2002年05月04日(土)  フランスのパコダテ人、函館のアメリ。

■ついに『アメリ』を見る。去年公開したときから、見た人たちから「絶対好きだと思うよ」と言われ続けてきたのだけど、ずっと機会を逃してきた。先日『パコダテ人』を観た人が「函館の『アメリ』だ」と言ってくれたので、さすがに観ないわけにはいかなくなった。超ロングランだし、いい加減すいている頃じゃないかと思ったら、シネマライズに30分前に着くと、すでに長蛇の列。反対側のパルコ前には『ハッシュ』の行列。この人たちの半分でもパコに流れてくれないかなあ。■想像していたのは、メアリーポピンズみたいなドタバタした話だったけど、アメリは背伸びしたおとぎ話のような作品。全体を流れる空気が、おしゃまというかオッシャレーなのだ。ブラウスやアクセサリーや家具がひとつひとつ可愛くて、いちいち欲しくなるし、ちりばめられているエピソードもほどよくエスプリが効いている。三分間写真の箱の中にミステリーが詰まっているとか、公衆電話で人をつかまえられるとか、横取りしたいアイデアも続々出てくる。そもそも「いつか使いたい小ネタ」を一本にした映画じゃなかったっけ。それにしてもフランス語ってずるい。あのボジョボジョした響きだけで、お洒落で小粋な雰囲気になるんだから。アメリが日本人で日本語をしゃべっていたら、鼻につく女の子の迷惑エピソード集になっていたんじゃないだろか。おフランスだから、幸せの魔法は成功している気がする。アメリを「フランスのパコダテ人」、アメリ・ブーランを「フランスのひのひかる」と呼ぶには無理があることがわかったけれど、あえて二つの作品の共通点を探すとしたら、「自分をたのしむことが、幸せになるきっかけ」ってことなのかな。

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