2005年09月18日(日)  和歌山・串本の干物

和歌山・串本という町から干物がどっさり届いた。送ってくださったのは地元で小学校教諭をされていた久保先生。義父と宮澤賢治研究つながりで親しくされている先生が教えていた学校にすばらしい実話があり、これを何らかの方法で世の中に広く知ってもらえないだろうかと相談されたので、ニュースやドキュメンタリーやドラマの制作関係者に当たってみた。結果的には「ニュースやドキュメンタリーにするには時間が経ち過ぎていて旬ではない。ドラマにするには原作がないと話が通りにくい」というもので、あまりお役には立てなかったのだが、丁寧なお礼状と干物が送られてきたのだった。

義父母宅に半分おすそ分けしたものの、小さな冷蔵庫には納まりきらず、急遽干物パーティーを開くことに。午後2時、ご近所仲間のT氏とM嬢に電話すると、来てもらえることになり、大掃除開始。いらない資料とゴミと埃と格闘すること5時間、長らく見ていなかった床が姿を現した頃、T氏とM嬢が到着。ハウスダストが原因のくしゃみ止めで飲んだ鼻炎カプセルにワインが加わり、いきなり夢見心地。

干物のおいしさに目覚めたのは、一昨年ご近所仲間で行った下田旅行。絶妙な塩加減の「万宝」という干物屋で、こんなにうまいものだったのかーと驚いた。「串本の干物もこれまたうまいね」と舌鼓。「そういやあの近くにトルコの記念館があって、わざわざ行ったんだよね」とM嬢。昔あの辺りで座礁したトルコの船を地元の猟師が助け、その逸話はトルコの教科書にも載っていて、現地の日本贔屓の大きな理由になっているのだとか。

先日はじめての女の子を出産したK夫妻もちょこっと立ち寄ってくれ、赤ちゃんをお披露目。つきあいは2年になるのに、家があまりに汚いためにご近所仲間を家に招いたことはなかったが、干物のおかげで強行突破できてしまった。人が集まってくれる家って、いいものだなあと思う。

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