2008年05月25日(日)  カレーパーティ当日

朝から怒号を飛ばし合いながら大掃除の仕上げ。空かずの間にしている二部屋のうち一部屋を空けようと急遽決めたことから大騒ぎとなった。トイレを掃除し、窓を拭き、掃除機をかけ、昨日買った花を鉢植えに移したり花瓶に生けたり。三時間以上働き続けて、なんとか掃除は間に合ったけれど、トイレットペーパーを客人仕様のオレンジに替えるのを忘れた。玄関に「CURRY」の張り紙を出したり、メニューボードを作ったりという構想はあったけれど時間がなかった。加えて、カレーの味見はこれからだし、お米も洗ったばかりという状態で、出せるものが何もない。新婚のK嬢が持ってきてくれた手料理三品(ローストビーフ、トマトの黒酢漬け、千切りじゃがいものサラダ)に助けられる。

さて、本日の主役、『きりん屋』カレー。味見をして、塩と砂糖で調整する。甘みが味の決め手になる、ときりん屋さんよりアドバイス。そういえば、はちみつのほか、チョコレートやキャラメルを隠し味に入れる人もいる。砂糖を足したものの先日食べて感激した本場きりん屋のテイクアウトカレーとは非なる味。同じスパイスを使ってレシピ通りに作っても味が再現できるわけではない。でも、これはこれでありかな、というレベル。お手本のきりん屋カレーを知らない客人たちは喜んで食べてくださる。これまたきりん屋さんのアドバイスで、りんごのスライスとバターとともに炊いたアップルライスもよく合う。いちばん人気は基本のじゃがいもカレー。これにカリフラワーのサブジ、なすとひき肉のカレー、南インド風カレーが続いたが、カレー以上に人気を集めたのが、キウイのチャツネ。これはわたしの手作りではなく、きりん屋さんにレシピを聞いたところ「説明が難しいので」と厚意で作って送ってくださったもの。お店のメニューにもないもので、「珍しい」「初めて」と大好評。このチャツネと一緒に食すると、わたしのカレーもぐぐっと本場に味になった。タンドリーチキンは思いのほかおいしくできた。スパイシーだけど辛すぎず、絶妙な味。ヨーグルトを多めにし、はちみつを入れて正解。

先日『ダバ インディア』で発見した「ワインとカレーが合う」を今日もあらためて実感。乾杯のシャンパン、CTTIER BRUTにはじまり、フランス土産という白のMercurey(名前もどことなくcurryに似てる)、スパイスに合うワインをと選んでくださった赤のTE TERA、ココファームの赤のOAK BARREL。どれもカレーとおいしさを引き立て合って、気持ちよくボトルが空いていった。ダンナの仕事関係の客人なので、わたしとは普段接点がない人たちなのだけど、皆さんお話上手で、知らない人の話題でも聞いていて楽しく、噂の主の顔やその場の情景が目に浮かぶよう。

5時間近く食べ続けたけれど、デザートは別腹。皆さんに持ってきていただいた千疋屋のプリン、ババロア、マンゴープリンと、フランス土産のマカロン(全12種類。きれい!)と、谷中のかりんとう、どれもおいしくいただく。

いつもは昼寝をするのにお客さんが来て興奮していた娘のたまは、お茶の時間になって電池が切れたようにコテンと眠りに落ちた。最初は緊張気味だったのが、慣れてくると調子が出て、「ゾウさんやって」「コッコさんやって」などのリクエストに応えたり、「一人で子ども椅子に上る」芸で拍手喝采を浴びたり。いちばん受けたのは、「ラジャー」のポーズ。NHKの朝ドラ『瞳』で子どもたちがやっているのを見て「ジャジャ」と一発で真似するようになった。手のひらがひっくり返って盆踊りのようになっているのもご愛嬌。子どもの存在というのもパーティのいいスパイスになる。

家路についた客人たちからお礼メールが続々と届くなか、後片付け。去年は毎月誕生会と称して家でパーティをやっていたけれど、一歳を過ぎてからは人を呼ぶ機会がめっきり減ってしまった。やっぱり家飲みは良い、帰らなくていいし、と傍らで寝息を立てる娘を見ながら思った。何より家が片付くのが良い。

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