2003年03月27日(木)  中国千二百公里的旅 食事編


■中国料理はいろいろ食べているし、回るテーブルも知っているけど、本当の「中国式の食事」というものを今回初めて体験した。食べることは生きる営みの基本であるだけあって、文化としての「食事」を見ることができた。中国の人が客をもてなすときは半端じゃないとは聞いていたものの、でてくる料理の品数には驚いた。最初につまむ漬物やナッツといった前菜だけでも十種類以上。あとは数えるのが怖いぐらい次々と皿が運ばれる。わたしたちがとくに丁重な歓迎を受けたこともあるだろうが、「酒池肉林」という言葉を思い出させる圧倒的な量だった。もちろん味のほうもすばらしく、日本では見たことのない食材や味に出会っては、舌が躍った。人生最高の大学芋(こちらでは糸引き芋と表現する)には、箸が止まらなくなった。右端は自助早餐(朝食バイキング)の皿。朝から飲茶食べ放題に感激。

■中には珍味もあり、「イカみたいにコリコリしていますねー」と食べた「何かの腸らしきもの」が、そのままの形で水槽を蠢いているのを見たときは驚いた。まるで泳ぐオーセージ。サソリが出たこともあったけど、最後のお楽しみに取っていたら、いつの間にか皿が消えていた。テーブルに皿が載りきらないので、うかうかしていると食べる前に下げられてしまう。美容に効果絶大とのことだったのに、残念。
■中国料理のしめくくりは杏仁豆腐かマンゴープリンだと思っていたけど、山東省ではフルーツが定番の様子。たいていスイカとイチゴ、他にはドラゴンフルーツやキュウリやトマトが一皿に載って運ばれてくる。山東省の料理はピーナツオイルとニンニクをたっぷり使うので、お口直しにすっきりしたものをということなのかも。かわりに朝ご飯に蒸しパンやクリームケーキのようなものが並んでいた。デザートには感動の出会いはなかった。帰路の青島航空に向かう途中で視察のために立ち寄ったジャスコでアンパンを買う。餡は水分すくなめ、皮はけっこうおいしかった。ひとつ1元=約13円。消費税はつかなかった。空港では何度も看板を見て、「うまそー」と思っていた「梨汁」にありつく。コーヒーショップで注文したら、缶ごと出てきた。こちらは空港価格で20元=約260円。

2002年03月27日(水)  12歳からのペンフレンドと3倍周年

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