消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

1st    index         new


1926年07月31日(土)

一年前の今頃は
えんぴつフリーズで大混乱だった
移動した人もあった
連絡を取ってくれた人もあった

今こうして続けられてることを
ありがたく思います
ずっと続いていてほしい
ゆったり流れる時間であってほしい
みなさんのご健康を祈ります


1926年07月30日(金)

目をつぶるということを
できない性分

なら片目をつぶるでどう?
片目で折り合いをつけるでどう?

片目はウィンク
納得して許すってこと


1926年07月29日(木)

年を越す
年がかわる
新しい年
そういうけれど

何も変わった気がしない
頁をめくるようには変わらない
時間なんて一瞬だもの
国境を渡るような幅もない
さっきも今もずっと続く
それこそ棒のように
つながっていて変わらない
今年はの気持ちでなく
明日はの気持ち


1926年07月28日(水)

世界のすべての人が
同時に同じことを祈れば
その祈りは聞き届けられる
そんな神ないだろうか

三日三晩祈り続けるのに


1926年07月27日(火)

そのポイントに立つとわかる

そこを通るたびに
自分の未熟さを知らされる

通らざるを得ないので
何度も思い知らされる

がっくりくるけれど
いつか何とか超えたいと思う


1926年07月26日(月)

疲れて座り込んでいる
異国の旅人へ
子どもがりんごをひとつ
どうぞと差し出した

おいしそうに食べて
ありがとう元気が出たよと
微笑んだ

知らない言葉のやりとり
そんな光景がうかぶ

どうぞ ありがとう
その心のやりとりはあたたかく
人である証と思う


1926年07月25日(日)

自分の変化を
認識できていない人の
見苦しさを
教えてくれているのだ


1926年07月24日(土)

前は一番気に入ったものを
1つだけ手にした

いつの間にか欲張りになって
あれもこれもと盛りだくさんに

欲張っても得にはならないのに
失うことのほうが多いのに

ゆっくり選ぶことの時間に
焦っているのかも


1926年07月23日(金)

夢を見た
何組かの家族がうちに遊びに来ていて
その中に大谷翔平くんがいた
小学校1年生くらい 

人懐っこいかわいい男の子で
ほっぺがすべっすべ
冬で皆暖かい服装なのに
彼だけ半袖Tシャツに短パン
寒いだの足が冷たいだの言って
いつの間にかひとりでお風呂場に
服のまま足にお湯シャワーしていた
面白い子だった

いったいどういう夢なんだろう
立派な大谷選手も私の中では
ちびっ子野球少年なのかも


1926年07月22日(木)

山本草太選手
大好きだったパトリック・チャン選手に
滑りが似ていると思う選手だった

スポーツに大けがはよくあるけれど
乗り越えた頑張りが
人生の宝になりますように


1926年07月21日(水)

代償という言葉がふと浮かんだ

償いでなく
代償でなければいけないと思う

自分の何かを
差し出さなくてはいけない
自分も失わなければいけない
重い意味を持たねばいけない


1926年07月20日(火)

冬至を越えて
今日は巨大な落日
熟しきった柿の実の中の
とろとろの透けるような赤
甘そうな見事な色だった
そしてすごく大きかった


1926年07月19日(月)

今日のかぼちゃがことのほか固く
悪戦苦闘
不安的中で包丁の刃がかすった
セーフ と思ったけれど
あとから血がにじんできて
やっぱりなぁと思った
レンチンすべきだったかなぁ


1926年07月18日(日)

長い文章というものを書いている
そのつもりと思しき人は
最後に落ちをつけたいのだと
数読めば読むほどわかる
ストンと自分の中で落ちる形に

つづく という感覚は
作品とはならないのか
結んで切らねばいけないのか


1926年07月17日(土)

その謎は
触れると爆ぜる種のよう
少しずつずれながら
戻ることなく周り続けて
大きく動く宙のよう
遠く思いを巡らせる


1926年07月16日(金)

よい天気
公園に子ども達が何十人も集結
歓声が響いていた
ドッチボールやサッカーが盛況 
遊具もアスレチックもどこもいっぱい
元気だねー! いいことだ
久々にエネルギーのあふれる公園を見た


1926年07月15日(木)

男であろうと女であろうと
血のつながりがあろうとなかろうと
小さな子に向ける自然な笑みに
その人の人柄が出ていると思う

偉くなくても
穏やかな人になりたいと思う


1926年07月14日(水)

冷えるね
スケジュールに追われると
老いる気がする
部屋が寒いと
行間をあけずに
ぎっちり文字を詰めて
記したくなる


1926年07月13日(火)

一つの寄せ木が現れた
手を伸ばした先に
音立てて落っこちた

小さくもあたたかく
聖夜の星のように
ステンドグラスにも似て
ユールトムテの赤い帽子


1926年07月12日(月)

何のこと? と

問われても

あなたにはわからない

私にしかわからない

タイムカプセル


1926年07月11日(日)

そこに入れていたもの
あの日すべて失ったけれど

タイムカプセルだったと
思えばいい

夢の中でこの足元に
深く深く埋めたのだと


1926年07月10日(土)

小窓のカーテンを洗う

小さなほころびを繕う

明るくなった気がする


1926年07月09日(金)

美しく堅牢な

寄せ木細工のように


持ち味を合わせる

大胆に


1926年07月08日(木)

認めたくない 
認めない
そのわけその心を探るなら

認めることができれば
容すことができる
安らぐとわかる


1926年07月07日(水)

小さな光を
待つということ

寒くても凍えても
かじかんでも

白い息には
ぬくもりがある

胸の中は
あたたかい


1926年07月06日(火)

ごちゃごちゃしてるってことは
上の空ってことにもなる

うっかりぼんやりで
見損なってしまった

その上悪いことは
がっかりも反省もないってこと

何を考えて生きてるのかわからん 
てこと

私がど根性大根めざそ


1926年07月05日(月)

ごちゃごちゃに固まって
種をまくところがなくなった
夢を育てられなくなった
そう思っていたけれど

ど根性大根みたいに
どんな隙間でも
種は芽吹ける

よく見れば隙間はあるはず
夢の種はいくらでもまけるよ


1926年07月04日(日)

ごちゃごちゃに混乱していた
そう認識すればいいこと

誰のせいとかでなく
それでもよくやったと
そう認めればいいこと


1926年07月03日(土)

出会った人が先生である
さらさらと書いてあった

謙虚な気持ちさえあれば
学べる明るむ開ける得られる
言葉そのもの


1926年07月02日(金)

小刻みに振れながら
時おり止まり戻り
それでも大方はすすんでいる
生身の生き方はそんなもの
壊れてはいない


1926年07月01日(木)

自分は正しい と
頑なになるより
人にやわらかく接する方が
しあわせに思う




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

* * * * * * * * * * * *        
* * * * * * * * * * * *        

− ささやかに −          

*  **  ***  ****        

日付は通し番号として記しています         


 *