2014年10月06日(月)  「そこをなんとか2」放送は終わったけど

先日の東京さかい交流会にて、大阪府立大学同窓会のみなさまに囲んでいただき記念写真。手にしているのは「そこをなんとか2」の宣伝はがき。放送はその前の日曜日に終わってしまいましたが、名刺がわりにお配りしました。



放送は終わっても、そこなん熱は冷めやらず、公式サイト掲示板には前シーズンの2倍に迫る書き込みが。楽子ちゃんはじめ、そこなんファミリーが愛されているのが伝わってきて、うれしいです。

気に入ったドラマ、気になったドラマがあると、掲示板を見に行くことがあります。自分が気づかなかったところを見ていたり、人の感想を読むと、もう一度見たくなります。

そこなん掲示板の感想も、読んでいると、そんな気持ちに。脚本から変わってるところもあったりして、見るたびに発見があって面白いです。

2013年10月06日(日)  付き添いも成長!?2度目のキッザニア
2010年10月06日(水)  子どもは遊ぶのが仕事!
2009年10月06日(火)  台風接近!打ち合わせの話題は「藤原効果」
2008年10月06日(月)  『食いタン妻』と『百均探偵』
2007年10月06日(土)  マタニティオレンジ188 フミキリン
2006年10月06日(金)  マタニティオレンジ15 がんばれ母乳部
2005年10月06日(木)  行動する芸術家・林世宝さん
2004年10月06日(水)  ローマの一番よい三流のホテル
2002年10月06日(日)  餃子スタジアム


2014年10月05日(日)  「父の代理人」文化庁芸術祭参加で再放送

NHK FMシアターで8月に放送された「父の代理人」が文化庁芸術祭参加作品になり、11/1(土)22時から再放送されることになりました。ラジオに耳を傾け場面を思い描く、リスナーの想像に委ねられる50分間。どんな景色が見えたか、お聞かせいただけるとうれしいです。

「文化庁芸術祭って何?」と思われる方も多いと思います。

公式サイトによると「広く一般に優れた芸術の鑑賞の機会を提供するとともに,芸術の創造とその発展を図り,もって我が国芸術文化の振興に資することを目的として昭和21年以来毎年秋に開催される芸術の祭典」であり、「主催公演,協賛公演」のほかに「芸術祭に参加を希望する公演(演劇,音楽,舞踊,大衆芸能の4部門)や作品(テレビ・ドラマ,テレビ・ドキュメンタリー,ラジオ,レコードの4部門)のうちから執行委員会が芸術祭にふさわしいものとして参加を認めた参加公演および参加作品」があります。「父の代理人」はこの「参加作品」にあたります。

「参加公演・参加作品については,それぞれの部門で公演・作品内容を競い合い,成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞,芸術祭優秀賞,芸術祭新人賞)が贈られます」とのことです。

一年に何本ものドラマが放送され、どんどん消化され過去のものになっていく。そんななかで、芸術祭に参加するということは、作り手にとって、作品に根っこを張らせる機会。今夜の再放送をたくさんの人に届けられることが何よりの賞だと思っています。

ネットラジオ「らじるらじる」でも聴けます。ぜひ、ぜひ。

2013年10月05日(土)  アプリでお絵描き&タッチペン
2010年10月05日(火)  鶴岡秀子さんとの対面はまたのお楽しみに
2009年10月05日(月)  小説を書くのもまた楽し
2006年10月05日(木)  『シュガー&スパイス』のグランマ
2000年10月05日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/08)


2014年10月03日(金)  「堺市博物館」脚本アップ

8/19(ハニワの日前日)に行った「ドラマティック堺さがし」ワークショップ第二弾。中学生4チームが堺市博物館でシナハンして作った脚本が堺市のサイトにアップされました。

>>>こちら

昨年行った第一弾、高校生6チームの阪堺電車編とあわせてどうぞ。

2013年10月03日(木)  ハードな『わにのダンス』にはメッセージを添えて
2010年10月03日(日)  たま、ブリッジ成功!
2009年10月03日(土)  たまちゃん、4のヨーグルトがほしいのよ!
2008年10月03日(金)  シナトレ11 台詞の前後を考える
2006年10月03日(火)  マタニティオレンジ14 ヘンなのは自分だけじゃない
2005年10月03日(月)  Paulina Plizgaの着るアート
2000年10月03日(火)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/02)


2014年10月02日(木)  【たま語】「なやみはないけど、こいはしてる」

夕食の後、女二人でたまと話していると、
「ママのいいところ。なやみをきいてくれる」
と言い出したので、
「悩みなんて、あるの?」
と聞いてみたら、
「ない。でも、こいはしてる」
だって。

恋!?

相手は?と聞くと、男の子の名前を挙げて、
「はつこいだね」

初恋!?

いっちょ前だね。

2013年10月02日(水)  参加者20人とつくった絵本「ちいさなだいぼうけん」
2011年10月02日(日)  「無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会」稲刈り編
2010年10月02日(土)  茨城ばあばの有機野菜
2009年10月02日(金)  朝ジョラ「たまちゃん」
2008年10月02日(木)  マッキャンAgain展パーティ 
2006年10月02日(月)  マタニティオレンジ13 おかげの花
2004年10月02日(土)  「平均年齢66-1才」若返りの会
2000年10月02日(月)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/02)


2014年10月01日(水)  「夕日のなる木」と「おじゃる丸」が出会って

おじゃる丸17期新作。
ふしぎな「木」のお話、ふたつ書きました。

10月2日(木)
第44話  おジャックとプリンの木

10月6日(月)
第46話 夕日のなる木

「夕日のなる木」は、今井雅子がコンクール応募時代から温めてきたモチーフ。初めてコンクールに応募した脚本のタイトルも「夕日のなる木」でした。

さかのぼれば、中学校の校庭から見える木に「夕日のなる木」と名づけたのが、はじまり。

原点のモチーフがおじゃる丸と出会って、どんなお話が生まれたか、見ていただけたらうれしいです。

2013年10月01日(火)  豪華な舞台劇を母国語で!FMシアター「マー子さん」
2010年10月01日(金)  野菜嫌い克服に「てっぱん」料理
2009年10月01日(木)  ツジモトはチュバサを見ましたかの会
2008年10月01日(水)  行列のできる脚本家
2006年10月01日(日)  マタニティオレンジ12 お宮参りイベント
2004年10月01日(金)  「Licensing Asia2004」にCook81(クック81)登場
2002年10月01日(火)  Mr.少林サッカーからのプレゼント
2000年10月01日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/02)


2014年09月28日(日)  「堺の3つのDNA」を確認!東京さかい交流会

今井雅子が堺親善大使として参加するようになって三度目の東京さかい交流会。
出会いあり、年に一度この交流会で会える方あり、交流会を機に親しくなった方ありで、今年も交流を楽しみました。

「堺の3つのDNA(南蛮貿易・匠・自由)が堺の未来を作る」と題した堺名誉大使(Jリーグ初代チェアマン・川淵三郎氏、ゴルゴ13作者・さいとうたかを氏、彫刻家・藪内佐斗司氏と豪華な顔ぶれ!)、堺親善大使・中谷彰宏氏と堺市長によるトークは、笑いとうなずきの連続。登壇の方々のことも堺のことも、もっと好きになりました。

今井雅子は8月に堺市博物館で行った「ドラマティック堺さがし」ワークショップ第二弾について報告。会場で再会した堺市博物館学芸員の矢内氏と一緒に登壇し、NHKニューステラス関西の放送をみなさんと振り返りました。



帰りぎわ、物販コーナーで絵本『わにのだんす』が販売されていたことを知り、「宣伝するんやったー!」と不覚。物販コーナーを見落とすくらい広い会場に堺ゆかりのブースがたくさん出ています。

東京さかい交流会、年に一度の交流会のほか、普段から情報交換などを行っています。県人会の堺市版みたいな感じですが、堺出身の方はもちろんのこと、堺が好き!という方も参加できます。

FBページはこちら

堺といえば包丁。持参した包丁を帰るときまでに研いでくれるのですが、研いだ後の包丁の切れ味は感動的。人参に包丁を立てただけでスーッと切れて、人参がやわらかくなったような錯覚を味わいました。

2013年09月28日(土)  徒競争でまさかの1位!
2010年09月28日(火)  18.2%で発進!「てっぱん」×たま語
2009年09月28日(月)  「瀬戸内国際こども映画祭」を子育て中
2008年09月28日(日)  オレンジの壁のユキちゃんち
2005年09月28日(水)  『Spirit of Wood. Spirit of Metal(平成職人の挑戦)』
2002年09月28日(土)  料理の腕前


2014年09月24日(水)  堺市立新浅香山小学校で「堺ゆめ授業 ようこそ堺の先輩」

高校の数学教師の父と小学校の音楽教師の母を見て育ち、幼い頃から「学校の先生」は夢のひとつだった。「夢のひとつ」というのは、何にでも首を突っ込みたがる性格ゆえ、器械体操を習えば「体操選手になりたい」、アメリカ留学で絵を褒められれば「絵描きになりたい」と夢がふえていったから。

それでも教育への関心は持ち続け、大学は教育学部に進み、4年のときには母校の大阪府立三国丘高校で英語の教育実習を行った。奇しくも受け持ったクラスが文化祭で「オズの魔法使い」の劇をやることになっていたのだけれど、ほとんど手つかずな状態だった。高校時代にオズの脚本と演出をやったわたしは振り付けと演出を買って出て、朝昼放課後に加えて土日も練習に燃えた。

当然授業の準備は後回し。文化祭ではビデオを撮りながら生徒以上に感動して腰が抜けるほど号泣。わたしのために花束を用意してくれていた生徒のほうがよっぽど大人で、実習担当の先生からは「あなたは教師にならないほうがいい。あなたは生徒より楽しんでしまうから」とやんわり諭された。

広告代理店のコピーライターになったわたしは、その後脚本家になり、その経験から学んだことを学校で話すようになった。母校の堺市立三原台中学校で「中学生のドラマ脚本会議」と題した授業をやったのが2012年冬。三国丘高校や金蘭千里高校でも講演し、昨日は舞鶴の日星高校で講演とワークショップ。そして、今日は堺市立新浅香山小学校で一日先生を務めさせてもらった。

朝9時に学校に到着。今回呼んでくださった徳永加代校長先生にご挨拶。お会いするのは、これまた徳永先生に呼んでいただいた8月19日の堺市中教研国語部会ぶり。徳永先生は去年の中教研の全体会でわたしの講演を聴いて、「ぜひ、うちの小学校で」と思ってくださったそう。

今回やるのは「鳥獣戯画からドラマを作ろう」というワークショップ。鳥獣戯画を提案されたのは徳永先生。6年生の国語の教科書に載っているとのこと。お題をいただいて以来、「鳥獣戯画を使ってどんな風に授業を展開しようか」とこの数か月考え続けていた。

心がけたのは、「想像力を働かせる『?』を投げること」「なんで?そんで?で脚本が作れる手応えを味わってもらうこと」。

「グループワーク1 なんで?」で「(寝転がっているかえるは)なんで寝てる?」「(走っているさるは)なんで走ってる?」を話し合い、発表。「グループワーク2 そんで?」で「そんで、これはどこ」「そんで、これはいつ?」「そんで、かえるやうさぎやさるは、なんて言ってる?」を話し合い、発表。最後にわたしが考えた「なんで?」と「そんで?」を発表し、そのセリフを並べてト書きをつけたらハイ脚本のできあがり、を実演で見せる。

ここまでを45分でできるかどうか。ぶっつけ本番。まずはわたしが楽しむこと。

2時間目に3年1組、3時間目に3年2組で授業。「みんなよりひとつ下、2年生の娘がいます」と自己紹介すると、親近感を持ってもらえた様子。大阪の子だからなのか、この小学校がとくに活気があるのか、グループワークの意見交換も発表も元気いっぱい。先に授業をした1組では、「かえるは、なんで寝てる?」「さるは、なんで走ってる?」と聞くと、「さるがかえるをいじめて倒して逃げてる」と答えるグループが多かったので、次の2組からは、たまが考えた例を先に話すことに。たまは「ラジオ体操がはじまる前」で、「かえるはまだ寝ていて、さるはラジオ体操に向かっている」と読み解いていた。

「遠足で、かえるはもう歩けないとだだをこねていて、さるは先生で、早くしないと日が暮れるぞと言っている」と、かえるとさるのキャラクターを膨らませたグループ、「マラソン大会で、さるはかえるにこかされたけれど、後で起き上がって、さるを抜かす」と絵の続きを考えたグループ、短い時間の中で集中力を発揮して、個性的なドラマが生まれた。

3年1組の授業には光eoテレビの取材が入り、授業の後、子どもたちにもインタビューのマイクが。「脚本を書くのはかんたんやってわかりました」と得意げに答えてくれたのがうれしかった。

4時間目は6年1組、5時間目は6年2組で授業。「人間が滅びた世界」というSF風設定や、刑事物設定など、高学年らしい広がりがあった。「さるが背負っている帽子は倒れているかえるから奪ったもので、それを仲間のかえるが取り返そうと追いかけている」というドラマを考えたグループは、即興の芝居で「かえるくん、待ってろよ。必ず取り返すからな」と熱い友情のセリフを披露。

4限目と5限目の間の給食は、ロの字型に机を並べた6年1組にまじって。ともに読書家で伊坂幸太郎を読んでいるのが共通点の東山さんと中山君の間に。

「このクラスには東西南北そろってるねん」「あの子はナルシストのナルシンノスケ」……とクラスメイトを紹介してくれた東山さん。今読んでいる本を見せてくれたり、家族のこともたくさん話してくれたりして、彼女のことにかなり詳しくなった。彼女は授業のときに「こういうのだけは得意」と言っていて、「今回みたいに、絵にストーリーをつける形じゃなくて、何もないところからオリジナルを発想するのはどうするのか」と、とてもいい質問をしてくれた。どんなものを書くんだろうと続きが知りたくなる子だった。

司馬遼太郎を読んでいるのが渋い中山聡太くんは、「無茶なお願いやけど……」と自分の名前を脚本に使ってと遠慮がちに。名前覚えとくね。

児童劇団に行っていて、演じるのが楽しい、と目をきらきらさせて話してくれた女の子。いつかわたしの作品に出てくれたらうれしい。「なあなあ先生」といろんな子がひっきりなしに話しかけてきてくれて、みんなかわいかった。「あの子たちどうしてるかな」と気になる子たちが何十人もできた。

授業の間の休み時間は、持って行った脚本を手に取り、「こんな風になってるんや」と興味深そうに見てくれた。

5時間目が始まる前の休憩時間には、5年生の男の子と女の子が「豊かな言葉の使い手になるために」というテーマで取材してくれた。「豊かな言葉って、どんな言葉だと思いますか?」と聞かれ、「どう思う?」と逆質問すると「やさしい言葉」と思いがけない返事。豊かな食べものはおなかを満たす、豊かな言葉は心を満たす。取材は、眠っている石ころをみがいてくれる。

給食の時間に呼びに来てくれた男の子は「評判って気になりますか?」とこれまたいい質問をしてくれた。



6時間目のクラブ活動の間は校長室で休憩し、購入していただいた本にサイン。放課後の7時間目は先生方と。徳永先生の熱心さに引っ張られているのか、先生方も目と声に力のある方が多くて、頼もしい。今日の授業を振り返った後、「朝起きたらしっぽが生えていたら?」と「赤ずきんはなぜ一人で森へ行った?」のグループワーク。「(しっぽが生えたら)とりあえず休みを取る」「医者へ行く」などと先生方は現実的。小学生からはどんな答えが飛び出すか、見てみたい。

今日の授業は「堺ゆめ授業 ようこそ堺の先輩」という堺市のプロジェクトの第一号とのこと。学校の先生には向いていないと言われたわたしにとっても、夢がかなった一日。やっぱり、わたしが誰よりも楽しんでしまった。

2012年09月24日(月)  ふるさと堺を売り込む「堺親善大使」に
2011年09月24日(土)  おんぶひもの出番なし!高水三山縦走
2010年09月24日(金)  パイプ椅子も熱演『テノヒラサイズの人生大車輪』
2008年09月24日(水)  トマトジュースのレシピで泣かせる『味覚日乗』
2005年09月24日(土)  DVDプレーヤーがやってきた
2002年09月24日(火)  アメリカ土産の「Targetスーパー」のカード
2001年09月24日(月)  『パコダテ人』ロケ2 キーワード:対決 


2014年09月23日(火)  オープンスクールは未来を思い描くシナハン

今日は、舞鶴の日星高校のオープンスクールで講演とワークショップ。

★9:05から9:45「石ころを宝石に」講演
★10:45から11:35「石ころを宝石に」実践編ワークショップ

記念講演、研修、授業、いろんな舞台でお話をさせていただいてきたけれど、「オープンスクール」でお話しするのは初めて。

場所は高校だけど、主な対象は、進学を検討している中学生。

「下見はしないで、ぶっつけ本番で大丈夫です」と事前に伝えていたけれど、思い直して、昨日下見をしておいて良かった。

はじめて訪れる学校の風景、におい、そこから感じられるあれこれ。
オープンスクールで訪れる中学生は、どんな風にこの廊下を歩き、この校舎を見て回るのか、に想いを馳せる時間を持てた。

そして、講演で話している最中に、気づいた。
「オープンスクールは、自分の未来を思い描くシナハン」なんだ、と。
もしもこの高校に入ったら、どんな感じか、何をしたいか……。
高校生活を想像するきっかけを見つける。
そんな一日になればいいなと思った。

ワークショップでは、えんぴつにキャラづけしてセリフを言わせる「えんぴつ劇場」に挑戦。照れながらもグループごとにキャラ自己紹介しあう姿が微笑ましかった。

えんぴつタレントのオーディション最終審査に進んだタレントの卵たち6人は、「地球に来るなりスカウトされた宇宙人」「生まれたときからモテたかったバスケ少年」「毛髪ネタに詳しい若ハゲ30男」「南の国から来て日本語がたどたどしいが母国語も忘れた言語ボヘミアン」「ピュアモルツと名づけられた日本人とドイツ人のハーフ」「ダンスが得意と言いつつ踊れないダンサー」と多彩。

さらに会場からの質問を受け付け、キャラを膨らませた。質問という「?」が想像力を働かせてくれて、自分一人では思いつかなかった答えを引き出してくれる。その面白さも味わってもらえたかなと思う。

講演とワークショップ、スタイルを変えつつ伝えたかったことは、ひとつ。
「宝物はあなたの中にある。それを宝の山にするのも、宝の持ちぐされにするのも、あなた次第」。

言葉なり、気づきなり、やる気なり、聴いてくださった方が、なにかしら原石を持ち帰ってくれていたら、うれしい。

舞鶴の子たちは、ちょっとシャイだけど、引き出せば、どんどん面白いことを出してくれて、もっと「?」を投げれば、もっと「!」を返してもらえそう。

そういえば、応接室でいただいた日星高校名物ワッフルがおいしかった。ざらめ砂糖の食感が楽しく、噛めばおいしさがじんわりにじみ出し、いい材料を使っているんだなとわかる。保護者のワッフル隊の方々が焼いているそうで、素朴な焼き菓子に秘められた幸福と今日出会った子たちのイメージが重なった。



ずっしりと持ち重りのする舞鶴名物かまぼこをお土産にいただいて、日星高校を後にし、昨日観光につきあってくださった米澤典子さんが切り盛りする「ゆめさら」さんへ。

昨年のいまいまさこカフェin舞鶴に来てくださった方を中心に、ランチ会を開いていただいた。


地元の食材をたっぷり使ったお食事をいただきながら、話題は今井雅子作品のこと、今日の講演のこと、子育てのこと、冤罪のこととあちこち飛んで、弾んで、あっという間の2時間。最後は胎内記憶を取り上げたドキュメンタリー映画『かみさまとのやくそく』の舞鶴上映会の話で盛り上がった。

また会いたい、話したい、と思って来てくれた人。去年来れなかったので今年はぜひ、と来てくれた人。昨年の舞鶴が今年につながって、ひろがって。

昨年の会場だった赤レンガ倉庫では、昨日出会った仲井玲子さんが福知山の支援バザーをやっていて、水嶋校長の姿も。引き寄せの術は今日も発揮され、舞鶴で会うべき人と二日間でどんどん会えてしまった感じ。

「金持ちより人持ち」in舞鶴。次に来るのがますます楽しみになりました。

2011年09月23日(金)  東京(東宝)セレソンデラックス「わらいのまち」
2010年09月23日(木)  「冷凍マイナス18号」絵本と谷山雅計さん
2009年09月23日(水)  旅する、恋する、たま3歳1か月。
2008年09月23日(火)  さつまいもの町、川越。
2007年09月23日(日)  オフコースを聴いて思い出すこと
2006年09月23日(土)  マタニティオレンジ10 誕生日コレクション
2005年09月23日(金)  今日は秋分の日
2001年09月23日(日)  『パコダテ人』ロケ1 キーワード:事件


2014年09月22日(月)  「引き寄せの術」が冴える舞鶴

たしかに、びっくりするくらい、いろんなことがつながる。

先日、たまたま通りがかった弥生美術館で「村岡花子の世界展」をやっていて、しかも、ちょうど柳原百蓮さんのお孫さんの宮崎黄石さんのトークがある日で、興味深いお話を聞かせていただけた。そのことをツイッターに書いたのが、トークの聞き手を務められていた編集者の方の目に留まり、舞鶴へ新幹線で移動中にメッセージを受け取った。偶然にも以前からわたしのことを知ってくださっていた方で、あの日あの場に居合わせたことを喜んでくださった。

「傘と心は、開いているときがいちばん役に立つ」。
心の傘を広げているから、つながるべき人とつながる幸運が舞い込むのかなと思う。

『子ぎつねヘレン』の感想メールをいただいてから交流が続いている瀬野寛子さんが「いまいまさこカフェin舞鶴」を企画、実現してくださり、舞鶴との縁ができたのが、昨年の11月。瀬野さんの勤務先であり、去年も聴いてくださった水嶋純作氏が校長を務める日星高校のオープンスクールに呼んでいただき、舞鶴を再訪できることになった。

一日早く舞鶴に着いて、今日は観光。おつきあいくださったのは、昨年のいまいまさこカフェin舞鶴においしいランチを提供してくださった「ゆめさら」の米澤典子さんと、そのお友達で82歳の田丸氏。会うのは二度目の米澤さん、初対面の田丸氏と三人でとびきり楽しい午後を過ごした。

まずは、西市民プラザへ。舞鶴西港に寄港中の豪華客船ダイヤモンドプリンセス号を歓迎するおもてなしイベントが行われていて、琴の生演奏の調べのなか、米澤さんに紹介された仲井玲子さんという底抜けに楽しい方の弾むおしゃべりに引き込まれると同時に舞鶴観光情報を入手。

ジョー岡田という舞鶴のサムライが3時にダイヤモンドプリンセス号前に来ること、「M.ILK」という店が「舞鶴でいちばんおいしい!」と仲井さんが熱く語っているところにM.ILKの店長さんが来て、「今日は定休日なんだけど予約入ったので店開けますよ」。さらに、サムライジョーは田丸さんの友人だとわかり、つながることつながること。

噂をすれば何とやら、ダイヤモンドプリンセス号前で肉じゃがコロッケ(100円。美味!)を買い求めたら、そこにいたのは仲井さんの観光ガイドの師匠さん。

誰が言ったか「引き寄せの術」。

地元舞鶴の方もなかなか遭遇できない生サムライ・ジョー岡田さんは、独学の流暢な英語で客船の乗客を引きつけ、刀で大根を輪切りにしたり(宙を舞う輪切りの大根二切れ、撮った!)、投げられたりんごを空中で斬ったり、サムライ的おもてなしを披露。京都で観光ガイドもされていて大人気なんだとか。



オランダからの乗客夫妻と記念写真におさまったり、台湾からの乗客のシャッターを押して、片言の中国語で話しかけたり、日本にいながら海外旅行気分を味わえた。


続いて、昨年秋に舞鶴に来たときも案内してもらった五老ヶ岳へ。
ぽこぽこかわいい島がくっきり。東舞鶴と西舞鶴を見渡せて、ビュー!な眺め。

ここにある「ティアラ」というティールーム、観光地にある殿様商売カフェに裏切られたこと数知れずのわたしが逆に裏切られるメニューの充実ぶりとクオリティ。
もちろん、窓からの眺めもプライスレス。

冷たいぜんざいをいただきながら、田丸氏の半生をうかがった。
国鉄勤めだった田丸氏、昔は切符切らせてもらうまでに便所掃除や草むしりの下積み時代があったそう。「無口やったけど、車掌になって、お客さんとの会話が面白うて、今みたいなおしゃべり好きになったんや」。

甘いものが好き。あずきがとくに好き。本当においしそうにぜんざいを食べる田丸氏。
「ここはわたしがごちそうします」と言うと、「こういうときは先輩に従うもんや」。
冷たいぜんざいも、ためになるお話も、ごちそうさまでした。

さて、あと一時間くらいあるけど、どうする?となり、向こうに見えるクレインブリッジ(舞鶴の「鶴」を模してるそう)が素敵なので行きましょうということに。

クレインブリッジを往復し、引き揚げ記念館前で日星高校の佐藤絵理先生と瀬野さんに引き渡され、次なる行き先は、日星高校。明日のオープンスクールでお話しする会場を下見することに。

講演は200名をこえる方に聞いていただけるそう。準備中の講堂にお邪魔して、パワーポイントの動作をチェック。水嶋純作校長と再会し、パシャリ。

ワークショップは人体模型のある看護実習室にて(看護科、普通科、特進科があります)。


正式名称は聖ヨゼフ学園日星高等学校。校内の至るところにゆかりのモチーフが。最後の晩餐の彫刻を見て、竹内教頭が「さて、ユダはどれでしょう?」。

わ、わかりません。

ユダはキリストを売ったので、金貨を入れる袋を握っているのがユダ、なのだそう。

ユダの目印はズタ袋、覚えました。

85年の歴史があり、出発は女子に裁縫指導する学校だったとか。その歴史に、明日、縁あって関わらせていただける、その幸運にも引き寄せの術が働いているのかもしれない。

聞きに来られる方に、なにかしら持ち帰っていただけますように。

M.ILKでにんにくとオリーブオイルたっぷりの創作料理をたらふくいただきつつ、瀬野さん、佐藤先生、昨年聴いてくださった谷田先生とおしゃべり。ここでも引き寄せの術が発揮され、あの人とあの人がつながっていたなんて、と驚くことが二度三度。

たった半日で三日分くらいの充実感を味わって、今宵の宿は、昭和レトロ、なのに60インチのテレビがあるという不思議な隠れ家。地元舞鶴でも知らない人が多いという穴場。ここをたぐり寄せたのは、瀬野さんの引き寄せの術。

さて、明日はどんな引き寄せの術が働くのか、楽しみ、楽しみ。

2013年09月22日(日)  復興釜石まるごと味覚フェスティバル
2011年09月22日(木)  座布団舞う舞う大相撲九月場所
2010年09月22日(水)  「てっぱん」と「たまえ」に反応!たま4才1か月
2009年09月22日(火)  小豆島5日目は香川県三木町の渡邊邸で妖怪三昧
2008年09月22日(月)  「せつない」が言葉になった、たま2才1か月
2007年09月22日(土)  マルセル・マルソー氏死去
2006年09月22日(金)  マタニティオレンジ9 赤ちゃんとお母さんは同い年
2005年09月22日(木)  innerchild vol.10『遙<ニライ>』
2003年09月22日(月)  花巻く宮澤賢治の故郷 その3


2014年09月18日(木)  たい焼き一匹分の思考

前日にたい焼き屋の前を通りがかってから、頭の中でたい焼きがはね続けていたので、自転車漕いで買いに行った。

店の前の縁台でたい焼きにかぶりついていたら、すぐそばの交差点からマイクで何やら訴える声が聞こえてきた。
どうやら朝日新聞に怒っているらしい。
朝日新聞の件については、当事者はもちろん、ニュースを発信する一人一人が言葉の重みを見つめ直す機会になればと願う。
けれど、言葉をしめつける方向に走るのはこわい。
言葉で失った信頼は、沈黙ではなく、言葉で取り戻していくしかない。

それにしても、マイクで声高に主張する女性に、どうして好感を持てないのだろう。
同じことを男性が訴えていても、さほど気にならないのに。
声のトーンのせいなのか。
わたしも、「女なのに」とどこかで思っているのか。
怒っていることはすごく伝わるけれど、怒っていることしか伝わらない。
熱くたぎった言葉を連ねているのだけれど、耳を傾ける気がしない。
こちらの耳と心が閉じてしまっている。
何が足りないのか。
ユーモアか。
怒りでぎゅうぎゅう詰めになっていて、他の感情が入り込む隙がないのかもしれない。
感情がたかぶっていると、そうなってしまう。

子どもに叱るときも気をつけなきゃ。
子どもだけじゃなくて、誰に対しても。
話を聞いてもらうためには、隙が大事。

そんなことを考えている間に、たい焼きはしっぽを残すのみとなり、一匹まるまる胃におさまった。
あんこは、ぎゅうぎゅうでも、よし。

2011年09月18日(日)  ワインあらためブドウ、勝沼の休日。
2010年09月18日(土)  スープがポタージュだと当たり!
2009年09月18日(金)  高松うどん&小豆島1日目
2008年09月18日(木)  マタニティオレンジ333(最終回) 魔の二歳児 魔法の二歳児
2005年09月18日(日)  和歌山・串本の干物
2004年09月18日(土)  愛以外は証明できる宇宙飛行士
2003年09月18日(木)  夢も人もつながる映画『夢追いかけて』
2002年09月18日(水)  月刊ドラマ

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