分割)は「パパ いっぱい」の話。少し前のお風呂上がりに、たまが「パパ いっぱいのはなし して」と言い出し、2才にしてドッペルゲンガーを思いつくとは、と感心した。即興で家のあちこちからパパが現れる話をしたら大喜びだったのだけど、パパがふえる理由が空白で、しりきれとんぼになっていた。「5つ子案」や「夢落ち」などを考えてみたけど、イヤイヤ娘からヒントを得て、ぐずった台詞を聞き間違えたあわてんぼ天使の仕業にしてみた。ほんとに「パパ いっぱい」だと『マンマ・ミーア!』で困るけれど。

子守話67「パパが いっぱい」

たまちゃんが ほいくえんからかえってくると
「たまちゃん おかえり」
パパが げんかんで おでむかえして
たまちゃんのうわぎをぬがせました。

うわぎをぬいだ たまちゃんは いいにおいのする だいどころへ。
「たまちゃん おかえり」
なべをかきまぜているパパが ふりかえりました。
「あれれ パパ いつのまに たまちゃんを
 おいこして だいどころに きたの」と
たまちゃんは びっくり。
「きょうの ばんごはんは カレーだよ。
 さあ てをあらっておいで」
パパは なべをかきまぜながら いいました。

たまちゃんが せんめんだいで てをあらっていると
「ああ いい おゆだった」と
おふろから はだかんぼのパパがでてきました。
「あれれ パパ いつのまに おふろにはいったの?
 おなべを ほったらしにして だいじょうぶなの?」と
たまちゃんは またまたびっくり。
パパは バスタオルでからだをふきながら
「たまちゃん パパのきがえをとってきてよ」といいました。

たまちゃんが タンスのあるへやにいってみると
パパが せんたくものをたたんでいました。
「あれれ パパ いつのまに こっちのへやにきたの?
 おまけに いつのまに ふくをきたの?」と
たまちゃんは もっとびっくり。
「たまちゃん ふくがびしょぬれだよ。これに きがえなさい」と
パパは たたんだばかりのシャツを さしだしました。

シャツをきがえた たまちゃんが だいどころにもどってくると
なべのまえに パパがいました。
「あれれ パパ いつのまにか もどってる」
たまちゃんは もう なにがなんだか わけがわかりません。

トイレへいくと ドアがしまっていて なかから
「うーん。もうちょっとまっててね。うーん」と
パパのこえがします。
うわぎをぬがせたパパと おなじパパでしょうか。
それとも またもうひとり ふえたのでしょうか。

「あ そうだ。おふろあがりのパパ!」と
たまちゃんがおもいだして せんめんじょにかけこむと
バスタオルをまいたまま パパがふるえていました。
「たまちゃん はやく きがえをもってきてよ」

たまちゃんは タンスのあるへやに まいもどって
せんたくものを たたんでいるパパから
おふろあがりの パパがきるふくを うけとると
せんめんじょに いそいでもどりました。

ふくをきた おふろあがりのパパが
たまちゃんといっしょに だいどころにくると
テーブルには 3にんのパパがいました。
カレーをつくっていたパパと
せんたくものをたたんでいたパパと
げんかんで たまちゃんのうわぎをぬがせたパパ。
そこに「ああ すっきりした」と
トイレからでてきたパパが くわわりました。
「1、2、3、4、5。パパが 5にん!」
どうなってるのと たまちゃんは めをぱちくり くちをあんぐり。

どうして こんなことがおこったのでしょう。
それは あわてんぼの てんしの しっぱいでした。
こどものねがいをかなえてあげるのが てんしのしごとなのですが
あわてんぼてんしは とんだ ききまちがいをしたのです。
きのうのよる たまちゃんがぐずって
「パパ こわい。パパ こわい」とないたのですが
なみだごえで はながつまって
「パパ ごばい。パパ ごばい」と
くものうえの てんしには きこえたのでした。

パパ ごばい。
パパ 5ばい。

いつもは ひとりのパパが 5ばいの 5にんだったら。
たまちゃんの おねがいを かんちがいした あわてんぼてんしは 
はりきって たまちゃんのパパを 5にんにふやしたのでした。

てんしがかなえるねがいごとの ききめは たった30ぷん。
カレーをたべおわると
5にんだった パパは ひとりになりました。
どうやら カレーをつくっていたパパが ほんもののパパだったようです。
「おさらを あらうときまで いてくれたら ラクだったのにな」と
ひとりになった パパは ブツブツいいながら 
5にんのパパと たまちゃんの カレーのおさらを あらいました。

2008年05月20日(火)  物書きは孤独なさびしがり屋
2007年05月20日(日)  マタニティオレンジ120  たま9/12才
2005年05月20日(金)  『シェ・ルネ』→『ラ・ボエム』8時間の宴
2002年05月20日(月)  ともだちの写真集デビュー
1979年05月20日(日)  4年2組日記 はちがみねキャンプ場


2009年05月19日(火)  絵本『まじょのなみだ』を探している人

この日記をお借りしているサイト「エンピツ」にはアクセスログ解析がついてきて、みなさんがどこから飛んで来られたか、足跡をたどることができる。今朝から「絵本 まじょのなみだ」の検索結果でやってくる方が急増。「つばさ まじょのなみだ」「朝ドラ 魔女のなみだ」「nhk 魔女の涙」など検索ワードの表記もさまざま。探している人がこんなにいるんだ、とびっくりしている。

『まじょのなみだ』は、放送中の朝ドラ「つばさ」第8週で登場している番組オリジナルの絵本。今日は、ヒロインつばさ(多部未華子)が保育園で読み聞かせに挑戦し、「魔女の足跡はとても小さいので」と読み間違えて、園児の優花ちゃん(畠山彩奈)に「あしおと」と訂正されていた。『まじょのなみだ』は明日以降も登場し、9週まで2週間かけて物語の全貌が明らかになるので、引き続きお楽しみに。絵本とは違う理由で魔女が涙を流すという別バージョンのラストも用意されているので、お見逃しなく。

「つばさ」第1週の放送が始まってしばらくは、検索ワード「シーザー」で飛んでくる人が多かった。演出などスタッフの名前で飛んでくる人もあり、「この人を捜している人がいるんだな」と思ったりする。「脚本協力 今井雅子」のクレジットが出る月曜は「今井雅子」で検索して飛んでくる人がふえる。

ログ解析は、自分が関わっている作品への注目度を測る物差しにもなるし、「こんな検索ワードで飛んで来たのか!」という驚きも楽しい。「脚本家 速筆」とあれば、「誰か書ける人いない?」と必死で探しているプロデューサーの顔が浮かぶ。「逆さ吊りヌード」で飛んで来た人がいて、「まさか」と思ったら、友人ミヤケマイの作品にそういうものがあって、日記で紹介していた。自分で日記に書いても忘れていることは結構あり、訪ねてくれる人のおかげで、思い出させてもらっている。

2008年05月19日(月)  マタニティオレンジ290 クラスのお友だちがわかる
2007年05月19日(土)  MCR LABO #3「審判」@shinjukumura LIVE
2006年05月19日(金)  鴻上尚史さんと「恋愛」対談
2005年05月19日(木)  鬼界浩己事務所公演『グレートエスケープ』
1979年05月19日(土)  4年2組日記 大きなこぶ


2009年05月18日(月)  「心」を「亡」くすと書いて「忙」しい

「心」を「亡」くすと書いて「忙」しいとは、その通り。処理能力を超えた仕事を抱えると、あちこちに気持ちが行き届かなくなり、生活能力が低下するのがよくわかる。

娘のたまのシャンプーが切れたので、買い置き棚から新しいのを下ろしたのだが、まったく泡立たず、洗い流した後もべとつきが残っていた。「よっぽど汚れているんだなあ」と思い込んで、使い続けること数か月。大人用シャンプーが切れたので、自分が使ってみるときに手に取ったら、「ベビーシャンプー」ではなく「ベビーローション」と書いてあった。そら泡立たんわ!

シャンプーでさえこのていたらくで、食料品の管理は、推して知るべし。冷蔵庫が空っぽで、棚の食料ストックをあさっていたら「こんなところに、よもぎ切り餅が!」と発見、しかし、取り出してみると、緑色の正体はカビだった! ううむ、似ている……と感心している場合ではない。

もちろん子どもに手が回らないこともしょっちゅう。「オムツはきなさい!」と指示を跳ばしつつ自分の身支度をして、あたふたと手をつないで出かけて数分後、だっこしてようやく「オムツしかはいてない!」と気づいたりする。大人の目線から見下ろすと、シャツの下がまさかオムツ一丁だとは思わないのだった。

こんな親のもとで、娘はたくましく育っている。適応力と自立心にすぐれた子になりそうだ。

2008年05月18日(日)  マタニティオレンジ289 東京都内子育てカルチャーショック
2007年05月18日(金)  数学の本 日本語の本
2003年05月18日(日)  風じゅーの風よ、吹け!
2002年05月18日(土)  『パコダテ人』のかわいい絵の安井寿磨子さん
1979年05月18日(金)  4年2組日記 西佳先生好きょ


2009年05月17日(日)  「つばさ」第8週は「親子の忘れもの」

昨日の日帰り奈良の旅、「万葉LOVERSの集い」を終えて東京へ帰る途中にもお楽しみはあり、京都駅で下車して、映画『幸福のスイッチ』の監督で脚本家でもある安田真奈さんと初対面。今井雅子ファン第一号の岡山のTOMさんが湯布院映画祭で安田さんと知り合い、「お二人は絶対に合うはず!」と仲人役を買って出て、メールを交わすようになった。「関西人」「年がひとつ違い」「会社勤めを経て脚本家に」という共通点に同じ年に初めての子どもを出産というオマケも加わり、「一度お会いしたいですねえ」と言い合ううちに3年経った。

西口改札ですんなり待ち合わせてからの一時間半、初対面というより再会のような打ち解けた雰囲気で、お見合いは予想通り、いや予想以上に大成功。あまりに話すことがありすぎて、話題に詰まる空白というものがなく、話せば話すほど、「うわっ、こんなとこまでそっくりやん!」という発見が続々。安田さんはわたしの卒業した大学の学部を受験し、コピーライターの勉強もされていたという。子育てで感じていることにも「わかるわかる」という近しさがあり、「こんな話を考えたんですよ」とわたしが言えば、「おんなじこと考えてますねえ」と安田さん。身近に脚本家の知り合いはほとんどいないので、同世代の女性と母国語(大阪弁)で「映画は2年3年かかって、どないなるかわからへんから、ギャンブルやねえ」などと仕事の話をできるのも新鮮で楽しかった。宇治の茶房「中村藤吉」の甘味処の「最中の皮といただくあんみつ」にも大満足。ジェイアール京都伊勢丹が手がける食空間「SUVACO(スバコ)」の3階にあり、西口改札目の前のエスカレーターを上がってすぐ。

安田さんからは「京ばあむ」というバームクーヘンをお土産にいただいたが、奈良のイベント会場に駆けつけてくださった初対面のいまいまさこカフェ常連、殿一気!!さんからは山崎屋の「奈良漬サブレ」と「飛鳥の蘇」という古代の乳製品をいただき、行きの京都駅から奈良の会場までの道中をご一緒してくれたさのっちさんからは、京都北山のマールブランシュのバターカステラ「さざれ」と名古屋の桂新堂のえびせんべい「初涼み」を頂戴する。食いしんぼを公言していると、皆さん、おいしいものを持ち寄ってくださり、ありがたい。マールブランシュは京都での学生時代、自転車を漕いでケーキを食べに行った店。ころころと可愛らしい丸いカステラが、当時の思い出を運んできてくれた。

今日は打ち合わせに奈良漬サブレを持参。サブレがほろりと口の中で溶けた後に残る奈良漬の食感と味を称して、「ドラマとは、かくあるべし。甘いサブレかと思いきや、別な味わいを残すもの」とプロデューサー氏。今回の万葉ラブストーリー3作品は、いずれも後味にふくよかな余韻があった、とあらためて昨日の完成披露試写を振り返った。

さて、一昨日の日記にも書いたように、明日からの朝ドラ「つばさ」の第8週「親子の忘れもの」と第9週「魔法の木の下で」は、「脚本協力 今井雅子」のクレジットが毎日出る。その案内メールの反響が週末の間も届き続け、「観てますよ」や「来週から観ます」という声に励まされた。「8週9週のお知らせというメールのタイトルを見て、子どもができましたの報告かと思った」という天然ボケな同級生からの反応も。

西谷真一さん(1〜3、6週)、大橋守さん(4、5、7週)に続いて、3番手の福井充広さんが演出する8週9週は、ラジオぽてと社長の真瀬に4年も会っていない優花という娘がいて、川越に住んでいることを知ったつばさが、真瀬と優花をつなげようとする2週間。つばさは、8週では真瀬の心を解かし、9週では優花の心を解かす。そこで鍵となるのがおはなしのチカラ。8週では『まじょのなみだ』、9週では『おはなしの木』という番組オリジナルの物語が登場。涙を流す魔女の顔が表紙の絵本『まじょのなみだ』は、つばさが子どもの頃のお気に入りで、知秋にも読み聞かせしていたという設定。そのラストには、絵本とは違うバージョンがあり(9週で明らかに!)、そこに母・加乃子の「親心」がうかがえる。『おはなしの木』は、真瀬の亡き妻・千波が優花に聴かせる子守話として遺した未完成のお話。その続きが9週に完成し、物語も、親と子もつながる。

8週のキーアイテムは「5月23日までに認知度30%達成」の貼り紙。川越でのラジオぽてとの認知度、つまり、ぽてとを知っている人の割合を目標の日までに上げようと躍起になる今週の真瀬は、やたらと水を飲む。真瀬にとって重要な意味を持つ5月23日に向けて、ドラマの中の日付と放送日がシンクロしていくので、ぜひオンエアでご覧ください。わたしの好きな英語ダジャレは字幕入りでお目見え。優花役の畠山彩奈ちゃんがとにかくかわいいので、ご注目。真瀬の過去を知るフリーアナウンサーの横矢みちる(山本未来)も初登場。メルマガ「いまいまさこカフェ通信」20杯目の記事もあわせてどうぞ。

NHK連続テレビ小説「つばさ」(月)〜(土)放送中
【放 送】総合・デジタル総合 8:15〜8:30
     デジタル衛星ハイビジョン 7:30〜7:45
     衛星第2 7:45〜8:00
【再放送】総合・デジタル総合 12:45〜13:00
     衛星第2 19:30〜19:45/(土)9:30〜11:00(一週間分)


うっかり者に加えてこの頃は家のことに手が回らないわたしは、「親子の忘れもの」ならぬ「親の忘れもの」の常習犯。昨日じいじとデートにでかけたたまがレストランで靴を脱いで足をぶらぶらさせていたら、突然「くつしたが おちるよう」と言い出し、じいじがテーブルの下をのぞきこむと、たまの両足からはわたしの靴下が垂れ下がっていたという。ダンナから伝え聞き、その光景を思い浮かべて涙が出るほど笑ったが、「笑い事じゃないでしょ」と呆れられた。たまは自分で靴下を履いたらしいが、あるべき場所に子ども用の靴下がなく、その辺に転がっていたわたしのもので間に合わせたものと思われる。

2008年05月17日(土)  マタニティオレンジ288 気の済むまでやらせる
2007年05月17日(木)  マタニティオレンジ119 麻疹の予防接種を受けるべきか
2003年05月17日(土)  脚本が届く日
2002年05月17日(金)  人生最高の日〜『パコダテ人』最終日
1979年05月17日(木)  4年2組日記 今日から日記


2009年05月16日(土)  第3回万葉LOVERSのつどい

NHK奈良主催の脚本コンクール「万葉ラブストーリー」募集の審査に第1回から関わっている。企画を立ち上げたNHKの高田雅司君が大学の同級生という縁で声をかけてくれ、映画監督の井筒和幸監督、万葉学者の上野誠先生という著名なお二人とご一緒させていただいている。

授賞式が「受賞脚本のドラマ化作品」の完成披露試写を兼ねているのが、このコンクールのユニークなところ。受賞の喜びに加えて作品が形になる喜びまで味わえ、おまけにその感動を大スクリーンで観客と分かちあえる。賞金額とは別に「ごほうび感」でいうと最強のコンクールかもしれない。

その授賞式兼完成披露試写イベント「万葉LOVERSのつどい」の第3回の会場は、ならまち文化センターの大ホール。300名収容の客席はほどよい傾斜で、舞台からの眺めよし。脚本の応募数だけでなく、イベントに集うお客さんも着実にふえている印象。

ちなみに、第1回、第2回はこんな感じ。
◆2008年09月15日(月) 「第2回万葉LOVERSのつどい」でますます万葉ラブ!
◆2007年12月12日(水) 万葉LOVERSのつどい

始まる前に上野先生と雑談してたら、「愛しき、古(うつくしき、いにしえ)」で万葉ラブ初の男性受賞者となった福島敏朗さんが「缶コーヒーのジョージアのCMを作っていた」と話すのが聞こえ、思わず、「わたしのいた広告会社がやってた企画なんですが」と割って入ったら、福島さんはその企画をカタチにする制作会社でディレクターだったとのこと。「じゃあミタさんとイトウさんとやってたんですか?」と話がつながる。第1回の受賞者には高校の同級生がいたし、世の中狭い狭い。

第一部のトークでは、上野先生、前回もご一緒した中村宏アナウンサーと今回初めての松本純キャスターとともに受賞3作品に登場する歌3首(今回は「桃」「梅」「桜」がそろった)を紹介しながら、花の歌からドラマを発想するヒントを話す。いつもながら上野先生のリードは天才的。わたしの特大ビスケット指輪を引き合いに「今、スイーツのアクセサリーが人気」という話題から「花を贈られるとき甘い気持ちになる」と語り、今回のテーマ「花の季節と万葉集」へ導いた。大きすぎるのがアダのビスケット指輪、あのサイズなら客席からもよく見えたかも。

第二部は授賞式に続いて完成披露試写。今回は偶然3作品とも花と職人が登場するので、「脚本家の仕事は職人。今日の感動を糧にして書き続け、作品の花を咲かせて」と祝辞を贈る。ドラマは3回目らしい完成度の高さで、会場はよく笑い、よく泣き、惜しみない拍手に包まれた。こんなに温かく観客に受け入れられる試写はそうそうない。

今回は奈良町の俯瞰ショットのオープニングから1本目の舞台の墨工房に寄っていって1本目のファーストシーンが始まるというつかみの良さが新鮮。さらに、1本目のラストの墨工房の店舗の場面が2本目のファーストシーンになり、2本目のラストが梅の木の下にたたずむそばを通りがかるトラックから3本目が始まるという形で3作品がなだらかにつながる。若者の初々しい恋、伴侶を失った男性の再生、老いらくの恋という並びも絶妙で、オムニバスのパッケージ感がお見事。654編から選ばれた脚本の力はもちろん、テイストの違う3作品をひとつの世界にまとめあげた演出の伊藤敏司ディレクターのセンスに唸った。場内が明るくなっても涙がひかず、あわてた人も多かったかもしれない。司会の中村アナもその一人で、涙をこらえながらマイクに向かったが、「オヤジが職人だったもので……」と言いかけて言葉に詰まり、客席の涙指数を再び上げた。

まだまだ書きたいことはあるけれど、ひとまずここまで。

京都駅から会場までの移動におつきあいくださった方あり、会場に駆けつけてくれて初対面が叶ったた方あり、今回もラブがいっぱいな集いでした。

ただいま京都へ移動中。新幹線に乗る前に、『幸福のスイッチ』監督の安田真奈さんと、ついに対面。関西人同士で、年が近くて、子どもも同い年。むっちゃ盛り上がりそうで楽しみ!

【お知らせ】ドラマ「万葉ラブストーリー」放送 

会場を感動で包んだ3作品をぜひオンエアでどうぞ!
5月22日(金) 20:00〜20:43 総合(関西)
【タイトル】
・「恋はももいろ」(脚本:佐々木紀子)
・「愛しき、古」(脚本:福島敏朗)
・「春日影の庭」 (脚本:橋目真理子)


当日書きそびれたけど、今回は出演者ゲストも豪華。第1話で墨職人・純一役を演じた木咲直人さん、第3話で植木職人・野坂篤役を演じた石倉三郎さんと野坂の初恋の人・優子の孫・かりん役を演じた西本利久さんという朝ドラ「だんだん」でおなじみの3人が登壇。「弟君だ〜。そば屋のオヤジだ〜。せっちゃんだ〜」と会場を沸かせた。トークも面白く、「どんな女優さんになりたいですか」と聞かれた利久ちゃんは「石倉さん」。「だんだん」の撮影現場では石倉さんに歌を教えてもらったそうだが、それは「ピーッ(つまり放送禁止)なうた」と利久ちゃん。すかさず石倉さんが「谷間にチ○チ○はさまって〜」と陽気に歌い出し、会場は大爆笑。万葉ラブドラマの中でも石倉さん、軽妙ないい味出してて、最高!

もうひとつ追伸。JR奈良駅から会場のならまち文化センターへ向かう道が歩いていて実に楽しくて、収穫だった。UGADA HOTELというゲストハウスのガラス戸に描かれたアートにはしばし見入ってしまう。近々オープン予定のカフェのメニューにカレーがあり、それもとっても気になった。他にも心惹かれるカフェやギャラリーがそこかしこにあり、舞鶴から取り寄せているらしいお魚屋さんのイキのよさも魅力的で、この通り目当てにゆっくり一日遊びに来たいと思ったほど。次回万葉ラブストーリー募集があれば、その審査のときにでも。 

2008年05月16日(金)  ダバインディアでカレー三昧
2002年05月16日(木)  パワーランチ


2009年05月15日(金)  朝ドラ「つばさ」7週間の感想百色

午前中、朝ドラ「つばさ」第8週(18日から)「親子のわすれもの」、第9週(25日から)「魔法の木の下で」の案内メールを600通ほど送信する。この2週間は「脚本協力 今井雅子」のクレジットが毎日出るので、そのご案内とともに「つばさ観てくださいね」と宣伝する。

「つばさ」の案内メールは、3月末の放送開始直前以来。これまでの7週間を観てくださった方から、感想が続々。基本的にわたしの知り合いで、しかも返信をくれる方々は好意的なのだが、「好みは分かれそうだけど、わたしは好き」という意見が多数。

「意欲作なので賛否あると思いますが、最終回を迎えた時にいいドラマだったと言われるようがんばってください」「ときどき、サンバさんたちが出すぎたり、ミュージカルになったりと、狐につままれたように困惑する回もありますが、そこも作り手側のパンクな挑戦!と、面白く拝見しています」「今までの連ドラにはあまり見られなかったようなカメラワークが新鮮」「当初的にカノコさんの奔放さがキツかったが、今は馴染んで総体的に元気があってエエと思う」「個人的には、朝から大爆笑できるドラマと割り切って見ているので、関西弁で言うなら、こんなドラマもええやんって感じです」「『つばさ』はまさに自分のツボを捕えていて最高です。ドタバタあり、歌あり、ダンスあり、家族愛に恋に友情、泣かせる話につばさの成長する姿などなど盛りだくさんですね」などなど。「つばさは思いやりのあるいい娘だし、品があるし。草食系の弟のキャラも好きよ。高畑お母さんも色々あったんだなあと思うと、心痛むし。秀樹は出てくるだけでうれしいし。ラジオ80、8も聞きたくなってきたし」は50代女性。

……と書きかけたところで時間切れ。ただいま5月16日朝7半時。午後から「万葉LOVERSの集い」のため日帰りで奈良へ。衣装はフランシュリッペで一目惚れした「不思議の国のアリス」ワンピース。

2008年05月15日(木)  マタニティオレンジ287 財布から消えたお札と『相棒』チケット
2007年05月15日(火)  三島由紀夫はなぜ死んだのか
2004年05月15日(土)  レイモンド・ローウィー展→フォトモア展
2002年05月15日(水)  パコの不一致


2009年05月14日(木)  信号の「赤」の位置はどこ?

昨日の保育園の帰り、たまが突然「きをつけ」のポーズを取った。「どうしたの?」と聞くと、「あれ」と指差した先には、縦型の赤信号。赤い灯りの中に、「止まれ」ポーズの人型があった。やがて信号が青になると、「歩け」ポーズの人型を真似て、たまは腕を直角に曲げ、元気よく横断歩道へ一歩を踏み出した。

その数日前、保育園への登園のときに、「あかは うえだね」とたまが言って指差したのも、縦型の赤信号だった。赤と青、どっちが上かなんて、立ち止まって考えたこともなかった(いや、子どもの頃は考えたのだろうか)けれど、たまは何か大きな発見をしたように、しみじみと「うえだね」と信号を見上げるのだった。縦型信号機で上ならば、横型では赤は左だろうと思って見てみると、横型では左から「青」「黄」「赤」の順番。

信号に限らず、2歳児の視点で世の中を眺めてみると、気づかされることは多い。「しゃぼんだまの おはなし して」とせがまれ、「しゃぼん玉がどうなるお話?」と詳しく聞くと、「たまちゃんが しゃぼんだまで そらとぶ おはなし」と言われ、子どもの頭のやわらかさに驚いた。コピーライター時代に東京ディズニーランドの広告を作っていた頃、「夢のあるビジュアル」を大のオトナたちがうんうん唸り、しゃぼん玉の中にミッキーたちキャラクターが入っている案を捻り出したりしたものだけど、子どもの発想力は、こともなげに、ひらりと、そこまでジャンプしてしまう。

そういうわけで、今日の子守話は、しゃぼん玉で空飛ぶお話。

子守話66 しゃぼんだまの じゅうたん

こうえんで たまちゃんは おともだちのみんなと
しゃぼんだまあそびをしました。
「おおきな おおきな しゃぼんだまをつくろう。
 いちばん おおきな しゃぼんだまをつくろう。
 たまちゃんより おおきな しゃぼんだまをつくろう」
はりきった たまちゃんがつくった しゃぼんだまは
たまちゃんが りょうてを ひろげても
かかえきれないほど おおきくなりました。

「わあ すごい」
たまちゃんが しゃぼんだまを のぞきこんだ そのとき
つるんと たまちゃんの からだが しゃぼんだまの かべを とおりぬけて
たまちゃんは しゃぼんだまの なかに すっぽり はいってしまいました。

たまちゃんを つつみこんだ しゃぼんだまは
かぜにふかれて そらへ そらへと のぼっていきます。
さいしょは こわがっていた たまちゃんも
だんだん たのしくなってきました。
しゃぼんだまあそびを している おともだちが ちいさくみえます。
みんな そらとぶ たまちゃんを うらやましがっているのでしょう。

「こんにちは たまちゃん」
しゃぼんだまの そとから ことりさんが はなしかけてきました。
「ねえ わたしも しゃぼんだまの なかに いれてくれないかしら。
 じぶんで はねを うごかして とぶのは つかれてしまったの。
 しゃぼんだまに のっけてもらえたら らくちんだわ」

たまちゃんが どうしようかなと まよっているあいだに
ことりさんは とがった くちばしで 
しゃぼんだまの かべを つつきました。
そのとたん パチンと しゃぼんだまが はじけて 
たまちゃんは じめんめがけて まっさかさま。

たまちゃんを みあげていた おともだちは びっくり。
「みんな たまちゃんに むかって しゃぼんだまを ふくんだ!」
おともだちが いっせいに しゃぼんだまを ふきました。
いくつもの しゃぼんだまが くうちゅうで くっついて
おおきな しゃぼんだまの じゅうたんが できあがったそのとき……
すとん!と たまちゃんは じゅうたんの うえに ちゃくちしました。

「いいな いいな」「わたしも のせて」「ぼくも ぼくも」
みんな おおさわぎで おしあいへしあい。
「みんなも こっちにおいでよ」
たまちゃんは てをのばして おともだちを ひとりひとり
しゃぼんだまの じゅうたんに ひっぱりあげました。

そんなに たくさん のっかって だいじょうぶ?

ところが みんなで しゃぼんだまを ふきつづけたので
しゃぼんだまの じゅうたんは ちいさくなるどころか
どんどん おおきくなって ぐんぐん そらたかく とんでいきました。
そして なまけものの ことりさんも のっけてあげました。

2008年05月14日(水)  マタニティオレンジ286 プチ反抗期で「いーの!」
2007年05月14日(月)  遠山真学塾で『障害者権利条約』勉強会
2005年05月14日(土)  病は気まで 『ぎっくり背中』の女
2002年05月14日(火)  戯曲


2009年05月13日(水)  2才と17才と60才のピアスの穴

「ピアスを開けたの。まだひと月経ってないんだけど、この後が楽しみ」
と聞こえてきた声の主が初老の女性で、反射的に頭のテープレコーダーをオンにした。
「気分転換したいと思ってたのよ。内科に血圧のお薬取りに行ったら、ピアス開けますってカードが貼ってあって、すぐできますかって聞いたら、はいって言われて」
そんなきっかけでピアスを開けるとは、頭ではなかなか思いつかない設定だ。
「金属アレルギーでイヤリングができなかったけれど、ピアスならオシャレを楽しめそうでしょ」
60才前後と思われるその女性のうきうきした気持ちが、弾んだ声に現れていた。おばあちゃんになってもカラフルなワンピースを着て、ピアスをとっかえひっかえするんだ、と思っているわたしは、勝手に親近感を抱いてしまった。

わたしがピアスの穴を開けたのは、17才のとき。アメリカ留学から戻って高校2年の続きを始めた2学期の始めのことだった。アメリカでは「どうして開けないの?」と何度もせっつかれつつ尻込みしたまま帰国したのだけど、同じクラスになったミヤさんに「一緒に開けへん?」と誘われて、高校の近くのショッピングモールでホッチキスみたいな器械を買った。自分で開けることにしたのは、耳鼻科で開けるより安いという理由だった。千円も違わなかったと思うけれど。

ミヤさんとは部活も同じ体操部で、たまり場にしていた部室でピアスホール開通式を執り行うことになった。「氷で感覚を麻痺させると痛くない」と聞きつけ、高校の向かいの定食屋(三国屋という名前で、最近閉まってしまった)で「ジュースの氷だけください」と注文したら、タダでコークの紙コップに入れてくれた。その氷で耳を挟んで痺れさせ、まずわたしがミヤさんの耳にピアスを打ち込むと、「ほんまや、全然痛ないわ」とミヤさん。都市伝説の白い糸(ピアスの穴を開けると、白い糸が出てきて、それは視神経……という噂がまことしやかに語られていた。ありえない、と思いつつ、脅迫効果は抜群だった)が飛び出すこともなく、怖がり、痛がりなわたしは安心したのだけど、打ち込むミヤさんのほうが怖じ気づき、耳の途中で針が止まってしまった。「どないしよ」とうろたえるミヤさんに、「ええから、ブスッと行って!」と物騒な指示を飛ばし、なんとか穴は開通した。

ピアスを開けたことは、親には内緒だった。膿みに気をつけてこまめに消毒しながら、穴が定着するのを待つ。傷口である穴の表面が乾くまでの約一か月はファーストピアスを外せない。耳の前に髪を垂らし、耳の真下で縛るという縄文人風ヘアスタイルでピアスを隠したのだけど、ある日の夕食でバレてしまった。覚悟していた以上に親は激怒し、普段温厚な高校教師の父は「自分の生徒やったら耳引っ張って職員室連れて行く」と目くじらを立てた。母親には定期券代を没収され、しばらくの間、10キロあまりの距離を自転車通学することになったが、車がびゅんびゅん通る道で、ピアスを開けるより危険やん、と思った記憶がある。どうやって怒りが解けたのかは覚えていないけれど、穴を塞ぐことは免れ、現在に至っている。

ピアスの穴を叱られたとき、「アメリカの高校生はみんなやってる」と口答えしたら、「ここはアメリカとちゃう!」と重ねて叱られたが、クラスメートの中にも「親が生んでくれた体に勝手に傷をつけるべきではない」という意見があって、そんなことを想像もしなかったわたしは驚いて、小さく反省した。うちの親は厳しすぎる、と当時は反発したけれど、最近娘のたまと同い年(2才!)のおともだちがピアスを開けたのを知って、「わざわざ傷つけなくても!」と即座に思った自分に驚いた。2才はさすがに早すぎるけれど、17才になっても、娘がピアスを開けるときは、親の心にも穴が開くのだということが、ようやく分かった気がする。

2008年05月13日(火)  マタニティオレンジ285 OH!ボール OH!三枚目
2007年05月13日(日)  マタニティオレンジ118 母の日は「わたし」の日だった!
2004年05月13日(木)  246CAFE<>BOOK
2002年05月13日(月)  ディレクター


2009年05月12日(火)  「うちの子はここがかわいい」保護者会

娘のたまが通う保育園のクラス保護者会は、先生方と親が井戸端会議風に懇談するスタイル。今回のおしゃべりテーマは「うちの子はここがかわいい自慢」。このありきたりなテーマに落ち着くまでには先生方の間で白熱する議論があり、「もっといいテーマがあるのでは」と担任の先生の一人が納得いかなかったり……という舞台裏を明かしていただく。「このクラスの特長は、こだわりの強い個性派集団ってこと(※「つばさ」のぽてとメンバーみたい!)」「そんな子どもたちのありのままを認めて伸ばしてやりたい。そのために必要なのは、これでいいんだっていう自己肯定」「子ども自慢は、究極の自己肯定」「子どものどこをかわいいと思っているか、親から聞き出すことで、自分たち保育士も子どもをもっと愛せるはず」……そんな意見が交わされたらしい。

いざ蓋を開けてみると、それぞれのお母さん(お父さんの参加は一名)たちのお話の面白いこと。母の日に自分の体ぐらいの花束をパパと一緒に買いに行って、初めて「おかあさん」と呼んでくれた男の子。パパと兄弟のようにママをとりあいっこして、いつも負けて、『ちょっとだけ』という赤ちゃんができて我慢しなくちゃいけない女の子のお話に深く感情移入している男の子。パバロッティと『サウンド・オブ・ミュージック』にはまり、スカートをはいて熱唱する男の子。お兄ちゃんと互角に自己主張する女の子。くまによく似ていて、好物がハチミツの男の子……。一人一人くっきりと違いがあって、十人十色とはまさにこのこと。顔と名前は一致していて、それぞれの子へのイメージも持っているけれど、「へーえ、こんな一面もあるんだ」という発見があり、それを語るお母さんにも親しみが湧いた。

わたしは、じいじと花巻まで二人で旅行したこと、バスの中から見えるドラッグストアを指差し、「じいじ、いつかおむつかってあげるね」と言ったことなど蜜月ぶりを披露してから、おもしろたま語を紹介。キス魔のパパを「チューマン」、おっぱいを「トントン」と名づけてキャラクター化している話。ついに卒乳の話。その宣言をたまがパパに向かってするときに、パパはなぜか「おおきくなったら パパのおよめさんになる」と言われるのだと勘違いした話……。

みなさんが笑ったりうなずいたりして聞いてくれるのを見ながら、「子どもを肯定するってことは、育てている自分を肯定することなんだ」と気づいた。ありのままのこの子でいいと思えることは、こんな子育てでいいんだと納得していること。この4月から保育園に通わせ始めたお母さんは、「子どもと離れる時間ができて、子どものいいところが見えるようになり」と話されていたが、子どもをかわいいと思えるのは、心の余裕があるしるしなんだなとも思った。わたしの場合は、たまの存在に癒され、仕事のストレスを食べてもらっているところがあるし、原稿がボツになっても、子守話は横論で聞いてくれるたまに救われている。わたしのほうこそ肯定してもらっているんだな。

子どもの自慢話になると、親も止まらないし、先生たちも止まらない。それだけたくさんの「いいね」がある環境でたまを保育できていることを、あらためてありがたく感じた。

【今日のおやつ】 若草団子のきなこかけ

保護者会の後は、お昼寝が終わった教室へ行き、子どもと一緒におやつ。母の日を記念して、カーネーションの旗が立った若草団子を用意していただき、これにも感激。たまは2回おかわり。緑色はよもぎかと思ったら、レシピを見たら春菊でびっくり。今度作ってみよう。

1)春菊12グラムはゆでて刻み、水40ccを加えてミキサーにかける。
2)ボールに白玉粉70g、上新粉30g、三温糖4g、(1)を加え、耳たぶの固さにこねる。
3)(2)を丸めてゆでる。浮き上がって1分ほどゆでたら、流水に取り、冷えたらざるに上げる。
4)きな粉12gを炒り、冷ましてから三温糖16gと塩0.4gをまぜる。
5)団子を皿に盛り、(4)をかける。

2008年05月12日(月)  マタニティオレンジ284 アップリカに教えられたMOTTAINAI!
2007年05月12日(土)   「海老が……死んでた」volo cosiでランチ
2005年05月12日(木)  段ボールから発掘ぁ ̄筆は何キロ走ったのか
2004年05月12日(水)  『ジェニファ』完成披露試写@TATOU TOKYO


2009年05月11日(月)  おうちのベランダでピクニック

ちょこっと仕事の切れ目ができたので、家のベランダを掃除する。以前ベランダの防水工事があったときに引き上げて重ねておいたすのこを並べ、濡れ布巾で拭いていると、頭がからっぽになって、ちょうどいい気分転換になった。それにしても、すのこを拭いても拭いても、布巾につく茶色い汚れが減らない。土が木目にしみこんでいるのだろうか、それともすのこの塗装がはげているのだろうか。汚れは取りきれてないものの丹念に拭いたすのこの上を裸足で歩くと、なんとも気持ちいい。ひとあし早い夏が足元からやって来る感じ。

夕方、娘のたまを保育園へ迎えに行き、「おうちのベランダが公園になったんだよ」と伝える。すのこの上を歩けるので、もう外へ出るときにいちいち靴を履かなくてもいい。早速たまはすのこの上をうれしそうに行ったり来たり。ちょうどパパの帰りが遅くて二人きりで夕食なので、「今日はお外で食べよっか」。家の中から漏れる明かりだけではこころもとないので、ティーキャンドルを二つ灯す。ろうそくの炎がゆらゆらする下で、ワンプレートに盛りつけたカフェ風ごはん。すのこの隙間にカップを置いてしまうと牛乳がこぼれる、そんなハプニングも、いつもと違う変化をつけてくれる。マンションの前を通りがかる人の声がすると、「みたい」とたまが言うので、いちいちだっこして、通りを見下ろす。わたしにとってもイベントだけど、たまにとってはキャンプファイヤーのような冒険なのかもしれない。

「あしたのあさは パパと さんにんで おそとで ばべようね」とたま。朝の爽やかな風に吹かれて食事するのは、気持ち良さそう。蚊が出てくる季節まで、あと何回ベランダでピクニックできるかな。

2008年05月11日(日)  美容院とまつ毛と鏡
2007年05月11日(金)  お茶することが仕事
2006年05月11日(木)  さよなら交通博物館
2005年05月11日(水)  段ボールから発掘 BarNoneみっけ!


2009年05月10日(日)  「つばさ」第7週は「もうひとつの家族」

今日は母の日。パソコンに向かう母(=わたし)を邪魔しないように、娘のたまは「パパ おそと いこうよ」と散歩に誘い、仲良く出かけて行った。ママはお仕事だなと察すると、甘えたい気持ちを抑えて、他のことに目を向けてくれる。

2歳児の精一杯の心遣いにいじらしくなり、もらった時間をありがたく思い、母の日のプレゼントを受け取った気になっていたら、散歩から帰ってくると、「ははのひ おめでとう」とパパに仕込まれた台詞を恥ずかしそうに言って、そっと包みを差し出してくれた。根津にある和菓子司の一炉庵で見つけた「カーネーション」という菓子。往復一時間ほどの道のりを歩き通したというお土産話がおまけにつき、「たま、すごいね。えらいね」とほめちぎった。和菓子を選んでくれたのは、「つばさ」へのエールかなとも想像して、家族にチカラをもらってるなとあらためて感じた。

朝ドラ「つばさ」は、人と人とのつながりを26週を通していろんな形で描いている。どんなときにつながっていると感じるか、ひとりぼっちだと感じるか、そんなことをこれまで以上に意識するようになった。誰かが自分のことを気にかけてくれている、そのことをうれしいと思う自分がいる。そんなささやかだけど確かな心の動きを大切にしていたい。

さて、「つばさ」7週目は、「もうひとつの家族」。借金の利息をチャラにするという理由でつばさ(多部未華子)が立ち上げに巻き込まれることになったコミュニティ放送「ラジオぽてと」は、いよいよ開局目前。最初は不本意で手伝っていたのに、ここまで来たからには、もっと先を見届けたい。そんな気持ちになっているところに、祖母・千代(吉行和子)がつばさの女将修業を始める、ラジオの仕事はやめてもらう、と言い出す。つばさは甘玉堂かラジオかの選択を迫られつつも、開局特番のリハーサルの失敗でガタガタになったチームワークを何とか立て直そうと一人一人の主張を聞いて回る。そして、こだわりの強い個性派集団の共通項は「ここにしか居場所がない人たち」であることを発見し、全員が互いの気持ちをわかりあえるよう、役割をシャッフルすることを提案。なんとか開局特番の放送を乗り切ったとき、つばさにとっても、他のメンバーにとっても、ラジオぽてとが「もうひとつの家族」になる……という一週間。注目アイテムは、浪岡(ROLLY)のギター。

連続テレビ小説「つばさ」(月)〜(土)放送中
【放 送】総合・デジタル総合 8:15〜8:30
     デジタル衛星ハイビジョン 7:30〜7:45
     衛星第2 7:45〜8:00
【再放送】総合・デジタル総合 12:45〜13:00
     衛星第2 19:30〜19:45/(土)9:30〜11:00(一週間分)


演出は4週、5週を担当した大橋守さん。今週はお仕事話が中心で、玉木家と甘玉堂の出番は少な目。なので、甘玉堂バージョンのスタッフTシャツをどうぞ。


2009年05月09日(土)  堰を切ったように一週間前の川越の話

今朝、布団の中で、目覚めたばかりの娘のたまが「ケェコとかわごえいったとき たまちゃん ちゅばさ たくさんみつけたよ」と言い出した。ダンナの妹のケイコちんとダンナ父がたまを川越に連れて行ったのは5月3日のこと。そのときのことは「どうだった?」と聞いても、「かわごえ だれもいなかったよ」とそっけない返事があったきりで、土産話を聞けなかったのだけど、一週間近く経って、突然話し始めたのだった。

「ケェコとかわごえいったとき たまちゃん ちゅばさ たくさんみつけたよ」
「へーえ。たま、覚えてたんだ、こないだ川越行ったこと?」
「うん」
「つばさ、どこにいたの?」
「バスのえき」
「バスの停留所にいたんだ?」
「うん。ていりゅうじょ」
「川越、人いっぱいいた?」
「うん、いた」
「混んでた?」
「こんでたのは、ちゅるやさん」
そう、たしか、おそば屋さんに入ろうとして断念したとダンナ父が言っていた。
「ちゅる屋さん、混んでたの?」
「うん、それで、アイスクリームばべたの」
「アイスクリーム食べたの?」
「うん。しましまのアイス」
「しましま?」
「うん。きいろとあおいろ」
「もしかして、きいろとむらさきかな。さつまいものアイスクリームだった?」
「うん。きいろとむらさき」
後でダンナ父に確認すると、やはりさつまいもの2色ソフトクリームを食べたらしい。

旅先からの絵はがきが本人が戻った後に届くような時差は、2才児の頭の中で体験が鮮明な思い出として現像されるまでの時間だったのだろうか。自分が見たこと、したことを消化して、自分の言葉で語れるようになったんだなあと目を細めた。

娘と一緒に過ごせる時間を大事にしたいなと思い、打ち合わせの前に王子駅近くの飛鳥山公園へ。ここはダンナとたまのお気に入りの場所で、「たまにとっては最高の公園だ」とダンナは力説する。お城のような立派なすべり台の壁をたまはひょいひょいとよじ登り、長いスロープを怖がらずに滑り下りる。緑豊かな小径を散策したり、芝生で寝そべったり、古くなった都電やSLの車両に乗り込んだり、遊びきれない懐の深さ。JRの線路を見下ろせる高台に位置していて、新幹線や山手線が走るのも見える。

王子駅近くには水車のあるせせらぎがあり、ここでは、たまは裸足になって水遊びを楽しんだ。はともやってきて羽で水をパシャパシャ。下が石ですべりやすく、危なっかしいので、親はハラハラするけれど、たまはたくましく、水とたわむれ、なかなか立ち去ろうとしなかった。

お昼は駅周辺で気のきいた店を探したけれど見つからず、北とぴあ17階の山海亭へ。無難な選択だと思っていたら、見晴らしに加えて味もなかなかで、子連れへの応対も感じ良く、満足だった。

2008年05月09日(金)  マタニティオレンジ283 傘と長靴と風呂掃除
2007年05月09日(水)  ラジオ『疑問の館』と『アクアリウムの夜』再放送
2006年05月09日(火)  大人計画本公演『まとまったお金の唄』
2005年05月09日(月)  段ボールから発掘  悗泙舛砲い辰燭个△佑襪舛磴鵝
2002年05月09日(木)  奇跡の詩人


2009年05月08日(金)  2才8か月、言葉で納得して卒乳。

無理してやめさせなくても、そのうちやめるだろう。そう思って卒乳を見送っているうちに、娘のたまは2才8か月を過ぎた。もはやおっぱいはほとんど出ていないから、「飲む」というより、おしゃぶり代わり。だけど、「みかんのあじがする。みかんばべたから」などとかわいいことを言い、「いつまで飲むの?」と聞くと、「いつまでも」とあまえた声で返してくる。この時間だけは、誰にも邪魔されず、ママを独り占めできる。逆も同じで、娘と過ごせる時間が限られているわたしもまた、卒乳できずにいた。

すでに母乳タンクがほぼ空になっていた何か月も前のこと、「もう入ってないと思うよ。入っているか聞いてみたら?」と言うと、たまが「トントン、はいってるか?」とノックをして問いかけたのがきっかけで、おっぱいに「トントン」とあだ名がついた。たまの言葉が成長するにつれ、トントンは次第に人格を帯び、「トントンとおでかけする」「トントンとこうえんであそぶ」などと言うようになった。

しかし、ダンナの両親には、「いつまでやってるのか」と不評で、ダンナも「そろそろやめたら?」と言い出し、ゴールデンウィーク中のある日、ついにダンナ父が「母乳をあげ続けていると、乳歯の後の永久歯がボロボロになる」説を唱え出した。ダンナ父のその父のお兄さんが歯医者さんで、そのような研究をしていたらしく、国会図書館へ行けば本がある、とすすめられた。そこまで思い詰めながら、なかなか強く言えなかったのだな、と思い、卒乳しようと決めた。

5月5日だったか、外から戻ってきたたまがいつものように「トントン」とせがんだとき、たまをだっこして、言い聞かせた。
「いい? トントンは、たまのお友だちでしょ。お友だち、食べないでしょ。だから、今日から、トントン飲むのは、やめようね」
じっと聞いていたたまは、思いのほかあっさりと、「うん、わかった」と納得し、「じゃあ、トントンとあそぶ」と言った。2、3日は淋しくなると「トントン、いる?」と聞いて手を伸ばし、ぬくもりを確かめて心を落ち着けていたけれど、欲しがることはなかった。

そして、「パパにも報告しようね」と言い、ダンナに「たまから大事なお話があるから聞いてあげて」と言った。はじらうたまを前に、ダンナは「おおきくなったら パパとけっこんする」と言われるのを勝手に想像したらしいが、「あのね、トントンはたまのおともだちになったの」ときっぱり宣言した娘のほうが、よっぽどオトナだった。2才8か月になって「きっぱり」も何もないけれど、言葉で納得して区切りをつけたことに、いい卒業だったなと満足した。

淋しいときだけ見えていた妖精がある日突然見えなくなるように、トントンの存在は、たまの中で日に日にしぼんでいる。置いて行かれる淋しさとともに、子どもが成長するって、こういうことなんだなと感じている。

覚えやすいように、5月5日こどもの日を卒乳記念日として刻んでおくことにした。

2008年05月08日(木)  マタニティオレンジ282 どうしてお友だち嚼んじゃったの?
2007年05月08日(火)  マタニティオレンジ117 愛情と責任と○○
2005年05月08日(日)  佳夏の置き土産、高倉三原同窓会やるでー。
2004年05月08日(土)  STRAYDOG公演『母の桜が散った夜』


2009年05月07日(木)  「100%アポを取る方法」と「必ず雨を降らせるお祈り」

お皿を洗っていて、ふと思い出した「100%アポを取る方法」。以前日記に書いた気がしたのだけど、掘り出せないので、あらためて。

渋谷の喫茶店で初めて会った映画プロデューサー氏。作詞家、塾経営者を経てプロデューサーになったという経歴の持ち主で、10年ごとに区切りをつけて仕事を変えてきたという。企画の話はほとんどしなくて、打ち合わせは彼の半生を聞く会となった。

塾で全員を合格させた逸話も面白かった(「百万円俺にくれ、合格させるから」と生徒の親に請負い、有言実行)けれど、いちばん印象に残ったのが、「100%アポを取る方法」。ある日、作詞家になろうと思い立った彼は、まず「作詞家にしてくれる人=音楽プロデューサー」の連絡先を調べ、早速電話をかけた。

「作詞家になりたいから会って欲しい」と告げると、「会う時間がない」というつれない返事。忙しいのを口実に断られたわけで、たいていは「自分は相手にされないのだな」と引き下がり、もう少し情熱があれば、その度合いに応じて「そこを何とか」と食い下がったり、会社の前で待ち伏せしたり……という反応が考えられる。ところが、彼は一回の電話だけでアポを取りつけ、デビューのチャンスをつかんでしまった。その方法とは……。

「明日、会ってもらえますか?」
「明日は無理だね。一日中会議だ」
「では明後日は?」
「明後日もダメ。今週はずっと詰まってる」
「では来週は?」
「今月は立て込んでるんだよね」
「だったら来月は?」

これを延々とやっていると、相手は面倒くさくなって、「わかった」と折れる。質問リレーにさんざんつきあった後では、今さら「最初から君に会うつもりはない」とも言い出せず、予定が入っていると言っていた明日や明後日を指定してくるという。「しつこいヤツ」と嫌われそうな気もするけど、当たってくだけろの売り込みの場合、失うものはないのだから、この方法は有効らしい。

その元作詞家だった映画プロデューサー氏とはそれっきり会えず、企画は立ち消えになってしまった。書いたプロットは宙に浮き、原稿料も取り損ねてしまったけれど、「100%アポを取る方法」は誰に話しても受けがいいので、プロット料の元は取った。

「100%アポを取る方法」の極意は「アポを取るまで粘る」ことで、「必ず雨を降らせるお祈り(=雨が降るまで祈り続ける)」の話にも似ている。この話を教えてくれたのは『パコダテ人』の前田哲監督。「自分がやりたい企画を実現させる方法は、あきらめないこと」という話をしていたときのことで、一途な前田監督らしい言葉だなと印象に残った。

2008年05月07日(水)  シナトレ10 ラジオドラマってどう書くの?
2007年05月07日(月)  甘いものは何が好きですか
2005年05月07日(土)  甥っ子二人、弟三人。


2009年05月06日(水)  ゴールデンウィークのゴールデンタイム

会社員を辞めてフリーで仕事するようになってから、カレンダーがあまり関係のない生活になったけれど、このところは土日祝もすべて平日という生活で、ゴールデンウィークもひたすらパソコンのキーをたたくか、打ち合わせで唸るかしているうちに5連休が終わっていた。友人カヨちゃんちのホームパーティにお邪魔した数時間だけが、束の間の休息。でも、あれでだいぶ生き返った。

保育園も5連休なので、娘のたまはじいじばあばやダンナやダンナの妹にかわるがわる遊んでもらった。「つばさ」の舞台、川越に行った感想は「なんにもなかったよ」。実際は、じいじによると、どこを向いてもつばさ、つばさで、すごくにぎわっていたらしいのだけど、いじけているのだろうか。「ちゅばさ、たまちゃんでてないから、みない。だんだんのほうがいい」などとだだをこねるのも、2歳児なりの焼きもち表現なのだろう。

おうまさんになり、ダンボールハウスごっこをやり、一緒に踊り、歌い(「ごめんください めんください」の歌がお気に入り)、絵本を読み、子守話を聞かせ(「パパいっぱいのお話」「たまちゃんいっぱいのお話」をリクエスト。「世にも奇妙な物語」風)、ゴキゲンを取る。考え事しながら適当に相手していると、「バスはガタンゴトンって はしらないよ」と突っ込まれる。「ママ おでこにチューしてって いってみな」などと、ませたことも言ってくる。会わない時間が長いせいか、急速に成長しているような気がしてしまう。

どこにも行かないゴールデンウォークだったけど、娘と遊んでいる時間はゴールデンタイムだった。

2008年05月06日(火)  マタニティオレンジ281 梅拾いの才能は隔世遺伝!?
2007年05月06日(日)  マタニティオレンジ116 泣き止まなくて急患
2005年05月06日(金)  吉村公三郎作品『眠れる美女』『婚期』
2002年05月06日(月)  古くても新聞


2009年05月05日(火)  言葉遊び絵本「あいうえおパラダイス」にぶっ飛んだ

先日日記で紹介した(>>>2009年04月20日(月)  日本°語で言葉°遊ぴ)言葉遊び絵本の「あいうえおパラダイス」シリーズ。日本語50音の行ごとに一冊出ていて、納められた5編は、それぞれの行の文字(「あ」行なら「あ」から「お」まで)がつく言葉だけでお話を作っているというもの。どんな内容なのか興味をそそられて、早速、書評で取り上げられていた最新刊の『らったらったらくだのらっぱ 』とあわせて、『なぎさのなみのりチャンピオン 』『あるひあひるがあるいていると』の3冊を手に取った。

読んでびっくり。最初は「あ、ほんとに〈あ〉がつく言葉だけでできている」と確認しながらページをめくるのだけど、そのうち話の面白さに引き込まれて、ルールを忘れてしまう。つまりそれほど無理がなく自由だってこと。「あ」行から「な」行、「ら」行へと行を追うごとに言葉遊びの自由度も進化している印象があり、作者の二宮由紀子さんが書き進めるうちに、「こういう手もあり!」とどんどん発見、発明し、言葉のサーカスの離れワザを軽々と決めるテクニックを磨いていったさまが想像できる。

2歳児娘のたまに読み聞かせるにはまだ早いかと思ったら、思いのほか、たまは食いついた。いちばんのお気に入りは目次のページ。タイトルに添えた小さな挿絵を指差し、読んでほしいお話を選ぶ瞬間が楽しいらしい。驚いたことに、一度見た目次の内容をちゃんと覚えていて、次に読むときに、表紙を開く前に「イカのおはなし」「ネコのおはなし」などと言う。3冊のうち、どの本にその話が入っているかも心得ている。文字が読めない分、挿絵だけを見て瞬時に記憶したのだろうか。

目次に並んだタイトルを見るだけでも、言葉選び、言葉遊びのセンスがうかがえる。各巻でイラストの画家が変わるのも面白い。

るひ ひるが るいていると
つも っしょの カと ルカ
れしくなった 
びと んどうまめと んとつと
きゃくさまは おかみさん
あるひあひるがあるいていると』のイラストは高畠純さん。

ぎさの みのりチャンピオン
んじんと くだんご
すまれた ーちゃん
こは ずみを らうもの?
どかな はら
なぎさのなみのりチャンピオン 』のイラストは 石井聖岳さん。
った った くだの っぱ
んごの キュールボンボン
りはこべと ナール警部
んあいは ンジ皿で
くでもない くにんの うじん
らったらったらくだのらっぱ 』のイラストは佐々木マキさん。

わたしのイチオシは、「ろくでもない6人の老人」。老人力ありあまるじいちゃん6人組がローラースケートしたり、牢獄に入ったり、炉端焼き屋で老人割引を迫ったり、ロールプレイングゲームをして「ろくすっぽ ロマンスなしか」とぼやいたり。言葉のリズムもいいので、大声で朗読していると、実に爽快。たまは「らったらった」のリズムを気に入り、口ずさんでいる。

「れんあいはレンジ皿で」は、冷凍ハンバーグとレモンクリームパイがレジカウンターで恋愛するが、冷凍ハンバーグは 冷凍庫へ レモンクリームパイは 冷蔵庫へ」という悲劇の恋。文字しばりというルールがあるからこそ生まれた言葉のマリアージュなのだろう。コピーライター時代の上司が「リングの中で暴れろ」(つまり、制約の中でのびのびと遊べ)と言っていたのを思い出す。

あいうえおパラダイスをお手本に、今日の子守話は、「あ」がつく言葉のお話に再挑戦。

子守話65 あわてんぼママと あばれんぼタマ

あわてんぼママが あばれんぼタマの あたまを あらいます。
アイラブユーシャンプーの あぶくを あわだて
あいじょうこめて あらいます。
「あすかやまこうえんで あさから あそびに あけくれて
 あせまみれの あれほうだい。
 あたまを あらわなきゃ あくまが あらわれるよ」

アガガガガガガガ! アガガガガガガガ!
あらたいへん あわてんぼママの アラームが 
ありえない あらあらしさで あたりいちめん アガガガガガガガ!
あわてんぼママは あらゆることに アバウトで あらっぽいので
あばれんぼタマは あんしんできません。

あわてんぼママは アラームのある アールデコの あらいばへ 
あっというまに あっぱれダッシュ。
あっ そういえば あさごはんの あらいものが あとまわし。
あわてんぼママは あぶらまみれの あらいものを あらいます。

あろうことか あばれんぼタマの あたまは あわだらけのまま。
「ああどうしよう。あくまが あらわれちゃうよ」
あわだらけあたまの あばれんぼタマは あわくって あわわわわ。
「ああ あわれな あぶくあたまの あばれんぼタマよ」
あからがおの あくまが あらわれ あらっぽく あいさつしたので
あばれんぼタマは 「ああああああああ!」 あびきょうかんです。

「あぶくを あらいながさないと あたまの あちこちが 
 あかくなって あれてしまうぞ」
あくまは あばれんぼタマの あたまの あぶくを
あわてんぼママのかわりに あらいながして あげました。
「アイラブユー あんたを あいしてる
 アイラブシャンプー あらいがみを あいしてる 
 あたまよ あたま あたらしくなって ありがとう」
あからがおの あくまは あかるい あたまのいい あくまでした。

2008年05月05日(月)  マタニティオレンジ280 子どもの日にワークライフバランスを考える 
2007年05月05日(土)  マタニティオレンジ115 つかまり立ちがはじまった!
2005年05月05日(木)  店主も冷蔵庫も味な居酒屋『串駒』
2004年05月05日(水)  映画『チルソクの夏』
2003年05月05日(月)  日本橋三越に「風じゅー」現る!


2009年05月04日(月)  ベランダパーティで束の間のオフ

広告会社に勤めていた頃の先輩だったヤマムロ様の美大時代の同級生、カヨちゃんちのベランダパーティーに誘われ、ダンナ、娘のたまとともに一家ででかける。ヤマムロ様と、同じく会社の先輩だったオオシマさんは夫婦で、妻ミチヨ様の旅行中お留守番のフルカワさんは一人で、それぞれクスクス、カオソイ(タイ風の辛い麺料理。ラーメンのような麺の上に揚げた麺をのっける)、角煮カレーをひっさげて登場。オオシマさんとフルカワさんはどちらも大久保のアジアンマーケットで材料を調達したのだけど、二人とも「あの店に行くと必ずタイ語で話しかけられる」のだとか。カヨちゃんはタンドリーチキンとサモサとサラダを用意。

サモサを揚げてくれたのが、初めてお会いするトキオカさん。神楽坂で『トキオカ』と『カド』というお店をやっていて、「生ハムとマンゴー」「あぶり豚と新たけのこ」といった通な料理もふるまってくれた。「今日スーパーに買い物に行ったら、オープンテラスでトキオカさんが食事してたから誘ったの」と言うカヨちゃんは、猫みたいに懐に入るのが上手。実際、猫を飼っていて、たまは初めて猫を触って大喜び。

わが家は何も作らず、食べる専門。テーマはエスニックでスパイシーな料理が並んだが、たまもしっかりいただく。

お料理以上に話題も刺激的。
「アラフォーですよね?」と聞かれて、「はい」と答えたら、「40才」だと勘違いされ、「41才なのに、40才とサバ読んじゃった、どうしよう」話。それに対して、「人材派遣会社に10才サバ読んで登録したら、面接に呼ばれて、身分証明書もってこいって言われて退散」と、上には上がいた。

「40過ぎたら、素足は痛い(=痛々しい)わよ。レギンスはかなきゃ」
「あの大女優の○○だって、撮影のとき、膝に線入ってたらしいじゃない」
というセックス・アンド・ザ・シティばりの会話を聞いて、わがダンナが「すみません、レギンスって何ですか」と質問。「スカートの下にはくスパッツみたいなもの」という答えを受けて、「スパッツとは違うんですか」と重ねて質問。「この頃はレギンスっていうの」とお姉様に押し切られた。

カヨちゃん、ヤマムロ様、オオシマさんは3人ともバレエフリークで、「バレエの発表会の持ち出し」話も盛り上がる。衣装代、会場代に加えて、「自分のために踊ってくれるその他大勢」代も持つ場合、百万を越えることもある。いちばんお金がかかるのは、『眠れる森の美女』のオーロラ姫役かしら、とのこと。ステージに立つために自腹を切る大変さを知っているからこそ、お金を取れる舞台はちゃんと観に行ってお金と敬意を払うのだという。バレエのチケットは2万ぐらいする場合もあって、これで演劇何本観れるかしら、などと計算してしまっていたけれど、とにかくお金がかかるのですね。

そんな話をしていたら、トキオカさんが「日本舞踊はもっとかかる」と参入。最高峰は娘道明寺らしい。

蔵前でおもちゃ問屋を営むカヨちゃんの実家の話も面白かった。「なめ猫」ブームが去った後に大量に仕入れて、大量に売れ残り、「私はなめ猫の上で寝てたのよ」とカヨちゃん。数十年経ってブームが再来し、またぼちぼち売れているのを見て、「そら見ろ。俺は先見の明がある」とまったく懲りてないお父さんがかわいい。お父さんのキャラごとお借りして、おもちゃ問屋が舞台のドラマを作れそう。

一同がいちばん身を乗り出したのは、フルカワさんの「はなまるうどんの定期券」話。「一か月食べ放題で500円」と聞いて、「一日で元取れるじゃん!」「一日何回行ってもいいの?」などと質問殺到。「一杯105円のかけうどんを一日一回、期間中何度でも」ということらしく、店としては、トッピングでお金を落としてもらおうという計算のよう。入場料を無料にしてアトラクションでお金を落としてもらうようなもの? 

ベランダパーティ直前までパソコンに向かい、明日も打ち合わせで、今年のゴールデンウィークは、このパーティの数時間だけが束の間のオフ。でも、いい気分転換と充電になった。

ところで、かよちゃんちのベランダパーティーに来たのは2度目で、一度目はたまを産んで数週間後の初めての外出だった。猫ぐらいの大きさのたまを膝に置いてタイカレーを食べた。ずっと家の中にいて、外に出たくて出たくてたまらなかったのだけど、今思えば大胆なことをした。そんなことはもちろん覚えていないたまは、初めて来た場所のようにベランダからの眺めを楽しんだり、猫と遊んだりしていた。

2008年05月04日(日)  マタニティオレンジ279 子どもを一人のゲストとしてもてなす
2007年05月04日(金)  マタニティオレンジ114 二世代で同級生
2005年05月04日(水)  一緒に飛べなかった『アビエイター』
2002年05月04日(土)  フランスのパコダテ人、函館のアメリ。


2009年05月03日(日)  「つばさ」第6週は「父のぬくもり」

バタバタして日記が飛んでしまい……大阪の両親は、日記の更新が滞ると「仕事してるんやなあ」と思うのだとか。

さて、朝ドラ「つばさ」は早いもので、明日から第6週。再びチーフ・ディレクター西谷真一さんの演出。先日の日記にも書いたように「メロン」をこれでもかと食べ尽くし、ではなく、遊び尽くしたり、「オペラ座の怪人」ならぬ「名画座の怪人」が現れたりと、脚本の戸田山雅司さんの遊び心爆発!

若き日のヒロリン(西城秀樹)とカノン(高畑淳子)のツーショット写真も「つばさ」ワールドらしいお茶目さです。この写真がきっかけになって、「ヒロリンがお父さんでは」とつばさが誤解してしまうドタバタの一週間。

名画座の怪人=浪岡正太郎を演じるのは、ROLLYさん。出演者発表(>>>2008年10月15日(水) 朝ドラ『つばさ』に参加しています )で「お茶の間に怪奇の風を吹かせます」と語った通り、初登場からかなり怪しい風吹きまくり。台本にも(年齢不詳)と真面目に書かれている異色のキャラ。この浪岡が歌うショータの歌は名曲! 『ロッキー・ホラー・ショー』と『星の王子様』の舞台をおかわりするほどROLLYさんの歌にしびれたわたしは、あの切ない声を聴くだけで、キューン。どこかで聴いたその歌詞は……5週のつばさのあの告白! 週の後半に登場しますのでお楽しみに。

連続テレビ小説「つばさ」(月)〜(土)放送中
【放 送】総合・デジタル総合 8:15〜8:30
     デジタル衛星ハイビジョン 7:30〜7:45
     衛星第2 7:45〜8:00
【再放送】総合・デジタル総合 12:45〜13:00
     衛星第2 19:30〜19:45 (土)9:30〜11:00(一週間分)

2008年05月03日(土)  80BOYS AND BABYの会
2007年05月03日(木)  中原道夫さん目当てにサイエンス俳句
2004年05月03日(月)  渋谷川ルネッサンス
2002年05月03日(金)  スペクタクル・ガーデン「レジェンド・オブ・ポリゴン・ハーツ」


2009年05月02日(土)  絵本みたいなデコレの収納ボックス

DECOLEというブランドを知ったのは、先日日記で紹介したお菓子なカップがきっかけ。マグアップをひっくり返すとケーキやプリンになる「chocolat fraises」シリーズを手がけているのが、このブランドらしい。調べてみると、わたし好みのかわいくてあったかい雑貨をたくさん手がけている。

その中で一目惚れしたのが、収納ボックス。「きのこ」「りんご」「サボテン」「ロボット」の4種類に、それぞれ大と半分サイズの小があるのだけど、取り扱っているショッピングサイトを訪ねて回ると、ことごとく売り切れ。こうなると、ますます意地になり、ようやく楽天のこだわり雑貨MY WORLDというお店で再入荷待ち予約を受け付けてくれることがわかり、早速購入することに。

一緒にパソコン画面を見て「たまちゃん、きのこがいい」と指名していた2歳児たまと楽しみに待つこと一週間。「わあ」と歓声を上げながら、届いたボックスたちと対面。組み立てて、ちらかっていたおもちゃを放り込むと、ちょっと部屋の中がすっきり。「小さいサイズのボックスはおむつ入れにぴったり」とお買い物レビューにあったのだけど、たしかにちょうどいいサイズで、おむつを取り出すのが楽しくなる。たまも「おむつはここよ」と覚えて、うれしそう。

ほのぼととしたタッチで布に描かれたりんご、きのこ、さぼてんは、絵本の主人公たちのよう。今度子守話に登場させましょう。

2008年05月02日(金)  マタニティオレンジ278 2380円のピアノ
2007年05月02日(水)  マタニティオレンジ113 上野動物園でいちばん面白い生き物
2002年05月02日(木)  永六輔さんと「しあわせのシッポ」な遭遇

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