2013年04月02日(火)  大島亜佐子さんのうふふな「ポンヌフのたまご」

新しいことが始まる4月。
うふふの季節。
うふ、はフランス語で「たまご」のこと。

そんな4月にぴったりな、うふふでうふなたまごの歌、「ポンヌフのたまご」がNHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の4月のうた。このアニメーションを手がけているのが、友人で映像作家で布アート作家の大島亜佐子さん。(※画像アップは「月刊NHKのおかあさんといっしょ」5月号発売後)



大島さんの作品らしく、センスが良くて、あったかくて、表情豊かで、絵本にしたくなる刺繍アニメーション。歌もかわいくて、ハートを鷲づかみされること、うけあい。

クドカン脚本の朝ドラ「あまちゃん」も面白いけど、こちらのたまごちゃんもぜひ。

**おかあさんといっしょ 放送スケジュール**
月〜金 8:01〜8:24 土 8:00〜8:24
【再放送】月〜金 16:36〜16:59 土17:00〜17:24

去年みんなのうたで放送された「ウメボシジンセイ」(補作詞と映像が大島さん)もそうだけど、大島さんの作品は「愛情込めました」が、にじむように伝わってくるところが好き。実際手間ひまかかっているのだろうけれど、それが、いかにもじゃなくて、人柄のようにじんわりと伝わる。そして、愛されて育った人がそうであるように、ほんのりとした幸せを出会った人に分けてくれる。

大島さんの刺繍アニメーションをもっと見たい方は、Youtubeにアップされている「omamagoto」と「anoko」をどうぞ(続けて再生されます)。
「omamagoto」は、うちの娘のたまと保育園での同級生のほたちゃんが声優に初挑戦。収録時は年長組で、おままごとをしながら「わたしたち、らいねんしょうがくせいよ」と将来を語り合う設定は、まさにどんぴしゃだったけど、そんな二人が作品に追いついて、4月から1年生。うふふ。

2010年04月02日(金)  今日は花見だったけど
2009年04月02日(木)  御伽話な法螺話が気持ちいい『フィッシュストーリー』
2008年04月02日(水)  マタニティオレンジ261 「お母さん、しっかりしてください」と歯医者さん
2007年04月02日(月)  21世紀のわらしべ長者
2005年04月02日(土)  アンデルセン200才
2002年04月02日(火)  盆さいや


2013年03月28日(木)  内藤さんのフェルトアクセサリー今井販売店に

カメラマンの内藤恵美さんが、手作りフェルトのヘアゴムを届けに来てくれた。facebookにアップされているのをわたしがシェアしたら「ほしい!」の声があちこちからかかり、納品してくれたら売るよ、と名乗り出たのだった。



ひとつ100円で、50円は内藤さんの材料費と手間賃に、50円はどこかの誰かを助けるために。どれだけ良心的な価格設定なのでしょう。

ちょうど舞鶴から遊びに来ていた親子が、早速7つお買い上げ。「わーこれほしい、かわいい」という反応を直接聞いて、内藤さんもうれしそう。「これかわいい!」と喜んでもらえるのが何よりのご褒美というその気持ち、すごくわかる。

たまたま同じ夜にわが家に居合わせた初対面の友人同士が、フェルトアクセサリーをとっかかりに、すんなり打ち解けてしまった。かわいいモノには、人を近づけてしまうチカラがある。

「ネットで売ったらもっと売れるんじゃない?」と提案したこともあったのだけど、内藤さんには、人の顔が見えて声が届く対面販売が向いている。カメラマンは人と向き合うのが仕事だし、内藤さんは儲けることなんて、さらさら考えてないし。


ピアスもいろいろ今井販売店に納品された。「3」とついているのが300円、「5」が500円。これまた、どれだけ良心的なお値段なのでしょう。

近々わたしに会う予定の方は「あれ持ってきて」のリクエストを。

あっという間に売り切れると思うので、内藤さんは、次なる納品の準備を。

2011年03月28日(月)  違う国に来たようだった大阪と京都
2010年03月28日(日)  会いたい人には迷わず連絡取るべし
2008年03月28日(金)  マタニティオレンジ258 保育園のお別れ会で恩師を想う
2007年03月28日(水)  マタニティオレンジ101 ビクス仲間のレイコさん
2005年03月28日(月)  『ダ・ヴィンチ・コード』で寝不足
2003年03月28日(金)  中国千二百公里的旅 干杯編


2013年03月27日(水)  今井植物園の新メンバー

二日続けて、遠くより友来る。
今日は大阪から、明日は舞鶴から。
こんなときは、グリーン増量のいい機会。

グリーンがどんどんふえて「今井植物園」の異名がついた、わが家。

「あなたの家のグリーンはいつも元気ねえ」と先日友人に言われたので、「でも、メンバーは入れ替わってるよ」と話した。そう、AKBみたいに。



先週は、ネットで偶然見つけた「アクアテラポット」の鉢植えが仲間入り。陶器の鉢がポット苗を包み、陶器鉢から水を吸い上げる仕組み。以前失敗したシュガーバインも、これなら枯らさずに済むかもしれない。景徳鎮の食器用の陶器で焼いたという上品なたたずまいは、見栄えと利便性を兼ね備えていて、食器棚に並べても、なじむ。

さらに、カラフルな新入りも。

部屋の奥から出て来た、水でふくらむ培養土代わりのゼリー「マジッククリスタル」。以前はまって、いろんな色を買いそろえたことがあった。たまが産まれる前だから、6年以上も前のこと。



20gの粒を1リットルの水につけると、ちゃんと膨らんでくれました。レッドとオレンジを重ねて、おお、やっぱりかわいい。ポトスもアイビーもグリーンが映えて、馬子にも衣装、ぐぐっと器量良しに。当時は一色350円ほどした記憶があるのだけど、お値段もすっかり可愛くなってます。
◎マジッククリスタル ローヤルレッド

◎マジッククリスタル ローヤルレッド価格:189円(税込、送料別)



2010年03月27日(土)  割れるお皿で大人のピクニック
2009年03月27日(金)  たまとじいじ、二人旅で絆深まる。
2008年03月27日(木)  ブラボー!『蘇る玉虫厨子〜時空を超えた技の継承〜』
2007年03月27日(火)  『子ぎつねヘレン』地上波初登場と富士フイルム奨励賞受賞
2005年03月27日(日)  今井家の『いぬのえいが』
2003年03月27日(木)  中国千二百公里的旅 食事編
2002年03月27日(水)  12歳からのペンフレンドと3倍周年


2013年03月25日(月)  「100万本に1本」をちょいと行き過ぎて

お年玉つき年賀はがき、わたしに届いたはがきは、957603番。
1等の当選番号が957503番。



惜しい!ちょいと戻れば1等当選。
ちなみに今年の1等賞品は、以下の5点から選べる。

●選べる海外旅行・国内旅行
●ノートパソコン+デジタルカメラ+インクジェットプリンタセット
●40V型相当液晶テレビ
●快適家電セット
●デジタル一眼カメラ

1等の当選確率は「100万本に1本」。
6ケタすべて一致する確率が100万分の1なら、6ケタのうちのひとつだけ違う確率、しかも一番違いになる確率は、いくつなのか。
数字が弱いので計算できないけれど、かなりのニアミス。

差出人は、コピーライター時代に作詞した「冷凍マイナス18号」の映像を手がけたオースミユーカさん。

オースミさんは脚本も書かれていて、『劇場版しまじろうのわお! しまじろうとフフのだいぼうけん すくえ!七色の花』が公開中。ちなみに、しまじろうの声は『おじゃる丸』のニコリン坊とアカネ役の南央美さん。

そんな、お仕事でもニアミスなところにいるけれど、永らくお会いしていないオースミさんに、「今年のオースミさんは、きっとついてますよ」と知らせたら、とても喜んでくれた。

当選番号とは100番差なので、オースミさんが年賀状を差し出した中に当選者がいるかもしれない。

オースミさんから年賀状を受け取られた方は、番号をお確かめくださいね。

2010年03月25日(木)  ヤカンでレトルトカレーは不衛生?
2008年03月25日(火)  おバカなパソコンの辞書を修復する
2007年03月25日(日)  マタニティオレンジ99 たま7/12才とインターナショナル
2006年03月25日(土)  丸善おはなし会→就職課取材→シナリオ講座修了式
2005年03月25日(金)  傑作ドイツ映画『グッバイ・レーニン!』
2002年03月25日(月)  脚本はどこへ行った?


2013年03月22日(金)  facebookにおけるドーナツ化現象

脚本家・今井雅子ページの「いいね」が300人になった。



「いいね」をしてもらえると、何がいいのか。

「いいね」をしてくれた人のページに「脚本家・今井雅子ページ」のアイコンが出る。すると、その友だちの目に留まり、興味を持ってもらえたりする。

「友だちの友だち」に広めやすいのがfacebookのいいところ。宣伝費はかけられないけれどお知らせしたいことはたくさんあるフリーランスの作り手にとっては、とてもありがたい時代になった。

記事をシェアしたり、記事にコメントしたりといったことも、点を線に、線を輪にしてくれる。その輪っか(ドーナツ)が大きくなるほど、たくさんの人に作品を届けられる。

ところで、画家や陶芸家をやってる友人の個展に行くと、「facebookで知り合ったばかりの人がよく来てくれる」という話になる。わたしの場合も同様で、facebook上でつながった人のほうが作品を熱心につかまえ、感想を寄越してくれる傾向がある。

これは、どういうことなのか。

ドーナツの中心にいる「身内」は、熱心に応援してくれる人ももちろん多いけれど、作品の案内をされ慣れていて、「また来たか」となる人も同じぐらい多い。

逆に、ドーナツの外側にいる人は、「友だちの友だちでこんなことやってる人がいるんだ!」と珍しがり、面白がり、作品を通してドーナツの内側に入ってきてくれる。

地価の安い郊外へ人口が流出して都心が空洞化する「ドーナツ化現象」なるものをはるか昔の社会科で習ったが、中心よりも外側が厚く(熱く)なる「facebookにおけるドーナツ化現象」もなかなか興味深い。

2010年03月22日(月)  注文の多い鬼プロデューサーたま3歳7か月
2009年03月22日(日)  空気を読んで使い分ける、たま2歳7か月。
2008年03月22日(土)  マタニティオレンジ255 ゾゾもガオも自分もわかる、たま1歳7か月
2007年03月22日(木)  マタニティオレンジ96 胴体着陸と前方回転
2002年03月22日(金)  遺志


2013年03月21日(木)  「父の花、咲く春」マスコミ試写

「父の花、咲く春」(4/3よる10時BSプレミアム)マスコミ試写へ。

大スクリーンで初めて観る完パケ。初めて観るときは、どうしても脚本との答えあわせになってしまうのだけど、次郎(桐谷健太さん)が、美知子(伊藤蘭さん)が、梅花(蓮佛美沙子さん)が、山藤(林隆三さん)が、晴代(岩本多代さん)が動いている!それだけで感無量。

息を吹き込んでくださった皆さんに感謝。そして、長良川の流れと川辺の花の美しいこと!撮影は真冬なのに、春の訪れを感じさせる映像になっている。

桐谷さんと蓮佛さんの記者会見も、爽やか。

桐谷さんは「次郎は〈ないものねだり〉の男。ないものを嘆くと不幸せになるばかりだけど、自分は普段から〈あるものうれし〉をまわりに言っている。空気も布団もあって当たり前だけど、ないと困る。ありがとう、という気持ちで、当たり前のものに感謝できたら、それだけで幸せになれる」といったことを話された。

作品の次郎を通して伝えたかったことを、自分の言葉で、体で理解されていて、次郎を演じるべき人に演じてもらえた、とうれしくなった。

岐阜のシナハンでお世話になった「NPO法人花の会」の小野崎隆賢さん、幇間・喜久次さんとも再会。お二人はドラマにも監修として参加されている。短い時間に岐阜の花柳界と魅力をぎゅっと凝縮して紹介していただいた充実のシナハンのおかげで、ドラマのイメージが豊かに膨らんだ。

次は長良川の舟遊びの舟の上でお会いしましょう。

桐谷さんは「ぼく、しゃべりすぎですよね」と自分に突っ込むこと、数回。語りたいことがいくらでもあるようで、毎日を多感に生きている印象を受けた。

「自分が役を作り、役が自分を作る.役者の仕事はそこが面白い」「ないものねだり、よりも、あることうれし」など名言も連発。次郎を作りつつ、次郎からも何かを吸収して、次に活かしてくれそう。

そんな桐谷さんを、芸妓・梅花役の蓮佛美沙子さんは「人生を楽しんでいる人」と表現。蓮佛さんの若いのに落ち着いた物腰にも感心。今後がとても楽しみな二人。

2010年03月21日(日)  子守話113「おえかきかさ くるくる」二つの結末
2009年03月21日(土)  マスカラぐらいは、つけますから。
2008年03月21日(金)  「321の会」@アスカフェ→タンタローバ
2007年03月21日(水)  MCR LABO #2「無情」@下北沢駅前劇場
2005年03月21日(月)  弘前劇場+ROGO『FRAGMENT F.+2』
2004年03月21日(日)  アドフェスト4日目
2002年03月21日(木)  「かわいい魔法」をかけられた映画


2013年03月19日(火)  放送まで待ちきれずに「どこかではないここ」

大人女子のアニメタイム「どこかではないここ」(原作:山本文緒さん 今週日曜3/24の22:50-23:15放送)と岐阜発オリジナルドラマ「父の花、咲く春」(さ来週水曜4/3の22:00-22:59放送)の完パケDVDが到着。いずれもBSプレミアムにて。



NHKはオリジナルドラマだとクレジット表記が「作:今井雅子」になるので、脚本家のことを「作家」と呼ぶプロデューサーさんも多い。

先に試写を観るか、放送まで待つか、毎度悩ましいけれど、待ちきれずに「どこかではないここ」を鑑賞。脚本を書いていたのは夏なので、はや半年。その記憶をゆっくり蘇らせながらしみじみ。

脚本で心がけたのは、語り過ぎず、心地よい「間」を取ること。音楽がしみいる余白ができて、主人公の気持ちに寄り添える作品になっていた。女性制作陣が粘ったクライマックスの場面では、目頭が熱くなった。

自信を持っておすすめします。今度の日曜です。ぜひ!
 4/7までNHKオンデマンドこちらで配信中 

2010年03月19日(金)  受賞者さんおめでとう「万葉ラブストーリー 冬」
2009年03月19日(木)  米アカデミー賞オスカー像は小柄で重かった
2008年03月19日(水)  整骨院のウキちゃん5 東京の首都は?編
2007年03月19日(月)  大木達哉さんを励ます会
2004年03月19日(金)  アドフェスト2日目
2002年03月19日(火)  パコダテ人ノベライズ計画


2013年03月18日(月)  そっか、お昼寝卒業、そして卒園。

卒園にあたり、保育園で借りていたシーツを、アイロンがけして返すことになった。

さて、アイロンは、どこにしまってあったっけ。

記憶をたどると、最後にアイロンを使ったのは、今の保育園に転園してきた2年前だったかもしれない。シーツに名前をつけることになり、ハンカチに名前を書いたシートをアイロンで貼りつけたのだった。

2年前は「前の保育園でも同じようなことやったのに、また……」と面倒くさがりながら、アイロンをかけた覚えがある。

今回は、アイロンでシーツのしわをのばしていると、「2年間お世話になったんだな」という感慨がこみあげた。



このシーツで、たまは何度お昼寝をしたんだろう。
でも、もうお昼寝は、ないんだな。
小学校にもお昼寝は、ないんだな。

「お昼寝のいらない」ステージに、たまは進級したのだ。
そう思うと、成長が実感されて、しみじみとなった。

シーツを保育園から持ち帰っても洗濯をさぼったことは一度や二度ではなかったけれど、この小さなシーツを洗うことはもうないんだと思うと、淋しくさえなるのだった。

3月頭の進級お祝い会で、卒園児が証書を受け取るのを見ていたときは、「卒園まであとひと月あるし」という気持ちだったのだけど、お昼寝卒業をかみしめて、「いよいよ卒園」の実感がわいた。

借りたものをきれいにして返すというのは、区切りをつける儀式になるのだな、と思った。

2010年03月18日(木)  ママすき〜きのうからすき〜ちがった、おとといから。
2009年03月18日(水)  「いかにもがさつな感じの水」という詩
2008年03月18日(火)  『スパイダーマン』のプロデューサーの言葉
2007年03月18日(日)  DVD6作品目の『天使の卵』
2006年03月18日(土)  ヘレンウオッチャー【公開初日編】
2005年03月18日(金)  あなたのペンが「愛・地球博」にそびえます。
2004年03月18日(木)  アドフェスト1日目
2002年03月18日(月)  『風の絨毯』高山ロケ3日目 高山観光


2013年03月11日(月)  としょかんのだってこと、わすれてたの(完結編)

2月27日の日記 としょかんのだってこと、わすれてたの(前編)3月4日の日記 としょかんのだってこと、わすれてたの(後編)の、さらに続き。

たまが落書きしてしまった歌詞カードを差し替えるため、同じCDを購入し、それを持って図書館へ。「新品で」と念を押されていたので、その場でCDの封を切ってもらい、歌詞カードを交換。

その過程を親子で見届けて、ひと区切りつけた。

落書きして、それを隠そうとハサミを入れた歌詞カードが、これ。セブン&アイグループのキャラクター「ボノロン」をかいてみよう、と呼びかけられて、つい書いてしまった。これが悲しいほど似ていない。後々見たときに「3歳頃のいたずら」と勘違いしてしまうかもしれない。



「買って弁償する」というお金での解決を6歳児に見せるべきかどうか躊躇いはあった。だが、借りたものを汚したら謝るのも当たり前だし、「何らかの代償が必要になる」のも当たり前。その当たり前のことを当たり前だと知ってもらうために、立ち会わせよう、と考えた。

お金を出せば許されるんでしょ、ではなく、小さな落書きがこんな大ごとになるんだ、と心に刻んでくれたら、と親は願っているが、さて、どうだろう。

わたし自身は、今回の出来事を通して「図書館の本は、みんなで読むもの、次の人に渡すもの」という意識をあらためて持つことができた。

「地球は子孫からの借りもの」というネイティブインディアンの教えを以前聞いたことがある。次の人に渡す、ということは、ベクトルを逆にすると、将来使う人のものを先に借りている、となる。

図書館の本を汚してそ知らぬ顔で返す人は、地球を汚すことにも無頓着な人なのかもしれないし、地球を「借りて返すもの」だととらえられる人は、あらゆる借りものに対して、謙虚さと慎重さを示せる気がする。

2012年03月11日(日)  「無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会」最終回
2011年03月11日(金)  ティータイムに激震(1か月前)
2010年03月11日(木)  子守話112「おおさかじいじとマクドナルドへいく」
2009年03月11日(水)  辞書のご近所さん
2008年03月11日(火)  マタニティオレンジ251 一日一万アッハ(aH)
2007年03月11日(日)  『のど自慢』チャンピオン大会
2005年03月11日(金)  絶対王様公演『やわらかい脚立』
2004年03月11日(木)  岩村匠さんと再会
2002年03月11日(月)  漫画『軍鶏』


2013年03月09日(土)  「ビッグイシュー」を買ってみた。

今年4度目のアイススケートへ。

3度目のスケートに行った帰り道、JRの駅前で、ビッグイシューを手に立っている人がいた。

「ビッグイシュー買ったことある?」とダンナに聞くと、
「何それ?」と聞き返され、
「ほら、あの人みたいに立ち売りしてる雑誌。売り上げの何割かが現金収入になって、ホームレスの自立支援になるんだって」と答えて、
「ビッグイシュー、知らなかった?」と聞くと、
「そんなに驚くことでもないだろ?」という反応を返された。

そのまま、ビッグイシューの人から遠ざかりながら、そもそもわたしはなんで知ったんだっけ、と記憶をたどり、映画の企画打ち合わせで、誰かが「ビッグイシューのホームレス人生相談、面白いよね」と言い、その場にいた何人かが「あれ面白いよね」と同調し、わたしが「それ何ですか」と聞いたのを思い出した。

「それ何?」を聞いたのが、今だったか何年前だったかの違いなだけで、わたしも買ったことはないし、誌面を見たこともない。

そう考えると、わたしも、知っているとは言えないわけだった。

そして、数週間経って、今日またスケートに行った帰り、JR駅前の同じ場所に、ビッグイシューの人が立っていた。

50メートルほど行き過ぎてから、立ち止まり、引き返した。

「ください」と言うと、「最新号でいいですか」と聞かれた。
頭上に掲げているのは最新号で、他にバックナンバーが一冊ずつ何種類も箱に納まっていた。

6歳娘のたまと一緒にしゃがみこみ、バックナンバーをひとつずつ見ていった。

一冊手に取るたびに、
「これは、よく売れたクールな特集です」
「これは、地震に備える心構えを特集しています」
などと説明してくれた。

学校について特集されたものにしようかと思ったら、
「まま、ひつじのしょーんがあるよ」
ショーンの顔のアップが表紙になっている一冊をたまが手に取り、それに決めた。



一冊300円。
登録した販売者に、最初の10冊を無料で提供。その売上金3000円を元手に一冊140円で仕入れて販売し、差額の160円を収入にする仕組み。

10冊売れれば1600円。100冊売れれば16000円。
一日でどれぐらい売れるのだろう。

一緒に受け取ったリーフレットによると、ビッグイシュー日本版の創刊は2003年9月11日。創刊以来8年間で516万冊販売、7億1276円をホームレスの人に提供とある。2013年の今、その数字はどこまでのびているだろう。

雑誌の中身はというと、全32ページの薄さながら、中身はぎゅっと濃い。つぶやきシローさんが自らの死亡説が出たことを「負のターニングポイント」と語る巻頭インタビューに始まり、小さなコラムのひとつひとつまで読ませる内容。

古い住宅街を行政が地上げし、取り壊す一方で、「1万2千ポンド以上を家の修繕に使い、一定の年数住み続けること」という条件で空き家をタダ同然で払い下げた地区で、周辺の住民も自分たちの家を修繕するようになた、という記事も興味深い。

壊して新しくするほうが手っ取り早いかもしれないけれど、手をかけて使い続けることで、育つものもある。

「一日の撮影はわずか6秒分」という「ひつじのショーン」の成功の陰で、英国のアニメ制作が斜陽となりつつあることも知った。

知ったつもりになっていたホームレス人生相談は、「人生は結局プラスマイナスですか」という70歳女性講師の質問に「これは今までで一番難しい質問かもしれへん」と困りつつ「幸せと不幸を分ける線があるわけとちゃうし、上見ても下見てもきりがない」「結局、人生に何が起こったかというよりも、とらえ方、気持ちのもち方なんやろうね」と大阪のTさんが回答。

販売者を紹介する「今月の人」では阪急豊中駅前に立っている男性が「やっぱり多く売るコツは、長時間立つことにつきますね。初めて買うのにちょっと勇気がいる雑誌ですから、『あ、何度通ってもあの人いるな』と思ってもらうのが大事かな」。

わたしが初めてのビッグイシューを購入した男性も、「たいてい、ここにいますから、また良かったら他のも見てください」と言っていた。次からは、行き過ぎてためらうことなく、見せて、と声をかけられると思う。

2011年03月09日(水)  確定申告完了(3週間前)と納税への意識
2010年03月09日(火)  一分の差で物干竿に直撃されていたかもしれない
2009年03月09日(月)  自分の子でも知らないことだらけ
2008年03月09日(日)  マタニティオレンジ249 「野菜バイバイ」にバイバイ作戦
2007年03月09日(金)  マタニティオレンジ89 4月から0歳児保育
2006年03月09日(木)  ヘレンウォッチャー【松竹本社編】
2002年03月09日(土)  映画『カンダハール』

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