消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1922年02月28日(火)

頬杖を

思い出した

ため息でなく

時の流れ方を


1922年02月27日(月)

胸の底の
本来なら静まり返った部分の

まるで湧水のようにふつふつと
波立ちざわつく

それは何だろうか
マグマでなく
ただふつふつする

大きな深呼吸ができない
小さく早く鼓動する


1922年02月26日(日)

洞窟の奥へ

なかなか足が進まないね

ずんずんと進むつもりだったのに

光の見える場所で

行きつ戻りつしている


1922年02月25日(土)

散る桜のように書き付けるから
慌ただしくなる

白梅に結ばれた短冊のように
さらさらと
でもゆったりと
したためて

あるいは風花にのせて


1922年02月24日(金)

ぼんやりしている時

食器を洗っていると

何かが覚醒してくる

流れるものが肌にあたる刺激

風が頬を撫でるのもきっと同じ

滝や流水で行をするのも同じかも


1922年02月23日(木)

決着をつけようとしていた

そんなもの必要ないのに
それで苦しくなった

誰のせいとか
自分のせいとか
どうでもよいこと

決着なんて要らないの
前に進みたいのなら


1922年02月22日(水)

悩み過ぎて
足が止まったのだ

るんたったと
スキップし続けていれば

止まらずにすんだの


1922年02月21日(火)

ホワイトブックが出てきた

真っ白のまま


1922年02月20日(月)

黴臭いフェアリーは

もう飛ばない


1922年02月19日(日)

ちゅうとはんぱの

ちぐはぐの

ちゃらんぽらんの

とんちん館

それは

まさに自分


1922年02月18日(土)

かたい人間になってませんか

私も君も


1922年02月17日(金)

ひそやかに

自分の時間をつくる

自分の時間をゆっくり確保して

自分の時間だけをゆっくりと動かす


1922年02月16日(木)

慌ただしくしないように
忙しくしないように

そのためには急がないこと

急いでいるのは自分
急ぐから
慌ただしくなる
忙しくなる

急ぐな


1922年02月15日(水)

打開しようと行動を起こす人は力強い
力強さは美しい

打破できないことを耐えるのも美しい
忍ぶでなく耐える
耐えるも力だ

要するにどちらにせよ

ぴいぴいなくだけの人間は
美しくないよ


1922年02月14日(火)

少しは影が残るかと思ったけれど

思い違いだった

何だったのだろう

過ぎた日々


1922年02月13日(月)

言いたいことがあって
伝えられなくて
書き続けたけれど

伝わらなくてもいい

伝えなくてもいいのだと

わかった


1922年02月12日(日)

それは価値観云々ではないでしょう?

基本の社会ルールです

価値観以前です


1922年02月11日(土)

後ろ手に扉をとざし

部屋にこもる

何かを爆殺させたくて


1922年02月10日(金)

暗い眼の無表情な顔でなく

笑みを作って

自分に元気を送ろう


鏡をのぞき込んで

自分の元気をチェックしよう


心から嬉しい日が来る

そう信じよう


1922年02月09日(木)

ざわざわと波立つ

それが苦しい


平穏なこころを取り戻すには

どう心がけるのがいいのか


動じない心をほしい


1922年02月08日(水)

これでいいのだ

ゆっくりすすもう

おふざけはいらない

だめなことはだめ

ながされないで

じっくりときをながめよう

じぶんのことばで


1922年02月07日(火)

近くの園庭から

まだ回らぬ舌で可愛い声

だれかぁ〜 てつだってぇ〜  
 
・・・・

もう一度 聞こえる

だれかぁ てちだってぇ〜(少し舌が 回らない)

・・・

だれかぁ・・


それで終わった


諦めたのかな

誰か来てくれたのかな

自分でもう終わっちゃったのかな

誰かの手伝いに行ったのかも


小さな人の純粋さに教わる

大人はその「手伝ってぇ〜」 が言えなかったりする

その声に応じなかったりもする


あの子はきっと素直に育つのだろうな


1922年02月06日(月)

ラピュタの歌がすき

胸がふるえる

ずっと人恋しさを思い出せないでいた

ふと口ずさむと涙が出る

人を大事にしたい想いにあふれる

そうだよね

君がいるからだよね

すべての人に 君がいる

そしてすべての人は

誰かの君

さあ出かけよう

私も


1922年02月05日(日)

あのパニックの時から
人生終わったと思った時から
幸せをすべて失ったと思った時から
願う気持ちも祈る気持ちも失くした

納得を得たくて
ずっとせわしなく自問し続けた

失ったのはモノではなく
自分の心と時間
忘れてしまった自分の心のペース

そうだよ
失ったのではなく
忘れてしまっただけ

だから思い出して

小さなきっかけで
人の記憶は一瞬にして蘇るもの

自分のペースで
眠り 目覚め うたおう
安らぎはそこから

記憶の中のものたちを
慈しんでゆこう

呪詛の言葉でなく
祈りの言葉で


1922年02月04日(土)

花火の音が聞こえた気がした
ドドーン って

この時期に花火大会なんて無いはず
でも仕掛けの ド ド ド ド ドのような響き

不思議な感覚で
終了間際の大型連発のような
地響きまで感じた気がした

今日すごく暑かったからかな
からだが夏感覚


1922年02月03日(金)

どこか噛み合わない
何かが掛け違った

はじめの印象に戻ってみれば
案外今も根本はそのままなのかもしれない

無理して近寄ろうとして摩擦になった
遠いままがベストだったかも

お気に入りを思い出してうたおう


1922年02月02日(木)

本当は言いたい相手に

言えないで

べつの相手に言っている

真実はそういう事だと思う


1922年02月01日(水)

ここ最近の拍子抜け

だからやっぱり

実行することにする

卒業!


今日の夕映えはさくら色だったけれど

思いを辿れるほどでなく

静かに終わった




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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