2004年12月27日(月)  英国旅行1日目 VirginとBathと厚揚げ

夫婦そろって年末年始にまとまった休みが取れることになり、どこに行こうかと思ったとき、いくつかの候補が浮かんだ。イギリスを選んだのは、友人夫妻が住んでいて歓迎モードを示してくれたこと、10年前のコッツウォルズ旅行が印象的だったことが理由。行くと決めてから一週間で航空券と宿を手配できたのは、インターネット時代のおかげ。10年前はイギリス政府観光庁でパンフレットをもらってきて、電話したりFAXしたり大変だった。

ヴァージン・アトランティックの航空券はH.I.Sで入手。引換証はメールで送られてきたものをプリントアウトする形。宿はsuperbreak.comExpedia Travelといったサイトで探す。宿泊を希望する街と日付を入力すると、空いている宿を検索でき、ディスカウント料金で予約もできる。B&B情報充実のcomestaywithus.com、宿泊日が近くなった部屋を格安で予約できるlaterooms.comも利用価値大。宿探しをしながら旅程を固めていき、ロンドンを拠点にBath(バース)とStratford upon Avon(ストラットフォード アポン エイヴォン)を訪ねることに。鉄道の時刻表検索はnational railサイトのPlanning your journeyで。出発前に街の下見もできて、なんとも便利な時代。

あっという間に出発当日、荷造りそっちのけで朝まで年賀状のラベル印刷。今年こそ手書き脱出、は実現したが、入力は予想以上に重労働。ラベル貼ってから誤植に気づいたり、貼り直しができない強力な吸着力に閉口したり。コメントは京成スカイライナー車内で一気に書く。字が汚いのは寝不足と揺れのせい。

ユニークな広告で気になっていたヴァージンだが、乗ってみた感想は、やや期待負け。パーソナルスクリーンはついているもののとても小さく、食事は4種類から選べる(写真は松花堂弁当)ものの味は感心できない。エコノミークラスで感動を求めるのはゼイタク? 食事の間に出されたミルクアイスキャンデーには感激。映画はElf、Supersize Meを観る。


ロンドン・ヒースロー空港からはヒースロー・エクスプレスでPaddington(パディントン)駅へ。約20分で到着、ラクチン。片道なんと£13(成田空港での両替レートは£1=216円)もするが、ブリットレイルパス(外国人旅行者だけが買えるイギリス国内鉄道乗り放題チケット)でカバーしている。イギリス国内の鉄道料金を事前に調べてみたけど、ブリットレイルパスを買っていったほうが断然おトクと判断、ブリットレイルイングランドパス(北アイルランド・ウェールズ・スコットランドは除く)のフレキシー4日(連続ではなく好きな4日を選べる)の2等車用を購入。ウィンターシーズンだからか、2月15日まで25%引きになっていて、さらにおトク。PaddingtonからはBristol行きに乗ってBathまで約1時間半。乗換えがないので安心。鉄道のエコノミークラス(スタンダード)はもったいないぐらい広々。

Bath Spa駅からタクシーでオーガニックな朝食が自慢のB&B、Marlborough Houseへ。ホリデーシーズン料金ということでタクシー料金は通常の50%増しの£5.25。Marlborough Houseを切り盛りするLauraは、人間大好きオーラを発している元気でチャーミングな女性。イングリッシュティーとクッキーで温かく迎え、近所のお散歩マップを広げながら、Bathの見どころを素早く紹介してくれる。

夜出歩いても危険はないというので、夕食がてら外出。街の中心には小さなスケートリンクがあり、楽しそうにすべる人々を楽しそうに眺める人の輪がある。Lauraが薦めてくれたインドネシア料理レストランJAVAへ。味は日本で食べるもののほうがおいしいが、にぎわっている。「揚げた豆腐に野菜をはさんだもの」を注文したら、厚揚げにキュウリが突き刺さったのが出てきた。なんでイギリスのインドネシア料理屋で厚揚げ食べているんだろ。

今回の旅行の目当てのひとつは、イギリス英語。やっぱり聞き取りにくい。BBCの放送を聞いていたら、ダンナが「TSUNAMIって英語になっているんだね」。それが唯一聞き取れた単語だったらしい。チュナミと聞こえるが、確かに英語になっている。ニュースではこれでもかというぐらい津波の報道が繰り返されているが、現地の映像はあまりなく、リポーターがアップで映り、しゃべり、次のリポーターにつなげていく。原稿があるというより即興でしゃべっている印象。インタビューされる人も理路整然とした話し方。英語という言語の特長なのかもしれないが、皆、自分の言葉で自分の意見をはっきり言う術を持っていることに感心。

2003年12月27日(土)  腐ったブドウ・熟成したワイン・腐ったワイン
2001年12月27日(木)  今がいちばん若い

<<<前の日記  次の日記>>>