うっかり左袖を金具に引っ掛けてかぎ裂きを作ってしまった。
まだそんなに着ていないシャツだったのに。
ううう、地味にショック。
思わず何度も何度も左袖を見てやっぱりそこにかぎ裂きがあることを再確認しまたショックを受けるというしょうもないことを繰り返してしまった。
バカか自分。
は〜。
久しぶりに出てきて愚痴ばかりというのもなんなので。
近頃の中居の美ジュはなんなのか。
非常に見栄えのいい眼福な立ち姿にうっとりするばかり。
体重も元に戻ったようで何よりである。
スーツが格段に似合うねえ。うふふふふ。
まあそれはそれとして。
「闇の牢獄(ダヴィド・ラーゲルクランツ)」読了。
久しぶりの北欧ミステリーだけど案外あっさり目でエグくなかったのは良かった。
まだその手のはメンタルに来るから保留中なので。
ラーゲルクランツは「ミレニアム」シリーズの作者が急逝してしまった後を引き継いで3作を著し一応シリーズを完結させた人。
最も自分はまだミレニアムには手をつけていないから初読み作家になる。
結論から言うと非常に読み易くキャラクター造形も上手い作家だという印象だ。
人によってはあっさりしすぎと言われるかもしれないけどそこがいい。
物語としては被害者の人生を解きほぐすことでタリバン支配下のアフガンの抑圧や暴力、理不尽さを浮き彫りにし、
なおかつそれを利用して更に非人道的な策謀を巡らすCIAのクズっぷりが際立っていた。
と同時に音楽が如何に美しく魔性のものであることか。
まるでモーツァルトとサリエリのようなラティーファとハッサンの関係は物語の中で非常に印象的だった。
物語を動かすハンス・レッケとミカエラ・バルガスのコンビもいい。
片や上流階級のピアニストであり心理学者であるレッケと片やチリからの移民で警察官のミカエラは相容れない部分があるからこそ上手くハマっている。
どちらも身の内に闇を抱えているのは同じでもレッケは闇に呑まれミカエラは闇を見ない。
薬物依存のレッケは困ったものだ。
明晰な頭脳も曇りがちでまるで手がかかる子供のよう。
年齢差もあるのにレッケに対して時々辛辣なツッコミを入れるミカエラが良き。
まさに「しっかりしなさい」だ。
しかし、CIA相手に悠々と言い抜けやり込めるクレバーなレッケはかっこ良かったよ。
3部作のようなので次作にも期待。