消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1926年09月30日(木)

足にも肩にも背中にも
重さも固さも感じない

力みもなく脱力もなく
ふわっと軽く接地して

浮いてるように立っている
まっすぐ平らに立っている

重い季節が終わるのか
扉を開けて芽吹くのか


おみくじの「平」という字を
思い出した


1926年09月29日(水)

茶碗蒸しにプリンに
ピザ生地にソーダブレッド
本を整理し始めたのに
なぜか作り続けて

動画に簡単レシピがあふれるし
新しい本も次々買ってしまうけれど
古いレシピが案外よかったりする
計量のしやすさも

昔おばあちゃんが
割った卵のからで出汁を数えてた
不思議な動作だった
でもいつも美味しい茶碗蒸しだった
真面目に聞いとけばよかった
今思えば
卵の何個分とかだったんだろうね


1926年09月28日(火)

ふとしたことで
好きでない作家のwikiを見た
万人人気とは別に
専門家の批評も載っていた
そうなんだそれだった
私もきらい
そしてもう一人
同じ感覚で好きでない作家
似てるとしか思えなくて
二番煎じでなお嫌い


1926年09月27日(月)

どんな時でも
好きなものは好きだし
欲しいものは欲しい
それでいいと思う

手を伸ばして手に入るなら
手を伸ばしていいと思う
それはきっと
笑顔のエネルギーになる

だから手をのばそう
今はチャンスだよ
開けごま


1926年09月26日(日)

急がぬ時間を過ごす

急がず時間を流れている


なんとしずかな一人のひととき

たっぷりと見たいものを見る

そして気持ちの通った言葉に

ほぐれてゆく


1926年09月25日(土)

脳内メロディーは
早春賦 と
松任谷由実さんの 春よ、来い
繰り返し繰り返し響く

ハミングしながら口ずさみながら
窓の外の風の中に光を感じながら

白い小さな粒が流れていっても
それでも確実に向かっている
もうすぐだから


1926年09月24日(金)

実害無い

その言葉気に入った

使える

その物差しを持てるなら

楽に違いない


1926年09月23日(木)

気がかりなものを捨てた

気に掛けることが無くなった

急に頭が軽くなった気がした


1926年09月22日(水)

家々は建て替わり
街並みはかわる
がらっと感じがかわる
大らかな屋根が消えて
猫は歩けない

見える景色が変わると
人も変わってゆく


1926年09月21日(火)

体勢をよく見て比べて
姿勢を決める
バランスを考える
片寄っていないか
くずれないか


1926年09月20日(月)

礼儀ということを思うほど
礼を尽くしておかねばと
そう思ってしまう窮屈さ

自分を締め付けず
相手を締め付けず
もっと大らかに
お互いさまの気持ちを
もっていたい


1926年09月19日(日)

細切れの時間に
ふと思う小さなこと

消えてしまうから
連ね重ねる


1926年09月18日(土)

執着する
それは引力かも知れない

しがみついているのでなく
引き寄せられているのかも

人でも物でも
まわりにたくさんあるほど

そのそれぞれの引力に
振り回されることになる

そんなことを思った


1926年09月17日(金)

すぐ声をかけてしまうのを
気をつけないといけないと思った

軽率で失言になることもあるのだから

今まで何事もなかったけれど
ずっとそうとは限らない

一期一会の袖すりあうもどころか
叱られる世の中かもしれない

世の中は知らない人だらけ
無難にこなすって難しい


1926年09月16日(木)

透きとおった石に七色の光が入る
不思議できれいで見とれていた
手にのせてみたいと思った
飾ってみたいと思った
長い時間ずっと眺めて
飽きるほど眺めて
やっと満足


1926年09月15日(水)

僧侶の書籍を読んでいて読み疲れた
説法ってこういうもの?
易しく説くためにこうなるの?

聞いていたけれど覚えていない
校長先生のお話しのよう

お寺の門の外の掲示板に
書いて貼ってある言葉の方が
ぴりっとくる


1926年09月14日(火)

予想する

予想的中大当たりは

すごくうれしい


でも大外れも面白い

えーーーっ???? と驚く

サプライズは楽しい


1926年09月13日(月)

人は
しがみついていることで
不幸になります

今日のカレンダーにそうあった


そうだね
きっとしがみついている
握りしめたのとは違う


1926年09月12日(日)

準備万端に整えていても

切り替えを躊躇っていては
何も進まないよ

ここまでは自力
あとは天


1926年09月11日(土)

群植で
見事に咲き乱れていて
いいなぁ
この時期にこの色が
この高さで揺れる
可愛いなぁ
次はこれに決めた


1926年09月10日(金)

押し殺した自分の心の声を
しっかりと拾えるなら
どの道を選ぶか決められる

ぎゅうと絞り出せば
何とかなる

どうしたいのか
それは自分で


1926年09月09日(木)

何だかんだあっても
2月が近づいてくると
やっぱりうきうきしてくる
早春という季節が好き

空気にキラキラを感じる
風が澄んで見える
冬の芽が
なにも怖れず膨らんでいる

何が起きても何とかなるよ
そんな希望がふってくる

もうすぐだね
もうすぐだよ

のっそりとゆく野良ねこにさえ
声をかけたくなる


1926年09月08日(水)

ふれあい動物園がいろいろある
カフェもいろいろある
でも大型犬のいるところって
なかなかないね?

セントバーナードとか
シェパードとか撫でてみたい

シベリアンハスキーはお散歩でも
見かけなくなった
続けて飼う人はいないのかなぁ

あのふわっふわにもう一度
触れてみたいなぁといつも思う


1926年09月07日(火)

大事なもの一式を入れた
黄色のバッグごと
自転車を盗まれていた
警察からの連絡でわかった
自転車が磯で引き揚げられたそうで
引き取りに来るようにと

出掛けようとしたら
今脱いだばかりの私の靴が消えていて
出掛けられない
そのうえ気づけば
家着のまま

いったい何の夢?
ただすべて夢の中で終わって
ほんとによかった

覚めた瞬間
黄色のバッグは持ってないよ
あれは私のじゃない
とはっきり思った

近頃黄色いものに迷いがあるから?
でも私は黄色のバッグは持っていない
ましてやカード類一式を入れたりしない
古い自転車もまだ置いている

本当に何の夢なんだろう


1926年09月06日(月)

何かを心待ちにしていることは
気持ちの張りになる
待ち望むことはエネルギーになる

でも今
何を待てばいいのかわからない
ただただ流れの中に
押し出され続けている

いつまで待つともわからない

伸びてきている球根すら
縮こまって見えて
ほんとに花をつけるかしら
そんな気持ちになってくる


1926年09月05日(日)

ハンドメイドマーケットで衝動買い
やっぱり失敗かな
無理があるかな
実店舗だと買わなかったかも


1926年09月04日(土)

経年劣化も使用劣化も
ヴィンテージ雑貨の魅力だろうけれど
錆びのあるブリキ缶だけはNO
どんなに可愛いい缶でも

普段は缶のために
キャンディーやビスケットを
買ってしまうけれど


1926年09月03日(金)

ちょっと面白そうな試し読みを見た
セールスか何かの古めの訳本
最後の方の気になる部分
おおよその意味的には
言い訳の下手な日本人には
逃げ道的環境を用意してあげるのが
思いやり みたいなことが書いてあった
逃げ道を塞ぐやり方の真逆だ
それでそこに誘導される?

江戸しぐさという言葉を思い出した
でも調べると近代のマナー本的作り話だとか
え??今まで信じていたよ
研究しているという本を
今度読むことにした


1926年09月02日(木)

芸術家ではない
アスリートでもない
作品も記録も目指さない
作業の結果を何も残さない日々
今できることは何だろう
整理と決めて一心に暮らす


1926年09月01日(水)

突然意味なく吹き荒れる
パンドラの砂嵐
開けたのは誰
私なのかあなたなのか
それとも遠く離れたあのひとか




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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