消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1920年10月31日(日)

黒の暮らしもよいのかも

今まで好まなかったけれど


陰の中にいるようで

安らぐのかも


まばゆい白よりも

今は


1920年10月30日(土)

変化がないというのはつまらないね

かわらぬことがその証
と謳われるモノゴトがたくさんあるけれど

どんなものも流れのなかにあると思う


書きはじめた言葉と途中の言葉と最後の言葉

それだって流れの中でかわりゆく

気持ちが流れてかわってゆく


1920年10月29日(金)

終わった人生を黒に鎮める

始める人生を光に入れる

ふたつを胸に

暮らしてゆく


1920年10月28日(木)

流動的 

そのことばが浮かんだ

全てに通じる 

それで理解できる


固定せず 

変更でもなく 

自ずから

絶えず


定めず変化する


1920年10月27日(水)

ずっと好きではなかった車の顔の

いかつさがとれた気がする


大きな怪我がをして

何かを体験したかのように


一回り小さくなって

丸くなったような


不思議だねぇ

鬼瓦だったのに


1920年10月26日(火)

何を受け止めてくれるだろうか

何のかわりにしようと思うのか

いつもその人形に惹かれる


何度も何度も

ためらってはまた

思いとどまってはまた

たくす思いはかわるのだけれど


思い切って手元におこうか

こんな時だもの

青に鎮まる


1920年10月25日(月)

あと何件整えればいいのだろう
次々にわき出す案件
こんなはずではなかったよね
きちんとやってよ やんなさいよ
そう叫びたくなる

大きな企業も小さな会社も
仕事してるのは人間
結局は 人材ということ
良い人材を抱えるところが
いい仕事をしてくれる
とことんわかった

自分は どんな人材かな
多分役立ってると思うけど


1920年10月24日(日)

おとなとしては
きみたちちびっこに
ときにきびしいよ
あまいかおはしないよ

やさしくするし
まもってあげるし
あまえていいし
たよっていいけれど
あまやかしはしないよ

こどもにとって
おとなはりふじんなもの
こどものじゆうにはならない

おとなにぶうぶうふんがいして
おとなはいいな
おとなってずるい
そうおもうでしょ

おとなのじゆうをおもうでしょ
おとなになったらとおもうでしょ
ずーーっとこどもでいたいとはおもわないでしょ

そういうものだよ
それがせいちょう


1920年10月23日(土)

この間見たのに

見て動かしたのに

どこへ置いたか思い出せなくて

見つからなくて無視した


何やかやと動かしていたら

今度はひょっこり出てきて

なんだ 隠れる置き方をしたのは自分

忙しさにこんなことばかり


1920年10月22日(金)

お坊さんの話を聞いていて思った

極楽浄土という場所を想像できない


でも気づいたこと

あの日人生終わったと思ったけれど

未来もなくなったと思ったけれど

終わったのは人生ではなく過去だと

過去をなくしても 未来はまだ残っていると


1920年10月21日(木)

あまりの忙しさに

忘れてた

頭がボーゼンとしていて

一月とんでいた

きっと大事な日

ごめん


1920年10月20日(水)

一つずつ 

小さなことを片づけてゆけば

いつか辿り着けるよね

ゴールに

ゆっくりでも


1920年10月19日(火)

恥ずかしくないよ

一生懸命やってて失敗したって

それはちっとも恥ずかしいことじゃないよ

一生懸命やれば失敗することはある

当たり前のことだから


笑う人がいたってその人がへんなだけ

平気だよ 気にしないでいい


だからきみも

ひとの失敗を笑う人にならないで

一生懸命やって失敗した人を

応援できる人になって


1920年10月18日(月)

きみたち

口喧嘩はしていいよ

思ってること言い合えばいい

ば〜かば〜か言っても意味ないよ

自分がバカになるだけ


叩いたりひとに物を投げたりはだめ

それと こっそり仕返しするのもだめ


こっそり悪さをしてる人は

だんだん人から嫌われてゆくよ

そういうことは何となく

人にわかるものだから


信じてもらえることはしあわせなんだよ

だからズルはしないで大きくなってね

ズルをしない人はかっこいいんだよ


1920年10月17日(日)

小さなひとたちの笑顔は

何の駆け引きもない笑顔は

瞬時にこぼれるその笑顔は

輝いてまぶしい

そして大人は

そのまぶしさがうれしくて

自分にないのがはずかしくなる


1920年10月16日(土)

人生の一時いっとき

そこに暮らせてしあわせだった

その景色を忘れない

星の色を忘れない

宙の大きさを忘れない

きっと忘れないでいたい

老いて記憶が薄れていっても

胸に覚えていたい

あの日として熱く涙したい


1920年10月15日(金)

しまっておける箪笥がある

ずっとしまっておくことも

いつか取り出せることも

消せる気持ちになって

消すことができるまで

ずっと書き続けられる

だからずっとここにいる

ここがいいです


1920年10月14日(木)

久しぶりにふらっと

少し期待して

そこを開いてみた


よさげだったけれど

よさげでおわった

通り一遍だった

ゆさぶられなかった


ひとの言葉って難しい

惹かれる文章は一発なのに


1920年10月13日(水)

ふたりでうつった色褪せた写真を

やっと破いた

なにかすっとした

今までなぜ残していたのだろう


1920年10月12日(火)

誰の目にも触れなかった名画集

もういいでしょう


そのまま葬られても


1920年10月11日(月)

後悔することを怖れてる?

後悔しても いいじゃない

そうやって生きていけば いいじゃない


1920年10月10日(日)

まっさらな床に 傷があった

誰だろ何の傷

残念な気持ちと いつかはこうなるっていう安堵と

もう誰が傷つけても非難されない


1920年10月09日(土)

明確な相談事項ではないとき

ただ話してみただけのとき

その時に思った


不安をすぐ外に出すこと

不安を人に伝えること

不安をぶつけて相談すること

ひとりで解決できると思っても

すぐ自分で解決しようとしてしまわないこと

それができてなかったのかな

欠けてたのかな と


だから行き詰まったとき

投げてしまうのかな

けっこう潔くとも面倒になってとも


1920年10月08日(金)

言う通りにしておけばよかった

言いなりになっておけばよかった

その方が楽だった

そう思うことが重なった


人生のかじ取りって

自分でなくて

波か風によるのかも

その方が楽なのかも


1920年10月07日(木)

我が強いこと

それは強みでしょうか

困る事でしょうか


自分をしっかり持つこと

それはしあわせなことでしょうか

そうではないでしょうか


1920年10月06日(水)

誰のために 美しくあればいいのだろう

誰のために美しくあろうと思えば

輝けるのだろう

自分のために と言い切れるひとは

自分へのご褒美をいつも用意しているのでしょうね


1920年10月05日(火)

いろんなことが最後になる
ほんとうにお疲れさまでした

これからもがんばりましょう
体力をつけましょう
水分補給を忘れずに

よい庭を創りましょう
健やかな体をつくりましょう

最後までたくさん
知らなかったこと学びました

夢のようなかんじ
夢だったのかもしれない

何十年か先に
振り返ってそう思う


1920年10月04日(月)

風で髪からひとつぶ汗がとんだ

気をつけていたのに

黒のバッグに小さなまるいしみ

あぁ こんなことなかったのに

暑いなぁ

汗で終わるのかな

ほんとに汗と涙の物語になりそう


1920年10月03日(日)

捨ててしまったことを
シマッタと悔やみたくないから
だからずっと捨てないで持っている
ただそれだけのもの

使っているわけでもなく
大切なわけでもなく
愛しいわけでもない
忘れているもの
見れば少しだけ気になるもの

置いておけば悔やまないだろうと
思われているだけのもの

いい加減 断ち切ろうよ
悔やむことへの抵抗感

悔やめばいいんじゃない?
はるかにいいんじゃない?
そんなモノブクレした日常より


1920年10月02日(土)

ひととき姿をかえてみたい

林で囀る小鳥

野原に顔を出すうさぎ

湖面に漣をたてる小さな風



写真に納まって

ね これ私よ と

言ってみたい


1920年10月01日(金)

終わっていないのに

完成までこぎつけていないのに

決めた日取りでイベントだけは済ます

祝賀だけしておくって 茶番だ

ごたごたをまだ解決できていないのに

紅白のリボンに金の鋏

そんな気分になれないよ

何考えてるの いったい




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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