2009年03月09日(月)  自分の子でも知らないことだらけ

棚にある本やらDVDやらを取り出してはおもちゃにしている娘のたまが、一枚のCDを見つけ、「これ、たまちゃんがうまれたひ?」と聞いた。それは、まさにたまが助産院で産声を上げたときにかけていたオーボエ奏者渡辺克也さんのアルバム『ニュイ・アムール』(>>>2006年9月12日 マタニティオレンジ おなかの赤ちゃんは聞いている)。ituneで取り込んでMacで再生し、「たまが生まれたときの曲よ」とは教えていたけれど、たまが生まれてからCDをかけたことはない。なのに、なぜ、曲とジャケットが一致したのだろうかと謎が膨らむ。わたしの記憶から抜け落ちただけで、ジャケットを示して教えたことがあったのだろうか。子どもには動物的な勘があるのかもしれない。たとえば、「今日は仕事が遅くなりそうだから、スポット(=単発)で延長保育をお願いしようか」という考えがよぎったのを見透かすように、「きょう、シュポット」などと聞いてくる。

保育園やダンナの両親に見てもらう時間が長いということは、わたしの知らない娘がふえるということ。いつの間にか仕入れた言葉や知識を披露され、驚かされることの連続だ。今朝、保育園へ送ると、自分の引き出しからシャツを取り出し、「こうやってたたむの」と畳み方を実演してくれた。まず、袖を内側に折り曲げ、下半分を上半分に重ね、最後に縦半分に畳む。「お布団も上手に畳むんですよ。おうちでお母さんがやってるのを見ているからなんですね」と保育士さんに言われて、あわてた。うちでは取りこんだ洗濯物が山積みのまま放置されている。

「たまが突然、服を畳み始めたんですけど、おかあさんが教えてくれたんですか?」とダンナ母に電話で問い合わせると、「教えたわけじゃないんだけど、私がやってるのを見て、たまちゃんもって一緒にやってたわ」。子どもはちゃんと見てるのねえ、と二人でしみじみと感心した。「そういえば、『たまちゃん、おとなになったらワインのむ』って言ってたわよ。お宅で教えたの?」とダンナ母。ここ数か月、うちでワインを飲む機会はなかったから、それは保育園のお友だちに教わったのだろうか。わたしの行き届かないところで、娘はしっかりと生きる知恵を身につけている。

2008年03月09日(日)  マタニティオレンジ249 「野菜バイバイ」にバイバイ作戦
2007年03月09日(金)  マタニティオレンジ89 4月から0歳児保育
2006年03月09日(木)  ヘレンウォッチャー【松竹本社編】
2002年03月09日(土)  映画『カンダハール』

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