2012年02月07日(火)  2012年1月「月間たま語大賞」(後半)

昨日の続き。2012年1月1日(5歳4か月)から31日(5歳5か月)のたま語を。

「ことしもよろしくします。あけましておめでとうございました」 (2012/1/1)



「○○くん、おとこのくせに、きいろちーむってなまえつけたんだよ」黄色が男の色でもいいんじゃないの?「じゃあなんでママはきいろのまないたつかってるの?ママおちんちんついてるの?」将来<二番じゃダメなんですか?>って言い出さないでね。(2011/12/31)

〈今年もたまちゃんは活躍するかな?〉とわたしの両親からの年賀状をじいじが読み上げ、誰からでしょう?とクイズ。大阪といえば?とヒントを出されてすかさず「ぶたまん!」。じゃなくて、ママを育てたのは?「ぶたまん!」。じゃなくて…「たこやき!」(2012/1/1)

晴れ着を着てでかけたら、呂律の怪しいおじさんに〈それは下駄なのか草履なのか〉と話しかけられて「ずると、ぞりぞりするので、ぞうりです」と答えたそう。(2012/1/1)


昨夜は上機嫌で歌ったり踊ったりオッサン全開。誰がスイッチ入れたの?とあきれるわたしに「とめてほしかったら、とまれすいっちおして〜」(2012/1/1)

初夢はかなうんだよと教えると「たまちゃん、ぴのたべるゆめ、みたかったよ」と悔しそう。富士山よりピノ!幸せのハードルが子どもサイズで、微笑ましい。(2012/1/1)

天使キティをひらひらさせながら「♪わたしのおうちは、ほぼいっぷん〜」徒歩一分じゃないの?と突っ込むと「わたしのおうちはちばだけど〜わたしには〜てんしのはねがあるから〜とことこあるいてひらりととべば〜たまちゃんちからほぼいっぷん〜」質問に歌で答えた。(2012/1/2)

午後からミヤケマイ展に行こうかと言うわたしに「みやけまいり、いきたくないよ」。宮参りに名前が似てるけど、ミヤケマイはわたしの友人の絵師。(2012/1/2)

新年初ゴッキーズ話。「きょうはきむちをたべるわよっていったら、ごっきーずはあほだから、きなこもちのことだとおもって、やったー、きなこもちだごき!きむちいいごき!っておおよろこびするの」 (2012/1/4)

たま先生、今年の遠足運はどうなってますか?「ことしの えんそくは しょくぶつえんに いって おいかけっことか おちばひろったりとか します。おべんとうには ういんなーたこが はいってます」(2012/1/4)

「ものは いつか こわれる。おじいさんになったら しぬ。ひとは いつまでも いきてるわけじゃないの」。たま先生、今のは何運を占ったんですか?「びじんさんしまいうん」。このズレがたま流。(2012/1/4)

たま先生、今年のダイエット運はどうなってますか?「ことしは だいえっと できません。だいえっとの ところが すべてになってるから それを しられたら だめなんです」。精神的なお話。(2012/1/4)

たま先生、今年の夏休み運はどうなってますか?「ことしの なつやすみは ひとの はなしを ききましょう」。大人になる夏…!?(2012/1/4)

たま先生、今年の仲直り運はどうなってますか?「ことしは なかなおり できますよ。すきっていえば いいだけです」。仲直りの基本はI LOV YOUのココロ。(2012/1/4)

たま先生、今年のチア運はどうなってますか?チアリーダーになれそうですか?「ことしは ちあには なれません。そんなことに めをつけては いけません」すみません。(2012/1/4)

たま先生、今年の手品運はどうなってますか?「ことしは てじなは むずかしいです。おばちゃんたちが わけのわからないことを いって むちゃくちゃになってます」。マジックショーに抗議活動!? (2012/1/4)

たま先生、今年の落語運はどうなってますか?「ことしは おもしろい らくごが できますよ。♪ふゆがきたら〜たぬきをつかまえて〜しおづけにして〜。このうたをうたえば だいじょうぶです」。狸の塩漬け…(2012/1/4)

たま先生、今年のバレンタイン運はどうなってますか?チョコもらえそうですか?「ことしは ちょこを もらえると おもいます。かわいいかおして まっててくださいね」。かわいくないと、おあずけかしら。(2012/1/4)

お風呂にて。たま先生、今年のお風呂運はどうなってますか?「ことしは おふろに はいれますよ。いま はいってるのは あしゆです」。いや足湯じゃないんだけど、ナンセンスなのがたま流。(2012/1/4)

たま先生、今年のドレス運はどうなってますか?「ことしは どれすを きたいですね。でも こどもは きられないので まず おとなに なりましょう」。ドレスアップは大人の特権!?(2012/1/5 5歳4か月)

「けんこううん。ことしは かゆい と たべる ももかに きをつけましょう。はみがきしないと むしばになります」ももかっておいしいの?「おいしいよ。なかにあいすはいってる」それは最中では!?(2012/1/5)

「たまちゃんがままになったら、ままはおばさんだよ。わかってる?」今おばさんじゃなかったら何?と聞いたら「いまは、やけっぱっち」ヤケッパチになって年食っていくわけね。(2012/1/7 5歳4か月)

アフロのかつらをかぶっておどけてから、今度はもじゃもじゃを内側に入れて裏のネットを表にしてかぶり「こげたいちご」。色といい形といい、言い得て妙すぎるネーミング。(2012/1/5)


「たまちゃん、あしこしつよいけど、すもうたいかいにでたくない」誰も出なさいって言ってないよ。それよりマラソン大会は?「やだ。ままだいすきたいかいがいい」どうやって判定するの?(2012/1/8 5歳4か月)

お友達の妹のことを「あのこも、あれこれさんさいだなあ」。生まれて〈かれこれ3年〉で遠い目されたら、かれこれン十年組はどうなるのー。(2012/1/8)

「りぼんはままがぬってね」「すかーとはままがぬってね」と言うたまの声が睡魔でどんどん遠くなり…。一人で完成させたたまに起こされ、上手にできたねとほめると「ままとりぼんぬりたかった。ままとすかーとぬりたかった。ままとことりぬりたかった」いじらしい。(2012/1/8)

きいちのぬりえを作者の蔦谷喜一さん(05年逝去)に見せに行くお話をパパと創作中。「ぺねろぺちゃんといっしょにぬったの」。喜一さんはペネロペちゃん知らないんじゃない?とパパに言われて「ぺねろぺちゃん、きいちおじさんとついったーでつながってるっていってたよ」(2012/1/8)

「♪おっぱいおっぱい なんせんち? あなたのおっぱい なんせんち?」何なのその歌?「ほいくえんの○○くんがうたってたの」バストと言うより生々しくてオッサンっぽい。(2012/1/8)

「じゅんたくんね、たんのことをくちのはなみずっていうんだよ」痰=口の鼻水って間違ってないと思うよ。「たまちゃんは、おくちのはなくそだとおもうんだよね」なるほど。(2012/1/10)

「おしょうがつには、かしつき、やるんだよね」お正月に加湿器やるの?「そう。ふりそできてね、しっぱいしたら、かおにすみでかかれるの」それは〈かしつき〉ではなく〈はねつき〉では…?(2012/1/12)

♪大きくなったらお空に声が届くかな〜とパパが歌っているとプーという音。咄嗟にたまのせいにするパパに「もう、かみさまおこるよ!」と歌詞と掛け言葉のような切り返し。お空の神様聞いてたかも。(2012/1/12)

「ままのまさこのこは、こどものこでしょ」そうよ。「りえこちゃんのこは、おとなのこなんだって」。大人の針と子どもの針、大人の歯と子どもの歯があるように、漢字の子も大人と子どもがあると思ってる。(2012/1/12)

昨夜パイロット版が放送されたNHKのNEWS WEB24の話を聞いて「にゅーすでぶ、みたいよう」と興味津々。でぶじゃなくてウェブなんですけど。(2012/1/13)

「じいじ かみのけあるよ。うしろにあるよ」待ち人はじいじなのね。→ たまえさんの【いいひとうん】。ことしは いいひとが みつかりますよ。かみのけの あるひと です。(2012/1/12)

「いちごゆざわいく」と越後湯沢で雪んこに。雪の上でおうちごっこ「らんどであったまってね」それは暖炉。回転寿司で「なんでながとろがあるの?」それはネギとろ。(2012/1/14)

「たまちゃんちでじゃんけんごっこするの。かったらあいすがもらえて、まけたられしーとだけなの」レシートだけってイヤだなあ。「れしーともやくにたつのよ。はなくそまるめたのをくっつつけたりとか」それもイヤ。(2012/1/15)

たまもそのうちパパとお酒飲んだりするのかなあとパパ。「うん。たまちゃんがにじゅうになったらね」ハタチになったらね。「でも、おとなもおさけはのまないほうがいいんだよ。だから、なるべく、うーろんちゃ」言うことは禁酒中の親父。(2012/1/15)

あした○○くんといいところに行くのと同じクラスの女の子。もしかしてデート?とわたしが言うと、そんなんじゃないよーと照れる。聞いていたたまが「ええっ、もうひとりででーとできるの?」いえ、デートは一人じゃできません。(2012/1/17)

「どうしてたまちゃんのおみみのよこ、ぽこってなってるのっておともだちにきかれた」耳の脇の小さな出っ張りを気にする年頃に。生まれた時から一緒のたまちゃんのオマケ。お医者さんで取ってもらったほうがいい?「まだいっしょにいる」わたしは耳っぽと呼んでいる。(2012/1/17)

突如バス停にて。「むか〜しむか〜しのことではありません。まっちうりのしょうじょは もう そのまえに くりすますのまえのひに もう からだをあったまろうとおもって しんでしまいました。そして きょうは わたしがつくった まっちうりのしょうじょ」(2012/1/19)

「わたしがつくったまっちうりのしょうじょ。あるひ まっちうりのしょうじょは いつものようにがらすのところにねています。そのあいだに ひゅるう しろいかぜがまっちうりのおかんのなかにはいりました。そのとたん まっちうりのしょうじょはめをあけました」(2012/1/19)

たま版マッチ売りの少女完結編。「つぎのひです。おばあちゃんはてんごくで まっちうりのしょうじょはいきかえったというしんぶんをみて そうかそうか じゃあわたしももとにもどろうといきかえりました。そして ふたりはなかよくくらしましたとさ。おしまい」(2012/1/19)

またばあばに春巻き作ってもらおうね。「やだよ、はるまき。あれはすきだけど」好きって、春巻きの皮?「ううん、はるまきのうた」春巻きの歌?「♪はるまき〜はるまき〜はなじが〜どばーっ〜」知らんがな。(2012/1/20)

粉雪ちらつく中、傘差して登園。「♪ゆきが〜ふってるけど〜つもったわけじゃない〜そんなことあたりまえ〜それがゆき〜それがゆき〜それがゆき〜」新曲〈それが雪〉(2012/1/20)

赤ちゃんごっこでわたしが赤ちゃん役に。オギャーオギャーと泣いていると「あかちゃんはおぎゃおぎゃってなかないでしょ。たまちゃんだって、おぎゃおぎゃってなかなかったでしょ」。言われてみると確かに。文字で表すとオギャーと言うよりフギャーだったか。(2012/1/20)

「あまとはるまふじのすもう、みた?」見てないよ。「あまとはるまふじがぶつかって、どん、で、はるまふじがまけたの」安馬あらため日馬富士なので、その取り組みは成立しないのですが…独り相撲!? (2012/1/20)

「○○くんって、みかんがきらいなんだって」ふーんそうなの。「びたみんしーがきらいなんだって」へーえ。〈オレ、みかんにはいってるびたみんしーがきらいなんだよ〉とオトナぶってうそぶく○○くんを想像。(2012/1/22)

あったかスリッパの片っぽが見つからず、イライラのパパ。あんなでかいものが見つからないなんて、この家はどうなってるんだ!と散らかしっぱなしのわたしをなじっていると「このいえはひろいってことじゃない?」ナイスな助太刀。(2012/1/22)

秋葉原へ行くとナマのAKBに会えると聞いて「たまちゃん、あきはばらいきたいよう」AKB見たいの?「えーけーびーなりたいの」アイドルは大変だよ。リオ君とデートできなくなるよ。「いいの」鼻くそもほじくれなくなるよ。「それはやだ!」(2012/1/22)

「ごきうめきちがせんそうからかえってきたときには、ごきえはやさしくなるぷりんをぜんぶたべてしまっていたの。でも、ごきうめきちはもうやさしくなってたの」どうして?「じぶんだけがせんそうにいって、みんなはどうしているかなってしんぱいしてたから」(2012/1/22)

「○○ちゃんは、めのはしっこがあがってるね「」上がり目ね。たまちゃんの目の端っこは?「たれてる」じゃあママの目の端っこは?「われてる」それは目尻のシワ!(2012/1/24)

<「冷たい」という言葉は「爪が痛い」から来ている>と昨日の天声人語。昔は指先全体を指と言ったそう。そういえばスキー場で長靴に雪が入った冷たさをたまは「ゆびからちがでそう」と訴えた。(2012/1/24)

「しまぶくろさんづくりする!」と島袋千栄さんの真似ごっこ。輪郭はわたしが担当。 http://twitpic.com/8ax824 (2012/1/23)


「ありがとうしまぶくろさんぶたのえありがとう」お手本の豚を描いた島袋千栄さんにお礼。 http://twitpic.com/8b2l37 (2012/1/23)


「ぱぱね、たまちゃんがおようふくをゆかになげるところがままにそっくりだっていうんだけど、もっとそっくりなところあるのにね。きいちのぬりえがじょうずなとことか、ごっきーずのおはなしがじょうずなとことか」いいところを見つけたほうが伸びるのだよ子も妻も(2012/1/24)

来客があり年齢の話題に。「ままはちいさいから、じゅっさいにみえるよ。いすにすわったら、ろくさいがたったぐらいなんだから」六歳が立ったぐらいの年。身長で年齢を推し量るこどもならではの表現。(2012/1/28 5歳5か月)

突然「ねえ、つじふさえになって」辻房恵?「そう。つじふさえがあかちゃんうむときに、いっぱいおさとうたべるの」ビターシュガー番外編。(2012/1/28)

ぬりえ日記。「ままはぎゃーすかさわぎました」記録しなくてよろしい。(2012/1/15)


誰がやっても政治が良くならないなら、たまがやったらどうだろうと冗談話。たまなら、どんな国にする?「ふざけるくに」。ふざけた国より楽しそう。(2012/1/29)

おいてけ堀の幽霊。「おいてけ」の後の消え入りそうな音引きが怖い。左上の物体は「ぷれぜんと」だそう。(2012/1/29)


中学校時代の同級生宅に集まり、昔と変わらずUNOで盛り上がる。あんたら幾つやと呆れるおばちゃん。たまは冷めた目で「あんなわらいかたってないよね」(2012/1/28)


わたしが授業の間、大阪じいじとビッグバン(府立児童館)へ。「たまちゃんはかえりたいっていったんだけど、じいじがもっとあそびたいってわがままいったの」わが父ならありうる。(2012/1/31 5歳5か月)

駅弁ひとつじゃ足りず追加でなにわ満載(まんさい)弁当。「なにわといえば、まんざいべんとうでしょ」 (2012/1/31)

「あおむしって、だっぴしてちょうちょになるんだよ」そうだね。「にんげんも、そういうことをくりかえして、いきていくんだね」そういうことって脱皮?「そう。たまちゃんも、いまはほそっぽっちおんなのこだけど、ふっくらおねえさんになるの」メタモルフォーゼ。(2012/1/31)


今月目立ったのは「ウメボシジンセイ」「きいちのぬりえ」。「ゴッキーズ」ネタも健在。さすがゴキブリ生命力強い!なんて言ったら「ごっきーずはごきぶりじゃない! はねはぴんくで、おならはもものかおり!」と叱られそう。

「たまちゃんがつくった、まっちうりのしょうじょ」という続編も誕生。母(わたし)に似て、お話をこしらえることが好きな様子。

さらに、たま語大賞発案の奥町さんから提案された「たまくじ」ネタも。たまくじで採用されたお告げ30本は2012年1月23日の日記へ。

そんな2012年1月、ツイッターとfacebookで最も反響があった月間たま語大賞は、こちら。

おもらしパンツを「ぎゅうにゅうこぼしたの」と主張。牛乳こぼしてパンツだけが濡れるの?「たまちゃんがおきがえしてたら、おともだちがこぼしたの。へんなぎゅうにゅうだから、とちゅうからおしっこのにおいがするかもしれませんってせんせいがいってた」(2011/12/27 5歳4か月)

言い訳の脚色も手が込んで来た。

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今日のtwitterより(下から上に時間が流れます)
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【たま語】保育園でインフルエンザが流行。たまも風邪気味なので昨日今日と登園を自粛。昨日は打ち合わせの間、ダンナ父がたまを見てくれた。急なお願いでも、たま第一の東京じいじ。「おおさかじいじは、おおさかじいじのことしか、かんがえてないんだよ」二人のじいじの違い、よくわかってる。

2011年02月07日(月)  締め切りのない日々
2010年02月07日(日)  ときはめぐりて回文ブーム
2009年02月07日(土)  『パパ ママ バイバイ』と講談「哀しみの母子像」
2008年02月07日(木)  映画『歓喜の歌』に感きわまる
2007年02月07日(水)  マタニティオレンジ74 子育て中の美容院とエステ
2004年02月07日(土)  二人芝居『動物園物語』


2012年02月06日(月)  2012年1月「月間たま語大賞」(前半)

昨年末、ツイッターつながりでやってみた第1回「たま語大賞」(>>>2011年12月25の日記)が楽しかったので、また来年(年が明けて、今年)もやりたいですね、とツイッターで話した。でも、集計にかなりの時間と労力を注いでいただいたので、もう少し続けやすい方法はないかと考え、「月間たま語大賞」を毎月選んでいくことにした。

月々にちょこちょこやっておけば、年末がラクチン、というわけ。

と思ったのだけど……。

1月は、年末のたま語大賞締切(12/14)以降のたま語も足して、けっこうな数に。まずは、12月16日(5歳3か月)から31日(5歳4か月)分を。

わたしの友人二人が補作詞と映像、作曲を手がけたNHKみんなのうた『ウメボシジンセイ』を熱唱。「♪さいごのひとつぶそのひまで〜それがわたしのウメボシジ〜ン〜セイ〜よろしく〜」。歌のラストともう一曲の『よろしく』の曲名アナウンスが合体。(2011/12/16)

「ママー、ほっぺたおっこちてるよ。はやくひろってひろって」。安曇野で自然農法で育てたお米をいただきました。子どもの味覚のほうが違いに敏感。(2011/12/17)

「あした、だれがくるの? まゆたんだけ?」。まゆたんの妹も来るよ。「じゃあ、たまちゃんいれて、こどもさんにんだ。ひきざんできるよ」。答えは合ってるけど、足し算です。(2011/12/17)

「メリクリマーメリクリマーすずがなる〜」。Merry Christmasはネイティブの発音だとメリクリマに聞こえるかも。でもそのメロディだとJingle bellでは? (2011/12/17 5歳3か月)

「♪ママはおさけをのんで〜ふらふらで〜たまちゃんおむかえ〜」。おいおい、酔っ払って保育園迎えに行ったことなんかないよっ。「♪たまちゃんは〜ねるとき〜おしりぷりぷり〜」。親に厳しく自分に甘く。 (2011/12/17)

「ねえ、サンタさんって、たまちゃんのファン?」。サンタさん、ツイッターやってるかな。(2011/12/17)

「たまちゃんがみにいったかいだんのおうち、もうだれかすんでるのかな」と以前内見したロフトつき物件のこと。「きっとしあわせで、かいだんのうえでねてるといいね」。おうちの中にある階段が憧れ。(2011/12/17)

「ねえ、ママ。たまちゃんがこどもをうんでも、しまないで、おばあちゃんになってね」。死ぬの原形を「しむ」と思っているので否定形は「しまない」に。「そして、たまちゃんのこどもをそだててね」 (2011/12/17)

「おそらにはつめきりがないから、おてんとさまはつめがながいんだよ」。お天道様に爪あるの?と聞くと両手を外へ伸ばしながら「たいようがさん、さん、さんってのがつめなの」。あのギザギザが爪…。(2011/12/19 5歳3か月)

画用紙でノートを作り「たまえのぬりえをつくったから、ぬってね」。ママが描いてたまが塗るんじゃないの?「そしたら、たまえのぬりえにならないでしょ?きいちのぬりえだって、きいちがかいてるんだから。ママがかいたら、ママえのぬりえだよ」(2011/12/19)

トイレから出たままパンツはかずにご飯食べてるのを見つけて、ノーパンだったの?衝撃!と驚くわたしに「しょうげき、ありがとう」。いやお礼を言われても…。ツッコミありがとうの変型!?(2011/12/20)

娘時代のわたしがランドセルを作った店にたまが注文に行くごっこ遊び。「あのう、いまいまさこってしってます?」。おいくつぐらいの方ですか?と店員役のわたし。「いまはウンじゅっさいです」(2011/12/20)

ランドセル屋さんごっこ続き。お名前入れますか?と店員役のわたし。「たまえっていれてください」。ひらがなにしますか、カタカナにしますか?「じゃあ、ひろしで」。名前変わってる…。(2011/12/20)

みんなのうたウメボシジンセイ作ったママの友だちに電話して歌ってよと言うと「はずかしいよ」。きいちのぬりえやってあげるからさ。「じゃあ、ろくまいね」。いいよ6枚。じゃあ電話するよ。「ぬりえやってからだよ」。交渉上手。(2011/12/20)

「あのね、ふらんすのひとは、ばたーがなかったとき、ぱんにどろをぬってたんだって」。ほんと?でも泥っておいしくないんじゃない?「ちょこれーとのあじなんだって」。子どもの奇想天外力。(2011/12/21)

ゴッキーズ、無断で塗り絵の巻。「たまちゃんママのくちべにでぬろうとして、もうあなたたちにはこりごりですってしかられるの。でも、こりごりってことばをしらないから、りんごだとおもうの。はんせいしなさいっていわれて、パンだとおもうの」(2011/12/21 5歳3か月)

「きょうからさんれんきゅうだよ。おやすみがみっつ、つづくんだよ」。連休って意味わかるの?「れをだいじにしましょうっていみ。れはいちばんえらいひとがつけたの」(2011/12/23)

「これでしょ?ママがたまちゃんにみせたいえいが」。泣いた赤鬼の映画ねと言うと、メロディをつけて「♪な〜いたマカロニ〜」(2011/12/23)

「たまちゃんはりおくんとすべるから、ママはりおくんママとすべってね」滑り台連結デートに付き添い中。 http://twitpic.com/7x0li9 (2011/12/23 5歳4か月)

パパと留守番。「たまちゃん、なんできょうまでパパとおふろはいらなかったかわかる?」なんで?とパパに聞かれて「きょうのためにとっておいたの」。魔性だなあ。(2011/12/22)

歯磨き指導ごっこ。随分若い先生ですねと驚くと「5さいです」なんで5歳で?「まえのせんせいがやめるので、たのまれたんです」前の先生はおいくつ?「100さいです」その方は今?「しにました」(2011/12/21)

「サンタさん、こないとおもうな」。その辺までもう来てるよとわたし。さっきセブンイレブンの前にもいたよねとパパ。「あれはね、にんげんがサンタさんにばけてるの」。本物の存在はまだ信じてる5歳。(2011/12/24)

朝ドラのカーネーションを観て「かんすけ、なんでしんじゃったの?」鉄砲で撃たれたのかな。「あのね、てっぽうのさきっぽからでてくるちいさいボールをたべると、しむの」。口から血を噴く映像をどこかで見たのかしら。(2011/12/24)

年賀状に切手を貼るお手伝いをしながら「いっぱいねんがじょうあるねえ。それだけたまちゃんがとしとったってことだよ」(2011/12/25)

サンタさん来た?「きたよ。おてがみみっつくれたの。たまちゃんへ めりいくりすます。おおきなりんごをさがしてね。さんたくろうすよりってかいてたよ」。りんごの箱に「ひきだしをあけてね」と2通目。引き出しに「てーぶるのしたをのぞいてね」と3通目。贈り物はぬりえ。(2011/12/25)



ご近所さんにおはようと言われて返事しないので、ちゃんと挨拶しようねと言うと「たまちゃん、あんまりさむいと、でんちがきれちゃうの」(2011/12/25)

たま語大賞の各賞の名前、短いのも作ってみる?と聞くと「1い やったね。2い おめでとう。3い しーらない。4い またやろうね。5い おじゃるまるみてる?」。短いけど、投げやり。(2011/12/24)

たま語大賞の各賞の名前、短い版後半。「6い ママすき。7い パパとジャンプごっこするのすき。8い このまえままとえいがみたんだ。9い たまちゃん めがいいから なんでもみつけちゃうんだ 10い たまちゃん おしゃれしたら すっごくかわいいの」(2011/12/24)

語尾にあ〜るをつけるのがマイブーム。あ〜る語をしゃべるゴッキーズの話を創作。「もうすぐ、あ〜るというおじさんがくるであ〜るゴキ」と噂しているところに現れたのは、あ〜るではなくるる〜と言うおじさん。「るる〜もかわいいるる〜」。たちまちるる語が流行(2011/12/27)

保育園の年長組さんが小学校見学へ行ったとのこと。「しゅくだいをもらってくるの」。どんな宿題?「ぞうときりんはどちらがちからもちでしょう、とか」。どっちが力持ち?「ぞうだとおもう」。どうして?「ぞうのほうがおおきくて、どしどししてるから」(2011/12/27)

ぞうときりんはどっちが賢いでしょう?「きりん」。どうして?「きりんのほうが、かおがほそながくて、はずかしそうにしていて、にんげんににてるから」。なるほど。(2011/12/27)

ぞうときりんはどっちが優しい?「きりん」どうして?「きりんはね、こどもがさむくてふるえていると、くびがくるくるっとまるまって、あっためてあげるの」マフラーになるの?「そう」ぞうの鼻もなるんじゃない?「じゃあ、ぞうときりんのやさしさは、どうてん」(2011/12/27)

てっぱんオフへ向かう道中。これからどこへ行くかわかってる?と聞くと「てっぱんがすきなひとたちに、あいにいくの」。状況をよくわかってた最年少参加者。ちなみに用意していた自己紹介は「てっぱんですきなのは、みんなです。いちばんすきなのは、ママです」(2011/12/27)

てっぱんオフ会楽しかった?「うん。たまちゃん、クイズあたったから、せらままに、おもちゃもらった」。どんな問題?「さいごのしゅうで、ささいさんといっしょにきたのはだれでしょう?」。答えは?「めがねのひと」。あれ、インド人のお友達眼鏡かけてたっけ。(2011/12/27)

おもらしパンツを「ぎゅうにゅうこぼしたの」と主張。牛乳こぼしてパンツだけが濡れるの?「たまちゃんがおきがえしてたら、おともだちがこぼしたの。へんなぎゅうにゅうだから、とちゅうからおしっこのにおいがするかもしれませんってせんせいがいってた」(2011/12/27)

花巻から届いた立派な賢治りんご。これは赤りんごかな、青りんごかなと聞くと「あほりんご」。やはりあんたは浪花のオッサン。(2011/12/28)

おばけの国にいて、電気がべたべたしてるのがイヤで、ママのとこに来たの?「そう。でんきだけじゃなくて、なにもかもべたべただった。でも、ママのとこにきたとおもったら、おなかのなかだったの。それから2しゅうかんぐらいして、はなのつまったおうさまがきたの('11/12/29)

鼻の詰まった王様今どこにいるの?「てんごく」死んじゃったの?「うそうそ。ママのおなかにまだいて、いきてるよ」ほんと?何か話しかけてみて。「おうさま〜げんき?」「げんきですよ。もうはなもつまってなくて、こんなこえになりました」(2011/12/29)

わたしのおなかの中で今も生活しているという王様、どうして鼻詰まりが治ったの?「ことりに、はなくそをたべてもらったんです」え、小鳥もママのおなかにいるの?「はい、かってます」他に何か飼ってるの?「ゴッキーズとふつうのゴキブリたくさんです」いや〜ん(2011/12/29)

あいす…くきー…ぱぱのいまがうざいよお!?「ちがうよ。ぱぱのいまかうざいりょう」買い物リストでした。 (2011/12/30)



「ウメボシジンセイ」と「きいちのぬりえ」がブーム。年末らしくサンタや年賀状の話題も。胎内記憶話はだいぶ創作が混じって「ういんなーのおうさま」話が膨らんだ。

これで半月分。続きの2012年1月分と月間たま語大賞の発表は明日の日記にて。

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2011年02月06日(日)  ワインの趣味も合うご近所さんの会
2010年02月06日(土)  つぶやき量は原稿量に反比例する
2009年02月06日(金)  倍速カレンダー
2008年02月06日(水)  『看護』4月号に「玉稿」掲載
2007年02月06日(火)  マタニティオレンジ73 ひろくてやわらかい床を求めて
2004年02月06日(金)  ミニ同期会
2002年02月06日(水)  電車にピップエレキバン


2012年02月05日(日)  寄り道の収穫 nicolai bergmann

高校時代の恩師・体育の東先生から、「東京でやる同窓会に呼ばれたので、君もちょっと顔出さないか」と連絡があった。同じ高校を出た父の学年の同窓会なので、父を知っている人も多いし、今年の同窓会総会で講演をするお知らせもさせていただこう、とたまを連れて出かけて行った。

12時半に始まり17時に終わるという大宴会で、わたしが到着した13時半頃には、皆さんお酒が入り、すっかりゴキゲン。そこをちょっと失礼しますと短く挨拶すると、「今井の娘か!」と歓迎していただいた。

「堺が生んだ文士は、与謝野晶子と、あんたや」と男性に声をかけられ、
「いやいやそんな恐れ多いです先輩」と答えると、
「それぐらいの気概で、やらんかい!」と喝を入れられた。

はい、先輩。

先生から母校の葉書と堺名物・小島屋のけし餅を頂戴し、会場を後にすると、年末に知り合ったYさんの家のすぐ近くだと気づいて、「今いらっしゃいますか?」と電話してみると、「いるわよ」「じゃあ行っていいですか?」といきなり押しかけた。ちょっと顔を見せるだけのつもりだったのだけど、たまが帰るのを渋り、一時間近く。

「この近くに花屋がやってるカフェがあって、そこのケーキとマフィンがバツグンにおいしいから、帰りに買って行ったら?」と教えてもらい、行ってみる。nicolai bergmann(ニコライ・バーグマン)というデンマークの花屋さんのショップ兼カフェ兼スクール。壁はガラス張りで、温室の中でお茶する感じ。とても気持ち良さそうだけど、たま連れだとゆっくりできないし、この後立ち寄るダンナ両親宅で食べることに。


たまのご指名、レンガみたいなチョコレートのケーキ600円。


ベリーとクリームチーズのマフィン350円。

ダンナ両親とたまとわたしでチョコレートケーキを4分の1ずつ食べたら、マフィンが入らなくなり、家に帰ってダンナとたまとわたしでマフィンを分けた。どちらも濃厚な甘さで、食べ終えると、しっかりした満足感。後を引くのはマフィンのほうで、ベリーとチーズの掛け合わせの妙に唸った。これは、一個丸ごと頬張りたい。

ちょっと挨拶のついでに知人宅に寄り、そこで教えてもらったお店に寄り道して、おいしいものに出会えた。

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【たま語】消えた口内炎を恋しがる話続き。名前つけてたの?と聞くと「うん。ぷにゅことぷにゅき」二つもできてたの?「ぷにゅこがおねえちゃんでぷにゅきがおとうとだよ」口内炎とも友達になれる五歳児。

【たま語】「もうねーしろくてぷにゅぷにゅしてほっぺたにぴたっとくっついて、かわいかったのよ〜。どこいっちゃったの〜。もどってきて〜」仲良くなった口内炎がいなくなったそうな。

2011年02月05日(土)  氷の上を走る4才
2010年02月05日(金)  「珈琲の店 無垢」で始まり、盛り上がり。
2009年02月05日(木)  焼き鳥屋で会社の同窓会
2008年02月05日(火)  マタニティオレンジ234 牛乳を飲みたい
2007年02月05日(月)  マタニティオレンジ72 出産ドキュメント
2002年02月05日(火)  3つの日記がつながった


2012年02月04日(土)  建築家と妄想リフォーム

木曜日に見に行ったマンションがよさげだったので、友人で建築家のマツエともう一度見に行くことになった。

20代の頃よく遊んでいたマツエは、わたしの同僚だったアートディレクターのミキの美大時代の同級生。一級建築士になって、今はリフォームやハウスメーカーの住宅展示場の内装をやっている。先日何年かぶりに会って作品を見せてもらったら、とてもとてもわたし好みで、「マツエと家をいじりたい!」願望が膨れ上がったのだった。

物件は、うちからぐぐっと保育園寄りにある中古マンション。すでに買い手がつき、ローン審査中なので、ほぼその人に決まりそうなのだけど、見る分にはいいですよという不動産屋さんを二度もつきあわせる。

室内を歩き回り、採寸して回り、写真を撮って回るマツエ。「これ、イマイ好みじゃないよね?取っちゃおう」とキッチンについた人工大理石のカウンターを指差す。「ここの壁取っ払って光を入れたいんだけど」「うん、できるよ」

引越に乗り気でないダンナとたまもついてきて、リフォーム話を弾ませるわたしとマツエを不思議そうに見ていたのだけど、「不動産屋さんは、もっと不思議がってたと思うよ。君たち、勝手なことさんざん言ってさ」とダンナ。たしかにわが家がそこに引っ越す可能性はほとんどないのだけど、それでも、もしも自分たちが好きにいじれるなら、ここをこうしてああしてと夢を膨らませるのが女って生き物なのだ。


ランチの後、たまと近所の大学へ。池に張った氷に階段を下らせて遊んだ。

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〈【たま語】節分の豆、年の数じゃ足りない、とおかわりしながら「なんでこんなおいしいのに、おに、にげちゃうの?」〉への回答その3→ @narita_asari こんな美味しいものを投げちゃうのをやめさせたくて逃げちゃうんだよ は どうでしょう

〈【たま語】「(節分の豆が)なんでこんなおいしいのに、おに、にげちゃうの?」〉への回答その2→ @niramomo 鬼は昔から豆投げられ続けてて、一度反撃してやろうとおなかいっぱい豆を食べたときに、恐ろしくお腹がいたくなったことがあるのよ。それ以来、豆が嫌いになったらしいよ。

〈【たま語】節分の豆、年の数じゃ足りない、とおかわりしながら「なんでこんなおいしいのに、おに、にげちゃうの?」なんでかな〜〉への回答その1→ @y_kurokuro 逃げてるんじゃなくて、鬼も豆を食べに急いでおうちに帰ろうとしてるんじゃないかな。

【たま語】節分の豆、年の数じゃ足りない、とおかわりしながら「なんでこんなおいしいのに、おに、にげちゃうの?」なんでかな〜。どなたか気のきいた回答を。

2011年02月04日(金)  『ソーシャル・ネットワーク』と『海炭市叙景』
2010年02月04日(木)  子どもは世界を絵でとらえる
2009年02月04日(水)  映画になった『鴨川ホルモー』
2008年02月04日(月)  マタニティオレンジ233 子守話5「こんにちは さようなら 雪だるま」
2007年02月04日(日)  マタニティオレンジ71 「鼻からスイカ」伝説
2002年02月04日(月)  福は内


2012年02月03日(金)  泉北会で「堺・歴史ナイト!」と堺カルタ

「なんかカルカル(=お台場カルチャーカルチャー)で面白そうなイベントが」と泉北会のM君が見つけてきた「堺・歴史ナイト!」。

「行く行く」と泉北会で同志が集まり、わたしの高校時代の同級生で脚本仲間の西村有加さんにも声をかけ、五人で参加することになった。

入口で堺の資料を配られ「おおー、仁徳天皇陵や〜」。火曜日に堺から戻ってきたばかりのわたしは、まだ堺気分が続いているので、言葉もすっかり大阪弁。堺市の広報の方や東京事務所の方もいらしていて、ご挨拶。わたしが三原台中学校で脚本の授業をしたことをご存知だったので驚いた。

司会はカルカルのテリー植田さん。
ゲストは歴史アイドルの美甘子(みかこ)さんと堺の歴史博物館の学芸員さん。大仙公園にある大きな博物館を子どもの頃よく見学したのを思い出す。


堺ナイトにちなんだ特別メニューのひとつ「古墳ピラフ」。「グリーンピース敷き詰めてるんかな」と噂してたら、前方後円墳の鍵穴型に抜いただけで、泉北会テーブル一同「ううむ」。堺の職人魂が発揮されていないのが悔やまれる。

剣先唐揚げも、たしかにとがっているのだが……もうひと工夫、あるいは、もう一本ほしかった。

いつしかドリンクもフードもジャンボサイズに。こちら巨大パンケーキ1200円也。


とまあ泉北会テーブルは、食べもん飲みもん何が来てもやいのやいのとうるさく、トークに口々にツッコミを入れてたのだけど、他の皆さんは静かに傾聴。

泉北会の落ち着きのなさをものともせず、壇上の三人のトークは進む。堺ゆかりの人物や場所がスライドで紹介されると、頭の地層をかき分けて、堺歴史スイッチが入った。

「仁徳陵」と聞けば「世界一広く大きな仁徳陵」(正確には「世界一広い大きな大仙陵」)、「ソテツ」が出れば「ソテツさえ泣いて帰ろという堺」、包丁が出れば「昔から堺の包丁よく切れる」と「堺カルタ」の文言が蘇る。発案者の別所八十次先生は、わたしが高倉台小学校に通っていたときの校長先生だった。

子どもの頃に慣れ親しんだ堺カルタが、数十年後のイベントの予習になろうとは!

古い記憶をくすぐられ、懐かしい、だったり、そういう意味だったのか、だったり。堺の歴史が自分の体にある程度しみこんでいるのを自覚すると同時に、新発見もあり、もっと勉強したい気持ちをかきたてられた。

脚本教室と合体させて、堺カルタからドラマを膨らませる授業なんかも面白そう。

来場の方から一言と突然マイクを渡されたので、堺カルタの話をしたところ、美甘子さんも興味を持ってくださった。堺カルタのサイトはないかと探してみたら、あった。これで「あ」から「わ」までバッチリ。

会場には古墳シンガー(!)の「まりこふん」(テリー植田さん命名)さんも参加。「仁徳陵かわいすぎ〜」と古墳愛を語っていた。仁徳陵から数百メートルのところで生まれたわたしは、ちょっと誇らしい。まりこふんさんは「石舞台」というユニットで歌っていて、「旅立ちの石舞台」というCDをいただいた。

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「たまちゃんも、いまはほそっぽっちおんなのこだけど、ふっくらおねえさんになるの」の続き。ママも脱皮するの?「うん。ままはだっぴしておばさんになって、おばあさんになって、ばばあになって、まただっぴしてしぬの。そのあとはもうだっぴしないの」女の一生…。

2011年02月03日(木)  節分って2月4日じゃなかったっけ
2010年02月03日(水)  えほえほ(恵方巻)ばべてるときに、しゃべっちゃったあ。
2009年02月03日(火)  嫉妬しました『60歳のラブレター』
2008年02月03日(日)  雪の日の恵方巻
2007年02月03日(土)  映画『それでもボクはやってない』と監督インタビュー
2004年02月03日(火)  東北東に向かって食らえ!
2003年02月03日(月)  納豆汁・檜風呂・山葡萄ジュース・きりたんぽ
2002年02月03日(日)  教科書


2012年02月01日(水)  パン屋少女と画家の恋(中学生のドラマ脚本会議その3)

母校の堺市立三原台中学校での「中学生のドラマ脚本会議」。1/30の先生方中心の大人組(>>>1/30の日記)に続いて、1/31の2限目に一年五組の授業で第二弾をやった(>>>1/31の日記)。

同じ日の5限目に国語科の加藤先生が一年三組の授業で第三弾。わたしは教室の後ろで見学させてもらった。

Oヘンリーの原作「Witches' Loaves(魔女のパン)」のあらすじをおさらいすると。
パン屋のマーサは独身の四十女。2千ドルの預金と自分の店を持っている。
恋人はいないが、気になる客がいる。同い年ぐらいの紳士だ。
しかし、彼が決まって買っていくのは、マーサの自慢の焼きたてパンではなく、古くなって半額になったパンである。
彼の指先に絵の具がついているのに気づいたマーサは、彼が売れない絵描きで、貧乏だから、古いパンしか買えないのだと思う。
そのことを確かめるために、マーサが店に絵を飾ってみると、彼は絵をほめた上で「遠近法がなっていない」と指摘した。
彼は才能があるが芽が出ていないのだとマーサは思い、そんな彼を支えたい気持ちを募らせ、胸をときめかせる。
ある日、彼が店に来たとき、外で消防車のサイレンが鳴った。彼が外へ様子を見に行ったすきに、マーサは彼が買い求める古パンの間にバターを塗る。
絵描きのプライドを傷つけずに栄養のついたものを食べさせたいという想いからだった。
マーサの小さな親切に気づいた彼の反応が楽しみだった。
だが、マーサの夢想は、店に怒鳴り込んで来た彼の声で破られる。
一緒に来た彼の友人によると、彼は絵描きではなく、建築家の卵だった。
コンペに提出する設計図の下絵を消すために古パンを使っていたのだが、いよいよ完成というときに、バターのせいで台無しになってしまった。
マーサの短い恋は、終わった。

まずは、キャラクター決め。候補がいくつも出て、拍手採決をしても、なかなか決まらない。10分ほどかけて「赤川ヨシコ」というヒロインの名前が決まり、相手役の男は「青山ヨシカズ」となった。赤川と青山というベタな対比、ヨシコとヨシカズという昭和なネーミング、今どきの中学生は意外と古風なのか?

さて、年齢は?

「10代がいい!」という声が圧倒的。ヒロインは「17歳」に。10代で自分のパン屋を持つのは無理があるので、親の店を手伝っていることに。相手役は少し年上の「19歳」となった。

大人組は20代男女、一年五組は30代男女、一年三組は10代男女。会議の出席者が変わると、キャラクターも変わる。それにしても、同じ中学一年生で、かたや30代、かたや10代。ここまで違いが出るとは、面白い。

続いて、

恋をする

の出会いの場面を作ることに。

このクラスは恋バナが好きなようで、
「店の看板をつけようとしたら、ぐらっとなって助ける」
「ヤンキーにからまれたところを助ける」
といった少女漫画ヒーロー的出会い案が続けて出た。

「看板つけるのは工事の人がやるんとちゃう?」という意見が出たので、後ろから「看板だと大き過ぎるなら、電球替えるとか、時計の針合わせるというのもあるよ」と助け舟。

「小麦粉を買いに行ったときに、運ぶのを手伝ってくれる」というアイデアも出て、いちゃもんつける客が来たときに、ヨシカズが店に居合わせて、小麦粉をぶちまけていちゃもん客の目をそらし、ヨシコを自転車に乗せて逃げる、というロマンティックな出会いの場面が生まれたが、

「自転車あったら貧乏に見えへん」というツッコミが入り、手を引いて走って逃げることになった。

教室の窓際の席で、前後で相談している女の子に「出会いの場面考えてる?」とわたしが声をかけると、「こういうベタなんしか思いつかへん」という返事。「ベタすぎるときは、ちょっとずらしたらええねん。手広げた瞬間に服がビリッと破けるとか。そしたらビンボー感も出るし」とアドバイスすると「うわー、すごい」と感心されたので「まあ、プロやから」。

「その服をヨシコが持って帰って繕ったら、次に会う口実もできるで」と話していたのを、「加藤先生すみません」と割って入って提案。「手を引いて逃げたときにヨシカズが転んでケガをする」という他の生徒のアイデアとの合わせワザで、そのときに服が破れて繕うことにしてもええねと話す。

原作で重要な働きをする古パンはなかなか出て来ない。それどころか、原作ではマーサが一方的な片想いを募らせるのに、一年三組版では早々といい感じになってしまっている。

なんて自由なんだ〜!

さらに恋バナは続く。ヨシコが服を繕ったら、ヨシカズはどう出るか?「お礼をする」という意見が出て「何を贈る?」と加藤先生。「絵」という答え。「いつも絵を持ち歩いていて、それをあげる」「誰が描いた絵?」と先生。原作では男は絵描きではなく建築家となっているので、「ヨシカズじゃない人の絵」という答えに落ち着きかけるが、「別にヨシカズが描いてもええんちゃうん?」という意見が出た。

おお、出ました!

思わず、わたし、興奮。実は前日(1月30日)の夜に大人組の描く本会議に参加された何人かの先生方と教育委員会の方と会食した際に「考えてみたら、絵描きの設定でも行けますよね」という話になったのだった。設計図ではなく油絵の下絵を消すのに古パンを使っていてもいいのでは、と。ただ、その場合は絵の具を塗る前に下絵を消すので、台無し感は設計図よりは薄れるけれど。

でも、大人たちがそのことに気づいたのは、脚本会議が終わって何時間もしてから。会議中に「建築家ありき」の縛りを取っ払った中学生のほうが、頭が柔らかい。

でも、大人にも柔軟な発想をする人はいて、大人組脚本会議で「古パンにハムとチーズをはさんでは?」と絶妙な変化球を投げ込んだ教育委員会のS氏が、わたしの隣で授業を参観しながら「なるほど、油絵だったらバターと相性がいいですねえ」と唸った。「バターを塗ることで、絵に味が出て、かえっていい絵になって、入賞したりしたら、災い転じて、ですよねえ」

最後まで通すことよりも議論が盛り上がったところにじっくり時間をかけたいという加藤先生の方針で、一年三組の脚本会議は、二人の恋が盛り上がったところでチャイムが鳴った。



「片想いありき」の縛りも軽々と取っ払ってしまった一年三組。「両想いになってから、画家の卵の彼が買っていく古パンにバターを塗る」展開をわたしは思いつかなかった。序盤からいきなり恋を盛り上げてしまうところに10代の若さを感じた。

授業が終わると、生徒たちが口々に「続きどうなるんやろ?」「もっとやりたかった」などと話す光景が見られた。「普通はさっと切り替えるんですよ。こんな風に授業の余韻が残るってことは、それだけ面白かったってことです」と教育委員会のS氏。

廊下に出ると「せんせ、せんせ」と女の子たちが集まってきて「サインください」と紙とペンを差し出してきた(ちなみに一年五組の子たちは「アドレス教えて」だった)。授業中熱心に原作のプリントの隅に漫画を描いていた子がいたのだけど、その子が「これあげる」と持って来た。よく見ると、「ミス・マーサ 40歳」のキャラクター像。


うわー、中学生から見た40女って、こんなオバサンなのか!
これもひとつの原作の解釈。

そして、もうひとつの絵は、


女の子によると「赤川ヨシコが車にひかれそうになったのを青山ヨシカズが助けようとして、死んでしまうところ」だという。
「ええっ。相手が死んでまうん? そしたら古パンはどうなるん?」と聞くと、
「古パンで墓石みがくねん。でも、ある日、バターつけたパンでみがいて、お墓ダメにしてしまうねん」

うわーーーーーーーー。

脚本会議の冒頭でわたしは「原作を家とすると、脚本はそのリフォームの設計図。家を支える柱は取っ払えないけれど、間取りや内装は変えられる」と説明した。しかし、中学生の手にかかれば、床板までもべりべりとはがされ、元の家は跡形もないほど姿を変え、大黒柱一本だけが残される。

その大黒柱は「恋した男の古パンにバターを塗る」の一点なのだった。

1月31日午前の一年五組の脚本会議の模様を取り上げたNHKニュース(関西ローカル)は、

NHKオンライン 大阪放送局にて動画を見られます。1/31(火)の4番目。次週分に差し変わる前に間に合えば、ぜひ生徒たちの生き生きした表情を見てください。

堺市立三原台中学校のサイトの1月31日と2月1日にも写真と記事が出ています。

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【たま語】「もう、ままがいじわるだから、たまちゃん、でてくるよ!」出て行くと言いたかったのだろうけど、出て来るのなら歓迎しますよ。

【たま語】「あおむしって、だっぴして、ちょうちょになるんだよ」そうだね。「にんげんも、そういうことをくりかえして、いきていくんだね」そういうことって脱皮?「そう。たまちゃんもね、いまはほそっぽっちおんなのこだけど、ふっくらおねえさんになるの」メタモルフォーゼ。

2011年02月01日(火)  窓辺に花を飾り、ケーキを焼く。
2010年02月01日(月)  ショップ99ケーキでハッピー40s
2009年02月01日(日)  『指人形 笑吉』はすごかった!
2008年02月01日(金)  マタニティオレンジ231 たま、ネスカフェの景品に!
2007年02月01日(木)  マタニティオレンジ69 女性は子どもを産むキカイ?
2004年02月01日(日)  東海テレビ『とうちゃんはエジソン』
2002年02月01日(金)  「なつかしの20世紀」タイムスリップグリコ


2012年01月31日(火)  りんごで始まりアップルパイで実る恋(中学生のドラマ脚本会議その2)

母校・堺市立三原台中学校での「中学生のドラマ脚本会議」授業2日目。前日の大人組(1/30の日記)は先生方中心だったので活発な意見が出たけれど、中学生はどうなのか。

発想は大人より面白いものを持っているだろうけれど、それを口にするハードルが高そう。なので、先生方のアドバイスを受けて「近くの人と自由に相談していいよ」形式を取り、一人ずつ当てるのではなく、自発的に出た声を拾いに行くことにした。

9時45分から2限目の授業。生徒を教室に入れ、席に着かせるまでに5分近くかかる。残る45分でどこまで行けるか。「今井雅子さん?」と親しげに話しかけてきてくれた女の子たちは1組の子だった。

昨日入る予定だったNHKの取材は、授業に合わせて今日にずれた。テレビカメラを向けられて、教室は、ちょっとそわそわ。

地元紙「泉北コミュニティ」とPTA新聞の取材、他に見学の先生方が数名。

昨日と同じく、Oヘンリーの「Witches' Loaves」を千葉茂樹さんが翻訳した「魔女のパン」を原作に、脚本開発会議。



あらすじをおさらいすると。
パン屋のマーサは独身の四十女。2千ドルの預金と自分の店を持っている。
恋人はいないが、気になる客がいる。同い年ぐらいの紳士だ。
しかし、彼が決まって買っていくのは、マーサの自慢の焼きたてパンではなく、古くなって半額になったパンである。
彼の指先に絵の具がついているのに気づいたマーサは、彼が売れない絵描きで、貧乏だから、古いパンしか買えないのだと思う。
そのことを確かめるために、マーサが店に絵を飾ってみると、彼は絵をほめた上で「遠近法がなっていない」と指摘した。
彼は才能があるが芽が出ていないのだとマーサは思い、そんな彼を支えたい気持ちを募らせ、胸をときめかせる。
ある日、彼が店に来たとき、外で消防車のサイレンが鳴った。彼が外へ様子を見に行ったすきに、マーサは彼が買い求める古パンの間にバターを塗る。
絵描きのプライドを傷つけずに栄養のついたものを食べさせたいという想いからだった。
マーサの小さな親切に気づいた彼の反応が楽しみだった。
だが、マーサの夢想は、店に怒鳴り込んで来た彼の声で破られる。
一緒に来た彼の友人によると、彼は絵描きではなく、建築家の卵だった。
コンペに提出する設計図の下絵を消すために古パンを使っていたのだが、いよいよ完成というときに、バターのせいで台無しになってしまった。
マーサの短い恋は、終わった。

このお話、「恋をする」「盛り上がる」「行動を起こす」「ふられる」とキレイに起承転結の展開になっていて、要は「ヒロインが恋をしてからふられるまでのお話」と前置きした上で、キャラクター決めに取りかかった。

「ミス・マーサ40歳の恋愛ドラマ、見たい? 親しみやすく、大阪の女の人にしよか? 年も自由に決めていいよ」と問いかけると「20歳!」「25歳!」「30歳!」と声が上がった。

「20歳がいい人、拍手」
「25歳がいい人、拍手」
「30歳がいい人、拍手」

拍手採決方式、眠気覚ましにも有効。意外なことに「30歳」になった。


名前は「川村マサヨ」と「土橋マサキ」に。土橋は「38歳」。20代男女に設定した大人組よりもオトナな設定。

では早速、マサヨの恋バナを作っていこう。まずは、

恋をする

「原作では、気になる客がいるとこから始まってるけど、出会いの場面作ってみよか? どこに恋したんやろ?」と振ると、「店の前にむっちゃ長い坂があって、そこを果物が転がっていったのを拾ってあげた」と映像が目に浮かぶ具体的なアイデア。

「もうちょっと親切にしてみよか?」と誘導して、「紙袋からこぼれたりんごを拾ってあげて、ついでに紙袋も持ってあげる」と優しさ倍増。

土橋さんてステキ、とキュンとなったマサヨ。出会っていきなり「親切にしてもらったお礼に自慢のパンをサービス」というアイデアが出る。りんごでつなげて「アップルパイ」をプレゼントすることに。

なのに、次にお店に来たときに買い求めるのは、古パン。「わたしのアップルパイ、口に合わなかったのかしら」とマサヨはますます彼が気になる。

おお、序盤からドラマティックな展開。続いて、

盛り上がる

「恋するマサヨのファッション、ビフォーアフターでどう変わった?」と聞いてみる。髪型は? メイクは? 着るものは? 登場人物の見た目は、いろんなことを語ってくれる。その人の性格や気持ちだけでなく、季節も語る。ハイビスカスのワンピースだと季節は夏。あるいは、春にハイビスカスを着る「ずれた女」という描き方も。

「春で、さくらのワンピース」に落ち着いて、いよいよ、

行動を起こす

「消防車を見に行くのがいいと思う?」と代案を求める。土橋に惚れ直すか、土橋の貧乏を思い知るか、マサヨが行動を起こすきっかけになる場面にできないか。

この質問はちょっと難しかったようで、しばし、考え込まれてしまった。

ここで、「土橋が絵に見入る」という案が出て、ちょっと驚いた。気になる客が本当に絵描きがどうかを確かめるためにマーサが店に絵を飾る場面は原作に出てくるけど、位置的にはずっと前。原作にある要素の前後を入れ替えるのは、脚本の構成ではよくやる手で、ドラマ「ビターシュガー」でも二冊ある原作のエピソードの順序を動かしている。

その手を中学生が無意識のうちに使ったことに、びっくりした。

土橋が絵に見入ることで、隙が作れる。その後ろ姿を見て、服が汚れていたりほつれていたりしたら、マサヨは土橋が「売れない絵描き」であることを確信し、親切にしたい気持ちが募る。

なるほど自然。

と、ここで、後ろのほうから「ハンバーグ」という声が上がった。古パンにこっそりはさむのが、バターではなくハンバーグではいけないのか?と。「ハンバーグやったら、すぐにばれるやん」と別な生徒からツッコミが入る。「それやったらハチミツは?」

大人組では「ハムとチーズ」をはさむ案も出たが、生徒組も「古パンにはバター」の代案が出たのが面白い。

設計図の下書きを消す前に気づく可能性はあるけれど、バターではなくデミグラスソースで設計図が台無しになるという線も、なくはないか。でも、無理はあるか。

というわけで、原作通りバターで行くことに。このお節介のせいで、ラストは

ふられる

「土橋が結婚していて、妻が一緒に乗り込んできたら、ますます痛い」「結婚じゃなくて婚約にしたら?」という意見も。

「ふられるで終わっていい? ハッピーエンドでなくていい?」と投げかけると、教室の空気はハッピーエンドを支持。

「この人は建築家ですって言いに来る友だちとくっつくのは?」というアイデアが出るが、そうなると土橋がヒロインの相手役っぽくなくなるという反対意見が出る。たしかに捨て駒的ではある。

「じゃあ二人目の男ともダメになってしまう」という代案が出て、「りんご食べられへんのにアップルパイ食べさせるとか」。ちょっとひねって「アーモンドアレルギーなのに、アーモンドが入っていることに気づかず、アップルパイを食べてしまい、破局」という案をわたしが出し、「で、どうやって土橋とくっつくの?」

「バターのことを謝りに行く」
「でも、行くの遅すぎへん?」
「それやったら、すぐに謝りに行ってたけど、会ってもらえんかった」

と意見交換があって、「謝りに行くときはアップルパイを持って行く」というアイデアも出た。他にも意見が出るうちに、

「マサヨはアップルパイを持って土橋に謝りに行くが、土橋は意地になって会おうとしない。でも、マサヨが置いて行ったアップルパイがむっちゃおいしくて、友だちに買いに行ってもらう。マサヨは毎日アップルパイを買いに来る土橋の友だちが自分のことを好きなんやと思う。でも、実はアップルパイを好きなのは土橋だとわかって、ついに土橋と両想いになる」

というハッピーエンドが生まれた。りんごで始まりアップルパイで実る恋! この流れなら、「りんごで作ったデミグラスソース」で設計図を台無しにして、りんごで貫くのもありかもしれない。

「これにタイトルつけるとしたら?」と聞くと、
「マサヨのアップルパイ」

お見事。


脚本会議の模様はお昼と夕方のNHKニュース(関西ローカル)で放送。NHKオンライン 大阪放送局にて動画を見られます。1/31(火)の4番目。次週分に差し変わる前に間に合えば、ぜひ生徒たちの生き生きした表情を見てください。

午後からの国語科の加藤先生による一年三組の授業では、さらに常識を打ち砕かれる展開が誕生。長くなるので、続きはまた明日。

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2012年01月30日(月)  パンがバターに化けるまで(中学生のドラマ脚本会議その1)

母校・堺市立三原台中学校での二日間にわたる「中学生のドラマ脚本会議」授業。その興奮がさめないうちに書き留めたいと思いながら、一週間近く経ってしまった。

少し記憶があやふやになっているところはあるけれど、まだ余韻は残っている。わたしが感じた手応えと熱気が、この日記を読む人にも届きますように。

きっかけは、昨年10月、母校で講演した折りに「中学生に脚本作りを教えたい」と校長の着本先生に話したことだった。「いつかやりたいですね」と遠い約束で終わってしまうところを、着本先生は「いつやりましょうか」とすかさず動いてくれ、3か月後に実現することになった。

さらに校長先生が教育委員会にも働きかけてくれたことで、堺市の教育センターの研修の一環として授業を行えることになった。

そこからは、校長先生と国語科の加藤先生とメール交換しながら、何をするか、どんな授業にするかを探っていった。

まず一日目にわたしが生徒向けに授業をして、それを見学した先生方と意見交換をする。また、先生向けの脚本教室もやる。それを踏まえて二日目に加藤先生が生徒向けに授業をした後に先生方と意見交換をする。そんな流れを決めた。

授業の内容は、役者のワークショップでやるような即興芝居をやってみようかとも思ったのだけど、短時間で脚本作りの醍醐味を味わえるように「原作からドラマを作る」ことにした。授業のタイトルを「脚本教室」ではなく「脚本会議」としたのは、実際の脚本開発の現場に近いブレストをやってみようと思ったから。

誰でも知っている古典的な話を現代風にアレンジするのがいいと思い、原作は「桃太郎」でやるつもりだった。ところが、一月半ばにOヘンリーの「Witches' Loaves」を原作にしたラジオドラマを聴いて、気が変わった。宅間孝行さんが出るので聴いたのだけど、起承転結が明快だし、恋の話だし、中学生にいじってもらうには打ってつけの素材! ほんと、ネタはどこに転がっているか、わからない。

早速amazonで調べて、読みやすいと高評価を得ていた千葉茂樹さん翻訳の魔女のパン (オー・ヘンリーショートストーリーセレクション 3)を取り寄せた。「魔女のパン」は原題の直訳だけど、宅間さんのラジオドラマでは「ミス・マーサのパン」というタイトルだったし、「善女のパン」という別名もあるらしい。

読んでみると、難しい漢字にはルビを振ってあるし、これなら中学一年生にもとっつきやすい。いい原作が見つかったことで、だいぶ気がラクになった。


ところで、著作権保持者の一人としては、授業で文学作品を取り上げる場合の著作権はどうなるのか気になるところ。調べてみると、学校教育においては、例外的に著作権の許諾なく使用や複製ができることになっているらしい。

というわけで、事前承諾なしに使わせていただいたが、とにかく読みやすいし、表題作品の他にも脚本会議の材料になりそうな短編が納められている。使わせていただいたお礼代わりに、この本を声を大にしておすすめしたい。

〈この「魔女のパン」を何度も読んでおいてください。頭で丸暗記する必要はありません。体にたたきこんでください〉と生徒あての手紙を添えて中学校に送った。

そうして迎えた脚本会議本番当日。

予定では生徒向けの授業をまずやるはずだったのが、インフルエンザによる学級閉鎖があり、「1日目に先生方と脚本会議、その後先生方向けに脚本教室と意見交換」「2日目の午前にわたしの脚本会議授業、午後に加藤先生の脚本会議授業、その後に意見交換」という流れに変更になった。

脚本会議に参加されたのは、三原台中学校の先生方と、堺市の教育センターによるリーダー研修の先生方、PTA新聞の取材の方、地元紙「泉北コミュニティ」の記者さん。校長先生が声をかけた、地元高校の演劇部の顧問の先生も。

仕上がりのドラマや映画を「家」とすると、脚本は「設計図」に喩えられる。オリジナル脚本の場合は「新築の家の設計図」であり、原作ものの脚本の場合は「改築の設計図」と言える。改築と同じく、原作の面白いところは残し、もっと面白くできるところは変えていく。そのときに大事なのは「柱」まで取っ払ってしまわないこと……といった前置きをしてから、会議を始めた。

さて、原作「魔女のパン」。原作を見ながらではなく、わたしの頭の中に残ったあらすじを書き起こしてみると。
パン屋のマーサは独身の四十女。2千ドルの預金と自分の店を持っている。
恋人はいないが、気になる客がいる。同い年ぐらいの紳士だ。
しかし、彼が決まって買っていくのは、マーサの自慢の焼きたてパンではなく、古くなって半額になったパンである。
彼の指先に絵の具がついているのに気づいたマーサは、彼が売れない絵描きで、貧乏だから、古いパンしか買えないのだと思う。
そのことを確かめるために、マーサが店に絵を飾ってみると、彼は絵をほめた上で「遠近法がなっていない」と指摘した。
彼は才能があるが芽が出ていないのだとマーサは思い、そんな彼を支えたい気持ちを募らせ、胸をときめかせる。
ある日、彼が店に来たとき、外で消防車のサイレンが鳴った。彼が外へ様子を見に行ったすきに、マーサは彼が買い求める古パンの間にバターを塗る。
絵描きのプライドを傷つけずに栄養のついたものを食べさせたいという想いからだった。
マーサの小さな親切に気づいた彼の反応が楽しみだった。
だが、マーサの夢想は、店に怒鳴り込んで来た彼の声で破られる。
一緒に来た彼の友人によると、彼は絵描きではなく、建築家の卵だった。
コンペに提出する設計図の下絵を消すために古パンを使っていたのだが、いよいよ完成というときに、バターのせいで台無しになってしまった。
マーサの短い恋は、終わった。

この原作をもとに、脚本開発の現場と同じく、まずは「キャラクター」を決めることに。

ヒロインのミス・マーサを大阪の女にしましょう。年齢も40歳に縛られずに、好きに考えましょう、と提案。皆さんの意見から、

島田まりこ 28歳

という名前と年齢になった。原作では、ヒロインは「2000ドルの預金と自分の店」を持っていることになっている。新しいパンが一個5セントなのを日本円で百円として、「預金は約400万円」に。28歳の若さにしては、裕福すぎるのでは?と問いかけると「バツイチで、慰謝料で店を持った」というアイデアが出た。

このあたり、大人組はリアル。

まりことのバランスで、今度は相手の男のキャラクターを決める。

正木たつや

という名前で、年下がいいということになり、25歳ぐらいだった覚えがあるが、「大学院生」という設定になった。原作では相手の男はドイツ語訛りなのだが、脚本では加藤先生の出身の「出雲」の言葉を話すことに。

続いて、柱を決めていく。

この物語、お手本のように美しく「起」「承」「転」「結」の流れになっている。

起 恋をする
承 盛り上がる
転 行動を起こす
結 ふられる


この流れに沿って、わたしが質問を投げかけ、順番に当てていきながら、答えをつなげていった。

面白かったのは、新キャラ「ひろこ」の登場。

片想いで盛り上がるヒロインの妄想シーンをどう表現するかというところで、「独り言よりも相手がいたほうがいいのでは?」とわたしが提案。すると「同い年で早くに結婚して子どもが育ち盛りの女友達」に電話で相談してはどうかというアイデアが出た。

「今日、ヘンな客が来たのよ。古いパンはありますかって聞いて買って行ったの。手は絵の具で汚れてるし」と警戒するまりこに「画家じゃないの?売れないから貧乏で、安い古パンしか買えないんじゃない?」と指摘するひろこ。ひろこはダンナの稼ぎが少なくてお金で苦労しているので、「そういう男とくっつくと苦労するよ」と釘を差すが、蓄えのあるまりこは「わたしだったら彼を支えられる」とますますのめりこむ、という流れ。

ひろこ登場で、がぜんドラマティックになった。

さらに盛り上がったのが「転」の「行動を起こす」場面。原作では、消防車のサイレンが聞こえて男が外に飛び出すのだが、これは「隙を作る」ための事件にしかなっていない。「まりこが正木に親切にしたいという動機づけになるよう、ここを強化できないか」と投げかけてみた。

ますます正木に惚れさせる出来事、あるいは、ますます正木の貧乏を実感させる出来事。

「一円玉や五円玉といった小銭をたくさん落とす」という意見が出て「しかも破れたポケットから落ちる」という合わせワザが生まれた。さらにベタな展開にするなら、正木が他の客に親切にしようとしたら(たとえば、ベビーカーを運ぶのを手伝うとか)小銭ジャラジャラという三枚合わせもできる。

ここで、「その前に、まりこが正木にハムやチーズをはさんだ古パンをサービス品で売ろうとするが、正木が、ぼくはまだいい、と断る場面をつけたい」という意見が差し込まれた。正木はもちろん「設計図の下書きの線を消すために古パンを買っているので、ハムやチーズ入りはいらない」のだけど、まりこは正木を「慎み深い人」だと勘違いし、ますます好もしく思う。だからこそ、目立たないバターをはさむ。

この前に「恋をしたまりこが、正木にパンをサービスする」というアイデアが別の人から出されていた。通常2個100円のところを「3個100円」にするというもの。ハムとチーズ入りは、おまけサービスを発展させた形となる。

このように「他の人の出したアイデアを拾ってふくらませる」ことが脚本会議を弾ませる大切な要素なのだけど、大人組が自然とそれをやってのけたことに感激した。

そして、いよいよ悲劇のラスト。

「正木の正体を告げる友人は、いらない」と登場人物を整理するとともに「正木も怒鳴り込まない」という意見が出た。その理由は「わたしの正木は向井理のイメージなので、怒鳴り込んだりはしない」というもの。頭の中にキャラクター像をきっちり描けているからこそのキッパリした主張。

では、どうやってまりこは失恋するのか?

ここで、なんと、再び「ひろこ」が活躍することに。

古パンにこっそりバターを塗って以来、正木が店に来なくなり、気になるまりこ。そこに、何も事情を知らないひろこが電話をかけてきて、「あんたが気になってたカレ、画家じゃなくて建築家だったらしいよ。でも、大事な設計図の下書き消すの失敗して、仕事落としたんだって。あんな男とくっついてたら、苦労してたよ」と言う。それを聞いて、まりこは、正木がなぜ古パンしか買わなかったと同時に、自分のお節介が正木を不幸にしたことを知り、後悔の涙を流すのだった。

という大人組ならではの痛い流れが出来上がった。

最後に「この脚本にタイトルをつけるとしたら?」と問うと、「ほろ苦いバター」という答え。たしかに、原作以上にバターの苦さが際立っている。甘い恋を実らせる小道具になるかと思いきや、苦い結末に。まるでビターシュガー。語呂良く「ほろ苦バター」はどうでしょうと提案した。

ラストまで行き着く前にチャイムが鳴り、20分ほど延長。でも生徒向けの脚本会議では授業時間の50分しか使えないので、「どうすれば50分を有効に使えるか」が明日への課題になった。

この後、休憩を挟んで、脚本の書き方教室。「てっぱん」第15週「幻のランナー」の脚本と放送されたドラマ映像を見比べ、脚本の書式を説明した。それから、質疑応答を経て、三原台中学校の国語科の先生方と明日の授業をどうするかの意見交換。最後にはリーダー研修で参加された他校の先生方からも意見をうかがった。

「名前と年を好きに決めていい、というのは、生徒には敷居が低くて答えやすい。正解があるのではなく、なんでもあり、というのは、日頃の授業にはあまりないので」
「細かくシーンを分けていくと時間がかかるので、シーンを絞って、ひとつのシーンに時間をかけてはどうか」
「一人一人当てていくと考え込んでしまうので、近くの人同士で自由に相談できるようにしてはどうか?」
といった現場の先生ならではの意見やアイデアが出された。

板書きをする時間がもったいないので、あらかじめ短冊にした模造紙に書いておこう、と加藤先生と用意し始めたのだけど、「結局は起承転結だけあればいいんだ」ということに気づいて、

中学生のドラマ脚本会議
恋をする
盛り上がる
行動を起こす
ふられる

この五本の短冊だけを用意した。

学級閉鎖対応で先生方との脚本会議を1日目に持ってきたのだけど、結果的には、2日目の生徒向け脚本会議の予行演習ができて、良かった。

大人組の作るほろ苦脚本に対して、中学生組はどう出る? 続きはまた明日。

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2012年01月26日(木)  もつ鍋と喫茶店のケーキ

福岡から新鮮な「もつ」が5キロ届いて、送り主ゆかりの東京人たちがわが家に集まって食すことになった。

もつがわが家の食卓に上ったことはなく、下ごしらえもどうしていいものやら。客人が集まったときには、まだ凍ったままだった塊を、まずは流水でゆるめ、ぐつぐつ沸騰したお湯でゆでて脂をどけると、半分ぐらいの量になった。

鮮度がうかがえる、きれいなもつ。



もつ鍋の具は、豆腐、ねぎ、ごぼう、小松菜。だしは、S氏が持ってきた醤油のヤマキのもの。これにUさんが持ってきたゆず胡椒を合わせると、絶品!


椒房庵の味噌だれで土手焼き風にしたらおいしいのではと思い、こんにゃくと合わせて煮てみると、これまた絶品。他に小豆島のオリーブ塩漬け、ダンナ母が拾ってくれた銀杏(茶封筒に入れて電子レンジでチン)、近所の肉屋のローストビーフ、根菜の胡麻サラダ、Uさんが持ってきてくれた浅漬け。合間にゆば丼。締めにうどん。


よく食べ、よくしゃべり、あっという間に終電を気にする時間に。デザートはO君が用意。「それが、実は、アトレが工事中で……」。あてにしていたケーキ屋で買えず、駅の近くのイタリア料理店で「ここのケーキをテイクアウトできますか?」と聞いたところ「できますけど、わたしのおすすめは、近くの喫茶店のケーキです」とすすめられた喫茶店で買ってきたとのこと。

見た目は素朴だけど、丁寧に作られた感じがするケーキ。「ここの、おいしいよ」と褒めると、「ホントですか?良かったあ」とO君はほっとした顔。「おいしかったよってそのイタリアンのお店の女の子にお礼言ったら? どこに出会いが転がってるかわかんないよ」と彼女募集中のO君にけしかけながら、別腹にチーズケーキを納めた。

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2012年01月23日(月)  たまくじ全30本(たま絵つき)

1月2日の日記で紹介したたまくじ。おみくじ代わりに占った人が今日で500人を越えたので、全30種類の運勢を発表します。

「たま先生、今年の○○運はどうなっていますか?」というわたしの問いにたまが思いつきで答えたのを書き留めたもの。即興ゆえにナンセンスで上から目線な「たま語」らしさがよく出ているような。

【まにきゅあうん】。ことしは あかい まにきゅあが いいでしょう。あっためて くれるから。



【ゆきうん】。ことしは ゆきが つもるでしょう。ちょっと くしゃっとなってるけど まるい ゆきです。

【あまえうん】。ことし たまちゃんは ままに いっぱい あまえます。あなたも いっぱい ままに あまえてね。

【いいひとうん】。ことしは いいひとが みつかりますよ。かみのけの あるひと です。


【おかしうん】。ことしは たくさん おかしを たべられると おもいます。あなたは いいひと ですから。

【りょこううん】。ことしは りょこう できますよ。やまの しゃしんが とれるでしょう。


【ままうん】。ことしは ままは かわいくならないです。ざんねんです。

【てれびうん】。ことし てれびより おもしろいのは りんちゃんの かおです。このひとです。


【かわいこうん】。ことしは かわいく なれます。たまちゃん ぐらいに なれます。

【おしごとうん】。ことしの おしごとは うまくいきますよ。いすに すわる おしごとです。


【おとしものうん】。ことしは おとしものを しないとおもいます。おとすとしたら だいすきな こまかいごむです。

【おしゃれうん】。ことしは かわいいふくを きるのが いいですよ。かわいいーといわれますよ。

【ひっこしうん】。ことしは ひっこししても いいですよ。どあと げんかんと えんとつのある いえです。


【てすとうん】。ことしは てすとが うまくいきますよ。しらないけど。

【すぽーつうん】。ことしは すぽーつ しても しなくても どっちでも いいです。

【おてんきうん】。ことしは はれますよ。てるてるぼうずが がんばります。


【かみがたうん】。ことしは ぽにーてーるが いいとおもいます。かわいいから。

【ぶたまんうん】。ことしは ぶたまんを たべられます。たべたら わかります。

【おじゃるうん】。ことしも おじゃるまるは えぼしを かぶります。


【あそびうん】。ことしは たくさん あそべます。たのしい ぬりえが できます。

【けんかうん】。ことしは けんかが あります。やられた こは やめてよ わるいことしてないよと いいましょう。


【にんきものうん】。ことしは にんきものに なれます。それ きょねんも いいましたよ。

【かけっこうん】。ことしは あしが はやくならないと おもいます。なんでって きかないでよ。

【けんこううん】。ことしは かゆい と たべる ももか に きをつけましょう。はみがきしないと むしばになります。


【はなくそうん】。ことしは はなくそを ほじったら はなから てぃっしゅが でます。

【おっさんうん】。ことしは おっさんに なれないです。おならは でます。

【やさいうん】。ことしは にんじんを たべましょう。びたみんが いっぱい はいっています。


【さんたうん】。ことしは さんたさんが きます。ねたら きます。

【おたんじょうびうん】。ことしの おたんじょうびは たのしい おたんじょうびです。たのしみに しましょう。

【にがつうん】。ことしの にがつは きちらぎです。




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