消えてゆく小さなこと


消 え て ゆ く 小 さ な こ と

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1920年09月30日(木)

言葉を選ぶのは

気持ちを片付ける作業


言葉を決めるのは

こころを支えるため


1920年09月29日(水)

日々のかがやきを経て馴染んだ山々は

遠い日に見ていた山並みにかさなってゆく

同じシルエットになってゆく


何山かではなく あの山に

眼裏にいつもある姿に

静かな背景となって


1920年09月28日(火)

想定しないで準備しないでいて

そのときはそのとき

その口癖にいつもイラッとする

けれど

心配性で取り越し苦労ばかりする自分は

その言葉できっと救われている

できなかったと責められる事がないから


1920年09月27日(月)

気になっていたこと

一件は行動を起こして

足と口と耳と目で解決できた

なるほど


もう一件は

小さなことだけれど

ずっと調べてもわからない

わからなくて気になってしかたない

調べ方だけでももっと知りたい

解決したいなぁ

すっきりしたい


1920年09月26日(日)

夕日を見にいつもの場所に行くと

もう日は落ちていて

おばあさんが一人たたずんでいた

夕焼けを見ているようで

声をかけて傍らに立つ

並んで大きな茜雲をながめながら

昔からの知り合いのように話す


さっきまで緑色できれいでしたよと

あぁ残念と


1920年09月25日(土)

カンなのか キオクなのか

カンセイなのか

自分の体感でわかること

たった5cmの違いでも

生き物はそれに支えられている

そういうことだ


1920年09月24日(金)

ココニイルコトヲ

キオクニトドメタイ


ココニイタコトヲ

ノコシタイ


1920年09月23日(木)

少しぬるい湿った風

それでも流れていると気持ちいい

車の音がたくさん聞こえる

活動的な梅雨の合間

水の音もする

戸外の食事も案外よいのかも

天気とにらめっこは困るけれど


1920年09月22日(水)

誰も起きていないわ

わたしはひとりで天窓をのぞく

星だったり

雨粒だったり

風だって聞こえるわ

それにどこかの犬が吠えた

お外にいる犬がすき

きっと草の匂いを嗅いでいる

小さな虫を追いやって

それからのそっと小屋に入る

前足に頭のせてつまらなそうに

朝小鳥が舞い降りるまで


1920年09月21日(火)

ぎんいろの月明かりのなか

ぴょんぴょんうさぎになって

あそんだよね

はなしたよね

とおいむかし

あなたと

この林で


1920年09月20日(月)

大きな空を見ていると

星にそれぞれの道があり

流れる雲にも

わき起こる雲にも

それぞれの高さがあるとわかる


1920年09月19日(日)

慣れ親しんだ vega

胸さわぐアルタイル

表記でニュアンスがかわる


そろそろソツかな

夜空に夢をつなぐのも


1920年09月18日(土)

この自由さがいいのです

自分のスタイルで続けられるから


いつまでも存続してほしいと思っています

東北の震災で被害を受け

それでも続けてくださった

心からありがたく思っています


心の拠り所の恩人は

いのちの恩人に値する


ここで私は心をまもり

息を吹き返しているのです

ありがとうございます


1920年09月17日(金)

アナタガ ウツクシイトオモウノハ

ナニデスカ ドンナコトデスカ

オモウコトハ アルノデショウカ

ムカンドウナヒトニ ミエテシカタナイノデス


1920年09月16日(木)

なんだろう 
いろんなものが色褪せて見える

ときめいたあの画家の絵
光の中のハナミズキの白

この前通ったとき
ここの照明落としたのかなと思うほど
輝きがなくなっていた
2枚とも 

グラスの光も失せていた

夜景のオレンジ色も
毎日見るとそうなのかな
それはもう
中に取り込んでしまったということかな

ときめきが褪せてゆく

それとも視力が落ちたかな


1920年09月15日(水)

少しずつくずしながら

なんとか進んでいると思う

なんとかなりそうに思えてくる

根を詰めないで でも山ほどある

やっぱり かけあう言葉は

頑張ろうしかない


1920年09月14日(火)

短くても仮眠ではないのです

しっかり眠っています

邪魔しないでください

貴重な時間を


1920年09月13日(月)

疲れが勝ると
怖さを忘れる

瞬間は怖いと感じても
あと脱力している

他を気遣う気力なく
何も起こらなかったかのように
忘れて時がゆく

いいのかな眠って

死を怖いとは思っていないし
いつか死ぬものだし
大人なら何なりと生きてゆけるし


1920年09月12日(日)

愛おしむ時間をとれなかった

というより もらえなかった


パワハラじゃないの?


どんな小さなものでも

愛おしさは変わらないと思う


大切にしてきたものへの愛着は

そうでない人にはわからない


理解と共感を持てるのは

互いにそうであるときだけ


口だけなのはバレます

あなたが愛着をもってものを大切にするのを

見たことないから


1920年09月11日(土)

くっきり細い月と近くに金星

どんどん濃く藍色になる空

山際はまだ茜色

きれいだった

天体は一期一会

また出会えるわけじゃないのに

興味ない と言う人

がっかりな人ねと思う


1920年09月10日(金)

幾月もぐだぐだ悩んで考えて

挙句投げやりな気持ち

もう欲もなくどうでもいい諦め感

諦めで安堵を保つ


でも

遠い道のりを家族のために重い水を運ぶ

アフリカ内線国の少女たちの姿を見て思った


自分は恵まれているのだと

家がある事はしあわせ

きれいな水が飲めてしあわせ

お風呂に入れてしあわせ

危険がないのはしあわせだと


今時の少しの不便なんて健康の神

頭と体で解決できる

便利こそ不健康の元なんだと


1920年09月09日(木)

風を見た

月を見た

星を見た

山を見た

樹を見た

花を見た

夕日を見た

そらを見た

くもを見た


たくさんいろいろ見たじゃないか


それでも

水が恋しい 土が恋しい

見てるだけじゃなくて

触れていたい


1920年09月08日(水)

毎日夕日をみていると

すなおに

自分が悪いとおもえてくる

ほんとうに

自然な気持ちで

自分の非をおもう


1920年09月07日(火)

きのう暗がりでいい香りがした

何か思い出せなかった

気づいたのはクチナシ

スロープにそって

低めのクチナシが並んでいた


タイサンボクがあるけれど高くて

離れないと花が見えない

カリンは伐られて種が落ちていた

柿の木には青い実がついている

ニワゼキショウがあちこちに


たのしい敷地内散策だった


1920年09月06日(月)

暗がりのまま投げ込んだのは
信じる気持ちが欠けていたから

小さな台車を動かさなかったのは
ただの出し惜しみ

そして残ったのは砂と傷

もっと相手を信じ
ふるまう人になれ

悪い結果にはならないから


1920年09月05日(日)

そのビルに
あかあかと夕日が当たっていた

その方角ははじめて

どこから射すのかと
山の方を見に行くと
もう日は落ちていたけれど
空が金色に燃えていた

山あいになる所は
金色が溜まっているようだった

日は山の向こうにあるのに
空は燃えていた

これが端かと思ったけれど
夏至はまだ先
入り日はもっと右までいく


1920年09月04日(土)

今日は倒れた旅人たちも
生まれ変わって歩き出すよ

テレビから流れてきた

なんか涙出る


1920年09月03日(金)

光の具合でこちらが映り込むほど

つるつるぴかぴかの

アイボリー(少しベージュ?)の

無地のタイル いいね

すごくいい 落ち着く

ベーシックというものはとんがらない


1920年09月02日(木)

わるいけどうたぐってしまう

あとでなにかいってくるんでしょ

なにかたくらんでいるでしょ

はじめからあてにしてるでしょ

じぶんでしなくても

だれかにたよればいいと


そのかんがえがだいっきらい


1920年09月01日(水)

小さな花刺繍の本が出てきた

優しくやわらかなライン

かろやかで涼しげな色

野原の花たち

ながめて飽きない




天窓より          


−ともすれば消えそうになる自分を見失わぬよう−       

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− ささやかに −          

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日付は通し番号として記しています         


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