2007年05月22日(火)  万葉ラブストーリー2007脚本募集

今年に入って、個人的に万葉集がブームである。きっかけは昨年行われたという「万葉の風〜恋・言霊」という朗読公演をラジオで聴いたことだった。俳優で朗読家の白坂道子さんとフリーアナウンサーの深沢彩子さんの言葉のかけあいにチェリストの遠藤益民さんが伴奏をつけるというアンサンブル。教科書で習って以来ひさしぶりに耳にする万葉集の言葉の抑揚には、ずっと身をゆだねていたいような懐かしさと心地よさがあった。やさしく耳をくすぐり、すとんと胸に落ちる、そんな身近さがあった。学校の教室で何度も音読したリズムを体が覚えているからなのか、もっと遠い記憶、遺伝子のような深いところにリズムが刻まれているせいなのか。暗誦している歌もあれば、はじめて耳にする歌もあったが、どれも昔聞いたときより共感できるのは、子どもだったわたしが作者の年齢に近づいたせいなのだろうか。子どもを想う親の気持ちを詠った作品には、時を経ても変わらないものを感じ、その言葉を復唱して味わいながら、手元の白い紙に書き留めた。

以来、短歌や詩歌の本を読んでいても「万葉集」の三文字が目に飛び込むようになったのだが、そんな矢先、大学時代のクラスメートから電話があった。口をきくのはたぶん大学を卒業して以来の彼は現在、NHK奈良放送局にいて、「万葉ラブストーリー」という短編ドラマの脚本募集に関わっていると言う。「万葉」と聞いて、「来た」と思った。クラスメートは脚本を読める女性の審査員を探していて、そういえば、とわたしのことを思い出してくれたらしい。アンテナを張っていると、計ったようなタイミングでこういう話が舞い込む。今年はわたしにとって「万葉集の年」ということだ。9月14日応募締め切り、その後、他の審査員の方々と議論して入選作を選ぶのだという。時間にして10分程度、原稿用紙10〜15枚ほどのショートストーリーなので、はじめて脚本を書く人にもとっつきやすいサイズ。入選作三本はドラマ化して放送するというから、勝率もかなり高い。脚本家をめざして勉強中の人もビギナーズラックを狙う人も、万葉集で一本、書いてみてはいかがだろう。「劇中に万葉集の歌を最低1句は使用すること」が条件なので、わたしも万葉集をあらためて紐解いてみようと思う。くわしくはNHK奈良放送局のサイトにて。

1979年05月22日(火)  4年2組日記 外でしゅくだい

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