壁と一体化した時計がほしくて「文字盤のない時計」で検索したら、とてもわたし好みのものを発見。
メープルやチークやクルミなど12種類の天然木の球が数字代わり。球が衛星みたいだから「サテライトクロック」らしい。
届いたとき、あまりに箱が小さくて、「え、この中に?」と驚いた。シンプルでコンパクトな包装にも好感。写真で見るよりも、さらにナチュラルな木の色にも感激。
ガイドの紙の上から画鋲(球そのものがピンになっているのだけど、万が一に備えて、別の画鋲を使った)で印をつけてから、紙をどけて、そこに木の球を差していくだけ。何時のところに何色の木を配置するかも、気の向くまま。
中央の針の根元部分は、自分で用意した木ねじで留める。木のねじってなんだ?と検索したら、先っぽがぐるぐるになっているねじのこと。家にあった適当なもので間に合った。
ガイドの紙を使ったけれど、壁の固いところは微妙によけたりしたので、きっちり正確に30度ずつにはなってない。それもまた味。
リビングに入ると正面に見えるので、来客が「わあ、何これ?」と近づいて見上げる。
「これ、どうなってるの?」
「どうやって留めてるの?」
「位置はどうやって測ったの?」
などと聞かれ、
「うちも、同じの買っていい?」
と言われる。
引越祝いや結婚祝いにもいいよね。でも賃貸だと壁に穴開けられないかな、などと、この時計の話題でテーブルが温まる。
facebookで紹介したら、お仕事で木工クラフトを手がけられている方から「見つけ上手ですね」とコメントを頂いた。
「見つけ上手」って、いい言葉。
「作り手側だけではなくお買い求め頂く皆さんがそこに自分ならではのイメージを更にプラスできるこう言う作品はこれから支持されて行くのではないでしょうか」と同じ方のコメント。
そう、きっちり作り込まれた作品よりも、使い手の手が加わって完成するような作品に惹かれる。イサムノグチが荒削りのすべり台を納品して「子どもたちのおしりが完成させる」と言ったエピソードが好きで、コンクール公募時代に「制服のシンデレラ」というラジオドラマで引用したことがあった。
好きなものがはっきりしているから、アンテナに引っかかりやすいのかもしれない。
「傘と心は、開いたときが、いちばん役に立つ」
来年も、心の傘を開いて、ときめくものや出来事を上手につかまえられますように。
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