2004年10月02日(土)  「平均年齢66-1才」若返りの会

「家内がニュウヨークへ行きますので、その間に又パアテイしようと思いますが如何でしょうか。若し遊びにおいで頂けるようでしたらハッピイです」とお誘いをいただき、T氏宅に集まる。メンバーは前回の「家内の居ぬ間にパアテイ」と同じくT氏の慶応幼稚舎時代の同級生仲間3人。その一人がT氏を紹介してくれた余語先生。わたし以外は70代で、5人で330才、平均年齢66才。いつもとは違う話題が飛び出し、わたしにはとても刺激的なのだけど、おじさま方もわたしの話を面白そうに聞いてくださる。T氏の恐山土産の「文字が出る棒状線香」を燃やして浮かび上がった「先祖代々供養 恐山」の文字に見入ったり、軍歌の話で盛り上がったり、かと思うとセキュリティ対策(ピッキングに強い鍵、セコム)の話に飛んだり、どこのデジカメがいいか論になったり。

『陸軍記念日』『海軍記念日』(ともに明治38年)をよどみなく熱唱するT氏に、「彼の記憶は追想に強いようです」と余語先生は医師らしい分析。「元寇(1281年=弘安4年)を歌った軍歌もあります」と、T氏はこれまた高らかに歌う。あまりにモダンなメロディで驚くが、歌そのものは13世紀ではなく、もっと後に作られたものとのこと。途中、余語先生が蹴ってしまったワインボトルが割れ、赤ワインが床にこぼれるアクシデント。「血の海みたい」「雑巾ある?」「掃除機かけないと」「瓶に残ってるワイン飲むのは、さすがに危険だよ」と大騒ぎするのも楽しい。

このメンバーが集まると、健康談義は欠かせない。今日何度か話題に上ったのは「ストレス」。「ストレスのない生活というが、そんなのはありえない」「ストレスは必要なもの」「ではどうつきあえばいい?」と議論し、「ストレスにのまれるのではなく、飼いならせばいいのだ」という結論に至る。「ストレスというものを、ちょっと遠くから眺めましてですね、ほうお前はこういう奴かと知ってからポケットに入れて連れて歩けばいいんです。気が向いたら人にあげたりね」という余語先生の表現が気に入る。相手を知ることが、うまくつきあう第一歩。人間同士にも言えるかもしれない。

帰り道、余語先生は「日本から性病をなくす運動に取り組まねばと思うんですよ。幼児教育で自己抑制を学ばせたり、女性を守る環境を整えたり」と真剣に話されていた。いつも刺激と感激をくれる年上の友達に感謝。T氏からは「お陰様で1歳ほど若返りました、何故か解りませんが今井さんと話しをすると若返る様です、多分人助けのオオロラ?が放射されているのかも知れません(この歳で1歳はたいへんなのです)」とお礼状が届く。

2000年10月02日(月)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/12/02)

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