2012年07月26日(木)  土用の丑の日のうなぎフライング

近所のスーパーの前に、うなぎの出店。おお、今日は、土用の丑の日か。

今年は稚魚が穫れなくて、うなぎが高騰しているとは聞いていたけど、え、というぐらい高い。例年の2倍ぐらいの感覚。

当然出店も閑古鳥。

元祖コピーライター平賀源内氏に敬意を表し、ここは奮発して、鰻を食すとしよう。

中国産より国産、大より特大、ちょっとしたランチコースに食前酒がつけられるようなお値段に。「たれ、おまけしときますんで」と言ってた店員のお兄さんが「で、たれ、どれぐらいおまけしましょ?」「あるほどうれしい。明日から、たれがおかずになるから」と言うと、たくさんおまけしてくれた。



びっくりするような値段だったけど、肉厚で、たしかにおいしい。夏バテにも効きそうだ。

と、夜のニュースで「明日は土用の丑の日」。

ええっ、今日は土用のうなぎイブだったのかー。道理で皆さん出店を素通りしていたわけだ。

2011年07月26日(火)  その鳥の名は、本といいます。
2010年07月26日(月)  観るべし!東京セレソンDX公演「くちづけ」
2009年07月26日(日)  朝ドラ「つばさ」第18週は「二十歳の夏の終わりに」
2008年07月26日(土)  SKIPシティ国際Dシネマ映画祭8日目 いよいよ審査
2007年07月26日(木)  エアコンの電源が入らない
2005年07月26日(火)  トレランス番外公演『BROKENハムレット』
2004年07月26日(月)  ヱスビー食品「カレー五人衆、名人達のカレー」
2002年07月26日(金)  映画『月のひつじ』とアポロ11号やらせ事件
2000年07月26日(水)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月23日(月)  怪談「ファイルが消えた」

ノリノリで原稿を打ちまくり、12000字分の小説初稿を書き上げ、いざ送信しようと思ったら、たった今Macに保存したファイルがない!

finder内をファイル名検索しても出てこない。

finderの「今日使ったファイル」を開いても出て来ない。

ちょっと待って。わたし、たしかにパソコン打ちまくってたよね? あの5時間は何だったの? フルマラソンを走り終えたら、ゴールはもちろんのこと、道まで消えてたような感覚。頭の中はハテナだらけ。

そんなはずは……と「ファイル消失」「ファイル掘り出し」などのワードでネット検索しても答えは見つからず。

試行錯誤すること30分。あきらめかけたとき、Wordの「ファイル」のプルダウンメニューを何気なく引っ張ると、「最近使ったファイル」というのがあるではないか。


開いてみると、いたーーーー!

間違って「テンプレート」というフォーマットで保存していたため、finder内検索で引っかからなかった模様。

危なかったーーーーー。でも、良かった。脳内ハードディスクに原稿は残っているとはいえ、完全修復は難しいし、気力がすっかり萎えていたので、良かった、良かった、良かった。

同じトラブルに見舞われた方のために解決法を紹介しておこうと思い、備忘録も兼ねてfacebookに書き込んだところ、「冷や汗かいちゃいますね〜」「ひぁーーーー!!!こっちまでドキドキ」「読んでて、心臓止まりそうになりましたよ」「考えただけで心臓がばくばく」などのコメントが。皆さん、夏の怪談として読まれた様子。わたしも背筋が冷たくなったけど、無事原稿送信。

2011年07月23日(土)  ゴキブリホイホイが幼児教材になるとは!
2010年07月23日(金)  『借りぐらしのアリエッティ』の不一致
2009年07月23日(木)  ちいさいパーンツに憧れる、たま2才11か月。
2008年07月23日(水)  神楽坂の隠れ家で、英語で映画を語る。
2007年07月23日(月)  マタニティオレンジ149 ダンボールハウス
2005年07月23日(土)  映画『LIVE and BECOME』・バレエ『ライモンダ』
2004年07月23日(金)  ザ・ハリウッド大作『スパイダーマン2』
2003年07月23日(水)  チョコッと幸せ


2012年07月22日(日)  川越と泉北が「わに」なる

28(土)の川越サイン会に向けて、わに100匹が出発。



エンブックスの創始者で代表兼編集者兼営業の西川俊充さんは「50冊でいいのでは?」と言ったのだけど「わたしと島袋さんが乗り込むんだから、強気で行こう」と2倍の100冊に。

そもそもサイン会はおまけだった。川越百万灯夏祭りに合わせてラジオぽてとをやるので、そこに出演しがてら「わにのだんす」を宣伝させてもらうついでに物販も……と「つばさ」ファンクラブの寺崎さんとやりとりしていたら、外での物販は難しいことがわかり、蔵造り通りにある太陽堂という本屋さんに置かせてもらいましょうという話になった。

エンブックスというまだまだ無名の出版社の本をいきなり置いてくださいと言われて、はいそうですかとはならず、寺崎さんが何度も太陽堂さんに足を運び、わたしが「つばさ」の脚本協力で川越に縁があることも力説してくださり、ようやく取り扱っていただけることになった。

エンブックスの「エン」はご縁のエンらしく、それもあって西川さんは「縁(円)」に縁深い「てっぱん」のファンでもあった。絵本「わにのだんす」が生まれたのは、わたしと西川さんが同郷の堺・泉北ニュータウン出身という縁から。わたしと川越は「つばさ」の縁で今もつながっていて、今回、寺崎さんの尽力で、川越にわに百匹が上陸する運びとなった。故郷・泉北と大好きな街・川越がつながったようでうれしい。

縁がつながって、円(輪)になる。「わにのだんす」の売り文句は、「わになっておどろう♪」。

2011年07月22日(金)  「たべたらうしになる」「ゴッキーズ」たま4才11か月
2010年07月22日(木)  踊りの輪の中で立ちすくむ、たま3歳11か月。
2009年07月22日(水)  『ぼくママ』キャリア・マム試写会&『愛を読むひと』
2008年07月22日(火)  マタニティオレンジ314 おっぱい「まだ でる!」たま1才11か月
2007年07月22日(日)  マタニティオレンジ148 ダブルケーキに仰天!たま11/12才
2005年07月22日(金)  万寿美さん再会と神楽坂阿波踊り
2002年07月22日(月)  10年前のアトランタの地下鉄の涙の温度


2012年07月21日(土)  「やわらかい生活」裁判を考える会

昨日、「そこをなんとか」顔合わせの後、「やわらかい生活」裁判を考える会に参加した。

絲山秋子さんの原作「イッツ・ オンリー・トーク」をもとに荒井晴彦さんが脚本を書いた映画「やわらかい生活」の脚本を「シナリオ年鑑」に掲載することを絲山さんが「拒否」。そのことに対して、荒井さんとシナリオ作家協会が裁判を起こした。東京地裁で敗訴し、知財高裁で控訴を棄却され、控訴審でも敗訴。最高裁への上告申し立ては認められなかった。

その一連の裁判を検証することで、原作と脚本、原作者と脚本家の関係を考えようという会。主催はシナリオ作家協会。

わたしは第2部の裁判報告の途中から会場入り。「そこなん」のおかげで、裁判の話が理解しやすくなっている。第一審では「契約違反!」と強気で戦ったが、控訴審では、とにかく勝とうということで「原作者に脚本の出版を止める権利があるのでしょうか?」とトーンをやわらげた。それでも、原作者の権利のほうが認められる結果となった。

第3部のパネルディスカッションも聞きごたえ十分。どっちが悪いと決めつけるのではなく、「著作権者」の権利の解釈をめぐる活発な議論が交わされた。



「原作ものの脚本は、誰のものか?」

脚本家の立場に立てば、「映画公開は許可したのに、どうして出版はダメなのか?」となるのだけど、原作者の立場に立てば、「じゃあ映画公開もNOと言えばよかったの?」となるかもしれないし、「映像はOKだけど、活字になるのはイヤ」という理由かもしれない。そういう個人的な事情を「身勝手」と断じてしまっていいのか、これが難しい。微妙でデリケートで他人からは理解不能な感情も作家の個性であり、それを否定してしまうのは、「作家性」の否定になるように思う。

だから、荒井さんの主張はもっともで、同じことを自分がされたらたまらないと思う一方で、絲山さんの気持ちもわかる、とフクザツな気持ちで聞いた。

わたしの原作を他の脚本家が脚本にする機会があったら、脚本にNOと言う権利は残しておいてほしい。でも、話がつかずに形にすることを差し止める場合は、原作の著作権使用料を返上するぐらいの覚悟を持ってNOと言うことになるだろう。

原作者も作家。脚本家も作家。どなたかが言われたが、原作と脚本は「個性のぶつかりあい」で、そこにはおのずと衝突や葛藤は生まれる。

両者を満足させるには、どこかで折り合いをつけなくてはならないけれど、願わくば、それが「妥協」ではなく「化学変化」の産物であってほしい。ぶつかりあうエネルギーを対立という消耗ではなく、面白い作品を共に産み出す生産の方向に使うことが、原作にとっても脚本にとっても幸せなのだ。

そのためには、交通整理をする立場のプロデューサー(出版社サイドも含めて)の力が大きいと感じる。

「昔は脚本家と原作者が酒を酌み交わしたりしたが、今は出版社が会わせたがらない」という意見が出たが、わたしは、それが悪いことだとは思わない。原作者だけでなく脚本家も守られていると思うし、脚本を書く間は、プロデューサーから伝わる情報からどんな方なのかを想像し、遠くのペンフレンドに手紙をあてるように「いつか会って感想を聞けますように」という気持ちで書く。

もちろん原作者ひとりを喜ばせるために書くのではないし、原作のファンだけを満足させるために書くのでもない。でも、原作を育てた人たちへの敬意が、根っこにあるべきだと思っている。

同じように、原作者が脚本家に「わが子」である原作を預けるには、信じる気持ちが潤滑油になるだろう。「この人なら悪いようにしない」という前提があれば、もし意見の食い違いがあっても、軌道修正はしやすいだろう。

原作者と脚本家の関係は、脚本家と監督(演出)の関係とも似ていると思う。書き上げた原稿はオリジナルであれ原作ものであれ、脚本家にとって「わが子」になる。それを現場で監督に書き変えられることは、よくある。変えて良くなる場合もあるけれど、改悪になる場合もある。「うちの子になんてことを!」そんなとき、脚本家は原作者の気持ちを味わう。

これもまた、信頼ありきか、疑心暗鬼かで、こじれ具合は違ってくる。

衝突をしなやかに受け止める緩衝剤の役割を果たすのは、相手への敬意や信頼であり、それをうまく取り持つのがプロデューサーということだろうか。

原作者と脚本家も、脚本家と監督も「やわらかい関係」でありたい。

裁判に持ち込まざるを得なかった荒井さんの苦悩ははかり知れないが、そのおかげで、わたしたちは著作権者の権利について立ち止まり、考える機会を得た。

「原作もの流行りで脚本家が脚色屋になり下がっている」という声もあったけれど、「原作もの」でないと映像化しにくいと嘆くのではなく、面白いオリジナルを書いて、脚本が原作の本を出版する逆転現象を起こせばいいじゃないかーという雄叫びも聞かれた。そんな「映画・ドラマ業界を取り巻く現状」への問題提起もあり、とても実りのあるシンポジウムだった。

『原作と同じじゃなきゃダメですか?』が出版されました。

《映画『やわらかい生活』脚本の「年鑑代表シナリオ集」への原作者による収録・出版拒否事件 全記録》の副題でシナリオ作家協会が刊行。送料込み1890円で申し込みはシナリオ作家協会へ。「当協会ではこの裁判の結果を記録に残し、また映画・テレビ製作における、脚本家と原作者の関係性やあり方について、映画・テレビ業界に従事する人々はもちろんのこと、観客・視聴者すべての人々に、深く考えていただきたいと願い、本書を刊行いたしました」とのこと。この事件について、シナリオ作家協会が脚本家にアンケートを実施したのだけど、わたしは提出しそびれてしまった。百人の脚本家がいたら、百通りの原作の解釈があるように、「原作者と脚本家の関係」について思うことも一人一人の色があり、とても興味深い。この本に参加する機会を逸したことを残念に思いつつ、この日の日記を、出しそびれたアンケートの回答に替えたい。(2013/6/12追記)

2011年07月21日(木)  被災地で「食」と「職」を作り出す「お好み焼きしんのすけ」
2010年07月21日(水)  39度の熱とうすうすパンツで独り寝
2009年07月21日(火)  一目惚れの恋のその後
2008年07月21日(月)  マタニティオレンジ313 なす術なし!の手足口病
2007年07月21日(土)  体に寄り添う仕事用の椅子
2005年07月21日(木)  日本科学未来館『恋愛物語展』
2004年07月21日(水)  明珠唯在吾方寸(良寛)
2002年07月21日(日)  関西土産
2000年07月21日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月20日(金)  「そこをなんとか」顔合わせ

NHKにて、「そこをなんとか」顔合わせ。


そこなんのロゴの「な」の○は、ひまわりの弁護士バッジ。

4月から脚本開発にかかりっきりで、完成台本が1話ずつ刷られるたびに、達成感を重ねてきたのだけど、顔合わせまで来ると、「ここまで来た!」という気持ちになる。

ドラマの顔合わせは結団式のようなもので、このメンバーでいい作品を作り上げよう、というエネルギーが満ちていて、毎度楽しい。出演者、スタッフ、マネージャーさんが大集合するので、今回も軽く百人越え。

わたしは「この作品に関わって、裁判のニュースがよくわかるようになった。理解できていなかった用語に焦点が当たるようになった感じ。このドラマを見て、法律や裁判になじんでおけば、訴えたり訴えられたりしたときもあわてずにすむと宣伝します」と挨拶。

ヒロイン楽子役に本仮屋ユイカさん、ボス弁菅原耕太郎役に大友康平さん、アニ弁東海林弘明役に市川猿之助さん(新橋演舞場出演中)、事務員久保田亜紀役にMEGUMIさん、東海林の元彼女で修習同期の弁護士・中道志織役に井上和香さん(ビターシュガーのつじふさえ〜)、中道の後輩弁護士で楽子の修習同期の赤星光貴に五十嵐隼士さん。

皆さん、役に合わせて髪を切ったりパーマかけたり。着々と役作りができていて、いよいよだなあとワクワクする。

顔合わせのあと、一話の本読み。一話ゲストがこれまた豪華で、あの役をこの方がやってくださるんだ、と感激のキャスティング。遺産をめぐって法廷で喧嘩する兄弟には、姿もよく似たあのお方とあのお方。白熱の裁判シーンに、スタッフからは思わず拍手。本番収録ではどこまで熱くなるのやら。

撮影は今週末から。スタジオセットが建つのを見て、おお〜っ。役者さんが衣装を着けて台詞をしゃべるのを見て、おお〜っ。編集でつながったのを見て、おお〜っ。オンエアの反響を見て、おお〜っ。お楽しみはまだまだこれから。

2010年07月20日(火)  ひねもす原稿を打っていた
2009年07月20日(月)  渋谷はるのおがわプレーパーク5周年
2008年07月20日(日)  映画祭と日常を行き来する通勤審査員
2005年07月20日(水)  立て続けに泣く『砂の器』『フライ,ダディ,フライ』
2002年07月20日(土)  トルコ風結婚式
2000年07月20日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月18日(水)  「てっぱん」レシピのパンケーキ

ご飯もパンもないとき、ささっと作れる朝食が、パンケーキ。今朝は薄くスライスしたバナナを混ぜて、バナナパンケーキに。


材料は、小麦粉100gに牛乳140ccに卵1個。砂糖は入れなくてもバナナの甘みで十分。

この「粉100g対牛乳140cc」は「てっぱん」のお好み焼きの応用。小麦粉100gに水140ccのバランスで作ると、固すぎず、ゆるすぎず、ちょうどいいやわらかさに。

加えて、「粉と水分を混ぜたら冷蔵庫で寝かす」のが、ふんわり焼き上げるコツ。料理監修のオカズデザインさんにお話を聞きに行ったときに「そうすると、グルテンが『自由』になるんです」と話されたのが印象に残っている。

それ以来、たねを冷蔵庫で寝かせると、自由に飛び回るグルテン君なる妖精めいたものを想像してしまう。

お好み焼きのときは、「切ったキャベツを冷蔵庫に入れて水分を飛ばす」というコツも、お好み焼き監修の佐竹佐知子先生から教わった。これまたお好み焼きの仕上がりがぐんと良くなるので、おためしあれ。

2011年07月18日(月)  充実、充電、ピタパンサンドの休日
2010年07月18日(日)  今日も押しかけ一家
2009年07月18日(土)  荒川自然公園に驚いた
2008年07月18日(金)  マタニティオレンジ312 『JUNO』を観て思い出した9か月
2004年07月18日(日)  ニヤリヒヤリ本『ニッポンの誤植』
2000年07月18日(火)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月15日(日)  北鎌倉のシェアアトリエ「たからの庭」

親しくしている陶芸家の檀上尚亮くんが関わっている北鎌倉のシェアアトリエ「たからの庭」へ。檀ちゃんからはずいぶん話を聞き、写真もたくさん見せてもらい、先月行ったたまからも「すごくいいとこだよ」と自慢されて、期待はふくらむばかり。だったのだけど、

期待以上に、すばらしい場所だった。

いい意味で想像を裏切られたというか、宝石が海の底に眠るように、たからの庭はお寺の境内の奥で静かに時を刻んでいた。


小道を分け入り、「しずかに」の看板をいくつか超えると、かつて陶芸家が暮らしていたというアトリエが見えてくる。

左奥には、のぼり窯。その名も「たからの窯」。昭和10年から40年代にかけて使われた後、永い眠りについていたのだけれど、去年再び火が入った。

薪をくべ、どんどん温度を上げる。二晩寝ずの番をして、千度以上に。このときはまだハ百度台。

いつもあるとは限らない、気まぐれ営業のカフェで、なぜか川越のCOEDOビール。

手作りのフランクフルトとタイカレー。なんとも本格的。それもそのはず、鎌倉山でレストランをされている方が腕をふるっていた。檀ちゃんの陶芸の生徒さんだそう。
陶芸のほか和菓子作りやヨガなどのワークショップがちょくちょく開催されていて、大人気なんだとか。夏休みには子ども講座もあるそう。

たまは勝手知ったる顔で道案内。茂みの奥まで細い小道が。

いい意味で、「手を加えすぎていない」ところが、すごくいい感じ。携帯も通じにくいし、ここでは、五感を働かせて、緑や風や生身の人間との対話を楽しむ。

2011年07月15日(金)  尾道「てっぱん」ツアー1日目
2010年07月15日(木)  LANケーブルを引っこ抜いて仕事はかどる
2008年07月15日(火)  6本めの長編映画『ぼくとママの黄色い自転車』撮影中
2007年07月15日(日)  MCR LABO #4 愛憎@shinjukumura LIVE
2004年07月15日(木)  見守る映画『少女ヘジャル』
2002年07月15日(月)  パコダテ語
2000年07月15日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月14日(土)  次回作はNHKBSプレミアム「そこをなんとか」

本日情報解禁。

朝ドラ「てっぱん」
よる★ドラ「ビターシュガー」
アニメ「おじゃる丸スペシャル 銀河がマロを呼んでいる〜ふたりのねがい星〜」
FMシアター「金魚鉢の教室」

と来て、次の作品は、

BSプレミアムドラマ「そこをなんとか」

またまたNHK。

プロデューサーはまたまた後藤高久さん。朝ドラ「つばさ」が縁で「ビターシュガー」に声をかけてくださり、今回で3度目。

脚本は横田理恵さんと。「ごくせん」とか「1リットルの涙」とか、あの作品もこの作品も横田さん!なぐらい、たくさん書かれていて、さすが百戦錬磨の仕事ぶり。勉強になりました〜。打ち合わせの合間の雑談も楽しくて、ドラマ「そこなん」は、お菓子(演出の片岡敬司さんと一色隆司さんがそろって甘いもの好き)と笑いのたえない会議から明るく楽しく誕生。

原作は麻生みことさんの同名漫画『そこをなんとか』。



愛せるキャラクターぞろいで、エピソードは笑いあり涙あり。今まで映像化されなかったのが不思議なぐらい。難しい法律用語も、キャバ嬢上がりの弁護士楽子ちゃんのためにわかりやすーく噛み砕いてくれているので、弁護士もの初挑戦のわたしにも、するする読めた。

これを読んでドラマの予習をすれば、法律の知識もバッチリ身について、一石二鳥。

ヒロイン・改世楽子役に本仮屋ユイカさん、ボス弁・菅原耕太郎役に大友康平さん、アニ弁・東海林弘明役に市川猿之助さん、事務員・久保田亜紀役にMEGUMIさん、東海林の元彼女で修習同期の弁護士・中道志織役に井上和香さん(つじふさえ〜)、中道の後輩弁護士で楽子の修習同期の赤星光貴役に五十嵐隼士さん。

放送は10月NHKBSプレミアムにて。

2010年07月14日(水)  「いつか公平」つかこうへいさんの祈り
2009年07月14日(火)  「好き!」を見せるとトクをする
2008年07月14日(月)  英国ロイヤル・バレエ団 日本公演2008『眠れる森の美女』
2007年07月14日(土)  マタニティオレンジ146 コンロの火を消した犯人
2002年07月14日(日)  戯曲にしたい「こころ」の話
2000年07月14日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月12日(木)  なんだかモヤッとする文京区育成室保育料激変値上げ

はじまりは、7月3日に保育園で配られた一枚のプリント。5歳児クラスの保護者向けに、育成室の料金改定の説明会をやりますという告知と、日時と場所が記されていた。

「ふうん、料金変わるんだー。説明会開くってことは値上げだろうね」

他のお母さんたちも似たり寄ったりな反応だったよう。

そしたら、上の子を育成に通わせているお母さんが
「知ってます? 月額4千円から1万円に値上げするそうですよ」

ええっ、それはまたいきなり乱暴な!
月々6千円、一年で7万2千円、1年生から3年生まで3年間通わせたら、21万6千円の負担増!
わにのだんす』(税込み788円)が274冊買えて、88円おつりが来る!



子育て世代に一冊のわにを買ってもらうありがたさが身にしみているので、わにに置き換えると、わたし的には事の重大さがよくわかる。もっと簡単に言えば、1000円の本を216冊買えるお値段。

これはおおごとだ!
なのに、この、情報なさすぎな説明会告知は何?

同じ保育園のお母さんと、「電気代の値上げや消費税引き上げでこんな大騒ぎしているのに、その何倍もの値上げをしれっとする気なのかー!」とあきれたり怒ったり。

そうしたら、7月9日に文京区のサイトに「修正案」が出された(こちら)。7月6日付となっているので、プリントが配られてから、あちこちから「いくらなんでも!」と非難が押し寄せたのかもしれない。

それによると「激変緩和」の観点から、一気に1万円に上げるのではなく、25年度は千円アップの月々5千円、26年度はさらに千円アップの月々6千円、27年度はさらにさらに千円アップの月々7千円に上げる案に修正したとのこと。

計算し直すと、3年間で7万2千円の負担増。わにに換算すると、91冊買えて、おつりが292円。

当初の3分の1に減って、14万4千円浮いちゃった……と数字のマジックにだまされてはいけない。

激変緩和になってません!

なので、行ってきました説明会。

19時に始まって、区役所職員からの説明が約20分、その後質疑応答が1時間の予定だったのだけど、ツッコミどころ満載の値上げ案に鋭い質問が続出。「あと15分で予定時間」と言われたところで、まだ質問したい人が12名。結局、2時間にわたって白熱の質疑応答が繰り広げられることに。

これが面白かった!

面白がっていいのかわからないけれど、皆さんの質問と区の担当者の答えの応酬を聞いていると、いろんなことが見えてきて、勉強になったし、考えさせられたし、頭も心もフル稼働の2時間。

毎年、確定申告で所得税を取り返したと思ったら、その後に住民税の請求がどかっと来て、試合に勝って勝負に負けた気分を味わっているのだけど、その負けの元を取れているのかどうかの検証をする機会を逃していた。

しっかり納めているんだから、使い道まで見届けないとね。

説明会で何度も出て来た「応能負担」と「応益負担」という言葉。「応能負担」は払える能力に応じて負担する形で、保育園保育料はこれにあたる。一方「応益負担」は受けた利益に応じて負担する形で、育成室保育料はこれにあたる。

保育園から育成室に上がると、保育料のありようも変わる。

で、「応益負担」とセットで出て来た「受益者負担の適正化」という言葉。利益(サービス)を受けている人と受けていない人の間の不公平感をならしましょうという考えだそうで、文京区が出して来たのが、「性質に基づく行政サービスの分類」というざっくりとした4分割。

第1区分(公共的・必需的) 利用者負担割合=0%
公共性が高く、民間での提供が難しく、住民の大半が利用する必需的なサービス
(公園・児童遊園・遊び場、公衆便所)

第2区分(公共的・選択的) 利用者負担割合=50%
公共性は高いが、選択性も高く、特定の住民の生活や余暇をより快適で潤いのあるものとするサービス
(区民会議室、交流館、地域アカデミーなど)

第3区分(市場的・選択的) 利用者負担割合=100%
民間でも提供され、選択性も高く、特定の住民の生活や余暇をより快適で潤いのあるものとするサービス
(響きの森文京公会堂、スポーツ施設、八ヶ岳高原学園施設開放、駐車場など)

第4区分(市場的・必需的) 利用者負担割合=25%
民間でも提供しているサービスだが、住民に必要とされる社会保障的要素を含むサービス
(育成室、幼稚園)

なんとも、ざっくり。0%と50%の間を取って25%なのか!?

質疑応答では、25%の根拠は?に質問が集中。

そもそも当初案の「月額1万円」は、「一人あたり月額42100円コストがかかっていて、その25%」からはじき出されたものらしい。

「4万2100円は何を積み上げた数字?」という質問に、
「年間にかかるコスト5億9628万9千円を22年度4月1日の定数1178人かける12か月で割ったもの」との回答。
6億弱のコストの大半を占める約5億5千円が人件費とのことで、その内訳も示された。

常勤職員の平均給与が806万5千円で、かける49人で約4億。
再任用が一人あたり422万円で5人で約2100万円。
他に非常勤やアルバイト代。

「職員の給与は適正なのか?」の質問が飛んだ。
現場で子どもと接している人が十分にもらっていないのでは、という声。
49人の常勤職員の内訳も気になるところ。
「そもそも人件費を計算に入れるのはおかしい」という声も。

月々4万2100円かかっているという根拠も、25%という料率の根拠も不明瞭。
なので、区が挙げている「1万円」という数字には説得力がない。

でも、区側はこの「1万円」になるべく早く近づけたくて、年に千円ずつ上げるところは守りたい様子。

平成14年から10年間月額4千円を守って来たのに、ここに来て3年連続千円の値上げ。さらにその後も1万円に近づけていきたいという。

わたしもここは黙ってはおれぬと質問。
「せめて5000円に値上げして数年据え置く考えはないんですか?」
答えは「ありません」
「過去に文京区でこれだけ劇的に受益者負担増を強いた例はありますか?」
答えはこれまた「ありません」
もちろん、そういう答え方はしなくて、6%ぐらい値上げした例を出して来たのだけど、「全然ケタが違いますよね?20%級の値上げを3年連続ですよ?」

金額だけでいうと、数年前の保育料の値上げのほうが大きかったけれど、今回問題なのは、その「値上げ幅」。財政状況が悪化しているわけでもないのに、なぜ「激変」値上げを急ぐのでしょう。

くどいですけど、年に月額千円ずつアップ(年1万2千円)の3年連続は、「激変」です。いきなり1万円に比べて「緩和」と呼ぶのはふさわしくありません。

しかも、「減免規定の見直し」により、これまで「義務教育未修了児童がいる世帯は保育料2割減」だったのを廃止するという。つまり、「月々4千円の2割減で3200円」を心づもりしていた世帯は、25年度は「月々3200円のはずが1800円負担増の5千円」になる計算。月々800円が3年分積もると、800円×36か月=28800円。これに先ほどの7万2千円を足すと、3年で100800円の負担増となる。

またまたわにに換算すると、127.9冊。(127冊+おつり724円)



さて、この「2割減額」を受けている人数は?
「現在育成に通っている1144人中、過半数の577人」とのこと。

きょうだいのいる方々、2割減額廃止は大問題です!

一方、「住民税所得割4万円以下世帯は5割減額」を代わりに実施の予定で、こちらが適用されるのは1割程度の予想とのこと。

「文京区の財政状況は厳しくないのに、なぜ今急な値上げが必要なのか?」
「財政が逼迫している目黒区では、今度値上げして8千円になるらしいが、無料の区もある」
「23区でトップクラスの保育料になってしまうが、サービスは充実していない」
「値上げするのなら、運営時間の拡大を。(保育園は7時15分からなのに育成室は8時45分から。子どもに鍵を預けて先に出る親も)」

といった意見が出るなかで、「子育て支援を諦めるのか?」「文京区は子育ての看板を下ろすべき」といった区長への手厳しい意見が目立った。

育休を取り、「イクメン区長」を名乗っている成澤区長は、どういう想いでこの値上げ案を議会にかけようとしているのか。ぜひご本人の口から聞いてみたかった。

「保育料が値上げされたとして、浮いた分の税金は何に使われるのか?」と質問された方がいた。せめて、それが文京区の子育て環境の改善のために使われるのならば、という願い。そう、みんな、自分の財布の心配だけして集まってきたのではない。いきなり子育て世代に「激変」的な負担増を強いろうとしている文京区が、どういうつもりなのか、そこをしっかり聞いておこうと仕事を終えた平日の夜に集まってきた。

不親切なプリントに始まり、親の間を戸惑いや怒りが駆け巡り、これまた急な修正案を複雑な思いで受け止め、親同士で話題にし、家庭で話し合い、今夜の説明会に臨んだ。

その親たちの想いを、受け止めてもらえただろうか。

わたし自身は、かつてなく「税金の使い道」について真剣に考える機会をもらった。

何年か前の保育園保育料の値上げのときは、いつの間にか決まっていて、流されるように受け入れたし、今回の件も、父母の会の役員をしていなかったら、ここまで前のめりにはならなかったと思う。

根拠のない数字にも、進め方にも「モヤッ」とする。子育ての現場から離れた人たちが机の上ではじき出した数字が勝手に目標値にされ、そこを議会で通すための手続きが進められていて、民意なるものは置いてけぼり。

「一応説明会やります」のポーズとも思えるような、あの不親切な告知プリントがそれを象徴しているように感じる。

「今日の説明会はどういう位置づけですか?」と質問された方もいた。説明会で説明責任を果たした、ではなく、ここで出た意見が次の改定案につながるのか。2時間の質疑応答で出た意見を、さすがに「なかったこと」にはできないだろうけれど、成澤区長にも今一度考え直していただきたい。

育成室のある3年間のおかげで仕事を続けられる人は、その後も納税し続けるわけで、今回の「改悪料金案」は文京区に納税する意欲を「激減」させてしまうのでは、と心配している。

説明会に出てみて、値上げ案が「しく」だという想いを強くしたけれど、区民が集まって区政に声を届ける、こういう機会があるのは良いなと思った。おそらくこれまでにも機会はあって、わたしが見過ごしたり尻込みしたりしていたのだろうけれど、行って良かったと思ったし、これからも機会があれば首を突っ込んでいこうと思った。

たまたま父母の会つながりで最近メールでやりとりをしていて、お互い「会いたいですね」と言っていた区議の海津敦子さんがこの問題にがっつり取り組まれていて、説明会の後にお話しできた。とても刺激的で勉強になりましたと感想を伝えると、「区議会はもっとネタの宝庫ですよ。ぜひ見に来てください」と海津さん。

帰り道、「たまのおかげで、普段なら行かないところに行けたよ。ありがと」と言った。

追記(2012年9月13日)
ちょっと待った!
この唐突で強引な値上げ案が9月の議会に提案され、可決されようとしています。これだけの激変値上げでありながら、より影響を受ける4歳児クラス以下には、説明会のお知らせもされていません。急いで可決する理由はまったくないので、じっくり議論を、そして、納得のいく根拠を示してもらえるよう、文京区に声を届けたいと思います。

区民の方も、そうでない方も、こちらのフォームから声を届けられます。9/19に行財政システム調査特別委員会で減免規定の見直しが、9/24の文教委員会で育成室保育料の改定が審議、議決されるようです。時間がありませんが、会議室の机の内側だけを見て出て来た根拠のない数字に、生活者の実感の声を届けて、ブレーキをかけてください。

2010年07月12日(月)  7/21多摩で『ぼくとママの黄色い自転車』野外上映
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2002年07月12日(金)  『真夜中のアンデルセン』小原孝さんのピアノ収録
2000年07月12日(水)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/29)


2012年07月11日(水)  新居緑化計画


弟分パキラに「あきら」と名づけた、たま。
じゃあ他の植物にも名前つけてとリクエスト。

これは?「のびちゃん」


これは?「ちゅうぐらいの、のびちゃん」(のびちゃんをカットして、水に差しています)


これは?「かわでかちゃん」(かわいくて、でかいから)


以上3名は、スポットライトのダクトレールに吊り下げフックをかけ、そこから吊るしている。スポットライトを追加購入したエレック・ラボ楽天店にて、ひとつ190円で購入。

スポットライトは電球つきで980円。探し出したときは、リフォームを担当した建築家マツエに「イマイは安くていいものを見つけるのがうまい」とほめられた。

観葉植物を鳥かごに入れたら可愛いと思って、ネットで探したら、merci present楽天店にてグリーンが映えそうなシンプルなものが見つかった。

じゃあ、これは?右が「なっつちゃん」(ココナッツの殻に入っているから)で、左が「どくちゃん」(毒を持っていそうだから)。


この二人が鎮座するどっしりした木箱は、足場として使われていたという古材をリサイクルしたもの。その名もOLD ASHIBAシリーズ。時間をかけて刻まれた傷が、なんともいい味。

気に入って、書斎のデスクの足にも採用。


クローゼットの天板だった横長の板をデスク天板にしたのだけど、これまでは引越のダンボールを足代わりにしていた。ちょうど天板の奥行きとほぼ同じ奥行きのOLD ASHIBA箱があり、あつらえたようにぴったり、いい感じ。

これまた見つけたのは、WOODPRO楽天店。

気がつけば、欲しいものはまず楽天で探す思考回路に。楽天の術中にはまり、すっかり囲い込まれている。限りなくウッドデッキに近いウッドボードなるものもWOODPRO楽天店で発見……。楽天のおかげで(!?)新居緑化計画は着々。

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2008年07月11日(金)  マタニティオレンジ310 「きー」ときどき「あれ?」
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2002年07月11日(木)  映画『桃源郷の人々』
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