消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1928年03月31日(土)

寒いようなあたたかいような
景色はずっと曇り空

街路樹にたくさん花芽を見た
コブシかな

ピンクのネリネが咲き乱れていて
この時期だったと思い出す

家の鉢植のは枯れたのかも
休眠のまま忘れて芽も出てない


1928年03月30日(金)

焦点を合わせなければ素通りできる
その術を身に付けるだけ

大きな景色をいつも見て
大事なことだけよく見ればいい

森の中の木漏れ日だってよく見える
きらめく雪片だってキャッチできる

聞き落とすまいと目を閉じて
清らかな音だけひろい集める

小雨が降ってあたたかで
ぴりぴりしない穏やかな日だった


1928年03月29日(木)

人にはそれぞれ己がペースがあることを

とやかく言われずそのまま進めることを

ここで教えられている

大切な場所

みんなそうだと思う

小さなスマホ画面は向いていない

そう思っているのは私だけか


1928年03月28日(水)

俳句番組の

初富士は青しケサランパサラン来 がとてもよかった

心惹かれる景 私には夢の中

しっかり国語の基礎がある人な感じ
気持ちいい句だった

けさらんぱさらんは正体不明の生きもの
見つけたら桐箱に入れてこっそり飼う
おしろいを入れると食べてふえる
夢中になって調べていた頃が懐かしい

本物にはめったに会えないよ?
よくあるのは種の落ちた綿毛
ガガイモとか野アザミとか
動物の毛玉とかも

てんさらばさら という絵本を
思い出した


1928年03月27日(火)

そのひとの真って何かと
何日か考えていたけれど
あれ?と思う
そういうことなんだなぁ
外に対して自分を飾りたい
美しく見られたい
自分を美化して陶酔してるだけ
だから言葉をアイシテル

かかわらないほうがいい
結論はそうなった
もう一人のひととほんと似てる

なぜいつも
自分を見下したとか見返すとか
そんなことばかり言ってるのだろう
自分が楽しいことをやってれば
人の評価なんて関係ないのに
見返すためにしてることって
楽しいのだろうか
まるで苦行に見える
哀れに思える

本人にしか値打ちのない過去は
自分の中の未練ごとなだけ
自分の心にとっておけばいいだけのもの
身の丈と謙虚さを知って
自分で守ってゆけばいいだけのもの
そう思う


1928年03月26日(月)

フレンドリイという言葉を
葬った(すてた)日がある
誰かに寄り添おうとするのは
疲れることもあるのだと
人はそんなに軽くはないのだと
知って

フレンドリイであろうとしたけれど
あろうとすることをやめた日がある
ただそれだけのことだと思う

一人でするから充実できることが
たくさんあるということを知って


1928年03月25日(日)

幼稚園でならった
おかたづけ〜おかたづけ〜 という歌
ふとぐぐってみると

そのあとに続く
さ〜〜さ 
みなさんおかたづけ〜 と覚えていた部分

歌詞とメロディーが
びみょーに違ってる

こどものころ覚えた歌って
そんなものかな


1928年03月24日(土)

これまでの生き方を思う

本返し縫いだったような


半返しも不要にして

もうなみ縫いでいきましょ


もっととばして

なんていうのかな

一目落としのしつけ縫いでもいいかも


1928年03月23日(金)

公園から見えるようちえん

園庭にサークルをいくつか置いて

ふれあいどうぶつさん達が来ていた

お天気が良かったので楽しそうだった

面白かったのはポニー

後脚をクロスさせて立っていた

モデルさんみたいに

立ち位置を変えてもやっぱりクロス

休憩中なのか


1928年03月22日(木)

没 という言葉をふと思う

モノだってボツに

すればいいんです


1928年03月21日(水)

人とすることも面白いけれど
ひとりですることも好き
一人ですることを寂しいとか思わない
熱中してゆく
できたものを掲げるつもりもないし
評価を求める気もない
自分が思いを込めた宝に人の評価などいらない

その人はなぜそんなに評価を欲するのか
私にはわからない


1928年03月20日(火)

知らぬ間に雨が降ったようだけれど
悔しくもない

洗濯物に吹き込んだかもしれないけれど
がっかりもしない

どこかぼんやりと
熱っぽい気がする


1928年03月19日(月)

深入りしないこと
それが教訓かもしれない
傷を浅くできるすべかもしれない
すぐに熱中してしまうから

浅く広くという主義の人を
疎んじていたけれど
きっと自衛
かしこいのかも


1928年03月18日(日)

こっそり速やかにカタヅケようとして

予想外の大事発生

何倍も時間を費やした

ばかみたい


今日はあれこれ失敗ばかり

なんでかなぁ

熱あるかも


正月気分は抜けてるはずだけど

まだまだ

連休気分


1928年03月17日(土)

身の回りの目障りなもの

それをなんとかしないと

開けていかない


そう思って

なんか火がついて

動き出した


1928年03月16日(金)

まわりに花をかざり
枕元にフードとおやつとお水
遊んだおもちゃも全部

なでると毛はやわらかく
おなかはたぽたぽと
まだあたたかく
ねむっているように
ただ目を閉じているだけ

からだにそっと毛布をかけて
庭の花をおく

歳月の愛おしさ
苦い薬や痛みから自由になって
雲の上で時には吠えて駆け回れ

看取りの日のことを
ふと思い出す


1928年03月15日(木)

手洗い消毒でひどく手荒れ
夏はローションでいけたけれど
寒くなってハンドクリームに目覚め
というかハンドクリームの違いに目覚め
このご時世に店頭テスターは怖くて
とにかく小さ目サイズを
やたら買い込んでテスト
ネットでいろいろ相当投資
とにかく量を使えば
それなりにどれも可
けっこう遊んで
どれがいいのかわからなくなった


1928年03月14日(水)

助け舟を出せるひと

場をまるく収めることのできるひと

そういうひとなりたい


1928年03月13日(火)

傍にいると疲れてしまう人
波長が合わない というのか

すべてが明確でないとならない人
周りにはどうでもよいことでも

逆に
すべてどうでもよいという人も

自分の中にも矛盾だらけ


1928年03月12日(月)

世界が新しくなることを夢見る

自分を切りかえることを思う

正直にみつめ直して新しい自分になる

自分をゆるめることができるように


1928年03月11日(日)

冷たい風もあたたかい風も
どれも入り混じって

カレンダーが変わると
ふゆでも 春を感じる

透き通ったガラスに
陽ざしが映る

小鳥たちがせわしく
木々を巡っている


1928年03月10日(土)

勝手にどうぞやってて下さい

そうなんだよね
みんながそう思ってる
そのとおりなんだよね

怪しげな人たちのことは
気にしなければいいんだ
関係なし と


1928年03月09日(金)

分けてあげるのかあげないのか
もう手に入らなくなるものだけれど
あげずに後悔するより
ひとつあれば十分だから と
その気持ちをもって
あげた方がたぶん気持ちがいいと思う
自分の心の狭さを恥じ続けるよりね

でもそのタイミング
むずかしいよね
いらないかもしれないしね


1928年03月08日(木)

手伝おうか?

そのことばに

ほっと あたたまる


ありがとうを言えることが

あたたまる


くる年のあたらしい自分よ

あたたかであれ


1928年03月07日(水)

階段を上る時に
わく意欲は

そのまま

生きるエネルギーに
かわる気がする


1928年03月06日(火)

天のじゃくで 
へそまがり と

認めたら?

それは
天賦の才 と


1928年03月05日(月)

今日が新月なら
明日はものすごく細い月
見えるだろうか

きっと
山の向こうの夕映えに
すぐ消えてしまう

日 月 金 水 の順になる


1928年03月04日(日)

誰も心配なんかしてないのに
お義理のお情けなのに
周りのその空気を
読めない人なんだね

と思ったけれど
文字通りの人なんだ
ほんとうに
だからまた律儀に返してる
ひとりが楽と言いながら


1928年03月03日(土)

オトナニナッテカラ
ナンカ 
オトナシク 
イキテキタナァ

ソウ 
オモッタ
 
ハミダサナイヨウニ 
シテルダケ
ダッタヨウナ


暴れてみようか

爆発も
呼吸だ


1928年03月02日(金)

そっと外へ抜け出して

お陽さまの匂いの

枯芝の上にすわりませんか


花の表紙のノートを

座席に残して


1928年03月01日(木)

もう真っ暗だ
そういうけれど
当たり前だよもうすぐ冬至
早く来い

そのあとは春を待つ
いろいろ試しながら
ふくらませながら
春の楽しさを待つ




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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