2003年03月28日(金)  中国千二百公里的旅 干杯編

■中国はビールグラスもワイングラスも小さいなあと思っていたら、中国の方々と食事をご一緒して理由がわかった。乾杯で宴会の幕が開くのは日本でも同じだけど、開宴の挨拶をした人が「2回目は○○に乾杯」「3回目は○○に乾杯」と続ける。「私は客人には3度酒をすすめることにしています」という挨拶もあったし、3度乾杯(中国語の略字では干杯=カンペイ)するのは、あらたまった宴席での礼儀なのかもしれない。「干杯!」と言った後に「随意(ズイイー)」と言われたので意味を問うと、「あなたの意思に任せます。全部飲み干すかどうかはお好きなように」の意味だとわかった。つまり、「随意」と言われない限りは一気に飲み干さなくてはならないので、杯は小さいほうがいいということになる。ワインやビールはまだいいけど、白酒(バイジュウ)という匂いだけでもクラクラするテキーラのようなお酒も出てくる。白酒用のグラスはお猪口の半分量が入るかどうかというぐらいのミニサイズだった。■10分に1回、それ以上のペースで誰かが立ち上がっては「干杯!」をやる。面白いので数えてみたら、17回になった。その1回1回に「遠路はるばる来てくださった皆様を歓迎して」「日中友好を願って」「わたしたちの友情に」「みなさんの健康に」と理由がつく。中には「女性たちがいつまでも美しくありますように」といったお世辞もあり、日本人の間では「あんな歯の浮くような文句言えないよなあ」と話題になった。この他にも「○○さん、干杯!」と名指しのミニ干杯があちこちで起こるので、それも含めるとさらに数は膨らむ。「なんでこんなに何度も乾杯するんですか?」と質問してみると、「人の気持ちはお酒の中にあるんです。気持ちを飲んでいるんです」とそのまま台詞に使えそうな答え。お酒はspiritとも言うし、なるほどと納得。食べ物も気持ちもみんなで分かち合おうという中国の心意気は、share大好きなわたしにはとてもステキに思えた。干杯の数だけ、中国を好きになった気がする。ちなみに、円卓なのでグラスを合わせられるのは両隣の人ぐらい。なので、回るテーブルの上にグラスを置くと、乾杯したことになるのだった。

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