消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1928年02月29日(水)

たたんだメモを無くした
大事なメモだったのに
ポケットに入れたはずだったのに
落としたかもしれない
外には出てないから家の中

探し回って探し回って
動線を辿って辿って
現場百回というから
ふつうはないところまで
細かく辿って辿って

やっとのことで見つけた

他のものといっしょに
仕舞っていた

後々にあらこんなところに、と
発見するのでなく
人に見つけてもらうのでなく
自力で今日見つけたのは奇跡的

みつけた自分を
すごいと褒めに褒めたけれど
失くすこと自体 ばかだ


1928年02月28日(火)

ごちゃごちゃと
なんだかんだ苦闘して

とにかく
やってはみて直してみて

あれこれ引っ張り出してみて
使ったり使わなかったり

それでも 進むもんだね
なぜか想定外で完成形
たぶんできたのだと思う

やっぱり
やってみることが一番

考えてるだけでは
まとまらない


1928年02月27日(月)

日常をはじめる


クリスマスに 

間に合うように


贈り物を包む


1928年02月26日(日)

天へ昇る途中だったのかもしれない

青空のようなドーム天井
ずっと上に小さな円い窓のような穴のような

私たちはそれぞれ白い衣のみで
まっすぐ静かに浮いている

無重力の浮遊感

翼もなくゆったりと腕をおろし
吸われるようにゆっくり昇ってゆく

心なしか
窓が少しずつ近づいているような

あの穴を抜けると天国なのかも
神さまのいるところなのかも
今私は死んでゆく途中なのかな

そう思っていると目が覚めた
まだ生きてる と思った


1928年02月25日(土)

頭のてっぺんに居座る不安を
解消しない限り
心底ハッピーな気持ちになれない

それは折りに
人を嫌いになる気持ちにかわるから


1928年02月24日(金)

まったく離れているのに
その二人が似てると感じていた
自分のことを正確に事細かに
順序正しく説明しないと気が済まないところ
のちに自ら心療内科に通っていると
説明していた人たち
どこか似ていた

3分類できる(何かのCMか)
見ず知らずの人間に
自分のことを細かく正確に説明しようとする人
盛って大きく話す人
必要最低限すらあまり話さない人

あなたはどれですか


1928年02月23日(木)

自分の持病歴すべてを
事細かにてんこ盛り説明する人に
巻き込まれないようにしている 
なんか苦手

さらりとかわしてるその人はすごい
でもその人の優しさからの一言は
失敗のもとかも


1928年02月22日(水)

うまくいかなければ
もう不要になるもの
そう考えていた

けれど
復帰OKならばどうするか

考えたけれど
一度不要にできたのだから
もう不要でいいんじゃないか

不要記念というカタチで


1928年02月21日(火)

そうその調子
静かなのがいい

オトナなんでしょう?

遊びはその辺にして
話の中心を戻せば?


1928年02月20日(月)

媚びを売る必要はない
なびく必要もない

けれど
心に寄ること
声に耳を向けることは
必要ではないですか?

孤高に見える老木も
森に広く根を張って
伝達しあうといいます


1928年02月19日(日)

プライドをずたずたに引き裂かれた と
書いてあるのを読んだことがあるけれど

プライドは胸の内におくもの
外の立て看板にするものではないと思う

その人は
他人に壊される場所に掲げていたのか
自分の内に秘め守っていなかったのか
そんなに簡単に壊されてよいのか

自分の尊厳の最期まで
守り続けるものではないのか

胸の内のプライドが崩れたとすれば
それは自分の思いが崩れただけ と思う


1928年02月18日(土)

かすんでゆく思いを

くっきりさせる

意識を高くして見届ける


何をしたかったのか

変更するのか続けるのか

新たに探すのか


焦点をしぼり

シャッターチャンスを待つ


1928年02月17日(金)

中腹の小高い窓から

山すそのあまたの家々が見える

それぞれに人の暮らしがある


自分の小ささを思い

つつましく生きることを思う


1928年02月16日(木)

一喜一憂せず

腹をどんと据えて

ゆったりと呼吸して

山の上の空を見れば

見えてくる自分


1928年02月15日(水)

リハビリだの養生だの保護だのって

果たしていつまで必要なの?

ふつーにサバイバルやれば

機能は修復され

成長するんじゃないの?


1928年02月14日(火)

やっぱり粗忽もの

忘れると命取りだよ

それまでの苦労を失う

一からやり直しになる

ホントに気をつけようぞ


1928年02月13日(月)

日常と非日常を行き来して

気づくのは空のしずかさ

生き物の気配がなければ

音がない


1928年02月12日(日)

その人のお守り

いつまで続けますか

長く穏やかであるとは思えない

嘘のように怪しい

いつか解るでしょう

ご苦労さまです


1928年02月11日(土)

達観 と 諦観


1928年02月10日(金)

思い切って

切り捨てるもの

そのうちに

忘れるだろう

削除というワード


1928年02月09日(木)

投げ捨てたものがある

もう拾わない


もう一つ迷っている

今日は捨てない  

でもいつかそのうちに


1928年02月08日(水)

天心君を見てて思った

愉快にくらせばいいんだ

お茶目に愉快に


1928年02月07日(火)

あなたのきのうを
わたしは知らない

あなたのあしたは
あなたのもの

あなたとわたしは
おなじでない


1928年02月06日(月)

かなしいけれど
おわったことは
もうかえられない

かなしいけれど
しかたない

かなしいけれど
かえられることを
かえるしかない

これからを


1928年02月05日(日)

この道は
こう続いてゆく と

決めてしまっている

どうなるか
わからないことを


1928年02月04日(土)

もっと
よい顔になりなさい

ほほえみを

忘れずに 絶やさずに

いつも


1928年02月03日(金)

うかつもので
そこつもので
禁忌をすぐ忘れて
後悔ばかり


1928年02月02日(木)

浜へ出ると

空一面にひつじ雲
雲は集まり天の川になって
割れた氷面のようになって
くるくると回り始めて
不思議な光景
 と思うと
一斉に消えて真っ青な青空
そこへ鳥の群れ おなかが見える
影だけれどコウもいた
それから魚の群れ おなかが見える
エイもいるしいろいろ通る

えっ?
丘から浜へ下る入り江だけれど
向こうの方の水中を 
下から見るように見えるの?

宿舎の人に聞こうと思って探した
黒木華さんや川口春菜さんが
大きなテントで世話をしている

テントの方へ向かいながら
ひょっとしてこれはマッピング?
青空へマッピングできる?
どこか別の場所から操作してる?

それを聞こうと思って夢は覚めた

あとで考える
そこはドームの浜だったのかもしれない


1928年02月01日(水)

きらきらした未知の調べ

青くまばゆい光跡

宙へ 未知の旅

Moon River は いらなかった


君は宙を
海中より仰ぎ見たという




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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