2013年01月26日(土)  ねずみクッキーのグミのしっぽ

ピンポーン、と郵便屋さんが届けてくれたのは、くまとねずみのクッキー。



ウェディングケーキを作ってもらった縁で親しくしているパティシエのはちみつ先生こと矢澤亜紀子ちゃんから。

お料理への好奇心も人一倍のはちみつ先生。わが家にお好み焼きの作り方を教わりに来る予定だったのだけど、来られなくなり、代わりにくまとねずみがご挨拶。

「ありがとうー」とお礼の電話で久しぶりに声を聞けた。ついついメールで済ませてしまうけれど、お礼は声で届けたい。

はちみつ先生のお菓子は、見た目のかわいいお菓子にありがちな「味は二の次」じゃなくて、お味もバツグン。くまもねずみも、絶妙な甘さといい、ほろりとした口どけといい、さすがの腕前。ねずみのしっぽはマカロニかなと思ったら、グミの味。

ゆびきりげんまんの代わりにグミのしっぽをつかまえて、「近いうちに会おうね」。

2012年01月26日(木)  もつ鍋と喫茶店のケーキ
2011年01月26日(水)  日本文理大学チアリーディング部に刺激されて
2010年01月26日(火)  映画『バレンタインデー』は本編もパンフも注目
2009年01月26日(月)  わんわん電車 にゃんにゃん電車 ケーキ電車
2008年01月26日(土)  マタニティオレンジ227 スプーンをお洗いします
2007年01月26日(金)  ひと月遅れのクリスマスプレゼント
2006年01月26日(木)  李秀賢君を偲ぶ会と映画『あなたを忘れない』
2002年01月26日(土)  オヨヨ城


2013年01月25日(金)  カレーはドライだけど、おつきあいは!?

先週インフルエンザが大流行りし、23人いるクラスで登園が2人という日もあった、娘のたまの保育園年長組。みんな同じA型だったそうで、どれだけ仲良くくっついて遊んでいるんだっ。週が明けて流行は一段落し、危ぶまれた遠足にも昨日無事行けた。

新年会どころではなかったけれど、そろそろやるか、ということで急遽保育園帰りに集まれる人たちで晩ごはん。

お酒もおかずも適当に持ち寄って、メインは積もる話のあれこれ。子どもたちは食事どころじゃなくて、遊ぶのに夢中。

わたしが用意したのは、わが家でのクリスマス会で話題をさらったご近所さん会のいづみさんのドライカレー。あの味をもう一度!とレシピを教えてもらった。

【作り方】
玉ねぎ中2個をみじん切りにし、厚手の鍋でバター大さじ4&サラダ油大さじ4で茶色になるまで炒める。

にんにく2片&ピーマン4個のみじん切りを加えさっと炒める。

豚ひき肉400gを加え、肉の色が変わってパラパラになるまで炒め、カレー粉大さじ3を振り入れ、混ぜながらよく炒める。

トマトジュース2カップ&醤油大さじ2&砂糖小さじ2&とんかつソース大さじ4を加え、時々鍋底からかき混ぜながら、ほとんど汁気がなくなるまで煮る。

塩胡椒で味をととのえる。



醤油がきいているのか、コクがあって、ごはんがとても進む。けっこうたっぷりピーマンが入っているのだけど、いい感じにカレーになじんで、子どもたちも気づかず食べてくれた。ただ、ちょっと辛さがきつかった様子。トマトジュースをふやすか、にんじんジュースを入れてもいいかも。

カレーはドライだけど、親同士のおつきあいは、お酒も入って、乾燥知らず。でも、ウェットにならない、ほどよいさばさば感。

2011年01月25日(火)  たまちゃん→てっぱん→キティちゃんの以心伝心
2010年01月25日(月)  「てっぱん」で気分はお好み焼き
2009年01月25日(日)  コート着て家の中で雪見
2008年01月25日(金)  マタニティオレンジ226 子守話2「へんてこ」
2007年01月25日(木)  ラジオドラマを作りましょう
2004年01月25日(日)  サンタさん17年ぶりの入浴
2002年01月25日(金)  絨毯に宿る伝統


2013年01月24日(木)  同じものを同じ時間に食べるワクワク感

毎日お弁当を作っている人が聞いたら笑われるけれど、給食に頼りっきりの保育園児の母にとって、月に一度(年長組さんはありがたいことにほぼ毎月遠足が!)の遠足は、前日から緊張する。

何作ろう。
材料を調達しなきゃ。
ちゃんと起きなきゃ。

今回は珍しく唐揚げを作ることに。
寝る前ににんにくしょうゆにつけておき、6時半に無事起床。

唐揚げを揚げ、定番のたこウィンナーを焼き、これまた定番のオムレツ(人参と青海苔と粉チーズ入り)をハート型で抜いて、星型のしあわせ人参もしのばせて。



またしても緑のものを忘れてしまい、茶色と黄色のお弁当に。

その残りが、わたしのお昼ごはんに。

「ままもおなじものたべるからね」と言うと、子どもはとてもうれしいみたい。別々の場所で同じものを食べる、わくわく感。

そういえば、わたしが小学生の頃「全国で同じ日にカレーの給食を食べよう」という運動をしている人達がいた。

「何のためにやるのかわからない」「意味がない」といった消極的な意見に押し返されて実現しなかったように記憶しているけれど、「今日は全国の小学生が同じものを食べてる!」という感覚を子どもたちに共有させたかったのだろうなあと想像する。

でも、こういうのって、前もって段取りするんじゃなくて、気まぐれにやるのが楽しいような気もする。

2011年01月24日(月)  中村玉緒さんのそばは楽しそう
2010年01月24日(日)  『妻の心』を見逃した日曜日
2008年01月24日(木)  マタニティオレンジ225 子守話1「なんでも屋さん」
2007年01月24日(水)  マタニティオレンジ64 離乳食教室
2004年01月24日(土)  映画『LAST SAMURAI』
2002年01月24日(木)  主婦モード


2013年01月22日(火)  共にバカになれる幸せ

図書館で、娘のたまが「これよみたい!」と借りた「三つ子ちゃん(Les Triples)」というフランスの子育て漫画。漫画といっても大きさといい装幀といいクラシカルで格調高い面構え。

「大事な子供たちへの愛のメッセージですから、それにふさわしい、昔ながらの布の背つぎを施したとても立派な本にしました」と作者のニコル・ランベールさんの言葉。顔写真が、あらかわいい、と思ったら、ファッションモデル出身。

シリーズになっていて、借りたものは「3」とある。フランスでは新聞か雑誌かに連載されて大人気の様子。三つ子ちゃんはいたずら放題、だけどママはどこまでもエレガントってところがお洒落。

そして、序文で紹介されているポール・ヴァレリーの言葉が素敵。
「愛、それは共にバカになれることである」!

2011年01月22日(土)  卵割り名人、たま4歳5か月。
2010年01月22日(金)  数字で大人ぶる、たま3歳5か月。
2009年01月22日(木)  「お世話」大好き、たま2才5か月。
2008年01月22日(火)  マタニティオレンジ224 たま17/12才
2007年01月22日(月)  「気持ちはわかる」間違い集
2006年01月22日(日)  センター入試・英語に挑戦
2005年01月22日(土)  変わらない毎日。変わらない大統領。
2002年01月22日(火)  夢


2013年01月17日(木)  ロゴ3連発「つばさ」「てっぱん」「たま」

昨年12月27日の朝ドラ「てっぱん」オフ会で、娘のたまの「てっぱん&つばさ親善天使」任命式をやっていただいた。

ファンの方々に負けないぐらい放送もDVDも観ていて、作品を愛する気持ちも人一倍強いたまだけど、式本番は緊張なのか照れなのかふてぶてしく海老反り。

たまが親善天使名刺用に描いた「つばさ」「てっぱん」のオリジナルロゴをあしらった特製名刺も作っていただいた。

「つばさ」は魚をつかまえた鳥を俯瞰で。



「てっぱん」はお好み焼き。


おまけに、「たま」ロゴ。こちらは卵を産む鳥。


なかなか思い切った構図。たまの将来の夢は「えかきやさん」だそう。絵描きは絵を描くだけで、絵描き屋さんは描いた絵を売って商売する、という明確な違いがあるらしい。

2011年01月17日(月)  ♪あいさつは好きのはじまり
2010年01月17日(日)  「どーもくんのうた」と「おおさかじいじごっこ」
2009年01月17日(土)  押井守ワールド炸裂!舞台『鉄人28号』
2008年01月17日(木)  マタニティオレンジ221 薬を飲ませるべきか
2007年01月17日(水)  夢のお告げ!? 小さな鳥の物語
2003年01月17日(金)  Lunettes du juraの眼鏡
2002年01月17日(木)  HAPPY


2013年01月15日(火)  岐阜発ドラマ「父の花、咲く春」とカミのご縁

本日情報解禁。

岐阜を舞台にしたNHKの地方発オリジナルドラマ「父の花、咲く春〜岐阜・長良川幇間物語〜」を書きました。

「間をたすける」と書いて「幇間(ほうかん)」。男芸者の父を訪ねる青年をNHKドラマ初主演の桐谷健太さんが演じます。

NHKの作品紹介ページ(こちら)に「作者の言葉 いつか花咲く春へ」を寄せています。

演出は今井雅子が脚本協力で参加した朝ドラ「つばさ」第25週「最後のラブレター」の松園武大さん。というわけで「つばさ」ファンはことさらご注目。

この作品、オリジナルということで、岐阜でのシナリオハンティングが原作。幇間を題材にするところだけは決まっていたものの、あとはプロデューサー、演出とともにシナハンで見たこと感じたこと考えたことが脚本の根っこになりました。

作品にとっても実りの多いシナハンでしたが、魅力的な取材先の方々との出会いに恵まれ、好奇心を刺激され続けた旅となりました。

とにかく気持ちのいい人の多い街でした。挨拶、人生の先輩との距離感、道案内……様々な場面で、さりげなく心地よい言葉やしぐさが自然に出てくる人達に出会えました。人口におけるさわやか人比率がかなり高い街でした。

岐阜の宝を掘り起こして光を当てようという活動をしている方々のお話もうかがえ、その成果のひとつでもある「長良川おんぱく」の開会式に立ち会えたことも、ありがたい経験でした。堺親善大使として、故郷堺のいいところをどう発信していくか、のいいヒントをもらいました。

写真は、美濃の手すき和紙で作られた「水うちわ」。



シナハンに付き添ってくれ、幇間や芸妓舞妓についてわかりやすく説明し、お座敷の楽しみ方を教えてくださった「NPO法人花の会」の小野崎隆賢さんに、いただきました。

なぜ「水うちわ」というのでしょう。

「水のように透明で繊細な外観や、船遊びの際に長良川の水につけて扇いだという説話から」だと栞にはあります。この透明感と、濡れても破れない強さを出すために特別なニスが使われているのだとか。

きれいな和紙を漉くために漂白剤でゴミを白くしてしまえば簡単だけど、「雁皮の繊維についた塵を、冷水の中、手で一つずつ丁寧に取り除き、長時間かけて、原料の下準備を行います」とのこと。ごまかいしのない仕事に、和紙職人のプライドと意気込みを感じます。

ところで、再現不可能かと思われていた伝統の水うちわを再生できたのは、水うちわに最適な、薄くて強い雁皮紙を「家田紙工」という会社がプロデュースしたからだとか。

この家田紙工さんの手がける紙製品の数々に、偶然、岐阜シナハンの少し前にfacebookで出会っていました。大好きアンテナの響くところがよく似ているヒバナ・エンタテインメントのプロデューサー木村美砂さんが「いいね!」をしていた「カミノシゴト」のfacebookページで紹介されていたのです。

紙好きのわたし、夢中になって、色とりどりの和紙に彩られた障子や、クリスマス気分満載の窓に貼る雪の結晶(スノーフレーク)などを眺めて、「いいね!」を押していました。

シナハンで美濃の和紙の里会館を訪ねたとき、そのカミノシゴトのfacebookページで見た写真の「本物」が目の前に! 思わず「知ってるー!」と興奮の声を上げてしまったのですが、その中に、すでに名前を記憶していた家田紙工さんの手がける紙製品もあったのでした。

小さなことだけど、めぐりあうべくしてこの作品を手がけることになったのですよ、とカミにささやかれたような出来事でした。

長良川に舟を浮かべての芸者遊びも提唱されている小野崎さん。シナハンは秋で、舟の季節は終わっていましたが、次に岐阜を訪れるときには、舟でお座付きや鵜飼を眺めつつ水うちわで涼を取る……そんな風流な過ごし方もよいですね。

2012年01月15日(日)  新幹線ホームでチュー
2011年01月15日(土)  おしりにしっぽをつけたつもりが……。
2010年01月15日(金)  アテプリの脚本家さんとつながった
2009年01月15日(木)  身長5ミリで体重500グラム増
2008年01月15日(火)  マタニティオレンジ220 わんわん
2007年01月15日(月)  マタニティオレンジ59 人間ドライヤー
2005年01月15日(土)  ノンストップ『Mr.インクレディブル』
2004年01月15日(木)  谷川俊太郎さんと賢作さんの「朝のリレー」
2003年01月15日(水)  ひつじの国 ひつじの年
2002年01月15日(火)  ノベライズ


2013年01月12日(土)  たまちゃん、まいごじけん。

保育園の文集の原稿を書いて来てくださいと言われ、たまと二人で書こうと思っていたら、締切が迫り、「たまちゃん、まいごじけん」という短編を大急ぎで書いた。

迷子になって「えーんえーん」と泣いているたまちゃんに、おまわりさんが「どうしたの?」と聞くなかで、たまが今の保育園に移ってからの2年間の思い出を振り返る内容。プリントアウトし、余白にぬり絵原画とたまからの手書きメッセージを添えた。



「うち、親が書いちゃったの」と後でクラスメートのお母さんに言うと、「それでいいのよ。子どもは子どもで書くページがあるんだって」とのことで、ほっ。

似顔絵の原稿依頼もあり、それはたまに描かせたのだけど、それも親が描くことになっていたそうで、後日描き直しをお願いされることになった。

幼稚園は卒業アルバム、卒業文集担当になると親が大変と聞くけれど、うちの保育園は先生がやってくださるので、ありがたい。

2012年01月12日(木)  buku終刊「また逢う日まで」
2011年01月12日(水)  「おさかなは、つかまったときに、もう、かわいそうなんだよ」
2010年01月12日(火)  「クリスマスの贈りもの」を縦書き文庫に引っ越し
2009年01月12日(月)  陶芸家・檀上尚亮さんの個展
2008年01月12日(土)  boofoowooの服
2007年01月12日(金)  『半島を出よ』(村上龍)
2002年01月12日(土)  アボルファズル・ジャリリ 


2013年01月11日(金)  緑も子どもも育つ、えこふ市場のベンチボックス。

今の家に引越す前、近所のベーグル屋さんで読んだ雑誌で「おうち特集」をやっていて、「緑も子どもも育つ家」というのが紹介されていた。陽当たりのいいリビングで、グリーンが伸びやかに葉っぱを広げていた。

こんな家にしたい、と思った。

今、引越した先の窓際に二つ並べたベンチボックスが居場所の鉢植えたちは、冬の間もサンルーム状態でたっぷり陽射しを浴びて、すくすく育っている。



ベンチボックスは、ECOFF(えこふ)という村おこしNPOがやっているえこふ市場というオンラインショップで見つけた。四万十産の檜の間伐材で作られていて、ベンチにもなって、収納も頼もしい上に、檜の香りが続く。それでいてお値段はひかえめ(購入時から少しだけ値上がりして、現在は4980円+送料800円)。

気に入って、ついつい人に教えたくなり、去年facebookでたびたび紹介したら、facebookだけでなく、年賀状でも「わたしも買いました」の声が。

わが家も、もうひとつ、もうひとつと買い求めて、3つ目を注文するとき、「気に入って、3つ目です」と書き添えたら、「ささやかなおまけを送りました」とまな板になりそうな板が一緒に送られてきた。まな板はすでに同じくえこふで買い求めた後だったので、たまがおままごとに使って喜んでいる。

先日、たまが「えーっと、あのいすのき、なんだっけ?」と言った。「檜?」と言うと、「そうそう、ひのき。それ、きょうのてれびでやってたよ」。木の名前を香りと手ざわりとともに覚えるって、なんだかいいなと思う。

緑も子どもも育つ、ベンチボックス。お客さんが多い日にも重宝します。

2012年01月11日(水)  朝起きると水道が止まっていた
2011年01月11日(火)  魔法が解けた2年目の「クリスマスの贈りもの」
2010年01月11日(月)  ロケ地から届く海の幸山の幸
2008年01月11日(金)  民営化・日本郵便のヒット作
2007年01月11日(木)  マタニティオレンジ58 フライングパンツ
2006年01月11日(水)  Salyuさんの『風に乗る船』
2003年01月11日(土)  おっと!ホットサンド
2002年01月11日(金)  親孝行


2013年01月10日(木)  大人女子のアニメタイム第2弾「どこかではないここ」

制作会社のキュリオスコープさんからの年賀状に「大人女子アニメタイム第2弾」のお知らせ。どうやら情報解禁になっているよう。全3話のうちの第2話「どこかではないここ」の脚本を書かせていただいた。

原作は、『プラナリア』に納められている山本文緒さんの短編。山本文緒さんの小説は、『パイナップルの彼方』を入社して間もなく、ということは20年ほど前に会社の先輩に熱烈に薦められて以来、目に留まると手をのばして、読んでいる。とりわけ『みんないってしまう』が好きで好きで、何人に薦めたかわからない。もともとは松竹の映画プロデューサーに薦められたように記憶している。



そんなわけで「どこかではないここ」もずいぶん前に読んでいたのだけど、初めての山本文緒作品、しかもアニメ、おまけに声をかけてくださったキュリオスコープの菅原花子プロデューサーは「『ビターシュガー』を観て、ぜひこの人にと思いまして」ということで初仕事、とドキドキ要素満載。

でも、打ち合わせは初回からとても和やか、スムーズ。アニメを手がけるワオワールドの村上匡宏さんとは、以前わたしが講師をやりかけた学校の講師紹介ビデオを撮影するときにお会いしていて、思いがけない再会。NHKエンタープライズのプロデューサーは、「おじゃる丸」でご一緒している松井妙さん。そんな偶然にも助けられ、初めてのようで初めてではない居心地のいい顔合わせとなった。

それでいて、打ち合わせは毎回いい意味でスリリングだった。アニメの手法についてよくわかっていないことも多いわたしは、「登場人物が正面を向いていると、セリフに合わせて口を動かさなくてはならないから枚数がふえる」ことも知らなかった。そういうときは「背を向けさせる」ことで解決する。

一方で、アニメは実写のようななめらかな動きが難しいと思っていたら、「まず実写を撮ってからアニメを起こす」方法が取られ、ハウススタジオを借りて、脚本に沿って役者さんに演技をしてもらった。そのメイキングだけでもドラマとして成立してしまうのだけど、あくまでそれはアニメの線をつかむためのものらしい。出来上がったアニメと元の実写を比べて観られると面白いなと思う。

背景などは実写を活かすところもあるようで、どんな風にアニメと融合するのか、とても楽しみ。主人公の主婦・真穂の声は木村多江さん。第一回目の打ち合わせからイメージキャストとして一同が共有していただけあって、アフレコは素晴らしかったとのこと。立ち会えなかったのが惜しまれる。

放送は3月を予定。三本立てで、あとの2作品は「人生ベストテン」(原作:角田光代)と「夕餉」(原作:山田詠美)。これまた原作がどんなアニメになっているのか、興味津々。

2012年01月10日(火)  部屋探しでいちばん大事なもの
2011年01月10日(月)  夢中で食べてお代わり!『食べちゃいたい』(佐野洋子)
2010年01月10日(日)  「豊かな暮らし」ってこんな暮らし?
2008年01月10日(木)  マタニティオレンジ219 「かわいい」が聞きたくて
2007年01月10日(水)  マタニティオレンジ57 鏡っ子たまちゃんとダスキンちゃん
2005年01月10日(月)  オペラシアターこんにゃく座『森は生きている』
2004年01月10日(土)  ラブリー「ニモ」!


2013年01月09日(水)  お年賀と初打ち合わせと新年会

3週間に一度講師が回って来るシナリオ講座研修科昼間部の、年始第一回目。
事前に提出されたプロット一本とハコ書き一本を講評。

秋まで受け持っていた基礎科では、わたしがしゃべりすぎていたので、研修科では、なるべく受講生の皆さんに意見を出してもらうようにしている。脚本が書けるためには、読めなくてはならない。鉱脈を嗅ぎ当てる力も、無駄を見抜く力も、読むことで養われる。皆さんの意見を聞くと、わたしも勉強になるし、それぞれの目のつけどころから作家性もうかがえる。

「脚本をお借りしたお礼に、お年賀です」と、受講生の一人に持ち重りのする紙袋を渡された。きっと甘いものに違いないと勝手に決めつけ、「この後の打ち合わせでいただきます」。夕方からの新年初打ち合わせで包みを開くと、予想通り、甘いものが現れた。文明堂のカステラ。10切れをわたしとプロデューサーと演出の三人で夕飯代わりにいただきながら、本直し。

秋の取材旅行に始まったオリジナルドラマ脚本開発も、最後の詰めの段階。オリジナルなので、少し進んでは、検証したいこと、検討したいことが出て来る。トンネルを慎重に掘り進む感じ。幸い最初からこっちだと当たりをつけた方角を変えることはなく、こっちの道で合っているぞという安心感を抱きながらの前進。それでも脇道を掘りすぎて道をそれかけてしまったり、出口はもう少し見晴らしのいい場所に、と欲が出たり。撮影まで時間のない中、ぎりぎりまで粘らせてもらっている。

「僕は、時間をかけただけ、いい本にする自信がある」
何年か前、大先輩の伴一彦さんと飲んだときに、そう言われたのが印象に残っている。そのとき、わたしが「時間をかけると、こねくり回して、余計な直しをしてしまう」と言ったことを受けての言葉だったように記憶している。余計なところを削ったり足したりしてしまうのは未熟さゆえで、場数を踏むうちに、どこを彫刻すればいいかの勘とセンスが磨かれていく……ということが、ようやくわかってきた。

それはプロデューサーも演出も同じで、慣れたスタッフが集まると、「ここをこうすればよい」という正解への近道は簡単に導き出される。そうして意見が一致したときに「普通はそうだよね? でもそれでいいんだろうか」と疑ってみるところに鉱脈がある。普通はこっちだとわかった上で、あえて道を踏み外して、裏道から出口を目指すと、思いがけない風景が広がる。そういう冒険に必要な勘とセンスも、経験を積む中で身に着けていくしかない。

書いても書いても、作っても作っても、学べることにはきりがないのが、脚本家の面白いところ。



ドラマといえば、昨晩はBSプレミアムドラマ「そこをなんとか」の脚本開発打ち上げを兼ねた新年会。プロデューサー、演出、脚本、法律監修が顔を合わせ、春から夏にかけての怒濤の日々を振り返り、互いを労った。そこなんは視聴者の反響も良く、出演者もスタッフも「参加できて良かった」と笑顔で言い合える作品になった。

肝心の作品の話より、なぜか腐女子話に花が咲き、懐かしの漫画タイトルが次々と飛び出し、『風と木の歌』を読んだ読んだと盛り上がった。4、5、8、9話の脚本を担当された横田理恵さんの話題の守備範囲の広さと好きなものを語るときのパワーに感心。横田さんとプロデューサーの後藤さんと演出の一色さんが組んで「1985年のクラッシュギャルズ」というラジオドラマを作り,NHK-FMの青春アドベンチャーで現在放送中。横田さんのトークには、プロレス技にも通じるパンチ力があるのだった。

話し足りないうちにお開き。続きはまた今度、となった。一緒に作品を作った人と、おいしいお酒が飲めて、また会いましょうと別れる。そんな出会いの積み重ねも脚本家の財産になる。

2012年01月09日(月)  新聞広告から人形劇!
2011年01月09日(日)  志布志市志布志町志布志の志布志市文化会館
2010年01月09日(土)  あの頃の2倍+α生きて子連れ脳トレ同窓会
2009年01月09日(金)  同じところをぐるぐる
2008年01月09日(水)  マタニティオレンジ218 ミキハウスの服
2007年01月09日(火)  マタニティオレンジ56 男の人が歌う子守歌
2004年01月09日(金)  ヨシミン(井野上豊)
2002年01月09日(水)  見えなかったB

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