2013年06月12日(水)  【たま絵】さんたさんは すきーに のってくる

「にほんの さんたさんはね、あめりかの こどもに ぷれぜんとを とどけに いくの。あめりかの さんたさんはね、にほんの こどもに ぷれぜんとを とどけに くるの。いれちがいなの」
と、たまは小学校へ行く支度をしながら、季節外れなクリスマスの話題。

「さんたさんは、すきーに のってくるの」とも言う。
「そりじゃないの? じゃあ、トナカイはいらないね」とわたしが聞くと、
「となかいも すきーに のってくるんだよ」
「え? どういうこと?」
「すきーに のった となかいの うえに すきーに のった さんたさんが のってくるの」

それって、どういう図なんだろ。
「絵で描いてみて」と言うと、「いいよ」と机に向かい、ノートを広げた。

学校へ行く時間は迫っているのだけど、忙しい朝に何を先にやって何を後回しにするかの感覚は、親子共にズレている。

《「スキーに乗ったトナカイ」に乗った「スキーに乗ったサンタ」》の絵を描いているのかと思いきや、たまは「おじさんだれだ」で始まる物語のようなものをしたためていた。

10分だったか、15分だったか、貴重な朝の時間を費やし、書き上げたのは、こんなお話。

おじさん だれだ

あるひ、みっちゃんがかれんだあをみた。



12月が30日までしかないが、数字をびっしり書き込んだカレンダーの24日に丸がついている辺り、芸が細かい。

きょうは、くりすますいぶ みっちゃんたのしみでしょうがこうにいけません

布団をかぶった「みっちゃん」を矢印で示して「なか」と書いている。布団に入ったまま、ということらしい。


よるさんたくろすがくる

ここで、満を持して《「スキーに乗ったトナカイ」に乗った「スキーに乗ったサンタ」》が登場。トナカイは限りなくうさぎに近いが、耳が角張っているのは、角らしさなのだろう。

「すきーが じょうずなのに さきっぽを とめているの」と、たま。その言葉の通り、滑り慣れているはずのトナカイのスキー板には、重なり防止の金具が。今年の春,初めてのスキーで、板の先端を離して留める金具をつけてもらった経験が、作品に生かされている。

みっちゃんがめをさますと

「やったあ」↓


矢印の先には自転車。《「スキーに乗ったトナカイ」に乗った「スキーに乗ったサンタ」》さんは、みっちゃんが欲しがっていた自転車を届けてくれたらしい。


冒頭の「おじさん だれだ」は、このお話のタイトルだと思われるが、サンタさんが去ってからみっちゃんが目を覚ましたとすると、「だれだ」は誰の台詞だ?

《「スキーに乗ったトナカイ」に乗った「スキーに乗ったサンタ」》を目撃した人、なのか。

2010年06月12日(土)  コロコロ引いて出張+赤ずきんワンピ
2009年06月12日(金)  永遠キャベツと永遠パイナップル
2008年06月12日(木)  中田金太さんの置き土産『玉虫厨子』と対面
2007年06月12日(火)  想像力という酵母が働くとき
2005年06月12日(日)  惜しい映画『フォーガットン』


2013年06月10日(月)  まま+しごと=ひま

ひさしぶりに、食卓がお花で華やいでいる。



手前のカゴは、土曜日に名古屋から来た小中学校の同級生、亜紀ちゃんが持ってきてくれたアレンジメントのお花(黄色×オレンジ、ちゃんと好みをわかってくれてます)。

真ん中のガラス瓶は、亜紀ちゃんの名古屋土産のババロアに同梱されていたカーネーション(花がしおれるまでに食べてください、とメッセージ)とベランダで育てているランタナ。

奥のコップは、父の日を一週間早く勘違いして、たまが昨日買い求めたお花。

ついつい根っこのあるグリーンを買ってしまうけれど、色とりどりの切り花の咲ききる美しさには惹き付けられる。

折しも先日、生け花をされている方を取材したばかり。

「一輪の花と向き合うのは、自分の心と向き合う時間。心が定まらないと一輪が定まらない」
そんなお話を、花々が伸びやかにいけられたお宅でうかがい、「花のある暮らし」っていいな、と思っていたところだった。

おや、いつの間にか、壁の「たま作品コーナー」に新作の書(!?)が。


ままたすしごとはひま。

と、言葉の足し算。

たしかにこの春は連ドラが入っていなくて、仕事がゆったり。
おかげでPTA新聞にたっぷり時間を割けた。
花を愛でる時間も気持ちもたっぷり残っている。

娘よ、「ひま」ではなくて、「ゆとり」と呼ぼうではないか。

2010年06月10日(木)  スクリーンでぜひ!『告白』と『孤高のメス』
2009年06月10日(水)  生クリームよりどら焼き
2007年06月10日(日)  マタニティオレンジ130 親が子にできるのはほんの少しばかりのこと
2005年06月10日(金)  『メゾン・ド・ウメモト上海』の蟹味噌チャーハン
2004年06月10日(木)  「きれいなコーヒー」と「クロネコメール便」
2002年06月10日(月)  軌道修正
2000年06月10日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2013年06月09日(日)  手から「おいしなるビーム」出てる人

手から「おいしなるビーム」が出てる、としか思えない人というのが、いる。
家にある普通の材料で、魔法をかけたように、とんでもなくおいしいものを作り出してしまう人。

わたしが大学一年生のときに間借り下宿した、同居の大家さんでまかないを作ってくれていた美智子さんがそうだった。

「てっぱん」(BSプレミアムで夜7時〜再放送中)の初音ばあちゃんも、そう。
田中荘の下宿人・民男に「大家さん、手ぇからおいしなるビーム出てるんとちゃう?」と言わせる台詞を書いた。

その台詞には元ネタがあり、「私はなー、手ぇからおいしなるビームが出てるんや」とのたまった料理人がいた。

京都に住むその料理人がわが家に来るたび、「なんか作って」とお願いする。

前に来たときは、煮魚の煮汁が美しく澄んでいることに驚いた。
うちにある鍋で、うちにある醤油で、いつも買ってる魚で、なんでこんな違いが生まれるのか。

手ぇからおいしなるビームが出てるせい、としか言いようがない。

今食も、昨日買ってきたというVironのパンに、うちにあるオリーブオイルと塩をすりこみ、チーズとトマトとベランダのバジルをのっけて、絶品オープンサンドを作ってくれた。



ささっと手際良く作って、わおっというものをこしらえてしまう。
もちろん、オリーブオイルも塩もいいものだし、Vironのパンも優秀なのだけど、わたしの手で作ると、この微妙で絶妙な塩梅というのがなかなかうまくいかない。

おいしなるビーム、おそるべし。
こうなると、否が応でも昼食への期待が高まる。

「七面鳥が入るぐらいのオーブン用意しといてや」と事前に言われていたので、ちょうど調子が悪くなっていたオーブンレンジを買い替えた。容量33リットル。でかい七面鳥だって堂々納まる。

はるか二十年以上前、貧乏学生だった頃、七面鳥に香草とワイルドライスを詰めたものを料理人にふるまってもらい、こんなうまいもんが世の中にあったのか、と度肝を抜かれた。

あの七面鳥を再び!と期待したら、「今回は違うもんを焼く」と料理人。
「簡単やけど、あっと驚くような、あんたの看板料理になるもんや」と言う。

材料は、いつもの肉屋で買ってきた豚肉の塊。
うちにあるオリーブオイル。
うちにある胡椒。
うちにある塩。
うちにある卵の白身。
近所の花屋で買い求めたローズマリー。(「苗を買ったら、また作れるやろ?」とのこと)

それだけ。

肉にオリーブオイルと胡椒をすりこみ(表面に油をしっかりすりこむことで、塩がしみこみすぎるのを防ぐらしい)、ローズマリーを散らし、卵白1個分(今回はそのまま混ぜたが泡立てるとなおよしとのこと)をまぜた塩(今回は500g使ったが1kgあるとなおよしとのこと)をペタペタと塗りつけ、塩窯コーティングする。

アルミホイルに包み、オーブンで1時間ほど焼いて、あとは余熱でじっくりと味をしみこませる。

さてさて、出来上がりは……。

アルミホイルを解く瞬間、「おおっ」となる。パーティをにぎやかにしてくれそう。


焼く前に刻んでくれた娘の名前「TAMA」と、エンボスで描いてくれた豚の鼻も、くっきりいい感じ。小学校のときに紙粘土細工を焼いたのを思い出す。
「魚でやるときは、魚の絵を描くんや」と料理人。

肉汁をほとばしらせながら、切り分け、いただきます。


まあこれは!と目を見張る、豚と塩の見事なマリアージュ!
マスタードを用意していたけれど、ローズマリー味の塩だれがあれば、後は何もいらない。
豚の脂と溶け合った塩だれをスプーンですくって肉にかけつつ味わうと、頬から舌から喉からとろけていきそうになる。

肉食娘のたまもむさぼるようにおかわり。
これは、すぐにでも、また食べたい。また作りたい。

手順は簡単だから再現可能。
問題は、おいしなるビームなしに、どこまでこの味に近づけるか、だ。

2010年06月09日(水)  読むのが追いつかなくても新聞はやめられない
2009年06月09日(火)  「脚本コンクール 要領よく」を検索できる時代
2007年06月09日(土)  マタニティオレンジ129 梅酒を作りながら夫婦とはを考えた
2005年06月09日(木)  ついに『あつた蓬莱軒』のひつまぶし!
2002年06月09日(日)  日本VSロシア戦
2000年06月09日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2013年06月06日(木)  牛乳パックが灯籠に!

夏休みの育成室(学童保育)キャンプ。わたしはレク係で、灯籠作りを担当することに。「半紙と竹ひごで作るらしい」と聞き、作り方や材料をネット調べていたら、東日本大震災追悼行事「祈りの灯火」のページで「牛乳パック灯籠」なるものを発見!

灯籠を作ろう-1/牛乳パック灯籠の作り方

牛乳パックの表面をはげば、たちまち灯籠の出来上がり。あとは切ったりくり抜いたり貼ったり描いたり好き好きに加工すればいいだけ。材料費かからないし、持ち運び便利だし、中は防水コートしているので、火の燃え移りにも強そう。おお、いいことずくめ!



そして何より、キャンドルを入れてみると(手前の二つ)、光のにじみ具合がとってもいい感じ。いい和紙で作ったみたいなたたずまい。牛乳パックの最も美しい再利用法ではないか、と一人悦に入っております。


2010年06月06日(日)  「ノ」は「(^^)ノ」の「ノ」
2008年06月06日(金)  ミヤケマイ作品集『ココでないドコか』に寄稿
2007年06月06日(水)  わたし好みだらけの『そのときは彼によろしく』
2005年06月06日(月)  ニューオーガニックレストラン『orto』
2004年06月06日(日)  レーガン元大統領、逝去。
2002年06月06日(木)  同窓会の縁


2013年06月04日(火)  tpホルダーがmtホルダーに



5月8日の日記「mtのマルとHacoaのサンカク」に書いたように、マスキングテープの出番がぐぐっとふえ、種類もふえたので、トイレットペーパーホルダーに収納してみることにしたら、あら、これがけっこう便利。並んだテープから「これ」と選んで、ほしい分だけ切り取って。そういえば、お花やさんの色とりどりのリボンも、こんな感じで並んでいて、使う色だけ引き出したりしている。


なぜリビングの壁からトイレットペーパーホルダーが突き出しているかというと、夜中にネットで見つけたインドのアイアンのホルダーに一目惚れして買ったのだけど、棒の部分の取り外しに時間がかかることが判明。トイレットペーパーを取り替えるたびに時間を取られるのは困るので、トイレでは不採用。行き場を失ってリビングの壁に納まり(捨てられない性格なもので)、輸入物のかわいいトイレットペーパーを飾ることに。テーブルナプキン代わりに出番があるかなと思っていたのだけど、一年あまり経ってもロール丸ごと残っていたという次第。

というわけで、晴れてマスキングテープホルダーとなり、ようやく活躍できるようになったトイレットペーパーホルダー君。はるばるインドから海を渡ってきた甲斐があったというものです。
(そして、同じく海を渡って来たトイレットペーパーはマスキングテープの上に鎮座)

2010年06月04日(金)  buku連載16杯目「脚本という名のラヴレター」
2009年06月04日(木)  『ぼくとママの黄色い自転車』ノベライズ刊行準備中
2008年06月04日(水)  死ぬということへの悪あがき
2007年06月04日(月)  黒澤明映画『生きる』
2002年06月04日(火)  回文ぐるぐる「サッカー勝つさ」
2000年06月04日(日)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)


2013年06月03日(月)  カフェ日和

とても気持ちのいい打ち合わせの後、いい気分のまま、陽射しのたっぷり入るカフェへ。

神楽坂の赤城神社の境内にある、その名も「あかぎカフェ」。



会社勤めしていた頃は、カフェ開拓が趣味で、いいカフェの噂を聞きつけると、わざわざ出かけて行ったもの。

最近はもっぱら、うちカフェに入り浸っているけれど、たまには外カフェも新鮮。

そして、外カフェで仕入れた「いいな」を、うちカフェに持ち帰る。

窓から見えるグリーンを眺めていたら、枝ぶりの細かい観葉植物があったらいいなと思えてきた。

2010年06月03日(木)  神戸大学応援団総部50周年×「脚本家になるには」
2009年06月03日(水)  ピンク一色のカフェに全身ピンクで乗り込む
2008年06月03日(火)  「夜は街より家にいたい」「予定はなるべく入れないで」という感覚
2007年06月03日(日)  マタニティオレンジ127 0歳児時代は子どもより自分優先!?
2005年06月03日(金)  劇団浪漫狂『ピカレスクpp行進曲』
2003年06月03日(火)  海南鶏飯食堂(はいなんじーふぁんしょくどう)
2002年06月03日(月)  きる ふぇ ぼん
2000年06月03日(土)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月03日(日)  4年2組日記 先生の家


2013年06月02日(日)  だんすわにみたいに、おかねをじょうずにつかった。

先週末、梅佳代展×難波田龍起展の思わぬ化学変化で「ままがしんじゃったらどうしよう」と混乱におちいった小学一年生の娘・たま。

その動揺をしずめるのに大きな力を発揮したのが、手作りのパフェだった。



100円ローソンで買ってきたヤマザキのローズネットクッキーとハーシーズチョコチップ入りアイスとトッポとクランチチョコを組み合わせて、3人前で420円。超安上がりなおやつを作って食べている間、たまは泣くことも戸惑うことも忘れていた。

スイーツの力、おそるべし。

今日は、たまが「ちょっとでかけてくる」といそいそと一人で外出。戻ってくると、100円ローソンへ行ってきたらしく、新たなトッポとクランチチョコを買ってきていた。「ドーナツもあったほうがいいんじゃない?」とリクエストすると、100円ローソンへ引き返し、「こないだのはなかったけど、4つ入りのがあった」と代わりのドーナツを買ってきた。

先週2つ買っておいたアイスの、残りのひとつと合わせて、再び手作りパフェ。


たまは、「ひと足早い父の日をしよう」と思い立ち、「自分のおこづかいで、パパの好きなものを買ってあげよう」ということで、手作りパフェの材料を買いに行ったらしい。先週パパが「うまい! 最高!」と大喜びしていたのを覚えていた様子。

寝る前に、たまが「たまちゃん、いいおかねのつかいかた、した。わにのだんすのだんすわにみたいに、おかねをじょうずにつかった」と自分で自分をほめていた。

そういえば、お正月に大阪の両親から託されたお年玉を渡したとき、「わにのだんすのだんすわにみたいに、じょうずにつかおうね」という手紙をわたしが添えたのだった。

絵本『わにのだんす』でわたしが伝えたかった「金持ちより人持ち」を理解し、小学1年生なりに実践してくれているのが、うれしい。

ちなみに、ローズネットクッキーはわたしが会社勤めをしていた頃に一時期はまり、毎日のように買い求めていた。砂糖と油をふんだんに使っていて、恐ろしくカロリーが高いのだけど、久しぶりに食べると、やはり無茶苦茶うまかった。

今やamazonでも取り扱っているのには、びっくり。「ご注文確定後に工場へ発注をいたしますので お届けに最短で4営業日かかります」とのこと。



2011年06月02日(木)  おすもうデニーズと子守話115話「おさとうぐるぐる」
2010年06月02日(水)  放課後のメリーゴーランド
2009年06月02日(火)  『友子とモコ』第46回ギャラクシー賞奨励賞受賞
2008年06月02日(月)  マタニティオレンジ296  「ママ いっぽん!」「もっかい もーむー」 
2007年06月02日(土)  『ベンディングマシンレッド』発進
2002年06月02日(日)  お宅訪問
2000年06月02日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月02日(土)  4年2組日記 バレーボール


2013年06月01日(土)  渋谷にいい店できました!肉・野菜ねじり巻串「ねじまき」

今週木曜日、高校時代の同級生、伊藤順司君が渋谷道玄坂に新しいお店を開いた。

野菜・肉ねじり巻き串の店、その名も「ねじまき」(このネーミング、とても良いと思う)。



オープン前日の水曜日、共通の友人である国際税理士のフッチーこと渕香織(写真)と、ちょこっとお邪魔して、ちょこちょこと味を見させてもらった。

フッチーと出会ったのも順ちゃんと再会したのも、大阪府堺市泉北ニュータウン出身者が集う「東京泉北会」。県人会をもっとローカルにして煮詰めたような濃い〜会で、時々飲み会をやっては、地元出身者でないとついていけない話題で盛り上がっている。

開店祝いのささやかなお花には、もちろん「泉北会」の名前を入れた。


さて、友だちの店だから、応援したい気持ちは山々。
だけど、声を大にして応援できないお店だったらどうしよう……の杞憂はご無用の、何を食べてもおいしいお店だった。

たたずまいは居酒屋だけど洒落たものを食べさせる店はいくらでもあるけれど、どこの味も似通っていて、これは、という味になかなか出会えない。しかし、この「ねじまき」は、お通しの「小松菜のバーニャカウダ」の最初の一口で、「むむっ、これは!」と期待が一気に高まった。その期待はサラダや次々と運ばれるねじり巻き串でも裏切られることなく、むしろ一本調子ではない絶妙な味つけと食感のバリエーションに唸らされた。

プレオープンということで店員さんの対応には初々しさがあったけれど、味に関しては、すでに安定している印象を持った。どの料理も、ひとつひとつ丁寧に味を定められ、余裕を持ってオープンを待っている、そんな感じがした。



昨年3月、小川町での「無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会」ワークショップの最終日、「無農薬だとか有機だとか考えること以前に、この野菜はどこから来たのか、どんな風に食べられたいのか、野菜を手に取って対話する時間を持つことが大切」という話をされたことを思い出す。「ねじまき」の野菜たちは、そんな対話を経てテーブルに運ばれて来られるのではなかろうか。

普段から「野菜が食べたい!」と訴えているわたしのような人には、一気にビタミン補給できるのもうれしい。その野菜の存在感をしっかりと見せる盛りつけも楽しい。


この後に大人女子アニメの打ち上げがなければ、いくらでも食べられそうだったけれど、駆け足での第一回訪問となった。次回はじっくりといろんな野菜を味わってみたい。

そのときまでに、スパークリングワインがボトルじゃなくてグラスで頼めるようになっていますように。(フッチーとわたしの強力なリクエストの成果か、シードルはその後お店に入ったそう。グラスで頼めるかどうかは未確認)

それから、「脚本家・今井雅子の日記を見た」と言ってお店に行った人には、ねじり巻串一本ぐらい、サービスがありますように。

※2014年ねじまき閉店。そして天然いちごかき氷が話題に。
残念ながら「ねじまき」は2014年春に閉店。飲食店激戦区の渋谷で戦うのは大変だったのでしょうか。今は「たんと2」というお店になっていて、こちらも伊藤君がオーナー。ちなみに伊藤君は、幼なじみのいちご農家さんのいちご消費のお手伝いで2014年夏、錦糸町マルイ前で天然いちごのかき氷の移動販売をやり、一皿にいちご一パックを使った贅沢さで、行列を呼びました。8/11-24は吉祥寺パルコ、26から9月末(月曜除く)は再び錦糸町マルイ前で出店とのこと。(2014年8月8日追記)

2012年06月01日(金)  2012年5月「月間たま語大賞」
2010年06月01日(火)  「てっぱん」尾道ロケ見学3日目、渡船で向島へ。
2009年06月01日(月)  子どもが消えた!パニック
2008年06月01日(日)  出張いまいまさこカフェ8杯目『企画という恋が終わるとき』
2007年06月01日(金)  「いしぶみ」という恋文
2005年06月01日(水)  映画『子ぎつねヘレン』撮影中
2004年06月01日(火)  歌人デビュー本『短歌があるじゃないか。』
2002年06月01日(土)  フリマ
2000年06月01日(木)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月01日(金)  4年2組日記 日記のざいりょう


2013年05月30日(木)  「けむりの きしゃ」は、どんな汽車?

国語の時間にやったプリントが、ノートに貼り付けられていた。

《「けむりの きしゃ」と いうのは、どんな きしゃでしょう。
えと ことばで かきましょう。》

という問題に、たまは、楽しげに走る機関車の絵を描き、

《いろは、からふるで、おしゃれで、わたしとおかあさんだけがのれるきしゃ、せかいじゅうをはしる。》

と書いた。

「けむりのきしゃ」というお題に対して、自由に想像させて答えさせる問題なのかと思ったら、教科書に載っているお話だとわかった。



教科書を開いてみると、「けむりのきしゃ」は、煙突掃除のおじさんが、落っこちてきた流れ星をお空に返してあげようとして、煙突の煙に乗せてやる、というお話だった。

物語の読解力テストだとすると、たまの答えは、ストライクゾーンを思いっきり外した暴投なのだけれど、先生はバツではなく花丸をつけてくれていた。

ありがたや。これで、たまは「教科書と違うことを書いちゃいけないんだ」と萎縮することなく、国語も、勉強も、好きでいられる。

ひとつの正解に向かって解くことも、もちろん大事だけど、「正解はひとつしかない」という設定は、子どもの想像力を押さえつけてしまう。教科書通りに答えることより、「答えを考えるのって楽しい」という感覚を覚えることが、今は大事だと思うから、花丸をくれた先生に感謝。

これとは逆に、先日聞いたのが、書き取りの答案を見て「字が汚い」と先生に言われてしまった小学生の話。その一言で、書き取りも国語も先生も嫌いになってしまったのでは……。「もっと丁寧に書くと、漢字が読みやすいね」とか、他に言い方があったのではと思うのですが、先生のほうにも余裕がなかったのかもしれません。

先生の何気ない一言で、子どもは天にも上るし,立ち直れないほど落ち込むものです。

2010年05月30日(日)  朝ドラ「てっぱん」ロケで尾道へ
2009年05月30日(土)  『絶後の記録』映画化めざしてキンガさん再来日
2008年05月30日(金)  相続税も所得税もかからない財産
2007年05月30日(水)  マタニティオレンジ126 ピアスを見たり赤ちゃんを見てもらったり
2005年05月30日(月)  脱力系映画『イン・ザ・プール』
1979年05月30日(水)  4年2組日記 男子べんじょ


2013年05月29日(水)  「大人女子」とは何ぞや?(打ち上げにて)

3月にNHK BSプレミアムで放送された「大人女子のアニメタイム」(今井雅子は第3話、山本文緒さん原作の「どこかではないここ」の脚本を担当)。その3作品合同打ち上げが、放送から2か月経った今宵、原宿のシャンニーカフェでにぎやかに行われた。

「どこかではないここ」の脚本会議でご一緒した人の他は知らない人だらけで、最初は、どこに身を置こうかとそわそわ。一軒家のアットホームな雰囲気と、制作会社キュリオスコープのプロデューサー菅原花子さんの「皆さんをつなげたい」という心配りあふれる司会のおかげで、少しずつ居心地が良くなっていった。

第1話「夕餉」(山田詠美さん原作)の脚本・金春智子さん、第2話「人生ベストテン」(角田光代さん原作)の脚本・吉田玲子さんともご挨拶できた。

吉田玲子さんは、おじゃる丸創世記の頃からしばらく脚本を書かれていた大先輩。大ヒットアニメ「けいおん!!」と「バクマン。」も手がけられている。金春智子さんは「一休さん」「花の子ルンルン」「Dr.スランプ アラレちゃん」 「うる星やつら」をはじめ、わたしが子どもの頃に夢中になったアニメ作品の数々を手がけられた方。そんなお二人と同じシリーズ作品に参加できて、なんとありがたいこと。

NHKよる★ドラ「ビターシュガー」を観て、「大人女子アニメ」脚本に声をかけてくださった菅原花子さんに、あらためて感謝。

仕事のご縁には、つくづく恵まれているわたし。そちらで運を使い込んでいるせいか、パーティの抽選大会では当たりに恵まれていなかったのだけど、今宵は、こよなく愛する泡の中の泡、MOETのゴールドを射止めさせていただいた。

大人女子アニメの女神にも微笑んでもらえた様子。今後、毎年恒例の定番シリーズになったときに、また声をかけてもらえる運が残っていますように。



締めの頃に挨拶された男性が、ほろ酔い加減で「大人女子アニメって何なんだ?」を連発したのが妙に可笑しく、会場は爆笑。同じように感じていた男性陣が多かったのかもしれない。「打ち合わせでは男性の意見は全無視」「男にはわからない世界」という声も。

カルチャーショックやギャップを抱えながら異文化の作品を作り上げるような気持ちで「これでいいのだろうか」と首を傾げつつ作り上げ、今でも「これでよかったのだろうか」と戸惑いつつ、打ち上げにやってきて、「盛り上がってるから良かったようだ」とお酒を飲んでいる……そんな大人男子陣の、普段の作品とは違う苦労に感謝。

話が弾むパーティは、食事が残ってしまう。今回はお店の大盤振る舞いも手伝って、かなりの料理が残ってしまった。前菜からデザートまで品数が多く、盛りつけも豪快で、北京ダックを切り分け、中身の鶏肉で青椒鶏肉絲(チンジャオロースの鶏肉版)とスープを作るなど、大皿料理の一品一品がどれも本格的で手を抜かない全力投球。しかし、しゃべる口と食べる口は同じなので、食べるのが追いつかなかった。

「もったいないですね。持ち帰りましょう」と誰からともなく言い出し、お店の方にパックを借り、パックが足りなくなるとビニール袋を借り、黙々と詰め続けた。もちろん、すべて、女性。「きれいに片づきましたね」「気持ちいいですね」「明日の朝どうしようって思ってたんですよ」「助かりますね」と充足感と主婦感を分かち合い、「この感覚が大人女子!」と笑い合った。

2010年05月29日(土)  ベーグルを買って届ける
2009年05月29日(金)  子守話にホラー誕生
2008年05月29日(木)  マタニティオレンジ295 「うちの子、ここがかわいい」保護者会
2007年05月29日(火)  マタニティオレンジ125 ちょちちょちあわわ
2005年05月29日(日)  『昭和八十年のラヂオ少年』を祝う会
2004年05月29日(土)  幸せのおすそわけ
2002年05月29日(水)  SESSION9
1979年05月29日(火)  4年2組日記 お母さんのおてつだい

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