2007年05月27日(日)  大人計画『ドブの輝き』

下北沢本多劇場にて大人計画公演『ドブの輝き』を観る。おめあては『子ぎつねヘレン』に警官役で出演された阿部サダヲさん。この人は、見ているだけで、おかしい、楽しい、うれしい。顔面も含めて人間の身体ってこんなに面白い動きができるんだ、と感心してしまう。初主演映画『舞妓haaaan!!!』ではどんな怪しい動きを見せてくれるのか、楽しみ。

阿部さんだけでなく、出演者は皆、体を張っているというか、体当たりというか、体をめいっぱい使ってエネルギーを発散させて、舞台のお祭り騒ぎを加熱し、加速させている。演技していると言うより体現しているという感じ。受け止める側の観客にも相当なパワーとスタミナが要で、寝不足や二日酔いでは力負けして迎え撃ちできない。キャラクターは強烈だしネタは過激だし、大人計画の舞台は、わたしにとっては食べなれない食材や香辛料をふんだんに使った珍味のようなもので、体調不良のときには胃もたれや胸やけや消化不良を起こす。二、三日前から体調を整え、体力を蓄えて劇場に乗り込まねばならない。気合十分な観客たちの「かかってこい」オーラが結集して、開幕前の客席の高揚感になる。

おしりは痛くなったけれど、最後まで振り落とされずに済んだ三時間に迫る長大作は、「涙事件」(作・演出:宮藤官九郎)、「えっくす」 (映像演出:井口昇)、「アイドルを探せ」(作・演出:松尾スズキ )のお芝居二本と映像一本の三本立て。書き手としては遠慮してしまうような大胆不敵な台詞を、客席は遠慮なく笑い飛ばす。茶化したり笑いのめしたりしているなかに、ドキッとさせられる真理が顔をのぞかせるので油断はできない。ドブの輝きというタイトルは、大人計画らしさを言い当てているように思った。

2005年05月27日(金)  『シンデレラストーリー』@ル テアトル銀座
1979年05月27日(日)  4年2組日記 みんないっしょに

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