2009年03月27日(金)  たまとじいじ、二人旅で絆深まる。

娘のたまを花巻へ連れて行きたいとダンナ父であるじいじに言われたのが先週のこと。年に何度か用があって訪ねる花巻へ、これまでも何度か連れて行こうという話が持ち上がったのだけど、まだ早いのではと実行を見合わせていた。今回は、たまもだいぶ意思疎通ができるようになったし、週に一、二度のペースでじいじとデートをしてすっかりなついているので、「そろそろいいのでは」とあらためて打診があった。日帰りで二人で日光へ行ったこともあるし、遠くへ出かけることには、たまもじいじも不安はない様子。むしろ送り出すわたしとダンナがおっかなびっくりだったけど、花巻へ行けば知り合いも多いし、親戚の田舎に行くようなものだと考えることにした。

一応たまの意見を聞いてみると、「しんかんせんで はなまき いく」と乗ったかと思えば、「ひこうきでいく」と言い出したり、「いかない。おるすばんする」とごねたり,言うことが二転三転。「子どもの言うことなんかあてにしてたら決まらないだろ」とダンナは言うけど、わたしはたまの意志を尊重したいと言い張り、結局出発一日前の火曜日の朝に「はなまきいく。じいじとゆきだるまつくる」とたまが言ったのを受けて、はじめての二人旅が実現することになった。

たまはじいじばあばの家で前泊し、水曜の朝早くに東京を発ち、木曜の夜遅くに帰ってきた。ダンナ父は携帯電話を持たず、旅先からも電話をしない人で、木曜の夜7時を過ぎてダンナの実家にわたしが電話を入れると、「まだ帰ってないのよ。大丈夫とは思うけど」とダンナ母が言い、心配になってきたら間もなく帰宅し、「ママー、たのしかったよー。たまちゃん いってよかったよー」とはちきれそうに元気な声で電話があった。じいじによると、新幹線の長旅ではぐずらず、花巻では知人の家の子どもたちと遊んでもらい、露天風呂にも入ったらしい。吹雪で雪と遊ぶことはできなかったという。

今朝、ダンナの実家にたまを迎えに行き、バスで保育園へ向かった。名残を惜しんでじいじも保育園まで見送ってくれたが、たまとじいじの絆は二人旅でいっそう深まった様子で、母としては、うれしくもありうらやましくもあり。バスから見える薬局ぱぱすを指差して、「あれ、たまちゃんのおむつのおみせ」とたまが言った。「じいじ、こんど たまちゃんが おむつ かってあげるね」とまわりの乗客の誤解を呼びそうなことを無邪気に言うたまに、じいじは目尻を下げて苦笑していた。

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